【リフォーム料金目安】自宅をバリアフリー化したい!何にいくらかかる?
当記事では、自宅のバリアフリー化のリフォーム費用についてご紹介します。代表的なバリアフリーリフォームの内容と費用目安、使える補助金・助成金、失敗しないリフォームのポイントなども併せて解説するので、これからご自宅をリフォームされる人は、ぜひ参考にしてみてください。
公開日 2020.10.13
更新日 2022.01.07
INDEX目次
築年数の長い中古住宅などは、階段が急だったり手すりがなかったりと、高齢者にとって生活しにくい設計であることが少なくありません。そのため将来を見据えて、自宅をバリアフリー化したいと考える人も多いでしょう。しかしリフォーム内容は多岐にわたるため、全面リフォームにどれくらいの費用がかかるか予想しにくいものです。
そこで今回は、バリアフリーリフォームにかかる費用とリフォーム時の注意点、実際の施工例などをご紹介します。
そこで今回は、バリアフリーリフォームにかかる費用とリフォーム時の注意点、実際の施工例などをご紹介します。
自宅を全面バリアフリー化!予算はいくら見積もればいい?
自宅を全面バリアフリーにリフォームする場合、リフォームにかかる費用は戸建て・マンションともに平均400万~500万円程度です。大幅な間取り変更や水回りの設備移動なども行う場合は、さらに費用が高額となり、1,000万円以上かかるケースもあります。基本的には、マンションやアパートよりも一戸建てのほうが工事の自由度は高いため、リフォーム費用がかさむ人が多いようです。
一方で、随所に手すりを設けたり、ドアを引き戸に変えたりなど、全面ではなく部分的にリフォームする場合、費用相場は10万〜30万円ほどとなります。費用をなるべく安く済ませたい人は、必要と思われる部分だけバリアフリー化するのがオススメです。
一方で、随所に手すりを設けたり、ドアを引き戸に変えたりなど、全面ではなく部分的にリフォームする場合、費用相場は10万〜30万円ほどとなります。費用をなるべく安く済ませたい人は、必要と思われる部分だけバリアフリー化するのがオススメです。
代表的なバリアフリーリフォームと料金目安
初めてバリアフリーリフォームをする際、具体的にどのような工事を行うのか分からないという方もおられるでしょう。ここでは、バリアフリーリフォームの主な内容と費用相場についてご紹介します。
手すりの設置や段差を解消するリフォーム
手すりの設置は1本あたり約3万〜10万円と、比較的低価格で行えるため人気のリフォームです。トイレや階段、浴室など場所によって料金が変わります。
段差の解消工事の相場はおおむね1万〜2万円程度。しかし、浴室での施工の場合は10万〜25万円と少々高額になります。水回りは1日に何度も使用するため、転倒のリスクがないよう優先してリフォームするのがよいでしょう。
また、扉の変更リフォームは10万〜80万円ほどと幅があり、室内扉・玄関扉などによって費用が異なります。浴室の扉や玄関扉は比較的高額な傾向です。
段差の解消工事の相場はおおむね1万〜2万円程度。しかし、浴室での施工の場合は10万〜25万円と少々高額になります。水回りは1日に何度も使用するため、転倒のリスクがないよう優先してリフォームするのがよいでしょう。
また、扉の変更リフォームは10万〜80万円ほどと幅があり、室内扉・玄関扉などによって費用が異なります。浴室の扉や玄関扉は比較的高額な傾向です。
車いすの動線を確保するリフォーム
ドアの開口部を広くしたい場合は、開き戸を引き戸に変更するリフォームがよいでしょう。費用は10万〜20万円ほどで行えます。ですが、ドアのサイズそのものを大きくするとなると、壁の解体工事などを行う必要もあるため、費用は高額になりがちです。
照明のスイッチを車椅子でも押しやすい大きさ・高さに変更する施工は、おおむね6,000円〜3万円程度で可能です。配線の距離によって費用が上下します。
廊下を拡張したい場合は、大掛かりな工事を要するため大体40万〜100万円程度かかります。ちなみに廊下の幅が850mm以上あれば、手すりを設置しても余裕を持って車椅子が通れます。
照明のスイッチを車椅子でも押しやすい大きさ・高さに変更する施工は、おおむね6,000円〜3万円程度で可能です。配線の距離によって費用が上下します。
廊下を拡張したい場合は、大掛かりな工事を要するため大体40万〜100万円程度かかります。ちなみに廊下の幅が850mm以上あれば、手すりを設置しても余裕を持って車椅子が通れます。
