漆喰壁でここまで変わる!地域密着の店舗改装がスタート③

28歳で福岡へ移住し、築40年の物件をセルフリノベーションしながら生活。その様子をブログメディア「DIY MAGAZINE」で公開しているセーチです。2軒目3軒目4軒目に続いて、福岡県にある店舗の内装リフォーム過程をお届けします。

公開日 2023.08.19

更新日 2023.09.21

漆喰壁でここまで変わる!地域密着の店舗改装がスタート③

田主丸にある店舗の「川の駅」を改装!

プロジェクトの1つ、福岡県久留米市田主丸にある「川の駅 しばかり」。
2022年夏から打ち合わせを重ね、2023年の3月に改装作業をスタートしています。

当施設 筑後「川の駅 しばかり」は2013年に地域の活性化を目的に開業、「川の駅 しばかり」は久留米市田主丸町の筑後川流域の側に位置、現在は直売所での商品販売や裏の畑で薬草の栽培を行っています。

地域の高齢化や少子化、人手不足やコロナ禍を背景として売上の落ち込みや来場者の減少が深刻化していました。そこで相談を受けた市と大学が協力、当該施設を地域活性化のコア施設へと生まれ変わらせ、歴史や文化を受け継ぎ発展させる施設になることを目指して改装します。

薬草のプロデュースや子供たちからご年配の方までを含めた人達で、賑わう魅力ある場所へと変化させることが今回の目標です。

アンダーコートで漆喰を塗る前の下塗りをする

壁に直接漆喰を塗るとヤニが出て綺麗に仕上がりません。
また石膏ボードに漆喰を塗る場合、漆喰は強アルカリ性なので石膏ボードに直接塗ってしまうと、石膏ボード表面の紙を溶かしてペリペリと剥がれてくる可能性があります。そのくらい強いアルカリ性になっているので、壁に漆喰を塗る前には下地処理をおこなう必要があります。

今回は下地材のアンダーコートを塗ることにしました。
【アンダーコート】とは内装用仕上げ材をきれいに仕上げるための内装用下塗り材です。
アンダーコートを壁に塗り付けると乾燥後に細かな凹凸が出来、この凹凸が下地と仕上げ材との接着力を高め、仕上げ材のひび割れや剥がれを抑制させます。更に水引き調整効果で仕上げ材の施工をスムーズにしてくれます。

【適用下地】石膏ボード、合板、モルタル、クロス等

アンダーコートに水を加えながらとろみが出るまで練り込みます。
標準加水量の9割(約3.2ℓ)の水を入れからアンダーコート1袋を入れ、練り混ぜながら水を少しづつ加えて塗りやすい固さに調整します。
練り終わったアンダーコートは、石膏ボード部分に塗ります。
0.5㎜程度の厚さで塗っていき、表面が乾燥しないうちに平滑に塗ります。
左官コテより「うまくヌレール」が出しているプラスチック製のコテの方が塗りやすかったです。

イベントに備えて「大和しっくい」を練っておく

イベントに備えて漆喰を練っておきます。

使う漆喰は大和しっくい。【一袋20㎏の大和しっくい、塗り面積:約16平米/袋(1.5mm厚)。】
ネットで注文もできますし、近隣のホームセンターに置いてある場合もあります。
撹拌機を持ち合わせてないので、0.8mm厚の厚い袋を重ねて手で練ります。

この作業が結構大変で、上から押すだけでは下の方が混ざりません。
時には膝を使いながら、袋を持ちあげて何度も回転させながら均等に混ぜていきます。
厚い袋を重ねているので、膝で押しても破けませんでした。
1つの袋に入れ過ぎると、混ぜる時硬くて大変なので10kgずつくらいに分けた方が良いです。

※分量などの細かい注意点は製品を販売している、畑中産業株式会社が動画を出しているので参考にしてください。
粉状だった漆喰が練られて柔らかい状態になりました。
ここから左官墨を混ぜて色をグレーに調整していきます。

左官墨を入れ過ぎると、かなり濃い色になってしまい店内の印象が暗くなるので、薄めになるよう調整しています。全体に馴染むように混ぜ直し、色が馴染んだら端材に塗って濃さをチェック、全部の袋が同じ濃さに調整できたらOKです。
漆喰を練っている間、木目部分にアクドメールを塗装。
木に漆喰を直接塗るとアクやシミが浮き出るので、表面を覆ってガード、アクドメールは「コンクリート、モルタル、古壁、ベニヤ板」などのアク止め、シミ止め、下地補強に使用できます。

イベントは100人程来場予約が入っているので、コテ受けや手袋を人数分用意しておきます。
※人数分の受けを用意するのは難しいので、端材を組み立てて代用しました。

「漆喰塗り体験イベント」開催!

イベント当日は「川の駅」の成り立ちや完成プランを伝える物を用意。
久留米市の小学3年生以下を対象にチラシを学校におかせてもらいイベントを告知しました。

想定していた3倍も人が集まり、川の駅をよく利用しているご年配の方々の子供たちを眺める姿が良かったです。※約100人の来場者でした。
作業は4部制に分けて実施、最初の組が塗り始めます。
漆喰を初めて触る子供たちは不思議そうに触っていて、ゴム手袋をつけ全身を使い塗っていました。
子供たちも楽しそうでしたが、その様子を眺める親の方が笑顔でいっぱいでした。

漆喰を塗り終えた人たちは試作品で用意したモリンガジェラートを食べてもらいます。
薬草なので苦くならないか心配でしたが、小さい子も美味しそうに食べていてたので製品化するのが楽しみです。
塗り終わった後の店内。
低い位置は重ね塗りでまだ乾いておらず、色が濃くなっています。

地域の方々と一緒に作るお店、次回は床張りです。
製作した家具の設置等もあるので、残りの作業も頑張りたいと思います。

グレーに調色した「大和漆喰」を塗る!地域イベント開催で100人以上来場!【川の駅4話】

これから古い家のリノベーションを検討している方、店舗の改築やリフォームを検討している人の参考になるようなシリーズ。タグに「セーチの店舗リノベ」とつけているので、順を追って読めばリノベが完成するような構成です。ぜひ参考にしてくださいね。

店舗改装における設備投資では、多額の費用がかかります。
改装後の売り上げ増加分でそのコストを回収できるか、適切な予算案を検討する必要があるので、店舗のリフォーム、リノベーションを検討されている方は気軽にご相談してください。

セーチ

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セーチ

Japan

DIYのブログ『DIY MAGAZINE』を運営。福岡在住の28歳です。物件をセルフリノベーションしていく過程とDIYに関する情報を発信しています。