洗面台のヒビ補修は自分で出来る?陶器・ホーロー・人工大理石の補修ガイド

洗面台にヒビが入っているのを見つけた時、そのまま放置しておくのは不安がつきまといます。そこで、洗面台のヒビや欠けをDIYで補修できるのか、業者に依頼すべきなのかを、ヒビの補修の必要性とともにお伝えします。また、業者に依頼した方がよい例なども併せて紹介します。

公開日 2020.03.22

更新日 2020.03.22

洗面台のヒビ補修は自分で出来る?陶器・ホーロー・人工大理石の補修ガイド

洗面台は家族全員が毎日使う使用頻度の高い水回り設備です。ヒビや欠けをそのまま放置してしまうと、内部までサビや腐食が浸透し、水漏れなどのトラブルに繋がる可能性があります。そこで、実際にヒビや欠けが見つかった場合、自宅にある工具や市販の補修材を使って自分でメンテナンスできるのか、それともプロの業者に依頼すべきケースなのか、素材別の補修方法と事例、そして注意点について解説します。

自分で出来る?出来ない?洗面台のヒビ補修

毎日使う洗面台は、破損以外にも詰まりなどトラブルが発生しやすい場所で、洗面台のヒビ割れや欠けもよくあるトラブルのひとつです。機能性や美観を保つためにも、洗面台のヒビ補修は早めにしておくべきでしょう。しかし、それぞれの材質が持つ特徴が違うため、ヒビや欠けが生じた時の補修方法は素材ごとに異なります。まずは洗面台のヒビを補修するべき理由と、応急処置について紹介します。

洗面台のヒビを補修すべき理由

洗面台のヒビ自体は大した問題ではありませんが、気がつくのが遅れた場合や見つけてもすぐに応急処置をせず放置してしまった場合は、大きなトラブルの引き金になってしまうかもしれません。まず、洗面台が破損すると、その部分から水が侵食して洗面台の内部にサビやカビが発生します。そのまま放っておくと、カビが増殖して収納スペースが使えなくなる、床が腐るなどのトラブルが発生し、ひどい場合は階下への水漏れ補償や、床板の張り替え工事が必要になるでしょう。そのため、洗面台のヒビや欠けを発見したらできる限り早く補修するべきです。普段から洗面ボウルだけではなく、収納スペースの配管までチェックしておくと早期発見につながります。

ヒビが入ってしまった時の応急処置

補修方法は洗面台の素材によって異なりますが、応急処置は共通しています。まず、陶器製の洗面台は基本的にDIYでの補修はできません。瞬間接着剤を注入して一時的に水の侵入を防ぎ、水に強いテープでヒビ割れ部分を覆って保護します。また、補修が済むまで家族が水を誤って使用しないように、ガムテープなどで蛇口を固定しておくと安心です。ホーロー製や人工大理石(樹脂製)も基本的な応急処置は同じですが、程度によって補修ができる場合があるので、DIYでの補修時に取り除けない瞬間接着剤の使用は避け、すぐに剥がせるテープなどで補強しましょう。

素材別(エラーのため記号削除)洗面台のヒビを補修する方法

陶器製、ホーロー製、人工大理石(樹脂製)、それぞれの補修方法をご紹介します。賃貸物件のマンションやアパートは、退去時に現状回復しなければならないので、修繕費を請求されないように早めの補修を心がけておくと安心です。

陶器製の洗面台のヒビ補修

洗面台のヒビ補修は自分で出来る?陶器・ホーロー・人工大理石の補修ガイド
陶器は洗面ボウルに使用される一般的な材質です。焼き物は成形性が高くないので、大量生産において均一な形状を求められるカウンターと一体になっている洗面台には向いていません。陶器製の洗面台の特徴は低価格ながらデザインの種類が豊富で、陶器独特の光沢感が美しい点です。また、汚れが落ちやすく手入れも簡単であるため、実用性の面からも主婦に喜ばれます。
一方で、素材自体が重たいので、土台に強度が必要です。焼き物のためヒビが入りやすく、ヒビや欠けの範囲が小さくても水漏れの可能性が高くなるので、DIYでの修復はオススメできません。洗面ボウルの交換は水栓工事に関する専門的な技術や水回りの知識が必要となるため、業者に補修を依頼しましょう。

