【オフィス棚の選び方ガイド】ワークスペースがオシャレな快適空間に!

仕事の生産性やモチベーションにも関わるオフィス棚。その種類は、デスクの整理整頓につながるものから、オフィスの印象を変えるものまでさまざまです。 本記事では、目的やタイプごとに各棚のメリットやデメリットを解説し、最適な棚の選び方やその活用方法、参考事例を紹介します。

2022.01.07

オフィス棚は、仕事の生産性やモチベーションにも関わる重要な要素です。デスクの整理整頓につながるものから、室内の印象を変えるものまで、種類はさまざまです。
そこでオフィス棚のメリットやデメリットを、目的やタイプごとにご紹介します。そのほか、最適な棚の選び方や活用方法、参考事例も徹底解説。ぜひ、素敵なオフィス作りにお役立てください。

印象に差が出るオフィス棚の種類

一口に「オフィス棚」といっても種類はさまざまで、与える印象にも差があります。はじめに、オフィス棚のタイプや種類ごとに、使用方法や収納力といった特徴を見ていきましょう。

壁面収納タイプの棚

壁面収納タイプの棚は、その収納力と汎用性が特徴です。壁一面に棚を配置する外観は、オシャレかつ機能的で、どのようなオフィスにもマッチします。書類の整理に使うだけでなく、オープン棚にはアクセントに置時計を置いたり、表紙を見せる形で書籍をディスプレイしたりすれば、室内の印象も明るくなります。
また、比較的薄型で高さがあるため、地震対策を施すと安心です。突っ張り棒などで簡単に対策ができます。たくさんのメリットがある一方、既製品にはオフィスの壁一面を覆う大型サイズが少ない点がデメリットです。
好みのサイズがない場合、リフォーム事業者などオーダーメイドを受け付けている企業があるので、調べてみてはいかがでしょうか。

シェルフタイプの棚

シェルフタイプは、使いやすく、シンプルなデザインが多いのが特徴です。スチールや木といった材質からカラーまで、豊富なバリエーションから選べます。
オープンシェルフの場合、書類や書籍を収納するだけでなく、植物や雑貨、オブジェを配置してもよいでしょう。棚の背面に板がないタイプであれば、持ち運びがしやすく、模様替えが簡単です。

扉付き・鍵付きの棚

扉付き・鍵付きの棚は、重要書類や大切な備品などを収納するのに向いています。直射日光が当たらないため、書籍の日焼けを防げるほか、ほこりがたまるということもありません。
また鍵付きの棚は、セキュリティの観点からもオススメです。オフィスに一つあると、重宝するでしょう。
ただ、扉があるがゆえに空気が通らず、湿気がたまりやすい点はデメリットです。時々、中を開けて通気したり、除湿剤を入れたりといった工夫が必要です。

ワゴンタイプの棚

ワゴンタイプの棚は、高い可動性がメリットです。気分や作業によって場所を動かせるので、オフィスワークの効率化に一役買うでしょう。小さな空きスペースを収納場所に変えられて、ものの出し入れも簡単にできます。掃除に手間が掛からないところも嬉しいポイントです。
一方、可動性はデメリットにもなり得ます。壊れ物などを収納したり、配置したりするには不向きです。また、耐荷重が設けられている製品もあり、事前に確認が必要です。

スタイリッシュな棚

アート性やデザイン性の高いスタイリッシュな棚は、空間の雰囲気作りに最適です。雑誌やインテリア、観葉植物などを配置することで、オシャレなオフィスを演出できます。収納力よりも、空間イメージを重視したい方にオススメです。
カラーや形状のバリエーションは豊富なので、オフィスに合った棚を探してみましょう。ただし、デザインによっては掃除がしにくいものもあることが難点です。選ぶ際は掃除をしやすいかどうか、という観点からも見ておきましょう。

快適が時短に!オフィス棚をキレイに保つコツ

解説してきたように、オフィス棚はラインナップが豊富です。
それゆえ、「どんな棚を選ぶべきか分からない」、「収納できるのはいいけれど、綺麗に保てるか不安」という声も聞かれます。
適切に選んだオフィス棚をしっかり活用することは、業務時間の短縮、生産性の向上に貢献してくれるでしょう。ここからは、棚を選ぶ際のポイントや、綺麗な棚を維持するための工夫を解説します。

最適なオフィス棚を選ぶ

選んだオフィス棚が必要性や目的に合っていなければ、誰も使わない、あるいは使いづらいといったことになりかねません。実際にオフィス棚を導入する前に確認しておくべき事項を解説します。
まず一つ目は、収納する物の量です。書類や備品といった収納物の量を確認しないと、棚からあふれたり、中身がスカスカになったりしてしまいます。扉付きの棚であれば、見栄えとしては問題ありませんが、壁一面の棚に空スペースが目立っていては、アンバランスで寂しい印象を持たれます。
雑貨や観葉植物でスペースを埋めるにも限度があります。ワゴンタイプやシンプルなシェルフタイプも同様です。まずは収納物の量を確認し、その量に合ったオフィス棚を選択し、整理方法を考えていきましょう。

収納物の種類も、必須確認事項です。例えば重要書類の場合、オープンシェルフに収納するのは適切ではありません。扉付きの棚のほうが合っています。鍵があれば、セキュリティ面でも安心です。
反対に、頻繁に出し入れするファイルや書類などは、扉のない棚に収納した方が、オフィスワークの効率化につながります。収納物は、選ぶべき棚のタイプや形状を左右するため、物量と一緒に確認しておきましょう。

