丸棒×セメントで作るDIY傘立て!自宅の玄関サイズにオーダーメイド

今の季節に欠かせない傘立て。みなさんのお家では、どんなものを使っていますか?案外、「使えればいい」と、適当なものを選びがちですよね。そこで、サイズもカラーリングもカスタマイズできる自分サイズの傘立てをDIYしてみました!

2022.01.07

我が家の暮らしにちょうどいい。自分サイズな自在で自由な傘立て

ジメジメとした梅雨の季節。外出するのも億劫になってしまい、家の中で退屈に過ごしていませんか?そんな時間を有効活用し、実用性のあるものをDIYしてみましょう。今回作るのは、今の時期にぴったりな傘立て。オシャレなデザインを購入しようとすると高価で、手頃な価格は見た目がイマイチ。しかし、自作してしまえば低コストでお気に入りのデザインに仕上がりますし、玄関のスペースや家族の人数に合わせた最適な大きさが完成します。日常の細部にまでこだわりたくなるのがDIYerの性。なにげなく使っている傘立ても、自分サイズを楽しんでみましょう!

作るもの

2種類の丸棒を格子状に組み立てた傘立て。ベースにはセメントを使います。セメントと聞くと、難易度が高く感じてしまいますが、取り扱いはとっても簡単。ベースとなる丸棒は塗装して、デザイン性を高めようと思います。

材料 約3,500円

丸棒A Φ20×650mm×4本
丸棒B Φ12×210mm×6本
丸棒C Φ12×120mm×6本
セメント 2kg
タコ糸
塗料
受け皿
ローラーバケット

STEP.01 骨組みに穴あけ

骨組みを加工していきます。丸棒Aに穴を開けていきますが、穴の位置がズレてしまうと取り返しがつかない事態になってしまうので、クランプを使用して慎重に。
丸棒Aの断面に中央の位置出しをします。丸棒Aの太さはΦ20なので、半径10mmの部分が中心となります。そこに十字でマーキング。この作業を両端におこない、残りの3本も同様にマークします。
丸棒Aの断面をすべてマーキングしたら、カッターで少しだけ切り込みを入れます。丸くて滑りやすいので、怪我をしないように気をつけてくださいね。
片面2ヶ所の両側に切り込みを入れたら、そこにタコ糸を噛ませます。すると、側面に垂直の位置出しをすることができ、次の作業の穴あけがズレなくなります。
タコ糸に沿って、糸の真下に穴あけをする部分をマークしていきます。1本目のタコ糸は、上から25mm、200mm、375mm。2本目のタコ糸は、上から50mm、225mm、400mmにチェック。これを残りの丸棒Aすべてに施します。
丸棒Aを並べて、クルクルと回転させながらマークした印が同じ位置にあるか確認。少しでもズレていたら書き直しましょう。
マークした位置がすべて揃っていたら、穴あけ作業に移ります。ここで活躍するのがドリルスタンド。電動ドライバーやインパクトドライバーを装着できる補助具で、垂直に穴を開けることができる便利なアイテムです。角度を変えられるものもあるので、持っておけば他のDIYでも活躍すること間違いなし。前回紹介したミルクスツールでも欠かせない存在でしたね。
丸棒Bと丸棒Cを差し込む穴をあけていきます。その丸棒は、直径12mmなので、同じく刃径Φ12のビットを使用。このとき、細い(2mmくらい)ドリルビットで一度貫通をさせておくと軌道が見えやすくなり、穴筋が曲がるのを防げます。
丸棒Aを6ヶ所の穴あけが完了しました。タコ糸を使った位置出しのおかげで、ズレることなくキレイに穴をあけることができました。

STEP.02 骨組みを接続

丸棒Bと丸棒Cを、丸棒Aに差し込みますが、同じ大きさで穴あけしているためカッターで少し削ります。こうすることで、差し込みもアップします。
ある程度削って、うまく差し込むことができなければサンドペーパーを使って微調整。これを丸棒Bと丸棒Cの合計12本におこなってください。
丸棒Aに、木槌やゴムハンマーを使って丸棒Bと丸棒Cを差し込み、仮組みしていきます。強く叩くと割れてしまうので、優しく丁寧に。

STEP.03 土台を形成

骨組みが完成したら、セメントの土台を作ります。セメントを流し込むのは、ペンキを塗装する際に使うローラーバケット。ポリプロピレン製の薄いものを用意してください。今回の骨組みは、幅210mm(丸棒B)、奥行き170mm(丸棒C)なので、それよりも大きいサイズのものを選ぶか、ローラーバケットのサイズに合わせて丸棒Bと丸棒Cの長さをカットします。
使用するセメントは、速乾タイプで防水性のあるもの。水を入れて混ぜるだけなので簡単に扱えます。骨組みを差し込むので、少しだけ水を多めに入れて、柔らかめに作りましょう。
均等に混ぜ合わせたら、少しだけ持ち上げたらポンポンと机に小気味よく落とすようにして空気を抜いてください。気泡が混ざっていると、乾燥の過程で割れてしまう恐れがあります。
植木鉢の受け皿をはめ込みます。こちらの皿は、ある程度乾燥させて固まってきたら取り外しておきましょう。実はこの受け皿、この後の工程でも活躍する優れもの。そして、骨組みをしっかりと奥までセメントに差し込みます。
乾燥させる前に、ヘラでセメントの表面を整えます。完全に平らにするより、少し凸凹させて粗を作ったほうがテクスチャー感を楽しめますよ!
約1時間乾燥させました。容器のローラーバケットをカッターで切り、セメントを取り外します。
土台が出来上がり、こちらでほぼ完成!セメントのバリを払っておきましょう。

STEP.04 仕上げに塗装

ペンキで色を塗って個性を出してみましょう。今回はペンキを使っていますが、ワックスやオイルなら耐水性がありますし、アンティークのような表情に仕上げることができるのでおすすめです。
乾燥の途中で取り外していた受け皿を設置すれば完成!この受け皿が、雨の日に使った傘から落ちる水滴を受け止める役割を担います。また、木部は無垢を残しながら2トーンに塗装してみました。木材なので、ニスなどのコーティング剤を使用することで、耐久性が上がります。
塗装によって自分らしくアレンジできる傘立てをDIYしてみました。他にも丸棒 Aを角材で使ってみたり、丸棒Bと丸棒Cの本数を変えてみたり、と工夫することで違った印象になります。骨組みは木材なので、既製品のアルミや鉄にはない温かさを感じることができるのでおすすめです。土台にセメントを使っているので堅牢な仕上がりなのもポイント。ぜひ梅雨の余暇を使い、作ってみてください!
監修 RECLAIMED WORKS 岩西 剛

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Photo_Tsutomu Yabuuchi[TAKIBI]

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