つるじょ:Milyさんに聞くDIY

DIYクリエイター集団として活躍する、つるじょ。6名からなるメンバーたちがそれぞれ発信するDIY作品は、多くの反響を集めています。そんなつるじょのメンバーたちが抱くDIYにまつわる想いについて、たっぷりとインタビューを敢行しました。今回は、DIYクリエイターとして空間プロデュースやワークショップ講師などで活躍するMilyさんをご紹介。

2022.01.11

今回伺ったのは、ヨーロピアンアンティーク風にセルフリノベーションを施してたMily(ミリ)さんのご自宅。
木工DIYからペインティングまで器用にこなす彼女がDIYをするようになった理由とは?
DIYをやる際に大事にしていること、つるじょの活動について、いろいろと質問してみました。

アーチを描くようにデザインされた窓枠からは、柔らかい自然光が入ります。

DIYクリエイターのMilyさん。

『DIYはやってみないことには、はじまらない』

Milyさんの得意なDIYを教えてもらえますか?

Milyさん宅のリビングスペース。クオリティの高さに見落としがちですが、壁の塗装と窓枠はなんとMilyさんによるDIY。

ナチュラルカラーのカーテンに合わせて、レールはアンティークな雰囲気のものを設置。

「木工のDIYも好きなんですけど、ペイントもめっちゃ好きでよく塗料の塗り方を練習しているんです。DIYしたものや自宅の壁にペイントしてみて、色が気に入らなかったら塗り直してみたり。ちなみに玄関は3回くらい塗り替えているんです(笑)。塗料だけではなくて、漆喰や珪藻土を塗るのも好きですね!」

こちらが玄関から見た階段スペース。壁紙を貼ったり、リアルなレンガ調のペイント、ステンシルを施すなど、1日の始まりと終わりを迎えるのにふさわしい雰囲気に。

夜帰ってきて玄関を開けたらすぐ電気がつくようにセンサーライトが取り付けられています。

ダイニングから玄関へ続く、扉。こちらも実はMilyさんのDIY。本格的な仕上がりに取材班も驚きの連続です。

DIYとの出会いを教えてください。

もちろんこのカウンターキッチンも、もともとあったものをDIYして現在のデザインに。

「この家を建てた時に庭をかわいくしたい!と思ったけど、木材ってどこに売っているか分からんし、庭にどんなエクステリアを飾ったらいいかも分からなくて…。そんな時に近所にある工務店さんで、そこの大工さんが家を建てた時に余った2×4材とかの木材を“ご自由にお使いください”って会社の前に放出しているのを見つけたんです。端材ばかりだったんですけど、とりあえず何か作ってみよう!って思い作ってみたんです」

キッチンの収納部分はリビングから一転して、ブラックのウォールペーパーを。モノトーンでもどこか暖かさが伝わるのは、つるじょメンバーのgami(ガミ)さんによるサインペインティングによるもの。

「端材をもらってきてからはまず、庭にハシゴと椅子を作りました。端材と言っても、大工さんが切ったものなのでちょうどいい長さに綺麗にカットされているものが5本あったんです。それを組み合わせてみながら、何になるかなぁって考えながら作ったのが初めてのDIYですね。もうさすがにボロボロになっちゃったんで捨てようと思っていますけど(笑)」

こちらがその初DIYとなった、端材で作ったハシゴ。つるじょの発起人でもある、いなざうるすさんと知り合うきっかけにもなったプロダクトです。

「そのハシゴを作った後に、ペンキを塗ってみたんです。大雑把な性格な私が適当に塗ったら、意外にもいい感じのアンティーク風に仕上がったんですよ!“こんなかわいいなら売れるんちゃうか?”って思ってハンドメイド作品を販売するようになりました。それで、いなちゃん(いなざうるすさん)が私の作った作品をオーダーしてくれたのをキッカケに知り合いました」

大事にしているDIYのテーマはありますか?

もちろんこちらもMilyさんのDIY。フレンチシックな雰囲気でありながら、家族の使いやすさも考慮されているんです。

「家の中の話でいうと、“好みの見た目にDIYしていても、ちゃんと家族も使いやすい”ということを重視していますね。例えば、ダイニングに設置した棚は、高い位置は私たち親の、低い位置は子どもたちの、といったように家族全員分の収納場所が決まっているんです。そこに自分の使ったものをしっかり戻すっていう習慣が身についている家にしたいっていつも思っています」

お部屋全体が洋風アンティークに仕上がったMilyさん宅。リメイクしたイスなどを玄関に配置して、全体の統一感を高めています。

つるじょメンバーのようなDIYをするためのポイントはありますか?

レンガ風にアレンジされた階段部分の壁面。いろいろなDIYに気軽に挑戦することで、塗料などの特徴を知ることができるんです。

「とにかく“失敗してもなんとかなる!”って気持ちでやることですかね(笑)。なんでもやってみないとはじまらないって思うんです。実際に木材や壁面にペイントしてみると、想像と違って思っていた色にならへんかったりすることもありますし。ほかにも木材の採寸ミスをすることも。でも、DIYってその失敗を次に活かせることが多々あるんですよ」

こちらはリビングルーム。右から2つ目の背の低い茶色の収納棚。ペットのモモンガのケージ台なのですが、本人曰く、実は一度失敗していまったものなんだとか…。

「リビングに置いてあるペットのモモンガのケージ台なんですが、スッキリしたモノを作りたかったので、引き出しに取っ手をつけないデザインでDIYしていたんです。ただ、引き出しに指を引っ掛けられるように引き出し同士に隙間を空けたら、棚の中身が見えちゃって…。“これじゃ余計にゴチャゴチャしてしまってアカンやん!”って。なので今では、引き出し同士の隙間に木を取り付けて失敗をごまかしています(笑)。DIYしていると、どうしてもこういうミスが出てきますけど、なんとかなっているんですよね(笑)」

カウンターキッチンには、ご自身であしらったミニマルなタイルが。

階段のフロアタイルも自分の手で模様替えを施しています。

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DIYer(s)

Japan

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