駐車場拡張工事の施工例&費用目安!失敗しないリフォームのポイントは?

当記事では、駐車場拡張工事の費用相場や施工事例などをまとめています。コンクリート舗装する場合やカーポートをつけた場合など、施工内容ごとの費用も詳しく紹介。失敗しないリフォームのコツにも触れていますので、これから駐車場拡張工事をされる人は、ぜひ参考にしてください。

2023.05.08

近頃では通勤・通学などに車を使う人が増えています。「自宅の駐車場をもっと広くリフォームしたい」。そんな場合、どんなところに気を付ければよいのでしょうか。
今回は、駐車場拡張工事の費用や施工例、リフォームの注意点などを紹介します。車に乗る機会が増えて駐車スペースを増やしたい人や、ライフスタイルの変化によって駐車スペースが足りなくなった人などは、ぜひ参考にしてください。

自宅の駐車スペースは、リフォームで拡張できる!

自宅の駐車スペースをもっと増やしたい時は、外構のリフォームによって駐車場を拡張できます。まずは、駐車場拡張リフォームの方法や、必要なスペースなどについて見ていきましょう。

駐車場を拡張するにはどんな方法がある?

「夫婦それぞれの車を持ちたい」「子どもが成長して車が必要になった」など、ライフスタイルの変化によって、今ある駐車場が手狭になるケースは少なくありません。外構の広さにもよりますが、1〜2台ほどの駐車スペースであれば、リフォームによって駐車場を拡張できます。

駐車場拡張リフォームでは、住宅の状態や希望の広さなどによって、施工の方法が異なります。よくあるケースは、「庭を駐車場に作り替える」「門柱の幅を広げて出入庫しやすくする」「玄関アプローチや階段、フェンスなどの外観デザインを変更する」といったリフォームです。
加えて、駐車場の拡張と併せて玄関周りのリフォームを行い、外回り全般をライフスタイルに合わせて作り替える人も多くいます。

車を1台駐車するために必要なスペースとは

車の大きさによって必要なスペースは異なりますが、一般的な駐車スペースは幅2.5m×長さ5.0mほどが多いようです。車椅子を利用したり、片側が壁面だったりするなど、もっと広さが必要な場合は、幅を3〜3.5mほどに広げてください。また、大型車をお持ちの場合は、幅3.0m×長さ5.5mほどを基準とすると、余裕を持って駐車できます。

予算の目安は?駐車場拡張工事の施工内容とそれぞれの費用相場

駐車場拡張リフォームの費用は、施工する面積や導入する設備などによって変わります。
「ガレージやカーポートなどは追加する」「コンクリートで床を敷き詰める」など、機能性と費用のバランスを見て施工内容を決めるとよいでしょう。ここでは、駐車場拡張リフォームにかかる費用目安や、具体的な施工内容などを紹介します。

拡張予定箇所を解体・整地するためにかかる費用の目安

駐車場拡張リフォームでは、今ある庭の一部を解体・整地して、新たに駐車スペースを作っていきます。必要な施工は住宅によって異なりますが、樹木の撤去やブロック・コンクリートの破砕などを行うことが多いです。
しっかりと根を張っている2.5m以上の樹木を撤去する場合、1本あたり3万〜5万円ほどかかることもあります。費用を削減したい人は、なるべく樹木の少ない場所に駐車場を拡張するとよいでしょう。小さいものであれば、5,000円前後で撤去できます。

また、ブロック塀やコンクリートを撤去する費用は、おおむね5万〜10万円ほどです。コンプレッサーやコンクリートカッターなどの機器が必要なため、金額が膨らみやすい傾向にあります。

庭をコンクリート敷きの駐車場へリフォームする場合の費用目安

コンクリートの駐車場は掃除がしやすく、デザインの選択肢も豊富なため、多くの住宅で使用されています。しかし、利便性が高い一方、施工費用は高額になりやすいので、広い面積を拡張する場合は注意が必要です。

