サッシの交換リフォームの費用相場はどれくらい?必要性やメリットも
サッシ交換リフォームの費用相場や施工のポイントを解説しています。カバー工法と壁カット工法の違いやそれぞれのメリット・デメリットのほか、リフォームが必要な症状、参考にしたい施工事例など、サッシ交換のDIYやリフォームに役立つ情報をまとめました。
2023.04.15
住宅の築年数が経過すると、窓のサッシががたついて隙間ができてしまうなど、さまざまな不具合が発生します。サッシは断熱性や防音性にも関係するため、なるべく早く修理したいものです。この記事では、サッシ交換リフォームの種類や必要な費用、施工事例などを紹介します。古くなったサッシの交換を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。
サッシ交換が必要なケース
via www.ykkap.co.jp
住宅の経年劣化によりリフォームが必要になる場所は、水回りや床材・壁紙だけではありません。がたついて動かしづらくなってしまった窓も、リフォームが気になる場所のひとつです。すでに、隙間が空いているなどのトラブルがあれば、サッシの交換が必要でしょう。
「サッシ交換」と聞くと、窓周りをまるごと交換するようなイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。しかし、トラブルの度合いによっては、部品交換だけで済むケースもあります。まずは窓・サッシの状態をよく確認してみましょう。
部品を交換すれば改善するケースの多くは、戸車やクレセント錠の劣化・破損です。戸車は、レール上を転がる車輪状の部品で、窓をスムーズに開け閉めするために欠かせません。この車輪が劣化によって壊れたり、ホコリが詰まって動かなくなったりした場合には、ホームセンターや通販で部品を購入すれば解決できます。サッシによって適合する型番や種類は異なるため、わからない人は業者に依頼したほうが安心でしょう。
「サッシ交換」と聞くと、窓周りをまるごと交換するようなイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。しかし、トラブルの度合いによっては、部品交換だけで済むケースもあります。まずは窓・サッシの状態をよく確認してみましょう。
部品を交換すれば改善するケースの多くは、戸車やクレセント錠の劣化・破損です。戸車は、レール上を転がる車輪状の部品で、窓をスムーズに開け閉めするために欠かせません。この車輪が劣化によって壊れたり、ホコリが詰まって動かなくなったりした場合には、ホームセンターや通販で部品を購入すれば解決できます。サッシによって適合する型番や種類は異なるため、わからない人は業者に依頼したほうが安心でしょう。
クレセント錠は、半月状の形をした鍵のパーツです。鍵が締めづらかったり、ぐらついてすぐに開いてしまったりする場合は、クレセント錠の故障が原因かもしれません。現在使用している部品のビスピッチや高さ、引き寄せ幅を計測し、同じものを購入しましょう。適合するパーツが見つかれば、比較的簡単に自分で交換できます。
これらの方法を試しても改善できないケースやサッシ自体に変形がある場合、また、取り付けてから25〜30年以上経っているような場合は、サッシそのものを交換する必要があります。どの修理が適しているのかわからない時は、業者に窓の状態を伝え、リフォームが必要かどうか相談するとよいでしょう。
これらの方法を試しても改善できないケースやサッシ自体に変形がある場合、また、取り付けてから25〜30年以上経っているような場合は、サッシそのものを交換する必要があります。どの修理が適しているのかわからない時は、業者に窓の状態を伝え、リフォームが必要かどうか相談するとよいでしょう。
サッシ交換の種類
サッシをまるごと交換する方法には、カバー工法と壁カット工法の2種類があります。イメージや目的に合わせてより適切な施工法が選べるように、違いをきちんと理解しておきましょう。
ここでは、カバー工法と壁カット工法について、それぞれの特徴とメリット・デメリットを紹介します。
ここでは、カバー工法と壁カット工法について、それぞれの特徴とメリット・デメリットを紹介します。
カバー工法
カバー工法とは、既存のサッシをそのまま残して上から新しいサッシを被せる工法のことです。施工しやすく、短時間で工事が完了するため、手間をかけずにサッシを交換したい人や、リフォームを小規模で済ませたい場合に適しています。見た目が美しくなるのはもちろん、結露の防止や防音性をアップさせたい時にもオススメです。
デメリットとして、窓ガラスの面積がやや狭くなってしまうことが挙げられます。既存のサッシの上から新しいサッシを設置するため、面積の小さな窓の場合は採光を損ねる可能性もあるでしょう。ただ、大きさに余裕のある窓ならばさほど影響はありません。なお、雨戸が設置されている窓には施工できないタイプもあるので、「自宅の窓が施工可能かどうか」は、検討の段階でしっかりと問い合わせておきましょう。
