リノベで地方を盛り上げる!地域密着の店舗改装がスタート①

28歳で福岡へ移住し、築40年の物件をセルフリノベーションしながら生活。その様子をブログメディア「DIY MAGAZINE」で公開しているセーチです。2軒目3軒目4軒目に続いて、福岡県にある店舗の内装リフォーム過程をお届けします。

公開日 2023.08.17

更新日 2023.08.17

リノベで地方を盛り上げる!地域密着の店舗改装がスタート①

田主丸にある店舗「川の駅」を改装!

久留米工業大学 建築・設備工学科の「ASURA」と一緒に進める地域活性化プロジェクト。
空き家のリノベーションや地方公共団体との共同プロジェクト等、久留米地域を中心に様々な企画を進めます。

今回は久留米市田主丸にある店舗「川の駅」が現場。地域の高齢化や少子化、人手不足やコロナ禍を背景として売上の落ち込みや来場者の減少が深刻化している場所です。そこで、店舗改装を行うことで当該施設を地域活性化のコア施設へと生まれ変わらせ、歴史や文化を受け継ぎ発展させる施設になることを目指して改装していきます。

福岡県の田主丸にある「川の駅」を現地視察

久留米工業大学から田主丸という場所に向かいました。
福岡県の下の方にある久留米の右側に位置する田主丸。(一般的に田舎だなと感じる地域)
田主丸地域は、山苞の道を中心とした山辺や筑後川の川辺エリアに多くの観光資源を有しています。
しかし賑わいがあるのは山辺エリアで川辺エリアの活性化が課題となっているそうです。

今回のプロジェクトの趣旨は、川辺エリアの地域資源を販売する「川の駅」を中心に、地域組織や住民と一体となって田主丸地域の活性化の一躍を担うことです。
「川の駅」と聞いて道の駅みたいな感じかなと想像していましたが、見るとプレハブタイプのアイスクリーム販売所と店舗がありました。集合時間より早めに向い周辺を視察、畑に土手に駐車場と店舗以外も広々としていました。

小さい頃は、私の実家まわりもこんな風景だったので落ち着きます。
店舗改装における設備投資では、多額の費用がかかります。
今回、水回りなどの変更はなく大きな設備の導入もしない為、比較的費用は抑えることができると思います。
※久留米市とも協力して進めていくので、期間や予算などの話し合い。まだまだ企画段階なので、これから詰めていかないといけません。

どのくらい作業時間がかかるか、資材費用はどれくらい必要なのか等、私の知識で活かせる所もありそうです。※画像は裏の畑に表の土手まで含めた計画案。

想像していたより夢あるプランで、動画内でも驚きを隠せませんでした。
まずは建物から手をつけて、少しずつ周辺へ広げていくイメージで進めます。
予算は補助金なども活用して組む予定、動ける時期等踏まえて2~3年の長期プロジェクトになりそうです。

集客施設としてお金を掛けて手を加えるので、企画案のように行ってみたいと思える場所にしないといけませんね。
裏には広大な畑、ここで薬草を育てていて地域の学校と一緒に催し物をやったりしているそうです。
この施設の目玉となる、薬草をメインにした商品もこの畑で生まれます。

表の土手上は道路があり、結構な交通量です。
土手の階段を上がった所に水の神様を祀った小さな祠があり、筑後川と川の駅を跨ぐように車道が整備されています。そのため「川の駅 しばかり」はツーリング場所として活用されることも多く、ツーリングの寄り道や休憩スポットとしても活用されています。

しっかりした物さえ作れば集客は見込めそうです。
畑で取れる薬草を活かしたデザートやお茶など地域の人達とも協力して商品開発を進めていきたいと思います。
店舗内の商品や家具は隣にあるコンテナに移動させ、約1ヵ月かけて内装を仕上げていきます。
ここから内装をガラッと変えて薬草で作った商品や生鮮野菜などをディスプレイする予定です。

※資材は地元の工務店とホームセンターで仕入れてきました。

入り口を1つにして動線を作る

現状は入り口が2ヵ所あり、人の動線が定まっていませんでした。
入り口の左手に商品が並び、店舗内を回遊してレジに向かうようにしたいので、裏の畑に続く入り口だけ残し塞いでしまいます。

段差を付けて空間を区切る

商品展示スペースとトイレ、裏の畑に続く動線を分けたかったので、展示するスペースは1段上げるように床を作ります。(45mmの角材、近隣の材木店に発注。)

床上げする面積は 6000mm × 6000mm の36㎡、長さ4000mmの角材を長さ調整して敷き詰めます。
コンクリートボンドを塗って要所要所にコンクリートビスを打ち込んで固定しています。
角材がしなっているので浮かないか心配していましたが合板を2枚重ねたら重さで沈みました。

1枚目の合板を固定する前に床の水平を出し、レーザー墨出し器から出ている線と床からの距離を計り記載、高い所に合うよう2.5mmのベニヤ板を挟んで固定しました。
合板1枚だけだと歩いた時にコツコツと音が鳴り、床が空洞だとわかります。
予算に限りがあるので、1枚でも問題なければこのまま行こうと思っていましたが難しそうです。
別日に合板を重ね張りして土台を仕上げます。
2枚目の合板を張る前に根太の位置に墨を出しビスで固定しました。

合板の継ぎ目がズレるように2枚目を重ねていきます。
位置が決まったら張り始めのラインに墨を出して並べ、コンパネビスを使って固定しています。
床に段差を付けることで空間を区切ることができました。

※ここまでの作業を動画にまとめています。

久留米市の『川の駅 しばかり』をリニューアル!久留米工業大学とDIY!2話「床上げ」

床の次は壁に行きたい所ですが地域の小学生と一緒に漆喰塗りのイベントを企画しているので後にします。
次回は商品を陳列する棚や薬草を置く机、レジを置いたり休憩できるカウンターテーブルを作ります。
これから古い家のリノベーションを検討している方、店舗の改築やリフォームを検討している人の参考になるようなシリーズ。タグに「セーチの店舗リノベ」とつけているので、順を追って読めばリノベが完成するような構成です。ぜひ参考にしてくださいね。
店舗改装における設備投資では、多額の費用がかかります。
改装後の売り上げ増加分でそのコストを回収できるか、適切な予算案を検討する必要があるので、店舗のリフォーム、リノベーションを検討されている方は気軽にご相談してください。

セーチ

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セーチ

Japan

DIYのブログ『DIY MAGAZINE』を運営。福岡在住の28歳です。物件をセルフリノベーションしていく過程とDIYに関する情報を発信しています。