DIYペイントで壁面塗装!ニッペホームプロダクツがレクチャー

DIYやインテリアが好きな皆さんの中には、壁を塗ることに興味はあるけれどハードルを感じている方もいるのではないでしょうか?あるいは、壁を塗ったことはあるけれど単色のみにはもう飽きてしまった…という人もいるかもしれません。 そこで今回は、初心者でも使いやすく、ユニークな質感が表現できる塗料を扱っている「ニッペホームプロダクツ」へお邪魔してきました。

2022.01.11

洋服のように、壁も着替える!

壁紙や色を変えることなど、オリジナリティを出せるのが楽しい「壁」のDIY。そこで、今回そのDIYにおいてニッペホームプロダクツから販売されている塗料でデニムのような壁に仕上げられると聞き、詳しい話を伺ってきました。しかも、そのデニム風壁塗装はペンキと刷毛だけで作ることができるのだとか。さらにDIY初心者でも楽しめるような、使いやすく保存もしやすいパッケージが用意されているそう!今回は、プロでなくともちょっとの工夫で表現できる3種類の質感を、ニッペホームプロダクツのスタッフさんに教えていただきます。

「ニッペホームプロダクツ」とは?

136年の歴史を持つ、日本を代表する塗料メーカーのひとつである日本ペイント株式会社。ここで作られている塗料は、日本中の新幹線や車、建築物などに使われているのだそう。そんな日本ペイント株式会社のグループ会社、ニッペホームプロダクツでは、家庭でも簡単にDIYを楽しむための塗料や道具を扱っています。長年培われてきた知識と技術に、ユニークな発想とデザイン性を加えた商品の数々が話題を呼んでいるのです。

今回取材にご協力いただいたニッペホームプロダクツの皆さん。塗料の塗り方について、実際に手を動かしながら教えてくださった伊藤さん(左)。シンプルで目を引く「STYLEシリーズ」のパッケージデザインを手がけられた岩切さん(中央)。ニッペホームプロダクツの特長や魅力、そしてDIY初心者向けのアドバイスをしてくれた西島さん(右)。

一般的な塗料では表現が難しい質感を叶えてくれる、ニッペホームプロダクツの商品。今回は実際にそれら塗料の使い方を見せていただきました。使った商品はこちらです。
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デコボコベース

平坦な壁に、細かな凹凸を表現することが可能な下塗りベース。ケーキホイップのように、自由に下地面を演出します。塗ったときの形状をそのまま記憶してくれる、優れものです。

ザラザラベース

ザラザラとした質感を表現できる下塗りです。上に塗る塗料の色を工夫すれば、金属素材のように仕上げることも可能。

パリパリベース

上に塗った塗料をひび割れさせる下塗り。年月を経たような、アンティーク調の仕上がりになります。

STYLEシリーズ「コットン」

STYLEシリーズ「アガート」

(取り扱い容量:2kg・4kg)

STYLEシリーズ「シルバーグレイ」

(取り扱い容量:2kg・4kg)

PALシリーズ「カッパーメタリック」

使用道具

出したい質感や塗る範囲にあわせ、刷毛(中央)やなぜバケ(左上,左下)、ローラー(右)をチョイスします。

初心者にもオススメの理由とは?

手間がかかって難しそう、という印象を持ちやすい壁塗装のDIY。興味はあるけどあまり手間はかけたくない。そもそもきれいに仕上がるのか不安。そんな理由から始めの一歩が踏み出せない人にオススメなのが、ニッペホームプロダクツのSTYLEシリーズです。その理由は下記の3つ。

1. においがしない

ペンキ独特の、強いにおいが苦手な方も多いのではないでしょうか?特に室内で作業をするとなると、作業中、乾いたあと、さらには残った塗料を保存する際にもにおいに気を使う必要があり、大変ですよね。しかし、ニッペホームプロダクツの製品はにおいがほとんどしません。窓を開けているのににおいが気になる!そんなことが起こりにくいポイントが、魅力のひとつです。

2. 色ムラがほとんどできない「マットフィニッシュ」

初心者が光沢のある塗料を使ってしまうと、光の反射で色のムラがはっきりと分かってしまう場合が多いそう。しかも塗り方によっては地の色が透けて見えてしまい、せっかく気に入って買った色が想像とは違う仕上がりになってしまうことも…。しかしニッペホームプロダクツのSTYLEシリーズは、重ね塗りをしなくてもきれいに発色します。さらに、乾けばムラもほとんど見えなくなり、初心者でも簡単に、そして満足のいく美しい仕上がりになるのです。

3. 準備が簡単なパッケージも用意!