デメリットとして、窓ガラスの面積がやや狭くなってしまうことが挙げられます。既存のサッシの上から新しいサッシを設置するため、面積の小さな窓の場合は採光を損ねる可能性もあるでしょう。ただ、大きさに余裕のある窓ならばさほど影響はありません。なお、雨戸が設置されている窓には施工できないタイプもあるので、「自宅の窓が施工可能かどうか」は、検討の段階でしっかりと問い合わせておきましょう。
壁カット工法
壁カット工法とは、壁を切断して古いサッシを取り外し、新しいサッシを設置する方法のことです。“はつり工法”とも呼ばれ、窓を大幅に変更したい時や、どうしても既存の窓枠が使えない場合などに用いられます。壁カット工法のメリットは、既存の窓枠に左右されず、自分の好きな材質のサッシを取り付けられることです。
開口部のサイズを変えることなく施行できるため、窓の面積を保ちたい場合に適しています。また、選択肢の幅も広く、すべり出し窓を引き違い窓に変更したり、窓の種類を変えたりしたい場合に向いている工法です。
デメリットは、カバー工法と比べてコストと時間がかかる点です。壁カット工法は、壁の切断や補修をしたうえでサッシを取り付ける必要があるため、手順も多くなってしまいます。そのため、施工が終わるまでに丸一日かかることもあるのです。2階以上でベランダがないに窓にこの工法を用いる場合は、足場が必要になり、その分費用が高額になることも視野に入れて検討しましょう。
開口部のサイズを変えることなく施行できるため、窓の面積を保ちたい場合に適しています。また、選択肢の幅も広く、すべり出し窓を引き違い窓に変更したり、窓の種類を変えたりしたい場合に向いている工法です。
デメリットは、カバー工法と比べてコストと時間がかかる点です。壁カット工法は、壁の切断や補修をしたうえでサッシを取り付ける必要があるため、手順も多くなってしまいます。そのため、施工が終わるまでに丸一日かかることもあるのです。2階以上でベランダがないに窓にこの工法を用いる場合は、足場が必要になり、その分費用が高額になることも視野に入れて検討しましょう。
サッシ交換の費用相場
サッシ交換の費用は、窓ガラスの大きさや素材などによって違いがあります。サッシを交換するだけなら3〜5万円ほどでできるケースもありますが、窓とサッシを一緒交換する場合や、窓ガラスのグレードを上げる際には50万円ほどの費用が必要な場合もあるでしょう。状況によっても差があるため、ある程度の相場を把握したり、複数の業者に問い合わせたりすることが大切です。
サッシの交換で改善できること
サッシ交換は、窓の利便性を向上させるだけでなく、住宅の性能アップにつながります。ここでは、サッシの交換により期待できる改善点をまとめました。
断熱性の向上
断熱性とは、屋外の暑さや寒さを遮断して部屋の中を快適な温度に保つ機能です。夏は涼しく冬は暖かく過ごせる住空間がつくれます。省エネ住宅や高性能住宅などでは、光熱費の削減につながることから断熱性を高める設備が導入されているのです。
サッシ交換で窓の性能を高めると、家の気密性がアップして外気の侵入を防いでくれます。また、樹脂製サッシは特に断熱に優れた素材なので、東北地方などの寒い地域で普及が進んでおり、多くの人がその効果を実感しているようです。
サッシ交換で窓の性能を高めると、家の気密性がアップして外気の侵入を防いでくれます。また、樹脂製サッシは特に断熱に優れた素材なので、東北地方などの寒い地域で普及が進んでおり、多くの人がその効果を実感しているようです。
防音・防犯性の向上
via www.lixil.co.jp
防音性を高めると、屋外の音が室内に伝わりにくくなり、室内の音が外や隣接する部屋に漏れにくくしてくれます。近年、新型コロナウイルスの影響により在宅ワークが普及し、自宅で過ごす時間が増えていることで防音性を見直す人が増えてきました。それと同期して、防音性の高い壁紙や吸音マット、防音カーテンなど、さまざまな防音グッズが流行しています。しかしそもそもサッシに隙間が生じてしまっている状態では、そうしたグッズも十分な機能は発揮できないでしょう。
また、サッシ交換と併せて、複層ガラスや内窓など、防音性の高い材質に窓を変える手もあります。業者によっては、機能性に合わせて窓ガラスやサッシの素材を選んでくれるので「生活でどの程度騒音が発生する可能性があるのか」「どれくらい防音性をアップしたい」のかなど、具体的に相談してみるとよい提案を受けられるかもしれません。
加えて、窓のリフォームは、防犯性の向上にも効果を発揮します。窓は空き巣の侵入経路になりやすいため、留守にする頻度が多い人は、1階部分の窓だけでも防犯性の高いものを導入しておくと安心です。防犯ガラスや後張りのガラスフィルムなどを採用して、万が一の空き巣被害に備えましょう。
また、サッシ交換と併せて、複層ガラスや内窓など、防音性の高い材質に窓を変える手もあります。業者によっては、機能性に合わせて窓ガラスやサッシの素材を選んでくれるので「生活でどの程度騒音が発生する可能性があるのか」「どれくらい防音性をアップしたい」のかなど、具体的に相談してみるとよい提案を受けられるかもしれません。
加えて、窓のリフォームは、防犯性の向上にも効果を発揮します。窓は空き巣の侵入経路になりやすいため、留守にする頻度が多い人は、1階部分の窓だけでも防犯性の高いものを導入しておくと安心です。防犯ガラスや後張りのガラスフィルムなどを採用して、万が一の空き巣被害に備えましょう。
