編み物初心者でも簡単!オシャレを叶えるマフラーの編み方徹底解説
編み物上級者はもちろん、初心者でも挑戦しやすい簡単なマフラーの編み方をご紹介します。道具を使わずに指や腕で編む方法もあり、手作りに苦手意識のある方にもオススメ。自分好みのマフラーを完成させて、冬のオシャレと防寒を楽しんでみてはいかがですか?
公開日 2017.01.27
更新日 2023.09.11
人気記事
寒くなったら欲しくなるマフラーを作ろう
冬外出する時に必需品のマフラーやスヌードは、やっぱりオシャレなのが嬉しいですよね。
だけど、購入すると高いし、編み物っていうと女の子っぽいイメージが強いし、自分でマフラーを手作りするなんて、ちょっと難しそう。という方もいると思います。そんな編み物が実は簡単で、しかも道具なしで作れたら嬉しいですよね。
今回はマフラー編みに必要な基本の道具、道具不要での編み方など、オシャレなマフラーやスヌードを作るためのアイデアをご紹介します。初心者の方も気軽にトライしてみてください!
基本の編み方と編み終わり
棒針編み
棒針編みとは、編み棒と呼ばれる先端が尖った2本の棒を使って編むやり方です。編み物というと、この棒針編みを想定する方が多いと思います。セーターマフラーなど編み物全般を作ることができます。
なお、一緒に編む毛糸の太さや編み棒の大きさを変えるだけで、仕上がりが変わってきますし、毛糸の大きさに合う編み棒を使うことで編み目がキレイになり、編みやすくもなるので出来上がりが早くなります。
・棒針編みの基本の編み方
編み棒を使った基本の編み方は、①作り目、②表編み、③裏編み、④伏せ止めと呼ばれる4つの編み目から構成されます。
・作り目
編み目のベースとなる目で、この作り目の数でマフラーの横幅が決まります。横幅が短いマフラーを作りたい場合は作り目を少なく、横幅が長いマフラーの場合は多く作ります。
・メリヤス編み(表編み)
棒針編みの際、表編み(表目)となるメリヤス編みです。表にした時と裏にした時の編み方が違うので、編む時はどちらの編み方をするか注意が必要です。
・ガーター編み(裏編み)
棒針編みでは、裏編み(裏目)となるガーター編みです。メリヤス編みと違って、表裏に関係なく編み方を変える必要のない編み方です。編み方が変わらないので初めて編み物をする方にはオススメの編み方です。
・ゴム編み
メリヤス編みとガーター編みを2?3目毎に編んでいく、伸縮性のある編み地です。出来上がりはシンプルながら、オシャレなので男性用のマフラーにオススメの編み地です。編む際、毛糸を多く使用するので多く用意しておくと買いに走らずに済みます。
・伏せ止め
最後に編んだ目を閉じていく工程です。この伏せ止めができていないと糸がほどけてしまうので、目を落とさないように注意してください。また、それぞれの編み方にそった伏せ止めをすると、すっきりまとまった形に出来上がります。
かぎ針を使った編み方
かぎ針とは棒の先端に「かぎ爪」という、糸をひっかける部分が付いた道具1本を使って編みます。
基本の編み方
かぎ針では基本の編み方である、鎖編み、細編み、長編みを組み合わせてさまざまな編み方ができます。
また、棒針編みと同じ様に、①作り目、②お好みの編み方、③伏せ止めとから構成されます。
道具なしでの編み方
通常は棒針やかぎ針が必要ですが、道具なしで編むアイデアを3つご紹介します。手や腕を使って編んでいくので、必要なのは毛糸だけ!また、編み目も針棒やかぎ針に比べて大きいので細かい作業が苦手という方にオススメですし、道具不使用で安全なのでお子様とも一緒に編むこともできます。
1. 必要なのは毛糸とはさみだけ。腕で編むマフラー
【材料】
??太い毛糸
※1本だと編み目が大きくなるので、今回は2本どりという編み方で毛糸を2重にしています。ですが、極太の毛糸を使うとモコモコ感がアップして、可愛い仕上がりになります!
