重要視したのは暮らしやすさとデザイン性!2つを叶えるシンプルモダンな一軒家

家族4人で暮らす、一軒家。2016年に建てたばかりというお宅ですが、譲れなかったのが日々の暮らしやすさと、家を好きになれるデザイン性。その2つを実現したお宅へ取材に伺いました。

2022.01.07

子どもたちに地元を作りたい。新築戸建計画がスタート!

千葉県で暮らすYさん家族が住宅ブランドLIFE LABELのデザイン住宅・ZERO-CUBEを建てたのは、およそ3年前。家を建てることになったきっかけは、長女の小学校入学前にさかのぼります。
「もともとは妻とアパートで2人暮らし。いつかは東京の立川にある私の実家を建て直して、二世帯で暮らしていくんだろうなとぼんやりと考えていました。ただ、土地の条件などの問題もあって、妻の実家でもある千葉の松戸に建てることにしたんです。それがちょうど娘が小学校に入る前。私も妻も転校することが多かったので、子どもたちに地元を作ってあげたいという気持ちがあったんです」。

2人の子どもたちと暮らすYさん家族。

家を建てると決めてからはすぐに動き出したYさん家族。ZERO-CUBEに決めたきっかけについて伺ってみました。
「家を建てるとなると、夫婦でお互いにこだわりがって、建売でぴったりくるものがなくて。予算内で収まるものがないかなぁと探しているときに、アパートのそばにあった工務店でモデルルームの無料開放をやっていて、ZERO-CUBEに出会ったんです。予算だったり、デザイン性がちょうどハマったんですよね」。
やはり家を建てるとなると、それなりのお金がかかるもの。そこにこだわりが加わると、なおさら予算は上がるもの。そんな“予算とデザイン”で自分たちに合っていたのが、ZERO-CUBEだったと話してくれた旦那さん。

「少し狭い土地でした」と語るご主人ですが、お庭のスペースも十分確保。天候に恵まれた取材日でしたが、子どもたちが楽しく遊ぶ姿が印象的でした。

家づくりを始めるにあたって始まるのが土地探し。子育てをしやすいところがいいという思いが主軸にありました。
「小学校や妻の実家の近くで土地を探し始めました。同じ幼稚園の友達とそのまま同じ小学校に上がれる学区であることだったり、子どものことを第一に探してましたね。目の前の道も、周辺で暮らす人しか使わないので子どもたちが遊んでいても安心なんです。ほかのZERO-CUBEを建てた方に比べると土地は狭いですが、子どものことを考えるとこの場所になりました」。
広さや駅からの近さ、周辺環境など、こだわり始めたらキリがない土地選び。Yさん家族が子どものことを優先して土地探しをしたように、譲れない基準を作れば、自然と見つけやすくなるかもしれません。

玄関部分には、ご主人自らステンシルした“WATCH YOUR STEP”のメッセージ。

家を建てると決めてからは、ほぼ1年の間に土地選びから設計、施工まで進んでいったというYさん宅。続いてはインテリアについて話を伺います。

密なコミュニケーションが欠かせない部屋づくり

ウッドの暖かみと、白を基調としたナチュラルなテイストが印象的なリビングスペース。壁面にも採光用の小窓を作ることで、柔らかな日射しが入ります。
「家づくりが始まった頃にわかったのが、2人目の子どもの妊娠。妻の体調のこともあり、私が工務店との打ち合わせを行い、その話を持ち帰って妻と相談するという形で家づくりがスタートしました」と旦那さん。奥さんが打ち合わせに同席できない分、壁紙などのサンプルを預かって入院中の奥さまと決めていたと話してくれました。その甲斐あって、お互いのこだわりが反映されたお家になったということで、やはり夫婦間の密なコミュニケーションは欠かせないようです。
標準仕様のZERO-CUBEでは収納スペースになっている階段下部分には、施工時に棚を設置してもらいご主人の簡単な作業スペースにアレンジ。柔和な色合いのシンプルな空間に加わることで、デザイン面でもお部屋全体にアクセントを与えてくれます。
横田基地がほど近い立川に実家があったため、小さい頃からアメリカンテイストの建物や看板を多く見てきたという旦那さん。作業スペースはオリーブカラーなどの男らしい色合いでまとめています。壁に設置された配管は、塩ビパイプをご自身でスチール塗装を行ったもの。スピーカーなどのケーブルをスマートに収納しています。