棚の設置場所やスペースをあらかじめ確認しておくことも大切です。購入したはいいが入らない、あるいは小さ過ぎた、なんてことにならないようにしましょう。
スペースは高さを含め、メジャーできっちり計測します。また、設置場所については事務所レイアウトの基準寸法が存在します。
デスク間の距離は「余裕をもって着席するための基準寸法は450mm」、通路は「一人がぎりぎり通れる通路幅は600mm」など、さまざまな基準寸法があります。
棚の導入により快適なオフィスを実現するためにも、こうした基準を考慮しながら設置場所を検討しましょう。

書類は整理グッズを活用する

オフィス棚を整然とした状態に保つためには、整理グッズの活用が効果的です。いくつか参考になるグッズを紹介します。
まずはファイルボックスです。収納物を分類することで、棚をすっきりと保てるのが利点です。箱型のものと、箱を斜めにカットしたタイプの、大きく分けて2タイプがあります。
箱タイプは、ファイルや書類だけでなく、文房具や小物の整理も可能です。斜めにカットされたタイプには、収納物が取り出しやすいというメリットがあります。ボックスの背面に収納物を記せば、どこに何を収納しているか一目瞭然です。
ボックス内に仕切りを付けると、細かい書類の整理もしやすくなります。ラインナップも豊富で、厚紙でできたものから、レザーのような質感のもの、木目調などさまざまあります。
棚やオフィスのデザインと合わせて選ぶとよいでしょう。事前に高さが合っているかなど、サイズ感の確認もお忘れなく。
オフィス棚だけでも十分に収納能力はありますが、さらに収納ボックスを入れることで、より棚を綺麗に保てます。ファイルボックス以外にも蓋付きの箱やカゴなど、棚のデザインに合うタイプを選ぶとよいでしょう。
ボックスは1〜2色で統一することで、よりすっきりとした印象になります。メリハリをつけたい時は白と黒などの反対色、落ち着いた印象にしたい時にはベージュやブラウンなどのナチュラルカラーにするなど、テーマを決めて選択するとよいかもしれません。
また、複数の収納グッズを使う際も、同じ段は1種類の収納グッズで揃えるなど、統一感のある構成にするとうまくまとまります。

オープンでも美しい!見せるオフィス収納棚の参考実例

オフィス棚は、場所によっては「見せる収納」がオススメ。収納力の改善だけではなく、オフィス全体の印象も変えられます。ここからは、オシャレな「見せる収納」を事例とともに紹介しましょう。

隠す+見せる収納の参考実例

RoomClipで見つけたhibikiさんの投稿は、「隠す」と「見せる」を使い分けたオフィス棚の事例です。棚自体は、オープンシェルフと扉付き棚の特徴を兼ね備えています。下の段には扉が付いており、中の収納物は見えません。上の二段は、正方形をしたボックスで仕切られており、それぞれに雑誌やファイルといった収納物を配置しています。
ボックスで分けられたオープンシェルフに収納する場合、あえて中身を詰め込みすぎないのがポイントです。例えば、収納ボックスと雑誌を同じ場所に収めず、別々のボックス内に配置することで、すっきりとした印象になるでしょう。
またこの事例は、暗めの色を使った収納グッズをホワイトの棚に入れることで、色調としてもメリハリの効いた雰囲気となっています。

並べ方で印象が変わる本棚の参考実例

つづいては、株式会社ブックリスタの事例です。電子書籍配信のプラットフォームを展開している同社は、間伐材を使用した内装の壁一面に本棚をレイアウトしています。
本棚も木製で、約75坪のオフィス全体に統一性を感じます。本と木があふれる空間は、企業のホームページなどでは伝えきれない「ブックリスタらしさ」を表現し、訪問者に伝えることを目的としています。こうしたオフィスのコンセプトは、棚を選ぶ際にも重要な要素です。
本棚の中には、小説や雑誌、図鑑や事典など、多彩なジャンルの書籍を収納。通常の本棚のように、背表紙を見える形で収納している棚もあれば、表紙を見えるように空間を贅沢に使用している棚もあります。
こうして並べ方を変えることで、本棚にリズムが生まれ、オフィス全体が楽しく明るい印象になるでしょう。

空間やスペースを邪魔しない収納棚の参考実例

オフィスデザイン・オフィス家具の販売を手掛ける株式会社インターオフィスの事例です。
1フロア255坪のオフィス内には、空間やスペースを邪魔しない収納棚を配置しています。
まずはスイスの家具メーカー「USMハラー」のキャビネット。高さ1m前後の収納棚で、フロア内の視界を妨げないのが特徴です。オフィスの解放感をそのままに、収納力を向上しています。棚に収めているトレー棚は、専用オプションのためサイズはジャストフィット。寸法の重要性が分かるよい事例といえるでしょう。

デスクの下には、同じくUSMハラーのデスクワゴンを設置し、スペースを無駄なく使っています。デスクも同じメーカーなので、収納力だけでなくデザイン性も高いレイアウトとなっています。
統一感のあるオフィスにしたい場合、同じブランドでデスクや棚をそろえたり、オーダーメイドしたりする方法が有効です。

オフィス棚は、整理整頓や収納に役立つだけでなく、オフィスの雰囲気作りとしても機能します。仕事場がオシャレで快適であれば、業務の生産性やモチベーションも向上するというものです。
気に入ったオフィス棚があっても予算が厳しい場合は、中古を利用することを視野に入れてもいいかもしれません。自社のオフィスにどのような棚がマッチするか、ぜひ考えてみてください。

WRITTEN BY

DIYer(s)

Japan

DIYer(s)編集部です。DIYのアイデアやハウツー、おすすめツールやショップ情報まで幅広くお届けします!