缶で売られていることが多い、壁用の塗料。マイナスドライバーを使ってフタをこじ開け、さらに別の容器に移して…となると、それだけでも手間がかかってしまいます。そこで、家庭でDIYをする人に嬉しいのがSTYLEのペンキセット。注文するとダンボールで届くこのセットのペンキは、なんとパウチパックに入っているのです。ビニールを破って梱包用のトレイに中身をあけ、さらにそれをダンボールの中に固定すればすぐに作業が可能。また、パウチパックに塗料が入っているため、顔料や樹脂が分離していれば一目でわかるのも初心者にやさしいポイント。しっかり混ぜてから使うことができます。
STYLEのペンキセットには2kgと4kgのパックがあります。4kgのペンキがあれば、6畳の部屋を塗ることができるそうです。また、部分使いに最適な150mlと100mlボトルも販売されており、これはワンタッチで口が開いて、保存も簡単。容器へそのまま刷毛が入るサイズの口なので、中身を別の容器に移す手間がかかりません。

「マットフィニッシュ」の製品は、乾くとチョークボードにもなるそうです。アイデア次第で、おもしろい空間作りに役立ってくれそうですね。

では、塗装に入る前に下準備です。

ニッペホームプロダクツさまのスペースを使って、実際にDIYしていただきました!壁面、ドアの縁、そしてドア。この3ヶ所を、質感を変えて塗ってもらいます。

■下準備

まずは養生します。床にはテープとビニールがひとつになっているマスカーを使いましょう。ペンキが垂れても簡単に後片付けができます。

ビニールをしっかり広げておきます。

天井にも色がつかないよう、マスキングテープで養生します。壁を塗装する際に使う物のサイズに合わせ、天井までローラーが届いてしまってもカバーできるよう幅の広いテープを選んでください。

養生が終わったところで、塗り方をレクチャーしてもらいます!

■ デコボコベースを使って、デニム風の壁に

使用する「デコボコベース」に対して30%の水で薄め、容器に入れておきます。

さっそく塗っていきましょう。塗料は上から塗ることが基本だそう。脚立を使い、高い位置から塗ります。壁のきわはローラーだと塗りづらいので、まずは刷毛で縁取りましょう。

次に、面積が広い箇所はローラーを使って塗り広げます。もったりとした塗料なのでムラができますが、気にせずにたっぷり使って良いそうです。

下地が乾いたら、STYLEシリーズの「アガート」を容器にあけ、塗り進めます。ベースと同じように、壁のきわを刷毛で先に塗ってしまいましょう。この際、ペンキを水で薄める必要はありません。

できた凸凹感が埋まらないよう、量を加減しながらペンキを塗ります。

続いて、ローラーで塗りつぶします。全面塗ったら、ここで一度乾かしましょう。

次に、デニムらしさを出すための一工夫。STYLEシリーズの「シルバーグレイ」をパレットに出しましょう。目が粗く大きめのなぜバケに軽く、まんべんなく塗料をつけます。つけすぎは禁物です!

上から下に向けてペンキを塗ります。まずはタテ方向になぜバケを動かしましょう。

塗料の量を調節し、バランスを見ながら全体に塗ります。

次に、横向きになぜバケを動かします。

全体に塗ったら完了です!塗料のみで仕上げたとは思えないほど、デニム生地のような横糸と縦糸の質感が表現されています。

■ パリパリベースを使って、味のあるドアに

続いて、木のドアをアレンジしてもらいます。

ドアノブを先に外しておきます。

パリパリベースは、全体にしっかり塗りつけてしまうと不自然な仕上がりになってしまうそう。上から下にかけて、部分的に塗りましょう。また、パリパリベースのひび割れは、刷毛を動かした方向に表れます。木目に合わせて、縦に塗ると◎。なお、今回は地の木目を生かしましたが、別の色に変えることももちろん可能です。その場合は好みの色を地に塗り、乾かしてからパリパリベースを重ねます。その上からさらに被せる色との違いをしっかり見せるため、違いがハッキリしているx2色を選ぶことがオススメ。

続いて、使用する塗料に対して30%の水で薄めたSTYLEシリーズの「コットン」を上から下に向けて塗ります。薄めている分、塗料が垂れやすくなるので注意しながら進めましょう。

乾かすと、このようにすぐにひび割れはじめました。 地の木目に重ねた柔らかい白色がマッチし、アンティークのような風合いを表現しています。

ちなみに、今回はドアにあわせてドアノブの色も変えてくださいました。もともとはこのように、よくあるシルバーのノブでしたが…。

このように、錆びたような風合いに変身!