賃貸から持ち家に引っ越したことで、一気にDIY欲が高まったというご主人。照明のコード部分にもアイアン塗装した塩ビ管を駆使して、ケーブルをまとめています。

階段のステップ部分にも、自ら塗装した木片を取り付けて、より一層ウッドの雰囲気を高めます。フックをあしらうことで、ちょっとしたものを掛けられるように。

スイッチカバーにもアイアンペイントを行い、イメージチェンジ。家を建てた時には手が回らなかった部分は、日々の暮らしの中でアレンジしています。

リビングのお庭側には、モデルルームで見て一目惚れしたというハンモックをレイアウト。施工時にあらかじめ壁の中に支柱を入れてもらったもの。

2階へ続く開放感のある階段部分。マットな質感のシーリングファンや、存在感のある木目調のクロスがインテリア全体を引き締めます。

インダストリアルな雰囲気が好きなご主人と、北欧テイストのシンプル・ナチュラルな雰囲気が好きな奥さま。壁面をシンプルなクロスで仕上げることで、お部屋の中にウッドやアイアンなどさまざまなテイストが共存可能に。戸建に限らず、インテリアコーディネイトの際にはぜひとも参考にしたいところです。

ディテールから生まれる日々の暮らしやすさ

夫婦それぞれの好きなテイストがバランスよく溶け込んだお部屋ですが、注目したいのは毎日を暮らしやすくするためのちょっとした工夫。Yさん宅のアイデアを見てみると、細かな部分から使い心地のよさが生まれるのが伝わります。施工の時から気にかけていたこと、暮らしてからDIYによって工夫した部分をご紹介。

写真左のレールライト下には、巻き取り式のスクリーンをレイアウト。開放感のあるリビングだけあって、少々エアコンの効きが悪かったという点が。スクリーンでリビングを仕切ることで、空調効率をアップしたんだそう。

一見タイル張りに見える洗面所は、壁紙でコーディネイトされたもの。このスペースにも暮らしやすい空間づくりのポイントが。

洗面台の対面する形で設置された棚は、設計段階から奥さまがリクエストしたもの。当初は隣の柱から棚板が出るように施工されていましたが、相談したことで柱の幅にぴったりとハマるように修正してもらいました。

洗濯機上の壁面には、旦那さんが取り付けたDIYの棚が。グリーンや時計などをレイアウトして、気持ちのいい空間に。

こちらのスイッチカバーも取り替えたものです。何かと便利なトレイ付きのものをセレクト。

奥さまのこだわりが反映されたのがこちらのスペース。空調や給湯器、照明などの操作パネルをひとまとめにしているんです。

リビングにあるダイニングテーブル横の壁にも壁を取り付けたり、ハンギングバー付きのスイッチカバーに付け替えるなど、暮らしの工夫が感じられます。

ハンガーラックを置くスペースを取れなかったという玄関には、DIYで省スペースな壁掛けのコートハンガーを設置しました。

同じく玄関にも、DIYで棚をプラス。自宅やクルマの鍵を置いたり、靴ベラを引っ掛けたりと、家の顔である玄関をすっきりと整理整頓しています。

家を建てて終わりではなく、建ててからが長く付き合うことになる一軒家。デザイン性ももちろん大事ですが、その家をずっと好きでいられるには住み心地も欠かせないポイント。そんな暮らしやすい家づくりのポイントを伺うと、「とにかく暮らしてからのことを想像するのが大事だと思います。図面上ではわからないことが多いので、建設中のお家へ足を運んで、立ち会ってみたり。もしその時に気になることがあれば、相談してみることが大切かもしれません」とYさん夫婦。
一生に一度の大きな買い物になる、新築一戸建て。完成前にプロに頼む部分、暮らし始めてから自分たちで改善できる部分、それぞれをしっかり想像した家づくりが大切なようです。
「下の子どもが生まれた時に、家も完成しました。家族で一緒に歳を取って、成長していくような家になると嬉しいです」と話す旦那さんからは、家と家族への愛情が感じられました。
※今回ご紹介した物件はオーナー独自のカスタマイズが含まれているため、標準仕様のZERO-CUBEと異なる場合がございます。

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