トイレ・洗面所リフォームの費用相場を解説!予算別の施工内容など紹介

トイレや洗面所のリフォーム費は、ともに10万円〜40万円程度が中心。本体価格に加え、床や壁、周囲の小物や設備も関わります。工事は交換だけなら数時間で済みます。古い設備の解体や撤去、水道や電気の工事などが含まれるので、信頼できる業者を探しましょう。

公開日 2020.09.10

更新日 2022.01.07

トイレ・洗面所リフォームの費用相場を解説!予算別の施工内容など紹介

毎日使っているトイレや水回り、設備が古くなったりするなど、汚れが目立ってきたら、思い切ってリフォームを計画してみてはいかがでしょうか。この記事では、トイレや洗面所のリフォームについて、費用の相場や予算別の施工内容、工期の目安や工事の流れなどをまとめて説明いたします。和式から洋式に変える場合のポイントや、TOTO、LIXIL、INAXやPanasonicなどの人気モデル、おすすめ業者なども紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

気になる水回り、トイレと洗面所のリフォームにかかる費用相場

一口にリフォームと言っても、その内容によってかかる費用は大きく変わってきます。そこでまずは、リフォームに関わる経費の内訳と、その総額からできる事を見ていきましょう。

トイレリフォームの価格相場

トイレのリフォームでは、下記のような費用がかかります。

・トイレ本体の交換費用
便座と便器をセットで取り替える方法と、便座のみを取り替える方法のふたつがあります。タンク付きのものよりタンクレスの方が高価格となり、また脱臭機能やフタの自動開閉など多機能なモデルも同じく高価格です。ただし節水性や汚れにくさなどの面では、低い価格帯のモデルでも十分な性能を持っています。
最も安いクラスは2万円台から購入できます。ウォシュレットや節水機能、脱臭機能などが付くミドルクラスは数万〜10数万円。タンクレスで全自動洗浄機能などが付いた高級クラスは10万〜20万円台と高価格です。

・トイレを設置する工事費
トイレ・洗面所リフォームの費用相場を解説!予算別の施工内容など紹介
今の状態からどの程度変化させるかによって異なります。ほぼ同じサイズのトイレに替える場合はそれほどかかりませんが、和式から洋式に変えたり、壁の内装をやり直したりする場合はある程度の出費が生じます。また手すりなどのバリアフリー器具の取り付けも人気です。

・材料費
内装工事を行う場合に必要となる用品代です。壁のクロスを消臭効果のある珪藻土にしたい、ドアや照明器具を交換したい、タオル掛けや紙巻器などの小物も新調したい、などの場合に必要になります。ドアの工事であれば約2万円、床に汚れが染み込みにくいタイルを貼る場合は数万円程度かかります。

このように実際のリフォームでは無数の組み合わせがありますが、予算の金額別には概ね下記のような内容になるでしょう。

・10万円未満
最も安いクラスのトイレを使い、特に大きな内装や工事がなければ、数万円でも十分トイレのリフォームが可能です。しかしウォシュレットを付ける場合、それだけで10万円前後になるので、予算はギリギリになります。さらに便器の横ではなく、壁にウォシュレットのリモコンを付けたい場合、2万円以上かかりますので、全体で10万円に抑えることは難しいといえるでしょう。また、コンセントの増設に1万〜3万円、壁紙や床材の交換に2万~6万円程度かかるので、トイレのグレードを取るか、それ以外を取るかという選択になります。

・10万〜20万円
このクラスになるとウォシュレット付きのモデルも余裕を持って購入できます。ただ内装の工事など他に必要な作業があると、トイレ自体は普及帯に留まるでしょう。1万〜数万円程度でできる手洗いや手すりの設置など、オプションを付けることも可能です。

・20万〜50万円
この価格帯になると、トイレ全体をまとめてリフォームできる余裕が生まれます。トイレの本体もハイグレードのタンクレスを選べ、和式を洋式に変えるなどの工事や、手洗い場の設置も可能になるでしょう。床や壁に汚れに強いタイル材を使用したり、消臭効果がある珪藻土やLIXIL(リクシル)のエコカラットを活用したりするなど、数万円程するオプションも付けることができます。
・50万円以上
このクラスになるとトイレ自体の作り直しも可能になります。トイレ自体の場所を移動する、2台以上のトイレを設置する、車椅子で入れるようにバリアフリー化する、なども可能です。

実際に掛かっているトイレリフォームの費用としては、戸建ても住宅マンションも10万円〜40万円が多くを占めますが、戸建て住宅の方がやや高めの傾向を示しています。

洗面所リフォームの価格相場

次に、洗面所のリフォームに関する価格の相場を解説します。ここでは主に洗面台の交換がメインになります。
洗面台にはいくつかのタイプがあります。

・ユニットタイプ
洗面ボウルや水栓金具、ミラーキャビネットなどがセットになっている洗面器一体型で、価格は数万円程度と、リーズナブルな金額でリフォームしたい人におすすめです。

・カウンタータイプ
他の洗面台の間口が75cmや90cmなのに対し、100cmや160cmという広さを持ち、高級感を感じさせる洗面台です。その分、価格も10万円以上と、高くなります。
・システムタイプ
外観が決まっている他のタイプに対し、システムタイプは洗面ボウルや水栓金具など各部の素材や色を自分で自由に決められるタイプ。自分好みの洗面台ができますが、その組み合わせやサイズによっては30万~40万円になることも珍しくありません。

