予算500万円でどこまでできる?住宅リフォームの事例を紹介!
予算500万円でどこまでリフォームができるのかを解説します。間取り変更や水回りの交換、外壁・屋根塗装などにかかる費用などに触れながら、リフォームを行うコツをまとめました。費用を抑えてオシャレなリフォームを行いたい人は参考にしてください。
公開日 2021.01.15
更新日 2022.01.07
INDEX目次
リフォームの費用相場は、施工内容によって大きく変わります。モデルルームなどのオシャレな物件を参考に、内装のデザインや設備のグレードなどにこだわると費用も膨らみやすいものです。費用を抑えて上手にリフォームするには、あらかじめ予算の上限を決めておくとよいでしょう。この記事では、予算500万円でどこまでリフォームができるかを解説します。限られた費用で機能的なリフォームを行いたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
「予算500万円」なら、間取り変更を含むリフォームも可能!
築年数の経った住宅は、劣化しやすい水回りを優先的にリフォームしたいものです。キッチンや浴室のリフォームは費用が膨らみやすいと言われていますが、500万円の予算があれば、水回りをすべて新しい設備に交換できます。システムのグレードを抑えれば、ちょっとした間取りの変更なども行えるでしょう。工夫次第で内装デザインにこだわったり、オシャレなインテリアを導入したりと暮らしをより快適にするリノベーションも可能です。
実際どこまでできる?目的別リフォームの具体例
ここでは、予算500万円でどこまでリフォームができるのか具体的に説明していきます。リフォームの目的ごとに紹介するので、自宅の状態と比較して施工を決める参考にしてみてください。
間取り変更でリビングなどを広くするリフォーム
「より開放感のあるリビングにしたい」「広くてオシャレなキッチンを作りたい」という人にオススメなのが、間取り変更を取り入れたリビング・ダイニングルームのリフォームです。費用の内訳
は、キッチンの移動を行うかどうかが大きく影響します。
キッチンの位置変更は400万円前後費用がかかります。費用を抑えたいのであればそのままの位置で設備交換を行うとよいでしょう。システムキッチンの交換がざっと100万円ほど。そのほかは和室を洋室に作り替えて間取り変更を行う、壁・床を張り替える、収納棚を造作するといった施工が可能でしょう。
は、キッチンの移動を行うかどうかが大きく影響します。
キッチンの位置変更は400万円前後費用がかかります。費用を抑えたいのであればそのままの位置で設備交換を行うとよいでしょう。システムキッチンの交換がざっと100万円ほど。そのほかは和室を洋室に作り替えて間取り変更を行う、壁・床を張り替える、収納棚を造作するといった施工が可能でしょう。
お風呂・トイレなど、水回りをまるごと新しくするリフォーム
お風呂やトイレ、洗面所などの水回りのリフォームは、設備交換がメインの施工です。特に費用が膨らみやすいのがユニットバスの交換。既存のお風呂の種類にもよりますが、費用は150万円ほどを目安とするとよいでしょう。トイレは便器の交換と壁・床の張り替えを行い20〜40万円ほど、洗面所は設備の交換で20万円ほどかかります。予算500万円とすると、キッチンの設備交換も一緒に行えるので、水回りをすべて一度にリフォームするのがオススメです。予算に余裕がある時は、水回りでデザインをまとめれば、統一感のある内装に仕上げられるでしょう。
手すり・スロープの設置など、バリアフリー化のためのリフォーム
バリアフリーリフォームでは、手すり・スロープの設置やドアの交換、段差解消などさまざまな施工が行えます。手すりの設置は2〜10万円ほど、段差解消が2万円ほど、ドアの交換が15万円ほど、トイレのリフォームが100万円ほど、浴室のリフォームは200万円ほどが目安です。また、200〜300万円ほどでホームエレベーターを設置できます。水回りのバリアフリーリフォームが必要ない人やほかの部分でコストカットが可能であれば、予算内で導入できるでしょう。
屋根・外壁など、建物の外装をメンテナンスするリフォーム
屋根・外壁のリフォームの相場は60〜200万円ほど。塗料や資材の種類、施工面積などによって金額は異なるので注意が必要です。30坪前後の一般的な住宅に、シリコン塗料を施した時の平均費用は60〜120万円ほどと言われています。予算500万円であれば、屋根・外壁塗装とフローリングやクロスの張り替え、部分的な水回りの設備交換、外構工事なども同時に行えるでしょう。
建物の状態や条件によっては、住宅全体のフルリフォームができるかも?
建物状態やリフォームの条件によっては、予算500万円でフルリフォームができることもあります。すべての設備を新しくしたり、最新式のシステムを導入したりするのは難しいですが、既存の使える部分を上手に活かし、こだわりたい部分のみグレードの高いものを使用すれば、それほど費用は膨らみません。また、コストカットに有効な手段を業者に相談し、アドバイスをもらうのもよいでしょう。
500万円以内での施工が難しいリフォームは?
築年数が古い一戸建て住宅などは、耐震補強や断熱対策、配管の更新などが必要なこともあります。これらを行う場合はリフォーム費用が高額になりやすく、1,000万円以上かかるケースも。これから中古物件を購入する人は、築40年以上経過している建物はできるだけ避けるほうがよいでしょう。
大幅な間取り変更リフォームも1,000万円以上かかることがあります。特にスケルトンリフォームを行う場合は高額になるので注意が必要です。
大幅な間取り変更リフォームも1,000万円以上かかることがあります。特にスケルトンリフォームを行う場合は高額になるので注意が必要です。
予算内リフォームを叶える!工事費用をできるだけ抑えるポイント
リフォームにかかる費用は住宅の状態や施工内容によって幅があります。劣化の進んだ古い住宅となると、その分費用も高くなるでしょう。ここでは、築年数の経った住まいでも、できるだけ安くリフォームを行うコツを紹介します。
「リフォームで何を変えたいのか」を明確に!
