春から梅雨前までに行いたい!戸建て住宅の屋根リフォーム

一年のうち、屋根リフォームに適しているのはいつかご存じでしょうか?「どの時期にやっても変わらない?」と思うかもしれませんが、実はそうではありません。特に梅雨などの雨が多い季節の前に屋根リフォームを行うことで、さまざまなメリットが得られます。屋根のリフォームを検討している方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

2025.03.14

梅雨前の屋根リフォームのすすめ

梅雨前がベストな理由とは?

梅雨が到来すると、建物の屋根は大きな負担を受けます。激しい雨が続くと屋根は次第に傷み、その損傷が広がっていきます。雨や風の影響を最小限に抑えるためには、しっかりと補修された屋根が必要不可欠です。しかし、時間が経ち傷んだ屋根は雨季の到来とともに劣化が目立ちやすくなります。こうした場合、屋根のリフォームを行うことによって、多くのメリットを享受することができます。

雨漏りがあってからでは遅い!

もし「雨漏りが見つかってからリフォームすれば良い」と考えている方がいれば、注意が必要です。雨漏りが発覚した時点で、屋根裏や家の構造にすでに腐食や思いがけない問題が発生している場合が多いため、定期的な点検と早めの補修が重要です。屋根の最も重要な役割は、漏水や浸水を防ぐことです。梅雨が訪れると、屋根の劣化が進み、雨漏りや浸水のリスクが増大します。古くなった屋根材や防水シートを新しくすることで、屋根の防水性能を向上させ、激しい雨や風から建物を守ることができます。

梅雨の時期は屋根リフォームが難しい?

梅雨の時期でも屋根リフォームは可能ですが、天候による工事の遅れが発生しやすくなります。湿度が高く、屋根の乾燥に時間がかかるため、工事の品質にも影響を及ぼす可能性があります。また、雨に濡れた屋根は滑りやすく、作業員の安全面でも注意が必要です。そのため、梅雨の時期に慌てて屋根リフォームを行うよりも、余裕を持って計画することをおすすめします。

屋根の耐用年数について

屋根材の種類による耐用年数の違い

屋根材にはさまざまな種類があり、それぞれに耐用年数があります。例えば、日本瓦は約60年、セメント瓦は20年、スレート屋根は20~25年、ガルバリウム鋼板は25~30年、アスファルトシングルは20~30年程度が一般的な耐用年数です。屋根は雨風の影響を強く受けるため、劣化が見られた際には、耐用年数を待たずに適切なメンテナンスを行うことが大切です

塗料の耐用年数

屋根塗装に使用される塗料にも耐用年数があり、シリコン塗料は8~10年、ラジカル塗料は12~15年、遮熱塗料は12~15年、フッ素塗料は15~18年、無機塗料は18~20年程度が一般的です。環境や屋根の状態によって異なりますが、塗装の剥がれや変色が見られたら塗り替えのサインと考えましょう。

劣化の症状

屋根は外壁と同様に色褪せや変色が見られることがありますが、多くの場合、目に見えにくいため、初期段階で気づくのが難しいことがあります。初期症状としては色褪せ、退色、コケやカビの発生があげられます。また、ひび割れや反りがある場合は早めの対処が必要です。もし瓦が落ちたり、雨漏りや屋根材の剥がれが発生している場合は、すぐに点検・修理を依頼することをおすすめします。

屋根リフォームの種類について

・塗り替え工法

紫外線などの影響で塗装が劣化すると、屋根材が水を吸収しやすくなります。屋根材の寿命を延ばす目的で塗り替えを行います。

・カバー工法(重ね葺き)

既存の屋根材の上に新しい防水シートと屋根材を重ねて取り付ける方法です。撤去費用を抑えつつ、短期間で施工できるメリットがあります。ただし、屋根の重量が増えるため、耐震性に注意が必要です。

・葺き替え工法

3種類の屋根リフォームの中で、最も大規模で費用がかかるのが葺き替えです。既存の屋根を完全に撤去し、新しい屋根を取り付ける方法です。屋根の劣化が進んでいる場合に適しており、根本的な修繕が可能です。

また、日本瓦やセメント瓦、コンクリート瓦なども、老朽化により割れや欠けが目立つと、下地への影響が大きくなります。このような状態では、劣化が進んでいる場合が多く、葺き替え工事が必要になることがよくあります。

屋根材の種類について

・金属系素材

金属系屋根材としてはガルバリウム鋼板、トタン、銅板などがあります。北海道ではガルバリウム鋼板が主流で、軽量で耐候性が高く、カラーバリエーションも豊富です。トタンは比較的安価で施工がしやすく、雨漏りしにくい特性を持っていますが、錆びやすく、最悪の場合穴が開くこともあります。銅板は耐久性に優れ、軽量ですが、価格が高く、主に寺社仏閣に見られる素材です。一般的な住宅ではあまり使用されることはなくなりました。

・セメント系

セメントで作られた瓦は、遮熱性や防水性を高めるために塗装が施されていますが、紫外線や雨の影響で塗装が劣化するため、定期的な塗り替えが必要です。これもまた重量があるため、施工には建物の耐久性が求められます。これらは一般的に、耐重負荷のある建物で施工されることが多いです。

・スレート系

スレートには天然スレートと化粧スレートがありますが、天然スレートは非常に高価で、一般住宅にはほとんど使用されません。化粧スレートはセメントと繊維を混ぜて固めたもので、割れやすさや塗装の劣化で変色するデメリットもあります。2000年以前に使われたスレート瓦にはアスベストが含まれていることがあり、葺き替え時には特別な取り扱いが求められ、その費用がかさむ原因となります。

・粘土系

日本の伝統的な瓦は、粘土を成形し、1,000~1,250℃の高温で焼き固めて作ります。瓦自体の寿命は50年以上と長いため、塗り替えは不要ですが、屋根下地の劣化によるリフォームが必要になる場合もあります。粘土瓦は重量があるため、耐久性のある建物でなければ施工できませんが、最近では軽量化されたものも登場しています。さらに、雪国向けには雪止め機能を備えた瓦もあります。

住宅の屋根リフォームで、安心して梅雨を迎えませんか?カシワバラがお手伝いいたします!

屋根のリフォームを行うことで、家の外観や雰囲気が向上し、快適な室内環境を維持することが可能です。最新のデザインや素材の特徴を参考にしながら、屋根リフォームを検討してみてはいかがでしょうか?さらに詳しい情報やご相談は、カシワバラ・コーポレーションまでお気軽にお問い合わせください。お客様一人ひとりに最適なプランをご提案いたします。

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