リフォーム費用の相場を一覧で確認!金額を下げるコツとは?

リフォーム費用の相場を、施工内容ごとに紹介していきます。どの工事に費用がかかるのか、またリフォーム金額を下げるポイントについても解説しています。これからリフォームをしたい人、リフォーム相場が気になる人は参考にしてみてください。

2022.01.07

近年、ホテルやカフェテイスト、北欧風などのデザインで統一したおしゃれなリノベーション住宅が人気です。中古住宅を購入し、リフォームを行う人も増えています。お風呂・キッチン・トイレなどの水回り、リビング、外装などでかかる費用はどれくらい違うのでしょうか。ここでは、これからリフォームを考えている人に向けて、費用の相場を分かりやすく紹介します。

中古住宅のリフォーム費用、相場はどのくらい?

リフォームにかかる費用は、住宅の築年数、劣化の度合い、工事面積などによって異なります。しかし、各リフォームの費用はどれくらいなのか、平均的な価格が分かれば総費用をイメージしやすいでしょう。ここでは水回り、内装、間取りなど、代表的なリフォームの費用を一覧で紹介していきます。

キッチン、お風呂など水回りのリフォーム

キッチン:約60万〜150万円
お風呂:約80万〜120万円
トイレ:約20万〜40万円
洗面所:約20万〜40万円
上記が水回りのリフォームの費用一覧ですが、ご覧いただいたように1番コストがかかるのがキッチンです。リフォームの自由度も高いため、金額の差も大きいです。コンロやレンジフードを一部交換するなど、小規模なリフォームならもっと安く行える場合もありますが、キッチン全体の交換なら80万円以上かかることが多いでしょう。導入するキッチンの大きさ・グレード、壁紙や床材を交換するかどうか、キッチンの位置を移動するのかなどで価格が変わります。

お風呂のリフォームは、古くなった浴槽や設備を新しいものに変えるだけでなく、オプションを付けるかどうかで価格が変わります。断熱性のある作りに変更したり、より水捌けのよい床材を使用したりと、内容もさまざまです。

トイレ、洗面所のリフォーム費用に影響するのは、主に設備のグレード。デザインや機能性にこだわらないのであれば、グレードを落とすことで費用を節約できます。

床や壁紙など内装のリフォーム

壁紙・クロスの張り替え:6帖約5万円、10帖約6万5,000円、12帖約7万円
フローリングの張り替え:6帖約4万〜10万円

壁紙・クロスの張り替えでは、張り替える部屋の広さ、壁紙のグレードが価格を決めるポイント。消臭・調湿機能などがある高グレードの壁紙を使う場合は、費用も高くなります。

フローリングの張り替えでは、張り替え前の床の状態、使用する床材の種類、張り替えの工法などによって値段の差が大きく、相場も6帖あたり約4万〜10万円ほど。畳からフローリングへ変更する時、床暖房などのオプションを追加する時などはさらに費用がかかることもあります。

リビング、寝室などの間取りを変更するリフォーム

間取り変更は大がかりな作業になることが多いので、費用もリフォームの中では高額です。

間仕切り壁の新設:約5万〜20万円
壁・ドアの新設:約30万〜70万円
壁・間仕切りの撤去、補修:約15万〜30万円
玄関の位置変更:約150万〜300万円
階段の位置変更:約150万〜300万円
間仕切り壁やドアの新設などは、広い部屋を分割、小さな部屋に分ける場合などに行う工事です。また、隣接する部屋を繋げて1つの大きな空間にする時は、壁・仕切りの撤去を行います。費用相場は簡単な補修工事も含めて約15万〜30万円になります。

玄関、階段の位置変更は、建物の構造や間取りに大きく影響を与えるため、比較的高価格のリフォームです。同時にほかの間取り変更も必要なケースが多いので、家全体を全面リフォームする時に行うとよいでしょう。

間取り変更は、建物の状況や使用する資材などによって、費用が相場の倍以上になることもあります。また、建物の構造によって間取り変更ができない場合もあるので、注意が必要です。

介護にも便利なバリアフリー化リフォーム

家族に介護が必要になった時のために、バリアフリーのリフォームを検討する人が増えています。施工内容は、廊下や階段の幅を広げる、段差をなくす、手すりの設置など、住宅の状態によってさまざまです。

手すり・式台の設置:1本あたり約3万〜10万円
玄関ドアの拡張:約10万〜15万円
玄関ドアの交換:約20万〜60万円
廊下の拡張:約100万〜150万円
階段昇降機の設置:約50万〜150万円
エレベーターの設置(1人〜3人用):約400万〜700万円

手すり・式台は、設置する場所によって価格に幅があります。施工事例が多いのは、トイレやお風呂、階段、玄関などです。
家族が車椅子を使う場合は、通路を広く確保する必要があります。廊下の拡張を行う時は、850mm以上の幅を確保する必要があるので注意しましょう。

また、エレベーターや階段昇降機を設置するリフォームもあります。階段昇降機はエレベーターよりも低価格で設置でき、途中で折り返す階段や曲線の階段など、設置状況によって費用が変わります。

外壁や屋根など外回りのリフォーム

外壁塗装、外壁工事:約90万〜120万円
窓サッシの補修・入れ替え:約10万〜20万円
外壁塗装、外壁工事は塗料のグレードによって価格は変わりますが、安い塗料は耐久性に欠け、かえって追加の工事費用がかかることもあります。良質な塗料の方が、効果が長持ちし、コストパフォーマンスがよいケースもあるので注意しましょう。

窓サッシのリフォーム相場は総額約10万〜20万円ほど。つり工法を行うか、もとの枠を生かして上から新しい窓枠を被せるカバー工法を選ぶかで金額が大きく変わります。

マンションと一戸建て、費用の相場に差はあるの?

