狭い事務所を広々と使うレイアウトアイディア・事例集

本記事では、狭い事務所にオススメのオフィスレイアウトを紹介します。最低限守るべき通路の幅やワークスペースの広さなどに触れつつ、限られたスペースを活用する方法や、空間を広く見せるテクニックをまとめました。オフィスの改修を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

公開日 2021.09.24

更新日 2021.09.24

狭い事務所を広々と使うレイアウトアイディア・事例集

狭い事務所を広々と使うレイアウトアイディア・事例集
事務所の限られたスペースを有効に使うには、どのようなレイアウトが最適なのでしょうか。近年、新型コロナウイルスの影響により、デスク間で距離を取ったり、パーテーションを立てたりと、レイアウト変更を行った企業は多いことでしょう。この機会に、より快適性をアップするアイデアを取り入れてみてはいかがでしょうか。本記事では、狭い事務所にオススメのレイアウトや空間を上手に活用するコツ、参考にしたい事例などを紹介します。

狭い事務所の定義とは

狭い事務所を広々と使うレイアウトアイディア・事例集
一口に「狭い事務所」といっても、従業員の人数や家具のレイアウト、個人によっても感じ方は異なります。毎日同じ場所で働いていると、ほかの事務所との比較もしづらいため、「自分の事務所は、一般的に広いのか狭いのか」わからない人も多いでしょう。ではまず、オフィスの広さを測る基準を整理してみましょう。

オフィス設計において、「狭い」という用語についての定義はありませんが、最低限確保すべき通路の幅は定められています。これに沿ってオフィスの通路は、人がすれ違った時もスムーズに通れるように、120cm以上の幅を確保しておくことが大切です。人が頻繁に使用するメインの通路は140〜160cmほど、執務スペースのデスク間など狭い通路でも90cm以上はあると安心でしょう。

また一人あたりの理想的なワークスペースは、幅120cmほどです。現在は感染症予防のために、一人あたりのワークスペースを広く確保する企業も増えており、デスクのレイアウトには気を配りたいところでしょう。時差出勤や在宅勤務を取り入れるなど、事務所に人が多くなりすぎない工夫も併せて取り入れる必要があります。窮屈な事務所でも最低限の距離感を保ちつつ、従業員が快適に過ごせる空間を作れれば理想的です。

事務所が狭いことによるデメリット

事務所が狭く居心地の悪い空間だと、従業員の仕事ぶりにも影響が出るかもしれません。ここでは、事務所が狭いことで生じやすいデメリットをまとめました。

ストレスを感じやすくなる

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事務所が狭く十分なワークスペースを確保できないと、常にほかの人に気を使いながら仕事をすることになるでしょう。このような状況では、パーソナルスペースに他人が入ってくることへの不快感や、プライバシー管理などでストレスが溜まってしまいます。ストレスは少しだけなら問題ないものの、蓄積すると体や心の健康を損ねてしまい、従業員の休職や退職につながるケースも少なくありません。会社の離職率を上げないためにも、従業員それぞれが快適に働ける空間づくりを行うことが大切です。

集中力の低下

狭くて物が片付かず雑然とした事務所は、従業員の集中力低下を招く恐れがあります。一人で任務に没頭したい時でも、周りが散らかっていたり、ほかの人の話し声が聞こえたりする状況では、気が散っていつものパフォーマンスを発揮できません。
また窮屈な通路では、各人の移動に時間がかかるため、会議の始まりが押してしまうなどの不具合も懸念されます。業務効率が悪化し、ヒューマンエラーの多発などをもたらす恐れすらあるでしょう。「限られたスペースを有効に使えるレイアウトを導入する」「収納を増やす」などの対策が必要です。

モチベーションへの影響

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効率よく業務を行うには、きちんと休憩を取り、めりはりを付けて仕事をすることが大切です。しかし、事務所が狭く気分転換できるスペースもない場合、休憩中も自分のデスクにいなければなりません。仕事中と同じ場所で休憩を取ってもなかなか体と頭が休まらず、かえって仕事のモチベーションが下がってしまいます。なるべく執務スペースとは別に、気分をリフレッシュできるカフェスペースなどを設置し、従業員のモチベーション低下を防ぐとよいでしょう。

狭い事務所にオススメのレイアウトアイディア

事務所の広さそのものは変えられないとしても、デッドスペースを活用したり、オフィス家具を活用したりすることで、快適さをアップできます。ここでは、狭い事務所だからこそ使えるレイアウトのアイデアを紹介します。

まずは必要なスペースの洗い出しから

限られたスペースを有効活用するには、「どのようなスペースがどれくらい必要なのか」「使えるスペースは今どれくらいあるのか」など、必要なスペースを導出することが先決です。
物が多く雑然としたオフィスでは、そもそもあまり使っていない設備や部屋があったり、せっかくある設備を有効活用できていなかったりする事例も多く見られます。まずは現在のオフィスの状況を把握し、どのような改善点があるのかを洗い出しましょう。

職種にもよりますが、多くの会社で必須なのは会議室や来客スペース、休憩質、十分な幅の通路、収納スペースなどです。これらが欠けていると業務に支障が出たり、働きづらい環境になったりと、不具合が発生する可能性もあるので注意しましょう。これらをベースにレイアウトを考えたうえで、「来客が少ないため近隣のカフェを代用する」「一人作業が多いから執務スペースを増やす」などの調整を加えると、バランスのよいレイアウトになります。