庭をコンクリート敷きの駐車場へとリフォームする費用は、1万3,000〜2万円/㎡ほどが目安です。拡張する面積によって金額が異なり、1台なら17万〜26万円、2台なら34万〜52万円、3台なら51万〜78万円ほどになるでしょう。

カーポートやオーバードアを追加で設置する場合の費用目安

カーポートなどの屋根をオプションで追加すれば、雨の日でも車が汚れない快適な駐車場が作れます。また、防犯機能の高い駐車場にしたい人は、オーバードアを設置するのもオススメです。
カーポートの設置費用は10万〜20万円ほど。ただ、既存の製品が敷地のサイズに合わない場合は、もっと高額になることもあります。

オーバードアは1台あたり20万〜40万円ほどで設置可能です。電動タイプのドアは費用が膨らみやすく、機能性の高いものだと相場より高くなることも。防犯性の高い住宅にしたい人や、より高性能の外構を作りたい人は導入するとよいでしょう。

ガレージを追加で設置する場合の費用目安

「雨や風に車を晒したくない」「よい状態で車を管理したい」という人は、シャッター付きガレージの設置もオススメです。
費用は100万〜200万円ほどが相場です。既存品を使うか、新たに建築するかで、費用も大きく変わります。また建築する場合は、「どのような資材・設備を使うか」などによっても金額が変わります。

なおガレージの増設は、住宅の建ぺい率や容積率に関わるため、リフォーム前に建築確認申請の手続きが必要です。また、固定資産税の評価対象となるため、税金関係の対策も考えておくとよいでしょう。

ガス管や水道管の位置など、庭の状態によっても費用は大きく変わるため注意

外構の状態によっては、相場よりも費用が高くなることもあります。背の高い樹木が多い住宅や、ブロック塀に囲まれている住宅、道路より地面が高く残土処分を要する住宅などは、費用が膨らみやすいでしょう。

また駐車場拡張に伴い、ガス管や水道管などの配管を移動させなければならない場合は、相場より大幅に金額が上がります。駐車場拡張工事は、住宅の状態によって費用が変動しやすいため、正確な費用を知りたい時は、プロに見積もりを依頼すると安心です。

少しでも安くリフォームしたい!駐車場拡張工事の費用をできるだけ下げるコツ

駐車場リフォームは、住宅の状態や希望のデザインによっては、費用が高額になることがあります。なるべく安くリフォームするには、どのような方法があるのでしょうか。ここでは、駐車場拡張リフォームの費用を抑えるコツを紹介します。

コンクリートではなく砂利で舗装する

駐車場拡張工事で費用がかかりやすいのが、コンクリート舗装です。できるだけコストを抑えたい人は、コンクリートではなく砂利で舗装する手もあります。メンテナンス性やデザイン性は損なわれるものの、2,000円/㎡ほどで施工できるため、大幅に費用も削減可能となるでしょう。
また、タイヤが乗る部分だけコンクリートで舗装し、ほかの部分は砂利を敷き詰める方法もあります。全面砂利で舗装すると、タイヤが乗る部分の砂利がどんどん薄くなり、メンテナンスの手間がかかります。部分的にコンクリートを導入すれば、効率よくお手入れしやすい駐車場が作れるでしょう。

複数の業者から相見積もりをとる

業者選びは、リフォームのクオリティや費用を決める大切なポイントです。最初から1つの業者に絞るのではなく、3社ほどを目安に複数の業者に相見積もりを取りましょう。また、解体作業だけ別の会社に頼むなどの方法で、費用を下げられるケースもあります。
何にどれくらいの費用がかかっているのかを比較検討したうえで、一番条件に合っていると感じる業者に依頼することが大切です。

どんなリフォームにいくらかかった?駐車場拡張工事の施工例3選

ここでは、駐車場拡張リフォームの施工事例を3つ紹介します。費用や施工期間、リフォーム内容などにも触れますので、より具体的な金額や工事内容を知りたい人は、ぜひ参考にしてください。

古民家リノベで庭の一部を駐車場に!