使用したのは、ラストオリウムの「エイジドメタリック(色:メタリックラスト)」。こちらの塗料はアンティークメタリックのような仕上げが可能であると同時に、防さび機能まで備えている優れものなんです。塗装したドアノブの取り付けは最後に行います。

■ ザラザラベースで鉄のような風合いを出してみる

まずはドア縁の養生を外しておきます。ドアの周りなどを養生するときは、このようにテープを切らずに一本で貼っておくと、剥がす時がとてもラクですよ。

せっかく完成したデニム風の壁が汚れないよう、再度養生します。

はみ出てもガードできるよう、しっかりと幅を取りましょう。

床の養生もお忘れなく!

ドアの縁に、コンパクトな刷毛でザラザラベースを塗ります。今回ももちろん、上の方から塗ってくださいね。

塗る範囲が小さいので、塗料は大きな容器にあけなくても大丈夫です。そのまま塗ってしまいましょう。

乾くとこのように、白いザラザラができます。

PALシリーズの「カッパーメタリック」を塗り、養生を外せばできあがり!まるでジーンズのボタンのような色合いで、デニム風の壁にもよく合いますね。最後に、ドアノブも取り付けましょう。

完成!

完成です!最初とはまったく印象が違う空間になりました。殺風景な部屋も、ペンキと刷毛さえあればアイデア次第で自分好みにガラリと変えることができそうですね。

最後に、西島さんからDIY初心者に気をつけてほしいことを数点伺いました。
楽しくDIYを進めるにはまず、使う道具は吟味して選ぶことが大事だそう。そして初心者であっても、安く適当なもので済ませてほしくないものを二つ伺いました。
一つは、ローラー。質の良いものを使わないと、すぐに毛が抜けてしまって仕上がりに影響するそうです。また、安いものだとローラー部分に復元力が足りず、固い棒で塗っているかのような塗りづらさを感じてしまいます。しっかりと塗料を吸い込み、吐き出してくれる、ふっくらと質の良いローラーを選びましょう。ちなみに、ニッペホームプロダクツさんが販売している「STYLE」のペイントツールキットは、株式会社ハンディ・クラウン製のもの。いくつもの製品から吟味した、とても使いやすいローラーだそうです。
次に、意外にも「マスキングテープにこだわってほしい」と西島さん。過度な粘着力を持つものを使ってしまうと、養生として使用したあと、外す際に壁の表面素材ごと剥がれてしまうこともあるそうです。それを避けるためにも、DIY用の良質なマスキングテープを選ぶことが大事になります。

使いやすく質の良い道具を揃えることで、効率的に、そして楽しく作業を進めることができますよ。

壁の色は、空間のBGM。とらわれずに自分らしい壁を見つけてみて

少し変えるだけで生活のスパイスとなってくれて、豊かな気持ちになる壁のDIY。「自分で一手間かけて壁を塗る、それだけで世界が変わっていくような気分になりますよ。確かに賃貸で暮らす方には、急に壁を塗るには越えるべきハードルが多いかもしれません。だけどそんな人は、たとえば、小物などのインテリアを自分で塗ることから始めてみてほしいですね」と、西島さんは言います。

壁を塗りたいけどハードルが高すぎる。単色の表現ばかりで、空間のDIYに飽きてしまった。そんな方は、ぜひニッペホームプロダクツの製品を検討してみてはいかがでしょうか?

■ワークショップ情報

「チョークボード」と「フォトフレーム」をおしゃれにペイントDIY!
場所:東京都新宿住宅展示場
日程:2017年12月10日(日)
①11:00  
②12:00
③13:00
④14:00
⑤15:00

各回定員6名様(チョークボード、フォトフレーム各3名)

参加無料

※ニッペホームオンラインをタグ付けしてワークショップで作った作品をSNSにアップしてくださった方、Facebook、インスタグラムをフォローしてくださった方にお1人様1点限りPENCURE「TEGAKI de PAINT」をプレゼント。
※塗料がついてしまう場合がございます。汚れてもいい服装でいらしてください。
※フォトフレームのお客様にはオリジナルクリスマスカードをプレゼント。

詳しくは以下へお問い合わせください。
http://www.tokyoshinjuku.jp/
03-5351-6718
お問い合わせは、10:00~18:00 まで
※インフォメーションセンターは水曜定休

INFORMATION

ニッペホームプロダクツ株式会社
本社所在地:東京都品川区南品川4丁目1番15号
お客様相談室:03-3740-1269
http://www.nippehome.co.jp

WRITTEN BY

DIYer(s)

Japan

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