??はさみ
??ボールペン
【やり方】
①作り目を作る
1)作りたい編み地幅(20cm)の約3.5倍長さ(70cm)の毛糸を引き出し、右手でクロスした輪っかを作り(上の画像)、輪っかを左手の上の毛糸にくぐらせて固結びを作ります(下の画像)。
2)出来上がった輪っかを右手首に入れて、ぎゅっと絞ります。
3)左手の親指と人さし指に毛糸をV字になるようかけて、小指と薬指で残りの糸を固定します。
4)右手で左の親指の下の毛糸をすくい上げ(上)、人さし指の上毛糸を上から下に向けてくぐったら(真ん中)、親指にかかっている輪っかの中をくぐって右腕にかけます(下)。
5) 3)と4)を繰り返し輪っかを20個(20cm幅)作ります。
※幅を長くしたい場合は輪っかの数を増やしてください。
さあ、ここから編み物スタートです!
②メリヤス編みをする
1)一つ目の輪っかを右手から外し(上)、左にある長い糸をくぐらせて(真ん中)、できた輪っかを左手に持ちかえます(下)。
これで1目編めました!
2)次の目も同じ様に、右側にある輪っかを外して(上)、長い糸をくぐらせて左手に持ちかえます(真ん中)。全ての目が左手に移動したら(下)、左手の目を右側に移すように1)を繰り返します。
※棒編みでは、表編みと裏編みの編み方が違いますが、腕編みでは表も裏も表編みが編めます。
首に巻けるほどの長さになったら、最後に「伏せ止め目」をしたら完成です!
③ 編み終わりは伏せ止めをする
1)メリヤス編みを2目編みます。
2)下の編み目を腕から外し(上)、上の編み目にかぶせます(下)。
3)次の目を1目編み(上)、2目のうち下の編み目を上の編み目にかぶせる(真ん中、下)を繰り返します。
4) 全部編み終わったら、糸を切って引き抜き玉留めします。
5) 残った糸はマフラーの中に編みこんで、出来上がりです!
【スヌードにする場合】
ボールペンに2本糸をかけて、端の編み目どおしを閉じ縫い合わせます。
【ポイント】
・極太の毛糸を使った方が早く編めます。
・細めの糸の場合、編み目の間隔があいてスペースができるので、今回のように糸を2重にして編むと、ボリュームが出ます。
2. 指に編みこんで作るマフラー
via: http://www.icreativeideas.com/
先ほどは、手全体を使ってマフラーを編みましたが、指だけでもマフラーを手作りできます。こちらiCreativeIdeasさんのアイデアも道具は必要ありません。マフラーの横幅が指の間隔分となるので短くなりますが、道具が必要ないのは嬉しいところ!お子様とも一緒に楽しめます!ちょっとしたプレゼントにもいいかもしれませんね。
【やり方】
人さし指から小指までに交互に毛糸をかけます。ぐるっと回って2段作ったら、下の段の毛糸を上の段の毛糸にかけるように編みこんでいきます。そして、また交互に毛糸をかけて、同じ様に下の段の毛糸を上の段の毛糸にかけていきます。
3. 指をかぎ針として使って作るマフラー
via: https://youtu.be/
Yarnspiriationから。上記のは針編み棒での編み方でしたが、こちらはかぎ針の編み方を道具なしで編むアイデアです。編み目が通常のかぎ針に比べて大きくなるのですが、よくかぎ針を使って編む方には知っておくと便利な編み方です。いつでもどこでも編むことができます!
【やり方】
指をかぎ針のように作り目を作ったら1目ずつ毛糸をひっかけてお好みの編み方で編んでいきます。
マフラーの模様アイデア紹介
1. メリヤス編みでオシャレな2色スヌード
Quince & Coに掲載されていたスヌードで、色をお好みの配分で変えて、違う模様を組み合わせた編み方です。すっきりとシンプルな編み方ですが、色を変えるだけで印象が変わります。また、メリヤス編みとは違う別の模様を入れるだけでアクセントとなってオシャレ感が増します!
