感覚に寄り添う照明。「ModuleX」を使ったリノベ事例をご紹介

リフォームやリノベーションをする際には、外観や間取りといった建物の大きな部分に目がいきがちですが、建物のプロフェッショナルであるカシワバラ・コーポレーションが最も重要視していることのひとつが、お客様の生活をより快適かつ豊かにする照明計画です。 今回は、居住空間における照明計画の重要性と、光が必要な空間に合わせた高度なライティングバリエーションを持つ機能照明機器シリーズ「ModuleX(モデュレックス)」の特徴、設置事例をご紹介します。

公開日 2023.08.05

更新日 2023.11.02

感覚に寄り添う照明。「ModuleX」を使ったリノベ事例をご紹介

リフォーム・リノベーションにおける照明計画の重要性

住宅における照明設備として、従来のほとんどが一つの部屋に一つの照明器具を設置する「一室一灯照明」という方法を採用してきました。しかし、最近では生活環境に合わせた「多灯分散照明」を採用する事例が増えています。

多灯分散照明とは、ペンダントライトやダウンライト、スタンドといった多様な照明器具を室内に分散する方法で、シンフォニーライティングとも呼ばれます。

多灯分散照明は、空間デザインや利用シーンに合わせて照明の明るさや色味、ライティングの方向や範囲などを変えることができ、空間のイメージづくりに役立つほか、省エネといったメリットもあります。

統合照明ソリューションブランド 「ModuleX」とは?

「ModuleX」は空間づくりのプロフェッショナルのために開発された照明ブランドで、人の感じ方に寄り添った光空間の創造が可能です。こちらでは「ModuleX」のデザインや性能、仕様といった詳細を詳しくご紹介します。

ModuleX の光の機能体系

「ModuleX」は、舞台照明のテクニックを応用し、人の感じ方と空間の用途に応じた光の役割を次の3つの体系付けをしています。

FOUNDATION

照明設計の最後に美しく均整を整えるための光。
水平面の異なる輝度の間を柔らかに補正し、全体のバランスを整えます。

WALL

人間の視野に最も直接的に入る鉛直面の光。
広がりや奥行きを感じさせる機能のため、拡散性の高い均質で美しいグラデーションが要求されます。

PICK UP

ものを際立たせるための光。
視線を留めるために指向性の高い配光と、はっきりとした明暗差が必要です。

美しいグラデーションが魅力の「ModuleX」

「ModuleX」は、建物と空間のディテールを邪魔しない美しい均斉度やグラデーションにこだわった製品です。また、省エネにも配慮された製品で、エネルギー効率をよくするために、最深部へのLED 配置と独自開発の光学カーブを駆使した反射板(リフレクター)を備えています。

器具交換が可能で長く使える「ModuleX」

「ModuleX」は、取付け装置はそのままで照明器具だけを交換できるため、住宅の用途変更の可能性まで視野に入れ、長い年月使い続けることが可能です。

独自開発の極薄で精密なレンズフィルター「ModuleX Filter lighting」は、器具効率の損失を抑え、光の色味などを正確に表現できるように設計されています。

照明の体系化 ~ModuleXのプラットフォーム開発

「ModuleX」は、光を体系化し、機能とサイズ、パワーに分類しています。実に多様なバリエーションが存在しますが、ここでは3つの規格をご紹介します。

「MUSEUM platform」は美術館やギャラリーに採用されるスポットライトやダウンライトのように、照明器具の存在感が目立たない設計が特徴です。建築と空間のディティールを邪魔することなく、多様な光の効果を選ぶことができます。
「SLEEK platform」は、少ない灯数や、限られた消費電力条件でも心理的な不快さを防ぐために暗く感じるポイントを補正することができます。
美しいグラデーションにこだわったダウンライトや、柔らかく光を拡げながらも中心に照度のポイントを残したスポットライトの配光が特長です。
「GRID platform」は、狭い場所にも奥行き感を演出することができたり、人の過ごし方や時間などに合わせて配光と光の波長を変化させることができる規格で、照度を落としても均一な見た目を保持し空間の美観を妨げません。

「ModuleX」の品質と安全性

「ModuleX」は、工業製品として世界に通用する品質を持ち、私たちがお客様におすすめできる確かな安全性を誇る製品です。

Made in TOKYOの安全性

「ModuleX」はすべて東京都葛飾区にある「ModuleX factory」にて開発、生産されています。業界で定めた基準に頼らず、自社の安全基準に基づき、全品検査を行った確かな製品のみが出荷されます。

照明器具は、あらゆる施工業者によって扱われますが「ModuleX」は誰が施工してもしっかりと固定することができます。天井をいためることなく36kg までの荷重に耐えられる上に、万が一の場合に備えて落下防止のワイヤーを装備し、安全性を高めています。

環境にも配慮した製品づくり

「ModuleX」は、環境負荷の軽減にもつながる製品です。再利用可能な材料の選定や梱包材の使用を推進し、地球環境の負荷低減を進めており、建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律に基づき「JISに基づく自己適合宣言書」も発行しています。

「ModuleX」を設置した住宅事例

ペンダントライトやダウンライト、スタンドといった多様な照明器具を室内に分散する多灯分散照明を採用した住宅は、従来の一室一灯照明に比べて空間の雰囲気を自由自在にデザインすることができます。ここでは「ModuleX」を活用した多灯分散照明の事例をご紹介します。
こちらは、幅広い分野でご活躍されているデザイナー様のご自宅に「ModuleX」を設置した事例です。
オーナーの意向として、照明器具そのものの存在感を徹底して省くという要望があり、発光面の直径が小さい規格を採用し、空間の美しさを損なわない柔らかなライティングを実現している例です。
こちらは小田急不動産の新築分譲マンション「The Leafia Residence Seijo」に採用されたライティングです。
時間に応じて調光と光のポジションを変化させることで、自然光と連動して空間の表情を豊かに表現しています。
建築家 谷尻誠氏が設計した自邸にも「ModuleX」が採用されています。
陰影を大事にしたいという光環境の要望があり、昼と夜との輝度バランスを変化させています。また、夜間は光を家具へ集中させることで、空間にしっとりと落ち着くライティングを実現しています。

リフォーム・リノベーションの照明計画は空間づくりのプロにご相談ください

最後に「ModuleX」を採用したカシワバラ・コーポレーション岩国本社のオフィスの様子をご紹介します。
上の写真はエントランス、ショールームエリアで、天井内に照明器具を格納し、マグネットによってスポットライト固定され、簡単に操作できる製品を設置しました。これにより、洗練された見た目と機能の両立が実現しました。自然光がふんだんに取り込まれる空間を生かしながら、お客様が時間帯を問わず心地よく感じていただける光環境となっています。

豊かな暮らしを実現するのは、建物の機能やデザインだけではなく、照明計画も非常に重要であることがお分かりいただけたでしょうか。

リフォーム・リノベーションをご検討中でしたら、建物のプロフェッショナルであるカシワバラ・コーポレーションにぜひご相談ください。お客様の住まいがより快適になる照明計画をご提案させていただきます。

DIYer(s)

WRITTEN BY

DIYer(s)

Japan

DIYer(s)編集部です。DIYのアイデアやハウツー、おすすめツールやショップ情報まで幅広くお届けします!