費用を抑えてリフォームを行うコツは、住宅のどこをどれくらいリフォームしたいのか、優先順位を明確にすることです。最新式のキッチンやデザイン性に富んだバスルームなど魅力的な商品はたくさんあります。しかし、1番大事なのは現在の暮らしに合った住まいを作ることです。「毎日使うトイレのリフォームは優先的に」「料理はあまりしないのでキッチンはローグレードのものを」など、リフォームで1番変えたいものは何なのかを考えて計画を立てると、限られた予算を有効に使えます。
金額への影響が大きい「水回り移動」と「設備・素材のグレード」
配管工事を伴う水回りの移動はリフォーム費用が高額になりやすいため、なるべく安くリフォームを行いたい人は、水回りの位置は変えずに設備交換のみを行うとよいでしょう。
また、導入設備や資材のグレードも、リフォーム費用を左右する要因の1つです。それらを見直すだけで数百万円お得になるケースもあるので、必要に応じてローグレード〜ミドルグレードの設備に変更してみてください。
また、導入設備や資材のグレードも、リフォーム費用を左右する要因の1つです。それらを見直すだけで数百万円お得になるケースもあるので、必要に応じてローグレード〜ミドルグレードの設備に変更してみてください。
相見積もりで相場を知って、コストダウンはプロに相談
リフォームの見積もりは必ず複数の業者に依頼し、価格やスタッフの雰囲気などを比較しながらより信頼できる会社と契約しましょう。条件を比較検討できるだけでなく、希望のリフォームがどれくらいの費用で行えるのか、相場を知るチャンスにもなります。また、どうしても費用を下げたい場合は、内訳を聞いたり予算を伝えたりすれば、コストカットのアドバイスを貰えることも。無理な値下げ交渉はせず、どうしたら予算内でリフォームができるかを業者に相談するのもよいでしょう。
理想を実現!「予算500万円」のリフォーム事例5選
ここでは、予算500万円で行ったリフォームの事例をまとめました。施工内容や詳しい費用だけでなく、デザインのポイントやリフォームのこだわりなどにも触れていきます。
広い空間を確保しつつ、将来的なライフスタイルの変化も考慮したリフォーム(470万円)
via n-u.jp
「nu by renovation®︎」に掲載されているリフォーム事例を紹介します。築45年の中古住宅をリノベーションし、開放感のあるオシャレな空間へ改修。トイレや風呂、玄関、廊下、洗面室、LD・キッチン・寝室フローリングなどは既存のものを活かし、壁を取り払う間取り変更リフォームを行いました。施工範囲は55.1㎡、リフォーム費用は470万円でした。
部屋数を減らしてリビングを拡大!予算内で素材にもこだわったリフォーム(約500万円)
「夢工房」より、築28年のマンションリフォームです。間取り変更を行い3LDKあった間取りを2LDK+2WICにリノベーション。リビングダイニングの面積を広げ、ゆったりとした空間に仕上げました。また、自然素材を用いたヴィンテージ風の内装デザインもポイントです。施工面積は70㎡、費用は500万円でした。
既存のキッチン設備を使ってコストダウン!RC造のコンクリート壁を活かしたリフォーム(500万円)
via www.okuta.com
「LOHAS studio」より築40年の住宅をリノベーション。 3LDKの間取りを変更し、開放感溢れる2LDKへ改修しました。既存のキッチンはそのまま使用し、500万円でデザインにもこだわったリフォームです。RC構造のコンクリートを活かしたヴィンテージ風のリビングが完成。施工面積は59.12㎡です。
使っていない和室をLDKに!戸建てを二世帯住宅へ生まれ変わらせるリフォーム(450万円)
「リフォームのTAKEUCHI」より、築41年の戸建て住宅を2世帯で暮らせる住まいへリフォームしました。2部屋あった和室をリフォームし、洋風のダイニングとモダンな和室へ改装。柱や障子など既存のつくりを活かしたデザインがポイントで、リフォーム費用は450万円です。
使える設備はすべて使う!金額を抑えながら内装にこだわったシンプルリフォーム(440万円)
via n-u.jp
「nu by renovation®︎」より、築16年のマンションをリノベーションした事例です。洗面台、風呂、トイレなどの水回りを既存利用したことで、コストを大幅に削減。それぞれの部屋に異なるカラークロスを施し、質感にこだわった内装に仕上げました。施工面積は88.11㎡、リフォーム費用は440万円です。
【関連リンク集】施工場所別の詳しい費用相場はこちらもチェック!
導入設備を工夫したり施工範囲を限定したりすれば、予算500万円でもさまざまなリフォームが可能です。今の住宅で何が不満なのか、どこを優先的にリフォームしたいのかを洗い出せば、限られた予算でも効率のよい改修ができるはず。コストダウンのアドバイスをもらいたい人や、具体的な施工内容を相談したい人は、「カシワバラ・コーポレーション」にお問い合わせください。
WRITTEN BY
Japan
DIYer(s)編集部です。DIYのアイデアやハウツー、おすすめツールやショップ情報まで幅広くお届けします!
Instagram
https://www.instagram.com/diyersjapan/