これらには、元から値段の違いがありますが、それに加えて最終的に値段を決定付けるものが、洗面台の間口とオプション機能です。間口の標準は幅75cmですが、それより広いと洗面台のサイズも大きくなり、その分、値段も上がります。オプション機能は、ミラーに曇り止めを付けると1万円、LED照明2万円、タッチレス水栓が3万円ほどが多いです。
洗面台のリフォームでは、洗面台の本体に加え、古い洗面台の撤去、新しい洗面台の設置、内装、水道管に関わる工事などが費用として発生します。

実際の費用は、どの洗面台を使うかによって大きく変わりますが、下記を参考にしてください。

・10万円未満
安価なユニットタイプを使えば、他の経費を含めてこの範囲に収めることが可能です。但し、それだけで予算をほぼ使い切ってしまうでしょう。
・10万〜20万円
幅広サイズのユニットタイプや、ある程度抑えた形でのシステムタイプが設置できます。本体価格によっては壁の貼り替えやオプションを複数入れることも可能でしょう。
・20万~50万円
カウンタータイプの洗面台や、ハイスペックに仕上げたシステムタイプにしたいなら、この価格帯になります。
・50万円以上
トイレと同様、洗面所も車椅子で使えるバリアフリーにしたり、水道管の位置を変えて洗面台を移動させたりする場合には、工事費が大きくなります。
トイレ・洗面所リフォームの費用相場を解説!予算別の施工内容など紹介

トイレ・洗面所のリフォームにかかる期間の目安は?

毎日使う水回り、特にトイレについてはリフォームで使えなくなるのが不安な方も多いでしょう。実際にかかる工程や日数をお知らせします。

トイレリフォームの工期目安

工期の長短は、トイレ本体だけの交換なのか、床や壁などを含めたリフォームなのかによって変わってきます。
トイレのみの交換であれば、数時間もあれば終わりますので、使えない期間をそれほど心配しなくてよいでしょう。タンク付きからタンクレスにする場合や和式から洋式に替える場合は半日〜2日程度かかります。そうした場合、多くの業者ではレンタルトイレを設置してくれます(事前に必ず確認してください)。殆どの場合、2日以内に工事は終わります。3日以上かかるのは、古くなった水道菅を交換するなど大掛かりな工事があるときが多いです。
また作業中に水道を止めることはありますが、これも数分程度で済むので工事中の断水の心配も不要な場合がほとんどです。

洗面所リフォームの工期目安

洗面所の場合も、概ねトイレの工期と同じです。洗面台を交換するだけならば半日ないし1日、周囲のリフォームもまとめて行う場合は、その内容によって1日から4日程度が目安です。周囲の造り自体を変えてしまうような工事の場合は、1週間などかかる可能性もあります。注意点は、古い洗面台の解体作業や新しい洗面台の搬入・設置の際にかなり大きな音がすることです。
近隣の方への配慮を忘れないようにしましょう。

トイレ・洗面所の寿命はいつ?リフォームすべきタイミングは?

トイレや洗面所には設備としての寿命があります。いざ故障してからだと、水が溢れるなどのトラブルから余計に費用がかかる危険もあります。早めの交換を心がけましょう。

トイレの寿命や交換のタイミング【パーツ別】

トイレは、主にタンクや便座、ウォシュレットなど、周辺部分から破損が進みます。特にタンクの中の部品は劣化が早くて7年から10年程度、パイプやパッキンも20年で交換が必要です。ウォシュレットも約10年とされていますが、頻繁に使っているとそれよりも寿命が短くなることがあります。また多くの場合、そのモデルの販売が終わって10年経つと部品の生産も終わってしまうので、破損しても修理できなくなる可能性があります。

洗面所周りのリフォーム・交換のタイミング

洗面台は15年〜20年の耐用年数があるとされています。ただし家族が多い家庭や、洗面台を使う頻度が高い家庭の場合、やはり劣化の進みは早くなります。とくに洗面ボウルにヒビが入ったりした場合は交換のサインです。問題が出た部分のみを直す方法もありますが、各所の耐用年数が切れる度に修理をしていてはキリがないので、洗面台自体の交換を検討してください。

トイレや洗面台のリフォーム時にチェックしたい!おすすめメーカーまとめ

リフォーム時に検討したい、国内の主要メーカーをご紹介します。

おすすめの主要トイレメーカー

シェアの高いメーカーはTOTOとINAX(LIXIL)の2社です。
TOTOは「ネオレスト」や「レストパル」など、タンクレストイレで200万台を出荷しています。ネオレストはラインナップの幅広さ、レストパルは床から浮いたようなおしゃれなデザインが特長。
LIXILの「サティス」は、シンプルなデザインで掃除もしやすいと人気です。
Panasonicは、「アラウーノ」などが上位ブランドです。アラウーノは汚れが付着しにくいのでお掃除が楽になります。

おすすめの主要洗面化粧台メーカー

トイレと同様、TOTOとLIXIL、そしてPanasonicが代表的なメーカーです。そのほかに洗面化粧台で有名なのがTakara Standardです。LIXIL、TOTOに続き、国内第3位のシェアを誇ります。
デザイン面や使い勝手に優れるLIXIL、水回りや収納に強みを持つTOTO、ホーローの技術を活かすTakara Standardなど、各社それぞれに特長を持っています。

トイレや洗面台のリフォームは、トイレ本体のみでなく、その他の設備、壁や床にも影響を及ぼすため、規模や価格も千差万別となります。理想的なリフォームを実現させるなら、過去の施工事例の写真や見積もりの比較などを通して、信頼できる業者を探すことが重要です。インフラ設備のメンテナンスやマンションの大規模修繕などに実績のあるカシワバラ・コーポレーションのリフォームであれば、安心して任せられます。ぜひ一度お問い合わせをしてみてはいかがでしょうか。

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