土間収納のオシャレな施工例5選!後悔しない玄関収納の作り方とは?

土間収納を使ったオシャレな施工例を紹介します。施工のポイントや後悔しないための注意点、土間収納のメリット・デメリットなども併せて解説しているので、土間収納を上手に活用するアイデアを知りたい人や、設計のコツを知りたい人はぜひ参考にしてみてください。

2022.01.07

自宅に人を招いた時、内装の第一印象を決定するのは玄関です。近年、傘やレインコート、自転車、アウトドアグッズなどをすっきりしまうために、土間収納を設置する人が増えています。ここでは、住宅に土間収納を作るポイントや注意点、オシャレな施工事例などを紹介します。新築やリフォームで玄関に収納を作りたい人や、土間収納のリフォーム事例を知りたい人は、ぜひ参考にしてください。

玄関の収納力を大幅にアップ!いま大人気の「土間収納」とは?

土間収納とは、玄関から土間続きになっている収納スペースのことです。最近の住宅では、靴箱や傘立てだけではなく、雨具や子どものおもちゃ、自転車、ゴルフ用品などさまざまなものをしまえるように、玄関に広い収納を作るのが主流となっています。
ここでは、これから玄関リフォームをする人や新築を建てる人に向けて、土間収納を作るメリット・デメリットをまとめました。

人気の理由は?土間収納を作るメリット

子どもがいる家庭やアウトドアが趣味の人などは、外で使用する道具が多く、玄関に物があふれがちです。客人を家に招く時などに、収納スペースがなくて悩む人もいるでしょう。土間収納を作れば、玄関に出しておくものを最低限に減らすことができ、生活感をなくしたオシャレな空間が作れます。

また、土間収納には、室内には持ち込みたくないものをまとめて収納できるため、コロナ対策や風邪予防としても役立ちます。クローゼット型の土間収納を作り、マフラーやコート、手袋などを玄関で脱ぎ着できるように工夫している人も増えているようです。

逆に、土間収納を作るデメリットはあるの?

土間収納を作るためには、玄関に2〜4畳ほどの広さが必要です。狭い家をリフォームし、土間収納を設置する場合は、家のほかのスペースを圧迫することもあります。玄関周りに十分な広さはあるか、土間収納を作ることで間取りに不便は出ないかなどを考慮した上で、設置を検討するとよいでしょう。

また、土間収納は、通常の玄関を作る時よりも多くの費用がかかります。「玄関のリフォーム費用が予想より高くなってしまった」といった失敗をしないよう、施工箇所の優先順位や、コストのバランスに注意が必要です。

まるでモデルハウス!スッキリオシャレな土間収納の施工例5選

物が多く雑然としてしまいがちな玄関も、収納スペースを上手に活用すればワンランク上の空間に仕上がります。ここでは、土間収納で作れるオシャレな玄関の施工例を紹介します。

玄関の土間収納からキッチンへ直結!パントリーとしても活用できる事例

「重量木骨の家」に掲載されている土間収納の事例です。玄関に、スタッドレスタイヤなどの収納を兼ねた4畳ほどのスペースを作りました。キッチンと直結しており、パントリーとしても兼用できる間取り設計がポイントです。

汚れたまま入れる広い土間収納で、趣味のアウトドアをより楽しめる事例

「リノベりす」より、リノベーションで土間収納を設置した事例を紹介。趣味がアウトドアだという依頼主の希望に合わせて、汚れたままでも入れるように、玄関に広い収納スペースを作りました。アーチ型の開口部や、木目の棚を取り入れ、ナチュラルで温かみのあるデザインに仕上げています。

来客時は大きな引き戸でサッと目隠し!シンプルなデザインがオシャレな事例

「RoomClip」より、玄関の階段下に土間収納を作ったhappy-smileさんの事例です。引き戸を設置したことで、生活感を減らしたオシャレな玄関に仕上がりました。扉や棚、階段などを白でまとめた、シンプルかつ洗練されたデザインもポイントです。

身支度はここで完了。お出かけグッズをまとめて収納できる事例

こちらも「RoomClip」より、玄関に大きなシューズクロークを設置したRyo2626さんの事例です。5畳ほどのスペースに、コの字型の棚を作り、全身が映せる大きな鏡を用意しました。靴やカバン、コートなどをまとめて収納できるため、お出かけ前の身支度はすべてここで済ませられます。

玄関&ガレージどちらからも入れる広い土間収納を設けた事例

「IZUMI」に掲載されている、土間収納の施工事例です。玄関からインナーガレージへと続く空間に、広い土間収納を作りました。仕切りのない広々とした棚は、シューズクロークとしてだけでなく幅広い用途で活用できます。

スペースを無駄にしない!土間収納を上手に活用するための3つのアイデア

アイデア次第で、さまざまな使い方ができる土間収納。より便利な土間収納を作るには、それぞれの暮らしに合わせて広さや間取り、設備などを選ぶとよいでしょう。ここでは、上手に土間収納を活用する3つのコツを紹介します。

設計時、何を収納したいのかをできるだけ具体的に考える

先述してきたように、土間収納は希望に合わせた幅広い使い方が可能です。しかし、用途が決まってないまま設置してしまうと、スペースを持て余してしまうことにもなります。設計の自由度が高いため、何をどれだけ収納するのか、できるだけ具体的に考えてから設置を依頼しましょう。

