土地の制約を“強みに変える”!東京組の家づくりを設計士に聞いてみた

今回ご紹介するのは、線路脇に建てられた戸建住宅をご紹介します。土地にはさまざまな制約があり、住みやすい家づくりのためにさまざまな工夫が必要です。実際に建物を設計した東京組の設計士が、設計する際にこだわったポイントを解説します。新築戸建の購入を検討している方、または制限のある土地に住宅を建てたい方、この事例をベースにリフォーム検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

2024.12.20

土地のポテンシャルを見出す

東京組は、主に東京の世田谷区、城南地区を中心に家づくりをしている工務店です。世田谷区に拠点を置き、デザイン住宅のパイオニアとして、創業から約30年にわたり6000棟以上を手掛けています。

今回の物件は、線路のすぐ隣の敷地です。線路沿いということで気になるのは騒音ですが、この戸建物件を担当した設計士が、この問題をどのように解決したかを含め、物件のこだわりポイントを詳しく解説していきます!

担当者に直撃!東京組のこだわりポイントは?

今回の物件を設計した、東京組の石田さんに、こだわりのポイントを解説してもらいました。

2階にLDKと水回りが集結

リビングダイニングは2階にあります。その理由の一つが、光を取り入れやすいという点なのだそう。建物の影になりやすい1階より2階の方が明るい空間づくりができます。
線路からの騒音はまったく気にならない、静かで落ち着いた空間です。
キッチンは、あえて壁で仕切らず、明るく開放的なデザインになっています。
キッチンは一般的な住宅だと奥まったところにつくりがちですが、窓が大きく取られたリビング空間につくることで明るさも十分確保できています。キッチンの境目から天井は吹き抜けにし、さらに空間が広々と見える工夫をしているのだそう。
水回りの設備はすべて2階に集結。
「水回りの動線をワンフロアで簡潔することで、家事がしやすくなるのです」と石田さん。
リビング側のドアを開けると———
洗面所と洗濯機置き場。両脇に浴室とトイレもあります。ホテルライクな洗面所がすてきですね。ちなみにこちらの洗面台は東京組オリジナルの洗面台で、引き出しは家具に使われるグレードの木材を使用しています。

東京組オリジナルの洗面化粧台、詳しくはこちら!

1階の寝室も採光条件が良い

こちらは主寝室です。
都心だと、隣の敷地が近くなり、1階はどうしても暗くなりがちですが、この物件は1階に3つの部屋があり、どの部屋も明るさが十分あります。

線路脇という条件は、実は長所でもあります。
たとえば、都心の高級住宅地に住宅を建てるとなると、窓のすぐそこはお隣さんの壁なんて珍しい話ではありません。しかし、線路脇の土地なら、お隣さんはずっと向こう側!そのため、採光条件が良いのです。
都心でこれほど明るい1階のお部屋はなかなかないはず。この窓のすぐそこも線路だからこそ、これほどの明るさが取れるのです。
そして、1階のお部屋も静かでした。

騒音対策は「MADOBA」で

線路があるおかげで建物に日差しが遮られることなく、1階でも室内が明るくなることはお伝えしましたが、やはり騒音のことが気になりますよね。

取材に行った編集部一同も現地でとてもびっくりしたのですが、電車の音はまったく気にならなかったです!その秘密は、窓にあります。
こちらに使っているのは東京組オリジナルの「MADOBA」という木製サッシ。木のナチュラルな風合いが魅力で、アルミサッシよりもお部屋に馴染みます。そして「MADOBA」のすごいところは、遮熱性・遮音性に優れていること!木製サッシは音漏れしやすいイメージがあるかもしれませんが、実はアルミサッシと比較して現代の木製サッシの方が遮音性に優れていることが認められています。この住宅の窓はすべて「MADOBA」を採用しているため、遮音性は抜群です。


「MADOBA」の魅力については、こちらもチェック!
「音が気にならない上に、内開きなので窓のお掃除もしやすいですよ!」
と石田さん。

MADOBAはカシワバラ・コーポレーションのリフォーム・リノベーションでも使うことができます。騒音が気になる方はぜひ活用していただきたい製品です。

天井高が取れない部分の工夫

この土地は旗竿敷地と言われる敷地で、用途地域の第1種高度地区という高さ制限のエリアです。そのため、2階の北側が制限によって規制されます。このような課題に対して石田さんは、その勾配天井になってしまう部分に水周りを持ってくることで、 斜めの勾配天井を感じないように工夫をしたそうです。機能的にも他の部屋ほど支障がなく、さらに斜めの天井が空間のアクセント!制限をプラスに変える、こうした細部にプロの技を感じますね。
浴室と洗面所の床材の質感を統一し、ひとつの部屋のように見せることで、空間がより広々と見えるそうです。
ちなみにこちらのタイルは東京組オリジナル「イタリアASCOT社製 タイル」の「PROWALK」シリーズ。コンクリートを模したようなタイルで、シンプルでモダンな雰囲気を作り出すことができます。


ASCOT社製タイルの詳細はこちら

こちらの製品も、カシワバラ・コーポレーションのリフォームで利用できます。

玄関の収納に技あり!

こちらは玄関スペースの土間。パーテーションで仕切って、大容量の収納スペースにしました。床面に段差がないため、物の出し入れがしやすく、お掃除も楽ちん!

イチオシはキッチンからの眺め

建築士の石田さんが、この物件で一番こだわったのは、キッチンからの眺めなのだそう。ご覧ください、この明るさと開放感!毎日のお料理がさらに楽しくなりそうです。
ダイニングの吹き抜け空間に、この大きな窓があることで、よりお家が広々として見えます。こちらの窓も、もちろん「MADOBA」です。

大切な住まいの建築・リフォームはカシワバラにおまかせください!

実際の設計事例を見て、いかがでしたか?
お家を建てる際、土地それぞれに個性がありますが、どのような条件の土地であってもそのポテンシャルを引き出せる住宅のプロに相談することが重要です。しっかりとしたプランニングをすることで、資産価値を高めることにも繋がります。

今回は東京組で施工した新築戸建をご紹介しましたが、カシワバラ・コーポレーションでは新築戸建のようにクオリティの高いリフォームが可能です。リフォーム・リノベーションをご検討の方は、ぜひカシワバラ・コーポレーションにご相談ください。

WRITTEN BY

DIYer(s)

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