会社に仮眠室を導入するメリットとは?設置する際のポイントも紹介

この記事では、会社に仮眠室を設置するメリット・デメリットを紹介します。仮眠室の特徴に触れながら、居心地のよい空間づくりのポイントや、失敗しないための注意点などをまとめました。オフィスの休憩室を見直したい人は、ぜひ参考にしてください。

公開日 2022.06.17

更新日 2022.06.17

会社に仮眠室を導入するメリットとは?設置する際のポイントも紹介

業務効率や生産性の向上を目指して、オフィスのリフレッシュ空間を充実させる企業が増えています。大規模なオフィスカフェやビリヤード台が置かれたユニークな休憩室など、企業によってさまざまなテイストがありますが、近年注目を集めているのは仮眠室があるリラックスルームです。この記事では、オフィスに仮眠室を設置するメリット・デメリットや導入事例、設置する時のポイントなどをまとめました。

会社に仮眠室を導入する3つのメリット

「休憩室のリフレッシュ効果を高めたい」「ワンランク上のリフレッシュルームを設置したい」といった企業に人気の仮眠室。適切に設置すれば、「従業員の健康促進・生産性向上・疲労回復」などの効果が期待できます。ここでは、オフィスに仮眠室を導入する3つのメリットをまとめました。

身体の健康につながる

急な仕事が入ったり、繁忙期で残業が続いたりすると、どうしても十分な睡眠が取れないこともあります。睡眠は体だけでなく心の健康にも影響を与えるため、慢性的な睡眠不足が体調不良を引き起こしてしまうケースは少なくありません。年齢が上がるにつれて体調管理の重要性も高くなるため、仮眠による健康維持はメリットが大きいと言えます。

また、勤務中は体と心を休める余裕がなく、常に神経が緊張状態にある人もいます。そうした人は自分の仕事が落ち着いていたとしても、オフィス全体が慌ただしい雰囲気だと、なかなか気が休まらないものです。仮眠は心身をリラックスさせる効果もあるため、気疲れや緊張を緩和し、心の余裕をもたらしてくれるでしょう。

仕事の効率化を生産性のアップにつながる

ランドリールームのメリットとは?作る時の注意点も紹介
睡眠時間が足りている人でも、血糖値が上がりやすい昼食後はどうしても眠くなってしまいます。午後に大事な業務が控えていたり、緊急の業務が入ったりした時、眠気が取れないままだと最大限のパフォーマンスを発揮できないかもしれません。こうした場合も、一時的に仮眠を取れば脳をリフレッシュでき、効率よく業務が行えるでしょう。

また、個人の生産性や業務効率を重視する海外のオフィスでも、仮眠室の導入が進んでいます。ランチタイムとは別に昼寝の時間を確保する「シエスタ制度」を導入する海外企業も多いです。このように、企業側が仮眠時間を設けることで、従業員たちの集中力を維持したり、職場への満足度を高めたりする考え方が定着しつつあるようです。

休憩の効率が上がる

「外回りのあとにオフィスで資料作成をする」という時に、集中力を欠いてしまうことは誰にでもあるでしょう。このように、移動の多い日は体力を消耗するため、通常の業務でもミスが発生してしまう恐れが高まります。

疲れを取るには、ある程度の休憩時間が必要です。椅子に座って休むよりも、仮眠室で横になるほうが効率的に体力を回復できるでしょう。必ずしも睡眠を取らなければいけないわけではなく、静かな場所で横になるだけでも疲労回復の効果が期待できます。

また、食事の時間などにもよりますが、昼間の眠気のピークは14〜16時辺りとされています。眠くなりやすい時間を把握しているのであれば、その時間を休憩にあて、仮眠室で過ごしたほうが休憩時間を有効に使えるかもしれません。ランチタイムを持て余してしまう人や、食事にあまり時間がかからない人なども、仮眠室の利用がオススメです。