その際は、現在の状況だけでなく、ライフスタイルの変化も視野に入れて広さや設備を検討するのがオススメです。
「ベビーカーを置くために土間収納を作ったが、子どもの成長とともに不要になった」「家族が増え、収納スペースが足りなくなった」。こういった失敗がないよう、将来をイメージしつつ、広さや間取りを検討してください。
また、収納の広さを決める時は、「しまいたい物+50cm」を目安に、余裕を持って設計すると出し入れがしやすいです。「完成してみたらスペースが狭く使い勝手が悪い」という失敗も多くあります。あらかじめ、どんな物を収納するのかを定めて、余裕を持った広さに設計するとよいでしょう。

棚は可動式が便利!奥行にも注意を

土間収納は、ライフスタイルや趣味の変化によって、しまう物の種類や量が変わりやすいです。そのため、棚板の幅・位置を変更できる棚や、キャスター付きの棚など、可動式のものを導入するとよいでしょう。荷物が少なくなり、収納が必要なくなったら取り外すことも可能です。

また、見落としがちなのが棚の奥行きです。「コンパクトな設計にしたものの、奥行きが狭くてしまえる物が限られてしまう」という失敗も多いもの。汎用性の高い収納にしたい場合は、奥行きにも余裕を持っておくとベターです。また、靴を収納する可能性がある棚は、奥行き30cmほどを目安とするとよいでしょう。

汚れにくく掃除しやすい内装にすると、なおGOOD

土間収納は、アウトドアなどで使ったものを汚れたまま収納したり、雨の日に濡れたまま立ち入ったりすることも多いでしょう。壁紙や床材は、吸水性が低いものや、防汚性を備えたものなど、掃除しやすい製品を選ぶと便利です。また、やや濃いカラーを選び、汚れが目立ちにくいデザインにしておくことも有効です。メンテナンスの手間を減らし、より快適に使用できるでしょう。

土間収納を作って失敗?!よくある後悔ポイントと失敗を防ぐコツ

ここでは、土間収納でありがちな失敗パターンと、その解決策を紹介します。これから土間収納を作る人は、ぜひこれらを参考に間取りや設備を決めてみてください。

いやなニオイがこもって後悔

土間収納に靴や濡れた雨具などを収納し、臭いや湿気がこもってしまうことがあります。特に、狭い部屋を扉で閉め切るタイプの土間収納は、空気が滞りやすいため注意してください。換気扇や空気清浄機を導入し、なるべく換気のしやすい環境を確保するとよいでしょう。

また、広い土間収納を作る時は、窓の設置がオススメです。空気が循環しやすいだけでなく、彩光の確保もできるため、濡れた雨具を乾かしたり、雨の日に洗濯物を干したりしても臭いや湿気がこもりにくいでしょう。

明かりがなくて暗い

土間収納の広さや場所によっては、玄関の光が届かないことがあります。窓がなく、太陽の光も入りにくいとなると、1日中薄暗い空間になることも。ある程度広い土間収納を作る時は、照明を導入するのがオススメです。また、サーフボードやバイクなどをディスプレイする人は、ダウンライトや間接照明を使用すると、ワンランク上の魅力的な空間に仕上がるでしょう。

間口が狭く、物が出し入れしづらい

土間収納を設計する時、間口が狭くなり過ぎないようにも配慮しましょう。いわゆる「うなぎの寝床」のような間口が狭く奥に長い収納は、物の出し入れがしづらく、結局使わなくなることも多いのです。
ウォークインとして使用するなら、人がスムーズに出入りできるように、間口は60cm以上の幅を確保しましょう。また、収納の奥まで物がいっぱいになっても整理整頓がしやすいようにきちんと通路を確保するなど、ゆとりを持った間取りにしてください。

目隠しをつけるべきだった

「土間収納を設置したものの、目隠しがなく、逆に物が目立つ空間になった」という失敗例もあります。ディスプレイやデザインにこだわり、隠さない土間収納にする手もありますが、物置のように使用するなら、中を見えないようにする工夫も必要です。
「玄関スペースが狭い場合は、開き戸ではなく引き戸を採用する」「間口が広く取れない場合は、アコーディオンカーテンやロールスクリーンを使用する」など、自宅の条件に合った目隠しを設置してみてください。

コンセントが遠くて不便

電動自転車を充電したり、収納の内部に照明を付けたりする場合、近くにコンセントがあると便利です。後から工事を行うとコストも高くなるので、必要を感じたら、新築やリフォームの際に施工してもらいましょう。
例えば、ウォークインで使う広い土間収納を作る場合は、中にコンセントを設置するとより幅広い用途で空間を使用できます。

土間収納を作れば、物で雑然としがちな玄関も、すっきりと整理が行き届いた空間になります。土間収納はアイデア次第でさまざまな使い方ができます。しまう物を明確にイメージしつつ、広さや間取りをしっかりと検討した上で、設置しましょう。具体的な設計や費用などの相談は、施工実績が豊富な「カシワバラ・コーポレーション」にお任せください。

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DIYer(s)

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