谷川岳の魅力に惹かれて移住したログハウス 〜突撃!隣のDIY! vol.09〜

9回目を迎えた本連載。今回は、東京を飛び出し、自然豊かな群馬県はみなかみへ取材に行ってまいりました。夏は緑が生い茂り、冬は雪化粧となる山岳エリアには、果たしてどんなDIYerがいるのでしょうか?

谷川岳の魅力に惹かれて移住したログハウス 〜突撃!隣のDIY! vol.09〜

これまでの「突撃!隣のDIY!」

これまでの「突撃!隣のDIY!」
DIYerのみなさんの自慢のお部屋やお店に、文字通り突撃する連載企画。今すぐ真似したい、等身大のアイデアが満載です!

アーバン×アウトドアで構成される山の中のログハウス

2003年に東京・代官山で立ち上がったファッションブランドMofM。10周年を迎えた2013年に発信拠点を代官山から群馬県・みなかみへと移し、早3年目。今年で41歳になりデザイナーとして円熟期を迎えつつある福山正和氏に、移住のきっかけや山での生活、DIYに関して話を伺った。

みなかみICより30分近く、山岳方面へと車を走らせると見えてくるファッションブランドMofMのアトリエWORK SHOP MINAKAMI。

 

生い茂る緑の中に佇むNORDISKのテント。

 

お手製のウッドデッキ。渓流釣りやスノーボードで濡れたウェアやギアを乾かすのに活用している。

 

福山氏に移住を決めたきっかけを伺ってみると「代官山からみなかみへ活動拠点を移した理由は本当にシンプルで、谷川岳を見つけてしまったからですね。雪山としてこんなにいい山はないと、実際に滑ったとき感じたんです。その時にちょうどブランドの10周年というタイミングも重なったため、心機一転みなかみへ拠点を移しました」。プロのスノーボード選手として、20代は年間8割以上を山で過ごしてきた福山氏らしい、シンプルな回答が返ってきた。

 

また、移住してから気づいたみなかみの魅力として、渓流フィッシングを挙げている。「プロになってしまうほど、フィッシングにハマってしまいました。この辺りは豪雪地帯ですので、綺麗な水が豊富なんです。さらに地形も優れているため、必然的に素晴らしい川が多くなるんですよ。そうなると魚も多くて、釣りが本当に楽しい。これだけ渓流釣りにいい環境があったからこそ、熱中しているんだと思います。本当にいい山や川は何度入っても飽きないんです」。

 

スノーボード関連のギアを収納している倉庫。左端にある棚はDIYしたもので、ワックスがけなどの作業時に活躍する。

 

倉庫の壁面には実際に福山氏がスノーボードの最中に撮影した写真が飾られている。

 

玄関には使い古したスノーボードをオブジェ代わりに壁掛け。写真下部に写っている流木は暖炉の薪として使用している。

 

次ページでは、さらにDIYが詰まったWORK SHOP MINAKAMIの内観をご紹介します。

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WORK SHOP MINAKAMIのリビングとも言える、暖炉のある共有スペース。

 

次にWORK SHOP MINAKAMIの気に入っている点を伺ってみた。「基本的に建物自体気に入っていますね。暖炉のあるログハウスというのが、憧れとしてあったので。あとは、山の中に移住するからといって、ほっこりとしたイメージにはしたくはなかったんです。もともと代官山に事務所があったので、そこの什器をそのまま持ってきて、代官山の雰囲気を山で表現できたらっていう考えがあって。それはスノーボードやフィッシングをやる時も一緒で、アウトドアブランドで全身固めるのではなくて、どこか都会的な雰囲気をミックスして楽しむのが自分らしいんです」。確かに、ぬくもりのあるウッドとソリッドなブラックを基調としたインテリアがログハウスの中で共存している。ほかにも、山岳地帯の利点として、商品の機能性をテストしやすい環境であることを挙げていた。

 

アトリエスペース。夏季休暇の時季には専門学生をインターンとして迎え、山での生活を体験してもらっている。

 

共有スペースとアトリエの境に福山氏が取り付けた板材。モダンなブラックと木目とのコントラストが際立つ。

 

ブランドオリジナルのスノーボードをベンチにアップサイクル。

 

友人からもらってきた丸太や木材を使って、テーブルと椅子をDIY。

 

屋根裏の倉庫を改装して作った福山氏の作業場へと続く階段。もちろんこれもDIYだ。

 

誰もが一度は憧れる自分だけの屋根裏スペース。「物がどうしても増えていってしまって」と、笑う福山氏。壁や柱は全て自身で白く塗り直したそう。

 

フィッシングネットを使ってギアなどを壁面に“見せながら”収納。

 

 

最後に福山氏にとってのDIYとは?という問いに答えてもらった。「足りないものを補うという感覚ですね。決して立派なものではないけれど、今あるものを改造して作ったり。今は釣りの道具も増えてきたので、ルアーケースや竿置き場もこれから作らなくちゃいけないですね」と、今最も没頭している渓流フィッシングにまつわるDIYに興味があるようだ。

 

また、そのフィッシング熱はデザイン業にも好影響を与えている。「20代の頃はただ流行りだから、かっこいいからという理由だけで洋服を作っていたんです。ただ、40歳を過ぎたら本質のある、意味のある洋服を作りたいと思うようになりました。例えば、フィッシングベスト一つ作るにしても、この機能があったら山でも川でも街でも便利だなということだったり。そんな、“服を長く作り続けるために必要なこと”を昔から行き来していた山が改めて教えてくれたんです」。

 

BRAND INFORMATION

MofM(man of moods)

2003年より、デザイナー福山正和氏によりスタート。2013年よりアウトドア要素を取り入れたラインmountain of moodsを展開スタート。都会的でありながら機能性の優れたプロダクトが人気を博し、アーバンアウトドアというカテゴリーを牽引するブランドに。2017S/Sシーズンにはsnow peakとのコラボレーションウェアを展開予定。

HP:http://www.manofmoods.com/

Facebook:https://www.facebook.com/manofmoods

Instagram:https://www.instagram.com/mofmmanofmoods/

 

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