会社に仮眠室を導入する2つのデメリット

疲労回復や健康維持、生産性・効率性のアップなどの効果がある仮眠室ですが、注意すべきデメリットもあります。「仮眠を取ると予定通りに業務が終わらない」「昼寝で逆に体調が悪くなった」などの失敗もあるため、あらかじめしっかりと対策を取ることが大切です。ここでは、仮眠室を導入する2つのデメリットと、その解決策をまとめました。

就業時間が長引く恐れがある

ランドリールームのメリットとは?作る時の注意点も紹介
仮眠を長く取るあまり予定通りに業務が終わらず、残業になっては意味がありません。実際、仮眠室を導入した企業の中には、「2時間ほどの仮眠タイムを導入したが、その分就業時間が後ろ倒しになった」という失敗もあります。仮眠室の利用時間にルールを設けたり、しっかりと業務計画を立てたりするなど、残業が増えないように注意が必要です。

また、スペースの都合上、仮眠室を一度に利用できる人数が限られてしまうケースは多いでしょう。いつも同じ人が仮眠室を利用していたり、いつも満室で使いづらかったりすると、かえって授業員のストレスにつながることもあります。利用頻度に制限を設けるなど、多くの従業員が利用できるルールを制定することも大切です。

仮眠の時間が長過ぎると逆効果

ランドリールームのメリットとは?作る時の注意点も紹介
仮眠は長く取ればよいわけではなく、適切な時間を過ぎるとかえって健康に悪影響を与えることもあります。仮眠のメリットを最大に引き出せる時間は15〜30分ほどで、1時間以上の仮眠はホルモンバランスや生活リズムを崩す原因になりかねません。夜に眠れなくなったり、注意力が散漫になったりといった不調を感じたら、仮眠の時間を見直すとよいでしょう。

また「仮眠を取るとかえって眠気が増してしまう」「仮眠を取ると集中力が下がってしまう」などの場合も、仮眠の取り過ぎが影響しているかもしれません。長時間の仮眠は起床後の業務効率を低下させる恐れがあるため、アラームなどでしっかりと時間を管理する必要があります。

仮眠室を設置する際のポイント

仮眠室には、ほかの休憩室やリフレッシュスペースと異なる導入の注意点があります。設置する場所や設備などに不備があると、本来のメリットを享受できない可能性があるので注意しましょう。ここでは、効果的な仮眠室をつくるポイントを紹介します。これらを満たす仮眠室によって、ぜひ従業員の生産性や効率性を高めてください。

業務スペースとはっきり分ける

企業の中には従業員が利用しやすいよう、執務ルームや会議室の近くといった、「人が集まりやすいエリア」にリフレッシュスペースをつくることもあります。しかし仮眠室は、業務スペースから離れた場所に設置することが大切です。業務スペースから近過ぎると、緊張感が取れずになかなか寝付けなかったり、他人の目が気になったりと、居心地の悪い仮眠室になってしまいます。
また、仮眠室ではパーテーションなどで一人ひとりのスペースを区切るのが理想的です。外から見えやすい空間では、人によっては眠りづらさを感じるかもしれません。カーテンや間仕切り壁などでゆるやかに空間を区切るだけでも、気兼ねなく利用できる快適な仮眠室がつくれます。

中途半端な仮眠室にしない

仮眠室は、ただ設置すればよいわけではなく、設備や空間づくりにこだわることが大切です。執務ルームと代わり映えのない中途半端な仮眠室だと、利用率が上がらなかったり、眠りが浅かったりするなど、仮眠室としての効果を発揮しづらいでしょう。
充実した仮眠室をつくるには、リクライニングチェアやソファなどの眠りやすい設備を導入するだけでなく、リラックスできる空間づくりが重要です。「暖色系の暗い照明」「観葉植物」「落ち着いたトーンのカラー」などを取り入れ、居心地のよい空間を心掛けるとよいでしょう。

また、仮眠室の内装デザインは、なるべく「執務エリアと別のテイスト」を取り入れるのがベターです。視覚的な印象を区別することで、仕事のオン・オフが切り替えやすくなり、よりリフレッシュ効果をアップできるでしょう。