2. ガーター編みでカラフルスヌード
via: https://s-media-cache-ak0.pinimg.com/
シンプルにガーター編みで編んでいますが、糸の配色を変えるだけで、こんなに可愛くなります。好きな色を選んで、1段?数段編み終えたら糸を変えてまた編むだけ。オシャレボーダーのスヌードのでき上がりです。ガーター編みは裏も表も同じ編み方になるので、ひたすら編むだけと気軽にできるのでオススメです。
3. 2色ガーター編みのマフラー
via: https://s-media-cache-ak0.pinimg.com/
こちらはFlax&Twineから。同じくガーター編みのマフラー。白と紺のシンプル組み合わせで、男性でも女性でも使える配色です。また、フリンジが付いているだけで、雰囲気も変わってマフラーぽっさがアップします!太めの毛糸で編むと男っぽい雰囲気のマフラーになります。
4. 太め毛糸と模様が印象的な温かそうなスヌード
via: http://www.mamainastitch.com/
ちょっと太い毛糸を使った手作りスヌードです。毛糸が太いからか見た目はとても暖かそうです。模様を加えるだけで印象が大きく変わります。お好みの模様を探して好きな毛糸を選んで作ってみるのもいいですし、余った毛糸を使ってもいいので、余り糸の活用法としてもオススメです。色違いでお揃いのスヌードなんても素敵ですね!Mama in a stitchより。
5. 番外編 フード付きのマフラー
via: http://idlewildalaska.com/knit-hooded-scarf/
Idle wild Alaskaから番外編。模様とは別でフード付きマフラーのご紹介です。ちょっと難易度が高い編み物になりますが、2つが一緒に組み合わさっているので何より暖かく1個で2役として使える便利なプロダクトです。編み物に慣れてきたら、こんなちょっと難しいマフラーに挑戦するのもDIYの醍醐味かもしれませんね。
編み方の応用編
1. 2色の作り目の作り方
via; http://blog.nobleknits.com/
Blog Nobleknitsに掲載のアイデアをご紹介。2色交互に編み目を作るのは大変ですが、このアイデアを使うと一度に編むことができるので時短かつ便利です。編みこんでいくとストライプのように縦にラインが入る模様を作ることも可能。もしくは交互に編んで変わった模様を作ることもできます。知っておくと嬉しい裏技です。
2. ヘリンボーン編み
via: http://www.originallylovely.com/
メリヤス編みとガーター編みを組み合わせてヘリンボーン模様を作る編み方です。メリヤスやガーター編みと違って、斜め模様がオシャレですよね。編み方がちょっと複雑になるので出来上がるまでにちょっと時間がかかりますが、出来上がった時のカッコよさは間違いなくピカイチです!Originally Lovelyより。
3. 斜め編み
via: http://howdidyoumakethis.com/
How Did you make this?からのアイデア。ヘリンボーン編みは一方方向の斜め編みでしたが、こちらは互いに斜めの「X」となるよう編む方法です。他とはまた違う模様でスタイリッシュです。ただ、こちらも編み方が複雑になるので、マスターするまでにちょっと時間がかかりそうです。ですが、編み方は繰り返しになるので慣れてきたら簡単!すぐに終わります!
4. Bee(蜂) 編み
詳しい編み方はこちら>
Studio knitとRavelryに掲載されていた蜂の巣のような編み模様です。この編み模様だけでスタイリッシュなデザインになる編み模様です!こちらもちょっと編み方が複雑で4段で1セットとなる編み方で、しかも1段ずつ違う編み方となります。ですがこちらも他と同様、出来上がりは頑張った分オシャレなマフラーに変わるので、作っていくうちに出来上がりが楽しみになりますよ。ぜひトライしてみてください!
子供用のマフラーの長さは?
でもご安心ください。マフラーにはもっとシンプルな目安があります。子供の場合は「マフラーの長さ=身長」が基本です。例えば、身長が130cmの子供であれば、長さは130cmが目安です。実際は、10cm程度は許容範囲なので、120cm〜140cmの間であれば、ほぼピッタリな感じになるでしょう。首に何重にも巻かずにベルトなどで端を止めるスタイルなら、100cm程度の長さでも問題ありません。
子供用マフラーの幅は、市販品では20cm程度が一般的ですが、ブランドによっては10cm程度のものもあるので、デザインを意識しつつ10cm〜20cmの範囲で編むといいでしょう。
アクセサリーも作れる
1.ロゼット
2.ちょうちょスリーピン
3.ひまわりのアクセサリー
自分のスタイルに合う編み方で、オリジナルマフラーにトライしてください!
マフラーは、手袋やセーターと違って編み方さえ覚えたら繰り返すだけと簡単なので、編み物スターターにピッタリです。他の編み物はマフラーよりさらに複雑な編み方だったり別の道具が必要になったりするので、まっすぐに編み続けるマフラーは淡々と続けられます。
ですが、道具を買うまではという方、道具なしでも作れる腕編みや指編みからトライしてみて、興味が出てきたら、道具を購入して次のレベルにステップアップしてみては?
出来上がったマフラーはもちろんギフトとしてもオススメ!ぜひ、自分用以外にもご家族の方に作ってみてください!きっと喜びますよ!
WRITTEN BY
Japan
DIYer(s)編集部です。DIYのアイデアやハウツー、おすすめツールやショップ情報まで幅広くお届けします!