サッシ交換リフォームの事例集
ここでは、ぜひ参考にしたいサッシ交換リフォーム事例を紹介します。採光を確保した明るい空間や、機能性を高めるインナーサッシなど、魅力的な実例をまとめました。これからリフォームのイメージを決める人は、ぜひ参考にしてみてください。
ブラックカラーの回転窓でオシャレ空間
via www.homes.co.jp
「ライフルホームズ」より、デザイン性にも優れたオシャレな回転窓を紹介します。築37年の中古マンションを購入し、自宅での仕事もプライベートも心地よく過ごせる空間へリノベーションした事例です。夫婦どちらも自宅で仕事をするため、中央にリビングを設置し、その両脇にそれぞれの書斎を設けています。リビングと書斎を隔てる壁には内窓を設置し、風通しと採光のよさを実現しているなど、機能面にも注目したいところです。
窓枠とドアに施された黒のカラーリングが白壁に映え、統一感のあるスタイリッシュな印象に仕上がっています。マンションは専用部分のリフォームができないため、サッシや窓の変更は難しいケースがほとんどですが、内窓を設置するだけでも空間のイメージが大きく変わるのでオススメです。
窓枠とドアに施された黒のカラーリングが白壁に映え、統一感のあるスタイリッシュな印象に仕上がっています。マンションは専用部分のリフォームができないため、サッシや窓の変更は難しいケースがほとんどですが、内窓を設置するだけでも空間のイメージが大きく変わるのでオススメです。
光が差し込みやすく開放的で明るい空間に
via www.homes.co.jp
こちらも「ライフルホームズ」より、和モダンなインテリアと融合するインナーサッシを取り付けた事例です。築20年のマンションをリノベーションして壁を取り払い、開放的な1DKへ変更するとともに、防音性・採光性の両方に配慮したインナーサッシが印象的です。
室内に柔らかい光を届ける“型板ガラス”を採用したインナーサッシは、すべての掃き出し窓をカバーすることで、光の量や防音機能を調整でき、実用性がありながらより快適な住空間を実現させています。窓枠はインテリアと調和しやすい木目を使用し、格子の落ち着いた雰囲気が大人のインテリアを演出する住空間です。
室内に柔らかい光を届ける“型板ガラス”を採用したインナーサッシは、すべての掃き出し窓をカバーすることで、光の量や防音機能を調整でき、実用性がありながらより快適な住空間を実現させています。窓枠はインテリアと調和しやすい木目を使用し、格子の落ち着いた雰囲気が大人のインテリアを演出する住空間です。
断熱や防音効果が期待できるインナーサッシ
via suvaco.jp
「SUVACO」より、インナーサッシの採用により、断熱性能や防音効果アップを狙うリフォーム事例を紹介します。内装で基調となっているナチュラルトーンのカラーに合わせ、ホワイトのインナーサッシを設置しました。光を通しやすい透明な窓ガラスを使用しているため、採光はそのままに、防音性や断熱性の向上が期待できます。
インナーサッシを設置するメリットのひとつは、内装の雰囲気を一新できることです。先述しましたが、一般にマンションで窓のデザインを大幅に変更するのは困難です。しかし、デザインが豊富なインナーサッシを取り付けることで、窓付近の印象をがらりと変えられます。「マンション住まいだけど窓の機能性やデザインを変更したい」と考えている人は、インナーサッシの採用を検討してみてはいかがでしょうか。
インナーサッシを設置するメリットのひとつは、内装の雰囲気を一新できることです。先述しましたが、一般にマンションで窓のデザインを大幅に変更するのは困難です。しかし、デザインが豊富なインナーサッシを取り付けることで、窓付近の印象をがらりと変えられます。「マンション住まいだけど窓の機能性やデザインを変更したい」と考えている人は、インナーサッシの採用を検討してみてはいかがでしょうか。
窓のサッシ交換にかかる費用は、サイズや種類などによって幅があり、高額になると50万円近くかかるケースもあります。サッシのみであれば3〜5万円ほどの費用で交換可能で、部品交換で対処できる場合はDIYも検討にいれてみましょう。まずは「自宅の窓にどのような症状が見られるのか、どの部分を改善したいのか」をよく確認してみましょう。
既存のサッシをそのまま使用するカバー工法なら、比較的安く短時間で施工できるため、費用を抑えたい人にオススメです。壁を壊してサッシを交換する壁カット工法は、費用が膨らみやすいので注意しましょう。
どのリフォームを選べばよいのかわからない場合や、詳しい見積もりを相談したい人は、リフォーム実績が豊富な「カシワバラ・コーポレーション」にお問い合わせください。
既存のサッシをそのまま使用するカバー工法なら、比較的安く短時間で施工できるため、費用を抑えたい人にオススメです。壁を壊してサッシを交換する壁カット工法は、費用が膨らみやすいので注意しましょう。
どのリフォームを選べばよいのかわからない場合や、詳しい見積もりを相談したい人は、リフォーム実績が豊富な「カシワバラ・コーポレーション」にお問い合わせください。
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