中古マンションを賃貸向けにリノベーションする。⑤

28歳で福岡へ移住し、築40年の物件をセルフリノベーションしながら生活。その様子をブログメディア「DIY MAGAZINE」で公開しているセーチです。3軒目4軒目に続いて、築32年の中古マンション(5軒目)をリノベーションしてきた過程をお届けします。

公開日 2024.01.29

更新日 2024.01.29

中古マンションを賃貸向けにリノベーションする。⑤

セーチのリノベ記録 五軒目

こんにちは。祖父母の物件をセルフリノベーションしつつ、インテリアなどを作っているセーチです。

築32年の中古マンションを賃貸向けにリノベーションします。
広さは約70㎡、3軒目にDIYした中古マンションシリーズと同じ建物で、もう一部屋空きがでたので修理を依頼されました。※リノベーションの見積もりを業者に出したところ、採算が合わないので父から私に依頼されました。

間取りを3LDKから2LDKに変更しリビングキッチンを大きくして、他の物件と差別化を図ろうと思います。 この部屋は賃貸として貸し出す予定なのでなるべく早く作業を進めていきます。

中古マンション購入を検討している方 リノベーションを検討している方の参考になるよう、どこにどれ位の費用が掛かったのか最後にお届けしたいと思います。

天井下地作り

リビングの天井は野縁を活かして石膏ボードを張るので、石膏ボードの向きが自然と決まります。
和室だった天井は下地がないので、下地を作る所からになります。
部屋を仕切っていた襖があった場所をまたぐように天井を張る形になるので、リビングと同じ向きに野縁を固定して仕上げていきます。
もともと壁があった場所は60mm空いていたので、30mmの木材を2本繋げて高さが同じになるよう固定しました。
ここを固定しないと天井が垂れてくるのと、石膏ボードでまたぐ時にズレてしまうので高さを合わせて固定しています。
よく見るとコンクリートに木材が埋め込まれて固定されています。
この木材にビスを打ち込む事で、下地の木材がガッチリと固定できます。
左右と下からビスを打ち込む事で全く動かない頑丈な下地になりました。
天井の野縁には 30mm × 45mm の木材を使います。
解体前は石膏ボードをタッカーで固定していたので、細い受けで問題ありませんでした。
今回は石膏ボードビスで固定するので、繋ぎ目に野縁を1本追加します。
壁から壁までの長さに合わせてカットした木材を当ててみました。
この状態だと野縁受けに当たって天井の高さが合いません。
野縁受けに当たる部分をコの字に削り、他の野縁と高さを合わせて固定します。
天井コンクリートに固定している吊り金具が当たるので、その部分に印をつけて削りキッチン側も同じように野縁を追加します。
キッチン横の部屋も天井下地をそのまま使えるので野縁を追加して仕上げます。
全ての部屋に野縁を追加、これで天井に石膏ボードを張れるようになりました。
この後は天井に電気配線をしてもらい防音材を入れます。

天井にグラスウールを入れて防音対策

厚さ40mm 密度40Kのグラスウールを1層目に詰めます
野縁受けを避けるように入れるので結構大変な作業。
1層目が終わったら2層目を野縁の間に詰めていきます。
グラスウールを詰め終わったので、石膏ボードを搬入。
9.5mmの石膏ボードを36枚、12.5mmの石膏ボードを20枚荷上げしました。
枚数は全然足りませんが、一旦使い切ってから追加を搬入する予定です。

壁に12.5mmの石膏ボードを張る

壁に12.5mmの石膏ボードを張っていきます。
構造用合板も木材もほぼ2倍の値段になっているので、新築住宅や中古住宅の値段も凄い勢いで値上がりしています。
石膏ボードは100枚近く使うので、石膏ボードだけで12万円くらいにかかります。
ビス代に終わった後の石膏ボード廃棄代も考えると、15万円くらいで壁と天井が仕上がる感じです。
四隅を石膏ボードビスで固定、後でコンプレッサービス打ち機を使って一気に仕上げます。
「MAX」のネジ打ち機 高圧接続ターボドライバ HV-R41G5を使って壁を一気に固定します。

ビス打ち機は型番によって使えるビスの長さが変わってきます。この型番は25・28・32・41mmの4種類装填可能。
1サイズ大きい51mmを使えるタイプもありましたが 51mmのビスを連射することはないだろうと思いHV-R41G5を使用しています。(釘を使うことは殆どないので、コンプレッサーと同じメーカーのMAXのビス打ち機を購入しました。)
下地の位置を計って石膏ボードに線を引きます。
ビスが弾みたいになっているのでビスを1個ずつ箱から出さずに固定できるので、かなり作業が楽です。
解体前はタッカーで止めていたので、この細い柱でも固定できたようですがビスで固定するには細すぎるので繋ぎ目部分に間柱を追加して石膏ボードを固定します。

天井に石膏ボードを張る

線を引くことが多くなったので、エルアングルの定規を導入しました。
1箇所印を付けるだけで直角に直線を引けるので楽です。
続けて張る場合は下のボードに付けた線を基準に新しいボードにも線を引くとかなり時短になります。
壁際の木には、和室天井が固定されていた釘が残ってしまいます。
残っている釘はグラインダーで削り落とすのですが、いたるところに出現するので今回みたいに見逃していることが多々あります。
壁際の釘を処理し終えたと思ったら、今度は部屋の境目だった場所に釘が残っていてボードが浮いてしまい張れませんでした。
新築の家では起こりえないことがセルフリノベをしていると頻繁に発生します。
コンプレッサーは綺麗に打ち込めれば手直し無しでいいのですが、上手く打てなかった時はドライバーで奥まで打ち直す必要があります。
この作業をしないと壁紙を貼る時にボコっと浮いてしまい、綺麗に仕上がらなくなります。
天井を張るのはかなりキツイので1日に10枚くらい張ると限界を迎えます。
既存の天井下地を活かしているので微妙にサイズ合わせが必要、 石膏ボードを上げたり下げたりするのでかなり疲れます。

壁天井終了。内装作業まであと1歩。築32年マンションを貸し出すまで【賃貸向けリノベーション8話】

石膏ボードを張った後はダウンライト照明を設置する位置に忘れないよう印をつけます。
今回、天井の仕上げ材は壁紙ではないので、仕上げ材を貼った後にダウンライト照明の穴は開ける予定です。
残りの石膏ボードを張り終えたら作業終了です。
次回は寝室とリビングの間壁作りとお風呂横の壁を作ります。
お風呂を設置するまでは廊下と押入れの壁は張れないので、設置のスケジュールを確認して作業を進めます。
これからマンション購入を検討されている方、中古住宅のリノベーションを検討している方、タグに「セーチのリノベ記録 五軒目」とつけているので、順を追って読めばリノベが完成するような構成です。ぜひ参考にしてくださいね。

セーチ

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セーチ

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DIYのブログ『DIY MAGAZINE』を運営。福岡在住の28歳です。物件をセルフリノベーションしていく過程とDIYに関する情報を発信しています。