マンションと一戸建て住宅では、同じリフォームなら大きな金額差は出ないことが多いです。しかし、マンションは玄関や外壁などの共用部はリフォームができないなどの制約があり、一戸建ての方が自由度の高いリノベーションができます。一戸建てはよりイメージ通りの部屋作りができるので、予算を決めておかないと費用がかさんでしまうこともあります。

また、古い建物だと現在の耐震基準を満たしていないケースもあります。一戸建ての耐震工事には数百万円かかるため、築年数によっては一戸建ての方が多くリフォーム費用が必要です。

リフォーム費用を節約したい……金額を安く抑えるコツはある?

大掛かりなリフォームになれば、その分費用も高額になります。理想の暮らしを実現しつつ、費用を節約できれば理想的ですよね。ここでは、できるだけお得にリフォームをするコツを紹介していきます。

導入する設備やオプションのグレードを下げる

水回りの設備、壁や床の資材などは多様な種類があり、それぞれ品質やデザイン、耐久性などのグレードが違います。カタログやショールームをチェックするとどれも魅力的で、目移りしてしまう人も多いでしょう。

費用を抑えるには、リフォームの優先順位を決め、特にこだわりたいポイント以外は設備のグレードを下げるのがオススメです。キッチンのリフォームを行う際、収納のサイズを小さくしたり、素材を変更したりしただけで36万円のコストダウンに成功したケースもあります。料理をあまりしないのであれば一体型のシステムキッチンではなく、ブロックキッチンをオーダーするなど、ミドル〜ローグレードの設備を導入しましょう。

最低限の間取り変更で済む方法を考える

壁の撤去、階段の位置変更、廊下の増幅などが必要になる間取り変更リフォームは、費用が高くなる傾向があります。また、キッチンやお風呂、トイレなどの水回りを動かすには、配管の大掛かりな工事が必要です。費用も高額で施工期間も長いため、できるだけ水回りは移動させずにリフォームするのが理想でしょう。

例えば、「洗面所を広げ、新たな収納スペースを作りたい」という時、間仕切り壁を取り払うのではなく、ドアの位置を見直すだけで広い空間が生まれることも。空いている空間に棚を作り、クリーニングと水栓の工事のみを行い、9万円ほど費用を削減した例もあります。

リフォーム減税や補助金などの制度を活用する

リフォームを行う時に利用できる補助金制度がいくつかあります。長期優良住宅化リフォーム推進事業、高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業(断熱リノベ)、次世代省エネ建材支援事業(次世代建材)、次世代住宅ポイントなどです。

省エネを意識したリフォームを考えている人には、高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業(断熱リノベ)、次世代省エネ建材支援事業(次世代建材)が受けられる可能性があります。高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業(断熱リノベ)は経費3分の1を支給し、一戸建ての最大支給額は120万円、マンション(戸別)は15万円。

次世代省エネ建材支援事業(次世代建材)は経費が合計40万円以上になることが条件で、対象経費の2分の1を補てんしてくれます。一戸建の最大支給額は200万円、集合住宅は125万円です。

また、劣化対策、耐震性、維持管理の容易性などの基準を満たしていれば、長期優良住宅化リフォーム推進事業の補助金がうけられます。リフォームの性能の高さによって100万〜250万円と補助金の額が変化します。それぞれ細かな基準や制約が設けられているので、各制度のホームページを確認しましょう。

また、いくつかの条件を満たして省エネリフォームを行うと、所得税の控除や固定資産税の減額を受けられます。対象の工事は、窓すべての断熱改修、床・天井・壁の断熱改修、太陽光発電設備の設置、高効率空調機・高効率給湯器・太陽熱利用システムの設置の4つです。工事の内容や税金の種類によって減税額は異なるので注意しましょう。

複数の業者から見積もりをとる

業者によってリフォーム費用は大きく変わるため、複数の業者から見積もりを取るのがオススメ。最安値で決めるのではなく、なぜその金額になるのかという理由も含めて確認しましょう。

見積もりを提示してもらった上で、「費用を抑えるためにほかに工夫できることはあるか」「あまり使わない設備のグレードを落としたい」といった相談するのもポイントです。大規模なリフォームを行う際、複数の業者にアドバイスを受け、それぞれに見積もりを依頼して比較検討した結果、100万円単位の費用を節約できたという実例もあります。

失敗しないためには「優先順位を決める」ことがポイント!

予算を気にするあまり不満足なリフォームになってしまっては、元も子もありません。まずは現状の家に何が不満なのかを洗い出し、重点的にリフォームする箇所を決めましょう。将来の夢や家族の希望などを考え、具体的に未来の暮らしをイメージするのがオススメです。

「子どもが2人欲しいので子供部屋を作りたい」「友達をたくさん呼んでくつろげる広いリビングが欲しい」など、おのずとこだわりたいポイントが決まるはずです。
最近は在宅で仕事をする人も増え、家での快適な過ごし方が見直されています。居心地のよい空間を低価格で実現できれば嬉しいものです。具体的な費用が知りたい時は、リフォームの見積もり実績が豊富なカシワバラ・コーポレーションをぜひご利用ください。

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