水回りのバリアフリーリフォーム
トイレや浴室、洗面所などは毎日使用するため、リフォームの人気も高いです。全面リフォームする場合の費用目安は、トイレ・ユニットバスはどちらも約50万円、洗面所は約40万円です。また、トイレの面積拡張は約20万〜40万円、和式トイレから洋式トイレへの変更には約40万〜60万円、浴槽タイプを埋め込み型へ変更する工事は50万〜100万ほどと、施工内容によって費用はさまざまです。
近年では、浴室でのヒートショックを防ぐために、断熱材を使用した最新ユニットバスを導入する人も増えています。既存の浴室タイプが在来浴室かユニットバスなのかによって料金は異なりますが、価格はおおむね50万〜160万円程度です。
近年では、浴室でのヒートショックを防ぐために、断熱材を使用した最新ユニットバスを導入する人も増えています。既存の浴室タイプが在来浴室かユニットバスなのかによって料金は異なりますが、価格はおおむね50万〜160万円程度です。
キッチンのバリアフリーリフォーム
via www.toclas.co.jp
キッチン・ダイニング間の壁を取り払い、対面式のアイランドキッチンにすれば、料理中も家族の様子がよく見えて安心です。費用目安は大体180万円ほど。バリアフリーだけでなく、小さい子どもがいるご家庭でも人気です。
また、ガスコンロをIHヒーターに変更すると、火傷や火災などの危険を防止できます。費用は8万〜30万円ほどですが、設備のグレードや工事内容によって変わります。
また、ガスコンロをIHヒーターに変更すると、火傷や火災などの危険を防止できます。費用は8万〜30万円ほどですが、設備のグレードや工事内容によって変わります。
エクステリアのバリアフリーリフォーム
via www.ykkap.co.jp
玄関のバリアフリーリフォームの相場は20万〜30万円程度です。ただし、勾配の緩和や階段の改良、スロープ・手すりの設置など、玄関周りの全面リフォームで総額100万円以上かかった事例も見られ、値段に幅があります。いちおう比較的安価で行える施工もあり、階段を撤去せずにスロープを新設する場合は2万〜10万円ほどで済みます。
また玄関が遠く、移動が困難な場合には、広いリビングの窓から直接外に出られる動線づくりなどを検討するのもオススメです。1階にある窓の拡張は大体10万〜15万円ほどで行えます。
また玄関が遠く、移動が困難な場合には、広いリビングの窓から直接外に出られる動線づくりなどを検討するのもオススメです。1階にある窓の拡張は大体10万〜15万円ほどで行えます。
バリアフリーリフォームの料金を抑えるコツは?
バリアフリー設備によって、体の不自由な家族や高齢者も安心して使用できますが、しばしば要望が多いあまりに予算オーバーしてしまうこともあります。ここでは、バリアフリーリフォームの料金を抑えるポイントについて解説します。
必要なバリアフリー設備を見極める
対象者の状態によって、必要なバリアフリー設備とそうでない設備を見極めることが大切です。例えば、筋力やバランス感覚の低下により歩行が困難なら、段差の解消や手すり・滑り止めの設置がよいでしょう。足腰が悪く、立ち上がったり座ったりする動作が難しいなら、和室を洋室に変更するなど、体の状態によってリフォームの優先順位を決めるのがオススメです。
補助金・助成金を活用する
必要に応じて補助金や助成金を申請しましょう。介護保険制度は、上限20万円までであればバリアフリーリフォームの費用を9割負担してくれます。利用条件は、住居者に50歳以上の人がいる場合、障がい者がいる場合、要介護認定・要支援認定を受けている者がいる場合、居住者の親族が65歳以上である場合などです。
また、各自治体で高齢者住宅改修費支援制度や障害者住宅改造費助成制度が設置されていることもあり、介護保険と併用することも可能です。例えば、調布市の補修制度では、上限10万円で工事費の50%を補填してくれます。自治体によって条件・補助額などは異なるため、ホームページなどで確認しましょう。
また、各自治体で高齢者住宅改修費支援制度や障害者住宅改造費助成制度が設置されていることもあり、介護保険と併用することも可能です。例えば、調布市の補修制度では、上限10万円で工事費の50%を補填してくれます。自治体によって条件・補助額などは異なるため、ホームページなどで確認しましょう。
確定申告で減税の対象になるかも?