まずは、築年数の古い古民家をDIYでリノベーションした事例です。もとは1台分の駐車場スペースでしたが、追加でコンクリートを敷き、3台分の駐車場へと拡張しました。

駐車場拡張に伴い、樹木を撤去し、外構デザインまで変更することで、大幅な改修を行った古民家リノベーションの事例です。既存の資材を最大限に活かし、デザインや暮らしやすさにこだわって外構をリフォームしました。
飼っている犬が走り回れるようにと、全面コンクリートに舗装せず、余白を残して施工したのがポイントです。外構には既存の鉄平石を活かした石畳を作り、味のあるデザインに仕上げています。


もっと詳しく知りたい人は、こちらの記事もご覧ください。

コンクリート舗装+カーポートの設置で、広々駐車場を実現した事例

「JOYFUL HONDA リフォーム」より、駐車場リフォームの施工事例です。大きな車でも駐車できるように、余裕を持ったスペースを確保し、コンクリート舗装とカーポート設置を行いました。費用は約240万円、工期は3週間です。

古いガレージをカーポートへリフォーム!駐車場の「高さ」を拡張した事例

こちらは「リショップナビ」掲載の、駐車場の高さをリフォームで拡張した事例です。既存のガレージを取り壊し、背の高いカーポートを新設しました。テラス・フェンスの設置、整地など庭のリフォームも併せて行っています。費用は約150万円、工期は14日間です。

駐車場の拡張リフォームで失敗しないために。考えるべき“3つのポイント”とは?

駐車場リフォームは、施工内容によっては費用が膨らむことも多いため、なるべく満足度の高い仕上がりにしたいところです。ここでは、駐車場リフォームで失敗しないために、知っておきたいポイントを紹介します。

拡張する広さやレイアウトは、実際の用途に応じて設計しよう

駐車場リフォームに際して、拡張する広さやレイアウトを決める時は、実際に駐車する車や用途などをできるだけ具体的に洗い出しましょう。
車種によっては、一般的に用いられている広さでは狭過ぎたり、持て余したりするなどの不具合もあります。例えば、軽自動車なら普通車よりも狭いスペースで駐車できるため、幅2.28m ×長さ3.6mほどで十分です。

また、駐車場のレイアウトにおいては、車の出入りや動線などに気を配りましょう。台数確保を優先するよりも、入出庫のしやすさに重点を置き、余裕を持ってスペースを取ることが大切です。

近隣の駐車場を借りる場合とのコストパフォーマンスの差を考慮する

駐車場を拡張する際は、近隣の駐車場を借りる場合と比較して、どちらがコストパフォーマンスに優れるのかを考える必要があります。例えば、1ヶ月あたり2万円で月極駐車場を契約すると、1年あたりの駐車場代は24万円です。予算を200万円とすると、8年ほど借りられます。

駐車場を拡張する費用の方が駐車場を借りる費用よりも大きくならないように、将来の計画や家族構成なども配慮して、リフォームの計画を立ててください。「免許を取った子どものために駐車場を拡張したい」などの場合は、リフォームよりも月極駐車場のほうが、メリットが大きいかもしれません。

駐車場拡張と同時に、外構リフォームも検討すると効率的

築年数が経過している住宅は駐車場だけでなく、ほかのエクステリアにも不具合が生じているかもしれません。劣化の進行はもちろん、「現在のライフスタイルに合っていない」「バリアフリーの設備がない」など、利便性に問題があるケースも多いです。
「外回りの階段をスロープにする」「雑草対策が大変な箇所も併せて舗装する」など、気になる外構部分をまとめてリフォームすると、手間や費用の負担を減らせるでしょう。

駐車場リフォームは、外構の状態や施工面積などによって費用が大きく変わります。詳しい施工内容や予算の相談は、住宅のプロ「カシワバラ・コーポレーション」にぜひお任せください。

WRITTEN BY

DIYer(s)

Japan

DIYer(s)編集部です。DIYのアイデアやハウツー、おすすめツールやショップ情報まで幅広くお届けします!