ホーロー製の洗面台のヒビ補修

画像は「Hits Online Shop」様掲載のホーロー製洗面台です。
ホーローは、先述した通り金属製の素地にガラス材の釉薬をコーティングして焼き上げた素材です。水や湿気に強いので、汚れが付着しにくく、臭いが残りにくいというメリットがあります。
内部が金属のため、陶器のように簡単には割れません。ただし、表面のコーティングが剥がれると、ヒビや欠けのリスクが高まります。ヒビ割れた場合、割れ目から内部に水が侵食して素地の金属が腐食し、サビや穴が空くといったトラブルが生じます。内部まで損傷している場合は、DIYで補修するのは難しいので、修理業者やリフォーム、リペア業者に相談しましょう。

ヒビ割れや欠けが軽微である場合は、DIYで補修することができます。ホーロー製洗面台のDIY補修に必要なアイテムは、作業用ゴム手袋、マスク、ホーロー用補修キットです。つぎに掲載するキット例の画像は「イクみるブログ」様記事より引用しています。
まず、ヒビや欠けた部分の状態を復元します。周囲にサビが発生している場合は、サンドペーパーで研磨したり薬品で浮かせたりして取り除きます。線キズが気になる場合は、重曹と水を1:4で合わせた重曹ペーストを塗り込み、1時間程度放置してからメラミンスポンジや歯ブラシで擦りましょう。
次に、電動工具のリューターやヤスリを使って、内部の金属と表面のホーローの段差が滑らかになるように削りましょう。段差が目立たなくなったら、換気した状態でホーロー用補修キッドの主剤と硬化剤2本を混ぜ合わせます。色が合わない場合は、水彩絵の具を混ぜると色合わせが可能です。10分くらいで硬化がはじまるので、手早く補修箇所に付属のヘラで塗布します。塗り伸ばしたら約24時間放置して完全に固まるのを待ってください。完全に乾燥したら、紙やすりで表面を削りなめらかに仕上げれば完成です。
(参考事例:https://repairspace.jp/hole-repair

人工大理石(樹脂製)の洗面台のヒビ補修

画像はLIXIL様ホームページより引用しています。
人工大理石は樹脂製とも呼ばれます。アクリル樹脂やポリエステル樹脂を主成分とする素材です。素材が樹脂なので、重いものを落とした衝撃でへこむことはあっても基本的には割れません。デザインが豊富で価格がお手頃な点も人気の理由です。型に流し込んで成形するため、洗面ボウルと天板カウンターの継ぎ目がなく、手入れや掃除の負担が少ないのも嬉しいポイントでしょう。
デメリットは、キズや経年劣化によるくすみが発生する点です。コーティングされている人工大理石の洗面台は、掃除や手入れをすると徐々にコーティングが薄くなっていき、小さな傷や汚れ、シミなどがつきやすくなってしまいます。ナイロンタワシや研磨剤の入っている洗剤を使用すると、通常のスポンジタワシよりも表面のコーティングを削ってしまうため、より短い期間でくすみが発生してしまうでしょう。
ツヤも消えていくので、陶器やホーローに比べやや高級感に欠けます。さらに、ヘアカラー剤などの薬品は色移りするので使用できません。
洗面台のヒビ補修は自分で出来る?陶器・ホーロー・人工大理石の補修ガイド
人工大理石の洗面台は水漏れ補修に使用できる、浴室・洗面台用の多用途の接着剤を使ってヒビを埋められます。素材は変成シリコーン樹脂です。養生テープでヒビや欠けの周囲を囲い、樹脂を充填します。硬化が速いためすぐヘラで表面をならし、テープを剥がして約24時間放置して、研磨して仕上げましょう。
また、補修後に洗面台用のコーティングキットを使用すると仕上がりがよくなります。専用クリーナーで洗浄後、ベースコート、トップコートを塗り重ねるだけで完成するので簡単です。近年は人工大理石だけではなく、陶器、ホーロー製の洗面台にも使用できる商品が販売されています。
人工大理石には、車の塗装面にも使用できるFRP補修キット(ガラスマット、ポリエステル樹脂、硬化剤が内包)も使えますが、手順や必要な材料が多く、DIYには向きません。仕上がりを美しくしたい場合は、プロの業者に依頼する方がよいでしょう。
こちらの画像はLIMIA様から引用しています。
(事例参考:https://reform-market.com/kitchen/contents/marble-kichen-rpair#section--4

