実はこんなにある!店舗看板の種類と最適な看板を選ぶヒント

お店をオープンするにあたって、店舗看板をどのようなデザインにするか悩みませんか。多くの人は看板を見て入店してくるため、看板のデザインはしっかりと考えなければなりません。今回は店舗看板の種類やデザインのポイントなど、看板製作に役立つ情報をご紹介します。

2022.01.07

街を歩いていると自然と目に入るのが店舗看板。じっくり見たわけでもないのに、何故か記憶に残る看板に出会ったことはありませんか。インパクトのある看板を使っているお店はとてもPR上手です。魅力的でオシャレな看板を掲げることで、集客アップを期待できるのです。これからお店をオープンするなら、看板のデザインには力を入れましょう。

この記事は、店舗看板の種類やそれぞれの特徴、看板をデザインする上で気をつけるべきポイントなどをご紹介します。お店の新規オープンやリニューアルの予定がある人は、ぜひ参考にしてみてください。

いくつ知ってる?店舗看板の種類と特徴

お店のオープンが決まると、さまざまな準備に追われます。ワクワクと楽しい時間ではありますが、準備は多岐にわたるためわからないことも出てくるでしょう。中でも悩みどころは「店舗看板」です。普段、何気なく見ている看板ですが、実はたくさんの種類があることをご存知ですか。まずは、街でよく見かける代表的な店舗看板とそれぞれの特徴を説明します。
最初にご紹介するのは「パラペット看板」です。これはお店の入り口上部に掲げる看板のことで、ファサード看板とも呼ばれています。そのお店の「表札」になるものなので、デザインは入念に検討しましょう。

2つ目は「壁面看板」です。名前の通り建物の壁面に大きく設置されるパネル型の看板で、遠くから見ても認識できるというメリットがあります。

3つ目は「突出看板」です。壁面に対して垂直に設置され、道路上に飛び出して見える看板です。夜道でも認識できる内照式のものも増えています。レトロな喫茶店など、アンティーク調のオシャレな看板が出ているのを見たことはありませんか。あのような看板も突出看板の一種です。
4つ目は「スタンド看板」です。自立式で手軽に移動させられるタイプの看板をまとめてこう呼びます。よく見られるA型看板をはじめ、イーゼル型や黒板型のものも含まれます。主に歩行者にアピールする小型看板です。

5つ目は「バナースタンド」です。テントのような布に写真やロゴなどをプリントして吊り下げておくもので、一見すると旗のようにも見えます。主に飲食店の店頭でよく見られる看板です。

最後は「ネオンサイン」です。夜の繁華街の代名詞とも言うべき存在で、夜間に営業する店舗であればネオンサインをはじめとする電飾看板が欠かせません。

このほか、のぼり旗や懸垂幕なども広い意味では店舗看板に含まれます。さまざまな種類がありますが、どの看板もお客様にお店の存在をアピールするという目的は変わりません。ここでご紹介したすべての看板を作る必要はありませんが、自分のお店に合った看板を使いましょう。

目的別!集客効果を上げる店舗看板の選び方

店舗看板にはたくさんの種類があり、それぞれ用途が異なることがわかりました。どの看板が最適かはお店の立地やテナントの状況に応じて変わってきます。ここでは、どの店舗看板を作るか目的別の選び方をご紹介します。

お店の顔!パラペット看板

パラペット看板は、主に店舗の正面に設置します。中規模以上のお店であれば、この看板を設置した方がよいでしょう。お店の“顔”となる看板なので、シンプルに店名やロゴマークのみを掲げるのが一般的です。平板や立体文字、内照看板などさまざまなタイプが選べますが、なるべく人目を引くようなわかりやすいデザインにしましょう。

存在感で勝負の壁面看板

建物の側面に設置する壁面看板は、遠くからでも視認できる点が最大のメリットです。電車の窓から遠くの景色を眺めていても認識できるほどです。お店が入りくんだところにある場合や、パラペット看板だけではなかなか認識してもらえないような立地のお店にオススメの看板です。壁面看板は大きめのパネルを用いることが多いため、看板メニューや価格などお店のアピールポイントを書くのがよいでしょう。

テナントビルで目立つ突出看板

突出看板は縦長の形状が大半なので、必然的に文字も縦読みとなります。周囲にビルが密集している場合や、テナントビルに入居する場合にオススメの看板です。突出看板は道ゆく人の目に付きやすい看板なので、シンプルで視認しやすいデザインにしましょう。内部に照明を入れれば、夜間のPRにも対応可能です。

歩行者にアピールするならスタンド看板

スタンド看板は店頭に置くため、店の前を行き来する人々にしっかりとアピールできます。オススメ商品やキャンペーン告知など「このお店に入りたい!」と思わせるような情報を記載することがポイントです。黒板型のものであればイラストなどを描いてデコレーションできるため、自分好みにアレンジしやすい看板と言えるでしょう。ホームセンターなどで材料を調達すればDIY も可能なので、オシャレな看板を手作りしたい人にもぴったりです。