バリアフリーリフォームで申請できる減税制度は、投資型減税・固定資産税の減税・ローン型減税の3つです。利用する際は、会社員の人でも確定申告が必要なので注意しましょう。
上記制度は、すべてリフォーム後に居住した1年間適用されます。投資型減税の控除率は10%、固定資産税の減税では固定資産税額(100㎡まで)を3分の1に減額、ローン型減税では限度額を1000万円としてリフォーム費用の2%または1%を控除するなど、条件はさまざまです。控除期間の期限も設けられているため、確認は慎重に行いましょう。
上記制度は、すべてリフォーム後に居住した1年間適用されます。投資型減税の控除率は10%、固定資産税の減税では固定資産税額(100㎡まで)を3分の1に減額、ローン型減税では限度額を1000万円としてリフォーム費用の2%または1%を控除するなど、条件はさまざまです。控除期間の期限も設けられているため、確認は慎重に行いましょう。
バリアフリー化して失敗!よくある例と気を付けるポイント
バリアフリー工事をしたものの、かえって使いにくい住居になってしまうケースも少なくありません。ここでは、バリアフリーリフォームで失敗しないコツをご紹介します。ポイントをしっかり押さえ、利便性と安全性を両立した暮らしやすい住居を目指しましょう。
同居する家族全員の使いやすさを考慮する
「車椅子のために低い手すりを付けた結果、小さい子どもが頭をぶつけてしまった」「スイッチの位置を変えたけれど使いにくい」など、対象者以外の家族が不満を感じる住宅になっては意味がありません。対象者を慮るのはもちろんですが、家族全員の暮らしやすさもよく考えて、リフォーム内容を検討しましょう。
使用者本人の要望を取り入れる
「リフォーム後、実際に生活してみたら使い勝手が悪かった」というケースも意外と多いです。手すりなどが使いにくい位置にないか、トイレなどの間取りは適切かなど、実際に使用する本人が動作確認をすることが大切です。業者の説明を鵜呑みにせず、必ず使用感を確かめておきましょう。
手すりなどの補助設備は設置場所の補強を!
「手すりに体重をかけたら壁から外れた」などの事故が起きた場合、重大なケガに繋がる恐れがあります。新築時、手すりを付ける可能性のある場所の下地を、あらかじめ補強しておくとよいでしょう。左右どちらに手すりが必要かなど、具体的な使用感がまだ分からない時は、新築時に下地のみ作っておくのもオススメです。
段差のない玄関ドアは虫やホコリの侵入が気になることも
via www.ykkap.co.jp
段差をなくして安全性を高めたものの、かえって掃除の手間がかかってしまう場合もあります。完全に段差のないフラットな玄関は、安全である一方、虫やホコリが入りやすいデメリットも兼ねています。隙間ができにくい形状の扉を選んだり、網戸をつけたりするなどの工夫が必要です。
将来的なライフスタイルの変化まで考慮できるとよりGOOD
リフォーム後、同居する家族の顔ぶれやライフスタイルなどの変化により、バリアフリーに特化した住宅が逆に住みにくく感じることもあります。場合によっては、全面バリアフリー設計にリフォームするのではなく、ある程度の余白を残してリフォームするほうがよいかもしれません。
金額別!バリアフリーリフォームの施工事例3選
ここでは、こだわりが光るバリアフリーリフォームの事例を3つご紹介します。リフォーム内容・金額・施工面積・築年数なども併せて解説しますので、ご自宅の状態と比較しながら参考にしてみてください。
車いすからの移動も安心、ゆったり過ごせるお風呂のリフォーム
「PanasonicリフォームClub」に掲載されているリフォーム事例です。築年数4年のマンションを増改築し、車椅子でも安全なお風呂へとリノベーションしました。浴槽の拡張や段差解消、ドア交換、安全グリップの設置などを行い、施工面積は約3㎡、費用はおよそ210万円です。
エクステリアへのスロープ設置で外出が楽しみに
via rm.tgrv.co.jp
「東京ガスリノベーション」に掲載されている外回りのリフォーム事例です。段差の多い玄関を通らずに、リビングから直接外へ出られるよう樹脂デッキ・スロープを設置しました。築年数23年の一戸建て住宅で、施工面積は約27㎡、費用は約310万円です。
おしゃれなデザインでもバリアフリー!三世代が暮らす家
「PanasonicリフォームClub」に掲載されているダイニングキッチンのリフォーム事例です。築40年の一戸建て住宅を間取り変更し、ダイニングキッチンと応接間を繋げた広いLDKを作りました。段差の解消なども併せて行い、施工面積は約54㎡、費用は約785万円です。
ポイントを押さえたバリアフリーリフォームで、家族全員が暮らしやすい住居になれば嬉しいものです。具体的なリフォーム内容や料金を知りたい時は、「カシワバラ・コーポレーション」にご相談ください。ライフスタイルや住宅の状態などに寄り添った、最適なバリアフリーリフォームを提案します。
ポイントを押さえたバリアフリーリフォームで、家族全員が暮らしやすい住居になれば嬉しいものです。具体的なリフォーム内容や料金を知りたい時は、「カシワバラ・コーポレーション」にご相談ください。ライフスタイルや住宅の状態などに寄り添った、最適なバリアフリーリフォームを提案します。
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