洗面台のヒビ補修かかる目安の費用

洗面台のヒビ補修は自分で出来る?陶器・ホーロー・人工大理石の補修ガイド
DIYで補修ができないレベのヒビや欠けの場合、業者へ相談するようにしましょう。しかし、補修の費用は、ヒビや欠けの大きさや数、素材によって前後します。また、ユニット式の洗面台、洗面化粧台の場合、洗面ボウルなど部材の在庫がない場合は一式交換になるケースもあり、注意が必要です。補修の価格が高い場合は、思い切って洗面台を交換した方がコストをかけずに済むケースもあるので、見積もりの際は複数のパターンを検討しましょう。

陶器製の洗面台の補修費用

陶器製は基本的に交換対応となります。洗面ボウルのみであれば2~3万円が目安で、洗面台ごと一式交換する場合は10万円~が相場です。洗面台は機能性や素材によって価格が変わるため、新しく購入する製品によっては数十万円かかることもあります。

ホーロー製の洗面台の補修費用

DIYで補修する場合はコーキング剤や使用する研磨剤にもよりますが3,000円〜5,000円程度で補修できるでしょう。プロに頼む場合はヒビや欠けの補修に加え、表面コーティングも依頼できます。コーティングすれば長期にわたり美観が保てるのでオススメです。ホーロー製の補修費用は5万円前後を見ておきましょう。

人工大理石(樹脂製)の洗面台の補修費用

DIYの場合は、変成シリコーン樹脂とコーティングキットの費用がメインで、2000〜3000円程度で補修することができます。一方、プロに依頼する場合、部分的な補修であれば2~3万円が目安です。ホーローと同様、人工大理石用の表面コーティングを施すことで美しい色ツヤが戻ってきます。

気を付けよう(エラーのため記号削除)洗面台にヒビが入る原因とヒビ対策

洗面台のヒビ補修は自分で出来る?陶器・ホーロー・人工大理石の補修ガイド
洗面台の耐用年数は一般的に15~20年といわれており、家族が多ければ洗面台の使用頻度もアップし、劣化も早まります。それ以外にも洗面台にヒビが入る原因があるため、事前に対策をして、必要に応じてメンテナンスや交換を検討しましょう。

強い衝撃によるヒビ割れ

日常で起きやすいヒビや欠けの原因は、洗面台の棚に置いてあるガラスボトルやドライヤー、シェーバーといった小物の落下です。硬さがあって重たいものはなるべく洗面ボウルの近くに配置せず、収納ボックスに入れて保管するとよいでしょう。

ヒートショックによるヒビ割れ

冷えた陶器製の洗面ボウルに熱湯を注ぐと、急激に膨張してボウルが割れてしまうケースがあります。冬場や寒い地域は特に注意が必要です。ヒートショックを防ぐには、熱湯を避けて適温を注ぐようにしましょう。どうしても熱湯が必要な時は、ボウルに水を溜めてからお湯を注ぐと急激な温度上昇が避けられます。

毎日使う洗面台は、ヒビや欠けのない美しい状態を保っておきたいものです。破損箇所が小さくても、見えない部分に被害が及んでいる可能性があります。安心して使用でき、なおかつ美しい仕上がりを望む場合は、プロの業者に相談しましょう。

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