コスパ優秀なバナースタンド

バナースタンドはコストパフォーマンスに優れた看板です。テント生地に近い「ターポリン」と呼ばれる素材に文字や写真などをプリントします。耐水性・耐久性に優れた素材なので、屋外への設置も安心です。スタンド看板よりも製作費用が安く、季節やキャンペーンなどに合わせて交換することもできます。布製ではありますが、サイズを大きくすれば十分なインパクトが出せます。オススメの商品やサービスを大きくPRしたい場合に適した看板です。

夜間のPRにネオンサイン

夜の街を彩る“光る看板”がネオンサインです。ネオン管と呼ばれる細いガラス管を曲げて文字やイラストを作り、さまざまな色に発光させる看板です。近年、光る看板はLED(発光ダイオード)を光源とするものに移り変わりつつありますが、雰囲気のある従来のネオンサインもまだまだ健在です。ネオンサインは、夜間に営業する店舗であればぜひ活用したい看板です。一方で昼間はほとんど目立たないため、パラペット看板やスタンド看板など、ほかの看板と併用するのがよいでしょう。

ドライバーも認識しやすいポール看板

ポールの上部に大型のパネルを付けた高さのある看板です。ガソリンスタンドの看板などがわかりやすい例でしょう。かなり離れた場所からでもお店の位置を認識できるため、幹線道路に面した路面店などに向いています。

手軽さが嬉しいポスターフレーム

屋内のイメージが強いポスターですが、最近では屋外用のポスターフレームも出ています。額縁に一般的なサイズのポスターをセットするだけで設置完了です。バナースタンドと同じく、季節やキャンペーンなどに合わせて気軽に張り替えができます。ポスターは人目に留まりやすいため、PR効果もお墨付きです。

貼って剥がせるウィンドウシール

ウィンドウシールは、ショーウィンドウなどガラス面を装飾するシールのことです。テナントビルの上に入っている店舗などは、道路側から見える窓ガラスに店名やロゴマークなどを貼り付けておくとよいでしょう。簡単に剥がせるため、季節やイベントに合わせた装飾にもオススメです。PRや装飾用のシールだけでなく、窓をすりガラスのように加工するプライバシー保護用のシールなどもあります。

窓やドアも有効活用できるカッティング文字

カッティングステッカーと呼ばれるシートを使って、ガラス面に文字やイラストを貼り付けます。ウィンドウシールと似ていますが、ステッカーなので一度貼り付けると簡単には剥がれません。耐久性が高いため屋外でも安心です。窓やガラスドアに営業時間やメニューなどを案内する際に使われています。

失敗しない看板製作のコツ

どの看板を作るか目星は付きましたか?看板の種類が決まったら、次はデザインを考えましょう。ここでは看板作りに失敗しないために、インパクトのある看板に仕上げるコツをご紹介します。

興味を引くデザイン

壁面看板やスタンド看板には、見る人に「行ってみたい!」と思わせるようなキーワードを入れてみましょう。例えば「激安」「日本初」「ランチ限定」など、特別感のあるキーワードは人目に留まりやすい傾向にあります。スタンド看板にお店のWebサイトのQRコードなどを掲示しておくのもオススメです。ふらりと立ち寄る人が増えることにより、自然と集客がアップします。

読みやすさ

人目を引くデザインにすることは大切ですが、凝りすぎは禁物です。看板はじっと見られるものではないため、一瞬で認識できるようなシンプルさが大切です。文字数が多すぎたり、文字が小さすぎたりすると、パッと見ただけでは何の看板なのかわかってもらえません。記憶に残りやすいデザインを心がけましょう。

色合い

色の与えるイメージはとても大きいものです。魅力的な看板作りには、色のチョイスも重要になってきます。赤やピンク、オレンジなどの暖色は、温かみや明るさをアピールできる色です。また、どちらかと言うと女性に好まれる傾向にあります。反対に青や紫、青緑などの寒色は知的さクールさ、爽やかさなどをアピールでき、どちらかと言えば男性に好まれる色味です。お店のイメージやターゲット層に合わせて、看板のテーマカラーを考えましょう。
もちろん、色の合わせ方も大切です。看板のベースとなる色と文字の色が近いと非常に読みづらく、視認性が低くなってしまいます。色の明度や彩度まで考慮しましょう。また色味を使いすぎるのもごちゃごちゃとした印象になります。看板に使う色は3色程度に抑え、目に優しい配色を考えましょう。

フォント

色と同じく、フォントの与えるイメージも無視できません。数ある看板の中で最も使われているフォントは、力強く読みやすい「ゴシック体」と言われています。線の太さなども変えられるため、看板の大きさやイメージに合わせて調整できます。もちろん、ゴシック体以外にも読みやすいフォントはたくさんあります。お店のイメージも考慮しつつ、読みやすいフォントを選びましょう。

店舗看板にはさまざまな種類があるため、目的に合った看板を選ぶことが大切です。看板によっては費用もかさむため、看板選びは慎重に行いましょう。街中にはたくさんの看板が出ているので、気に入った看板があれば参考にしてみてもよいでしょう。看板のデザインはバリエーションが豊富なので、迷ったらプロの看板屋さんに相談してみるのもひとつの方法です。お店に合った素敵な看板作りの第一歩になるかもしれません。

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DIYer(s)

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