ニート娘のDIYライフと恋物語:ボンクラボンボンハウス

漫画雑誌『フィール・ヤング』(祥伝社)で絶賛連載中の漫画「ボンクラボンボンハウス」をご存知でしょうか? ドラマ化もされ話題を呼んだ「午前3時の無法地帯」の著者であるねむようこ先生の最新作なんですが、そのテーマとしてピックアップしたのはDIY?居ても立っても居られなかったので、詳しい話を聞いてきました。

2022.01.07

大学を中退してDIYで家造り!?

こんにちは、編集Mです。唐突ですが、皆さんは漫画はお好きですか?
はい、僕は大好きです。物心ついた時から、漫画は常に側にあり、今の自分を形成した一部と言っても過言ではありません。そんな編集Mなんですが、昨年末にこんな嬉しいことがあったんです。
そうなんです。敬愛する漫画家ねむようこ先生が絶賛連載中の「ボンクラボンボンハウス」をフィールヤングの担当編集の方がDIYer(s)を見て送ってくださったんです。もう、それはそれは嬉しい出来事でした。そして、DIYer(s)はDo it yourselfマインドをベースにライフスタイルを豊かに楽しむWEBメディアだし、ボンクラボンボンハウスはDIYのことをテーマに掲げてるんだから、これはねむ先生にお話を聞くっきゃない!ということで実際に色々と質問させてもらいました!!

その前に改めてねむようこ先生のご紹介。
2004年『フィール・ヤング』11月号にてデビュー。2008年「午前3時の無法地帯」(全3巻/祥伝社)の連載をスタート。実体験をもとにしたエピソードの数々とポップでキュートな絵柄が支持され、大ヒット作に。
編集Mも「午前3時の無法地帯」でねむ先生の存在を知り、その後の作品「午前3時の危険地帯」や「三代目薬屋久兵衛」などもチェックさせてもらっていました。少女漫画なんだけど男の人でも読みやすく、気付くと読み終わっていてその後の展開が気になって仕方がなくなるんです。
ちょっと語り出すと終わらなくなりそうなので、ここからは本来の目的であるねむ先生のインタビューをお送りします。

若い女の子のリアルな物語を描きたかった

ーまず前作の「三代目薬屋久兵衛」は本格漢方×大人の純情ラブ、前々作の「トラップホール」はどん底女の復活劇でしたが、なぜ今作ではDIYをテーマに掲げたんですか?

「『トラップホール』ではリアルな大人の心情を描きたいと思いました。それを描き上げたら、次はその反動でちょっと現実離れした物語を描きたくなったんです。そうやって生まれたのが『三代目薬屋久兵衛』でした。その流れで今回はリアルな物語を作りたいと思いました。前作、前々作は妙齢の女性の焦りや葛藤にも焦点を当てていたので、今回はそういうものからも離れたいと思い、結婚や将来のことをまだ真剣に考えていないような若い女の子を主人公にしました」

ゆるくのんびりやっていけるのはセルフリノベーションの良いところ

ーねむ先生ご自身も自宅をセルフリノベーションしていると伺いました。そのきっかけは?

「結婚して引っ越すことになり、どうせ引っ越すなら面白い物件にしようということになったんです。夫が何故かリノベーションのスキルを持っている人だったので、やるならとことんやりたいということで、事務所のような、お風呂など何もない物件をリノベーションして住むことになりました」

作業中のねむ先生。オレンジのツナギ姿がお似合いです。

リノベーション前だったというお部屋の写真も拝見させてもらいました。照明やブラインドなど、ねむ先生のおっしゃる通りよくある事務所にしか見えません。

その空間が素敵なリビングに。某番組の言葉を借りるとするなら、なんということでしょうと言いたくなるクオリティです。

ー実際にご自身でDIYしてみていかがでしたか?

「やってみるとめちゃめちゃ大変でした。主に夫が(笑)。やり始めて5年経ちましたが、まだまだ完成していません。でも、自分たちの手で家を育てていくという感覚はとても面白いです。自分の手で作ったものは多少の歪みやズレも愛せます。これがお金を払って人にやってもらったものだったら1ミリのズレも許せないんだろうなと思うと、このくらいゆるくのんびりやっていけるのはセルフリノベーションの良いところだなと思います」

この殺風景だったお部屋が...。

気持ちのいい光が差し込むお風呂場へと生まれ変わるんです。

ー今後作ろうと思っているものは?

「仕事場の棚と机を作りたいです。自分の仕事の流れに合わせて棚や引き出しを設置したいし、本が大量にあるので本棚も増設したいです。あとはダイニングテーブルですね。そのために天板を探しているんですが、なかなか気に入ったものがなくて…。でも、じっくり時間をかけて探すのもまた楽しみのうちです」

このリノベーションされた仕事部屋にねむ先生仕様の机と棚がどのように作られていくのか、楽しみです。

ーまだ完成してないということですが、お部屋の仕上がりはいかがですか?

「『普通はこんなところに壁作らないよね…』とか『このトイレ無駄に広いね』とかへんてこなところがいっぱいありますが、自分たちらしくて気に入っています。誰かが用意したものの中から選ぶのではなく、最初から自分たち用に作るスタイルは私たち夫婦に合っているんだなと思いました」

普段行かないところに行くのもDIY!

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Japan

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