集合住宅の“音問題”にオサラバ!遮音材+吸音材で憧れの防音壁をDIY
28歳で福岡へ移住し、築40年の物件をセルフリノベーションしながら生活。その様子をブログメディア「DIY MAGAZINE」で公開しているセーチです。1軒目2軒目に続いて、築30年の中古マンション(3軒目)をリノベーションしてきた過程をお届けします。
2022.04.08
セーチのリノベ記録 3軒目
via diy-magazine.jp
こんにちは。祖父母の物件をセルフリノベーションしつつ、インテリアなどを作っているセーチです。
3年前から空室になっている築30年中古マンション。
リノベーションの見積もりを業者に出したところ、採算が合わないと放置されていました。
そのままにしておくのは勿体無いので、僕や家族が使えるようにセルフリノベーションしていきます。
今回は、前回作った下地に遮音材と吸音材を使って防音壁を仕上げる作業です。
3年前から空室になっている築30年中古マンション。
リノベーションの見積もりを業者に出したところ、採算が合わないと放置されていました。
そのままにしておくのは勿体無いので、僕や家族が使えるようにセルフリノベーションしていきます。
今回は、前回作った下地に遮音材と吸音材を使って防音壁を仕上げる作業です。
前回の記事はこちら
下地に吸音材のグラスウールを詰める
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今回DIYする防音壁は、音楽室のような完全な防音を目指すのではなく、隣の部屋の音を緩和できるレベルで施工できればと思っています。
防音材はいろいろな種類があり、今回は吸音・断熱効果のあるコスパの良いグラスウールを準備しました。
防音材はいろいろな種類があり、今回は吸音・断熱効果のあるコスパの良いグラスウールを準備しました。
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グラスウールを選ぶ基準ですが、まずは密度を見ます。
密度が「10K、16K、24K、32K、40K~96Kと高くなればなるほど値段が上がります。
防音効果を高めたい場合は高密度なのはもちろんですが、厚みも大事になってきます。
今回、壁に打ち込んだ材木の厚みに合わせて25mmを選びましたが、できれば50mmくらいの厚さをグラスウールを入れたかったです。(その分部屋が狭くなるので要相談ですが・・・)
密度が「10K、16K、24K、32K、40K~96Kと高くなればなるほど値段が上がります。
防音効果を高めたい場合は高密度なのはもちろんですが、厚みも大事になってきます。
今回、壁に打ち込んだ材木の厚みに合わせて25mmを選びましたが、できれば50mmくらいの厚さをグラスウールを入れたかったです。(その分部屋が狭くなるので要相談ですが・・・)
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グラスウールはガラス繊維の塊でミルフィーユのように層が何枚も重なってできていて、カッターで簡単に切り分けられます。
※グラスウールはガラス繊維でできているので、素手で触るとチクチクします。
作業をする時は、マスクに手袋、できれば長袖の着用をした方が安全です。
※グラスウールはガラス繊維でできているので、素手で触るとチクチクします。
作業をする時は、マスクに手袋、できれば長袖の着用をした方が安全です。
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グラスウールの施工は、隙間があいても詰め込み過ぎても防音・断熱効果が落ちるので難しいです。
カットするときに気持ち大き目にカットし、入れる時に詰まってるなという感触を心がけます。
カットするときに気持ち大き目にカットし、入れる時に詰まってるなという感触を心がけます。
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吸音材は音を吸収してくれますが、音をカットする効果は薄いです。(グラスウールは吸音材)
なので、防音壁を作る時は音を跳ね返す遮音シートを重ねて使う事が多いです。
今回使う遮音シートは「サンダム CZ-12」厚さ1.2mm、幅940mm、長さ10000mmです。
なので、防音壁を作る時は音を跳ね返す遮音シートを重ねて使う事が多いです。
今回使う遮音シートは「サンダム CZ-12」厚さ1.2mm、幅940mm、長さ10000mmです。
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これを壁の高さ(2000mm)に切り分けて貼っていきます。
遮音シートの手触りはゴムのような感じで、カッターで簡単に切ることができます。
遮音シートの固定にはタッカーを使います。
「SK11のパワフルハンドタッカー」を用意。
(タッカーと合わせてSK11のH10型ステープル 1000本入を合わせて購入しています)
遮音シートの手触りはゴムのような感じで、カッターで簡単に切ることができます。
遮音シートの固定にはタッカーを使います。
「SK11のパワフルハンドタッカー」を用意。
(タッカーと合わせてSK11のH10型ステープル 1000本入を合わせて購入しています)
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平行になるよう上段から固定。この姿勢がかなりキツイです。
画像の遮音シートの大きさで約4㎏あり、タッカーを打ち込もうとすると微妙にズレるので大変でした。
画像の遮音シートの大きさで約4㎏あり、タッカーを打ち込もうとすると微妙にズレるので大変でした。
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遮音シートの幅は940mm、柱の幅は石膏ボードに合わせて910mm。
遮音シートが30mm余ってしまうので、1列貼っては910mmに合わせてカットしました。
(重なった部分を作ってしまうと、石膏ボードを固定する時に浮いてしまうと思いカットしています)柱が細いのでタッカーは縦方向に打ち込んでいます。