仮眠室を導入した事例

海外を中心に広まった仮眠室ですが、日本にも仮眠室を導入している企業は数多くあります。ここでは、仮眠室を導入したオフィスのデザイン事例を写真付きで紹介します。「仮眠室のデザイン」「導入すべき設備」などを具体的に例示するので、ぜひ参考にしてください。

事例1. 三菱地所株式会社

まず「仮眠室には、業務効率化を促す効果が本当にあるのか」という点を、自社で調べた事例を紹介します。2018年、三菱地所株式会社は本社に設置した仮眠室を使い、仮眠効果の実証試験を行いました。そして、「30分程度の短い仮眠を取ることで、確かに、その後の業務効率が上昇する」という結果を得られました。

被験者となったのは、自社の従業員12名であり、タイピングテストを受けたりアンケートに答えたりすることで、仮眠の効果を明示しました。タイピングテストの成績は、明確に「仮眠を取った方が成果は上がること」を示しており、一方アンケートの回答内容として、ほとんどの従業員が「仮眠によって眠気が低減される」と感じ、「仮眠制度を継続したい」と望みました。

同社はこの結果を受けながら、「パワーナップ」と呼ばれる30分ほどの短い仮眠制度を実施し続けています。パワーナップ(仮眠)は、海外の大手企業でも実践されている制度でもあり、しかもその効果が上記のように実証されていることからも、導入を検討すべき施策と言えるでしょう。
https://www.mec.co.jp/j/news/archives/mec180528_kamin.pdf

事例2. 株式会社 f4samurai

こちらは「IBASHO」に掲載されているオフィスデザイン事例です。モバイルオンラインゲームの企画開発や運営を行う「株式会社f4samurai」は、オフィスの移転に伴い半個室タイプの仮眠室を導入しました。

オフィス全体は白を基調とした明るくナチュラルなデザインです。人工芝と観葉植物を配した小上がりのミーティングスペースや、一段低い位置につくられたこもり感のあるスペースなど、「目的に合わせて選べるユニークな執務スペース」が印象的です。

その執務エリアからカフェスペースへのつながりに仮眠室を設置し、入り口には滞在時間がわかるシステムを導入しました。よいアイデアを引き出すための施策として導入され、ちょっとした休憩や昼寝、体調不良時の救護室などに使用されているそうです。

事例3. Booking.com(ブッキング・ドットコム)

こちらは「IBASHO」に掲載されているオフィスデザイン事例です。宿泊施設のオンライン予約サイトを運営する「Booking.com」の日本オフィスでは、複数の休憩室をそれぞれ別のコンセプトによってデザインしています。各休憩室は、国内外の都市名でネーミングされており、非常に個性的な内装でつくられています。例えば「秋葉原をモチーフにした休憩室」には、漫画やゲーム機などが用意され、業務の合間にしっかりとリフレッシュできる空間になっています。
また、「休憩中に仮眠したい」という従業員の要望に応え、昼寝ができるリクライニングチェアを設置。ほかにも、執務室内のコーヒーマシーンや無料提供のお弁当など、時間をかけずに手軽にリフレッシュできる工夫が数多く施されています。

「仕事のオン・オフをしっかりと切り替えて、従業員たちに効率的な業務を行ってもらうこと」を目的に、仮眠室を設置する企業が増えています。仮眠には、従業員の健康を促進したり、生産性をアップしたりする効果が期待できます。
「オフィスのリフレッシュスペースを充実させたい」「オフィス環境改善で従業員の満足度を高めたい」と希望する企業にとって、「仮眠室設置」は検討する価値が十分にある選択肢でしょう。しかし、仮眠の取り過ぎはかえって業務に悪影響を与える恐れがあるため、滞在時間を制限したり、残業時間を管理したりするなど、利用ルールをしっかりと定めるとよいでしょう。
オフィスリノベーションで仮眠室の設置を検討している人は、施工実績が豊富な「カシワバラ・コーポレーション」にぜひご相談ください。

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