オフィス家具を上手く活用

狭い事務所の場合、個人で区切られた執務スペースやグループディスカッション用の個室など、目的に応じたスペースを確保するのが難しいでしょう。
重要なのは、どのような場面でも使いやすいフレキシブルな空間を心掛けることです。「会議室に間仕切りを設置し、複数のグループが使用できるようにする」「カフェスペースの一部を卓上パーテーションで区切り、個人用の執務スペースにする」といったように、可動式のオフィス家具を活用すれば、柔軟性のある空間になります。

また、オフィス家具を選ぶ時は、運搬しやすいものや折り畳めるものなど、収納のしやすさにも着目するとよいでしょう。家具はなるべく1箇所にまとめて、何もないスペースを作ると、空間に開放感が生まれて部屋を広く見せられます。

色の活用

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内装のカラーを工夫すれば、事務所の印象をがらりと変えられます。洋服の色が体型の印象を変えるのと同様に、内装にも開放的に見える色や奥行きを感じさせる配色などがあるのです。
オススメは、壁や天井など空間全体の雰囲気を決める部位には明るいトーンを使用し、一部の家具やインテリアなどをアクセントとして使用することです。白を基調とした明るい色を中心に、シンプルなデザインでまとめることを意識すると、失敗が少ないでしょう。

また、濃い色を取り入れる場合は、床材やマット、低めのキャビネットなど、部屋の下半分に収まるようにするのがポイントです。床に近い位置に濃い色を取り入れることで、部屋に奥行きと重厚感が生まれます。併せて、オフィス家具は背の低いものを選ぶなど、視線を部屋の奥に届きやすくすると、より開放感のある空間になります。

デジタル技術の導入

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業務に使用する書類やファイルは、必然的に場所を占めてしまうものです。「確認しなければいけない書類がデスクに溜まり、作業スペースを圧迫している」「収納スペースにファイルが多く、ほかのものが入らない」などの悩みを抱えている人も多いでしょう。デジタル技術を導入し、社内でペーパーレス化や脱ハンコ化を実施すれば、業務の効率化やセキュリティ対策が図れるとともに、空間も広く使えるため一石二鳥です。

また、このようなデジタル技術の導入が進めば、職種によっては在宅で仕事ができるようになります。在宅ワークにより出社率が下がったら、個別デスクを廃止してフリーアドレスを導入するのもオススメです。空いたスペースを有効に使えるフリーアドレスは、狭い事務所ととても相性がよく、快適な空間をつくりやすいでしょう。

小規模な空間を上手く活用しているレイアウト事例集

最後に、狭い空間を上手に使った事務所レイアウトの実例を紹介します。現在の事務所をどのように変えたらよいか迷っている人は、ぜひ参考にしてください。

仕事内容や気分で働く場所を変えられる

「ハタラクバデザイン」より「黒田生々堂」のレイアウトを紹介します。こちらの事務所はスペースが狭く、兼ねてから整理整頓や業務効率などで悩んでいたとのこと。そこで、ミーティングエリア・ワーキングエリア・集中エリア・リラックスエリア・カフェエリアの5つにエリアを分け、気分に合わせて場所を選んで働けるレイアウトを導入しました。
昇降タイプのテーブルを導入したり、ミーティングエリアと応接ルームを兼用したりするなど、狭くても空間を広く使える工夫も多数見られます。各従業員が働く場所を自由に選べ、集中力が切れた時でもしっかりと気分転換できるため、企業全体の生産性向上へつながっているのです。

スケルトンの天井でより広く感じさせる空間づくり

こちらは「フロンティアコンサルティング」掲載のオフィスレイアウトです。天井にはあえて手を加えず、スケルトンのまま使用することで開放感のある空間に。さらに、床材は濃いブラウンの木目を使用し、家具はブラックやホワイトなどシンプルなものを選びました。床に近い位置には濃いカラーを、天井付近には淡いカラーを取り入れることで、部屋に奥行き感が生まれ、限られたスペースを広く見せています。

パーテーションを活用しエリアを分ける

こちらも「フロンティアコンサルティング」より、ミーティングスペースのレイアウト事例です。間取りの都合で小部屋を増やせない場合でも、パーテーションを使えばフレキシブルに空間を変更できます。こちらの事例では、パーテーションで大部屋をエリアごとに分け、ミーティングエリアを設置しました。ポイントは、パーテーションに窓を付けて、開放感をアップしたこと。白色の木目や観葉植物、カラフルなチェアなどを導入し、カフェのようなくつろげる空間に仕上げています。
狭い事務所を広々と使うレイアウトアイディア・事例集
狭い事務所でも、レイアウトを変更したり、ちょっとしたアイデアを取り入れたりすることで、空間を上手に活用可能です。オフィス設計においては最低限の通路の幅が定められているため、これらの数値を守ったうえで新たなレイアウトを考案できれば理想的です。

先述のようにまずは、「必要なスペースを洗い出し、どのような設備がどれくらい必要なのか」を考えましょう。そしてオフィス家具を上手に使い、必要に応じてデジタル技術を導入するなど、会社に合った方法を取り入れることが大切です。
事務所リノベーションの相談や、オフィス家具の造作などを考えている人は、ぜひ「カシワバラ・コーポレーション」にご相談ください。

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