遮音シートが30mm余ってしまうので、1列貼っては910mmに合わせてカットしました。
(重なった部分を作ってしまうと、石膏ボードを固定する時に浮いてしまうと思いカットしています)柱が細いのでタッカーは縦方向に打ち込んでいます。
12.5mmの石膏ボードを貼る
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石膏ボードは12.5mm厚の物を使います。
固定には、ダイドーハントの石膏ボードビスを使用。
固定には、ダイドーハントの石膏ボードビスを使用。
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12.5mm厚の石膏ボードには最低でも28mm以上の長さを使った方が良いらしく、柱の深さを考えて32mmの長さのビスにしました。
石膏ボードビスは打ち込みすぎないように、ネジ頭の根本がフレキ無しのラッパタイプになっています。またパテなどが乗りやすいようにネジ頭がザラザラしているのも特徴です。
石膏ボードビスは打ち込みすぎないように、ネジ頭の根本がフレキ無しのラッパタイプになっています。またパテなどが乗りやすいようにネジ頭がザラザラしているのも特徴です。
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石膏ボードは、遮音シートの境目がズレるように右側から貼っていきます。
石膏ボードを固定するビス間隔(ピッチ)は、外周部は100mm 中央部は150mm~200mmあたりが一般的みたいです。
石膏ボードを固定するビス間隔(ピッチ)は、外周部は100mm 中央部は150mm~200mmあたりが一般的みたいです。
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上段の幅が狭い箇所はサイズに合わせて石膏ボードをカット。
石膏ボードはカッターで数回切れ目を入れれば簡単にパキっと折れます。
石膏ボードはカッターで数回切れ目を入れれば簡単にパキっと折れます。
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切断面はボコボコしているので一度ならして整える必要があります。
「Tajima」アラカンスタンダード 平刃を使って切断面の処理。これを使えば表面の大根おろし器のような刃で切削できるので、簡単に調整できます。
(これを使えば綺麗にならすこともできるので、1個は持っておきたいアイテムです。)
「Tajima」アラカンスタンダード 平刃を使って切断面の処理。これを使えば表面の大根おろし器のような刃で切削できるので、簡単に調整できます。
(これを使えば綺麗にならすこともできるので、1個は持っておきたいアイテムです。)
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もう一つが「TAJIMA ボードカンナ TBK180V45」です。
中に刃を仕込んでいて1~4段階で切断深さを調整でき、石膏ボードの角を取る道具です。
ボードを並べるとわずかな段差が生じやすいので、その差を埋める為に斜めに面取りをおこなう必要があります。ボードカンナの使い方は簡単で、形に合わせて端から端までスライドさせるだけで綺麗に面取りすることができます。
中に刃を仕込んでいて1~4段階で切断深さを調整でき、石膏ボードの角を取る道具です。
ボードを並べるとわずかな段差が生じやすいので、その差を埋める為に斜めに面取りをおこなう必要があります。ボードカンナの使い方は簡単で、形に合わせて端から端までスライドさせるだけで綺麗に面取りすることができます。
※ここまでの作業を動画にまとめています。
遮音材+吸音材を使った防音壁をDIY
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元々コンクリート壁だった所に「グラスウール + 遮音シート + 石膏ボード」を取り付けて防音壁にしました。(約3万円でした)
コンクリート壁だけだと振動が伝わりやすく、多少の生活音や大きい音が聞こえていましたが、これで少しは緩和されます。
(完全にシャットアウトというよりは、音がきにならないレベルになった感じです)
コンクリート壁だけだと振動が伝わりやすく、多少の生活音や大きい音が聞こえていましたが、これで少しは緩和されます。
(完全にシャットアウトというよりは、音がきにならないレベルになった感じです)
今回は生活音をカットする為にグラスウールを使いましたが、グラスウールは中高音域をカットするのみで、低音域には効果がありません。
低音のウーハーをガンガン使いたいとか、楽器を使いたいという方は、グラスウールの厚みを増やしたり低音域をカットできる吸音材を重ねたりして防音壁の性能を高める工夫をしてみてください!
次回は、窓側にスタイロフォームを取り付ける作業に移ります。
これからマンション購入を検討されている方、中古住宅のリノベーションを検討している方、タグに「セーチのリノベ記録 3軒目」とつけているので、順を追って読めばリノベが完成するような構成です。ぜひ参考にしてくださいね。
低音のウーハーをガンガン使いたいとか、楽器を使いたいという方は、グラスウールの厚みを増やしたり低音域をカットできる吸音材を重ねたりして防音壁の性能を高める工夫をしてみてください!
次回は、窓側にスタイロフォームを取り付ける作業に移ります。
これからマンション購入を検討されている方、中古住宅のリノベーションを検討している方、タグに「セーチのリノベ記録 3軒目」とつけているので、順を追って読めばリノベが完成するような構成です。ぜひ参考にしてくださいね。
WRITTEN BY
Japan
DIYのブログ『DIY MAGAZINE』を運営。福岡在住の28歳です。物件をセルフリノベーションしていく過程とDIYに関する情報を発信しています。
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