パティオとは? 魅力的な空間にするためのポイントを解説!
スペイン発祥の、日本では中庭や裏庭を意味することでも使われる「パティオ」についてまとめた記事です。住まいに取り入れることで、どのようなメリット・デメリットがあるのか、より魅力的な空間にするために大切なポイントについても解説します。
2023.04.14
元々スペインの住居に涼しさを取り入れるために作られ、日本でも注目されつつある「パティオ」とはどのような設備なのでしょうか。この記事では、具体的にどのような空間なのか、またパティオを住まいに設ける場合、より魅力的な空間にするために、どのようなポイントを押さえるとよいのかについて解説します。実際の活用例についても紹介しますので、どのようなデザインにするのかを考えるのもオススメです。
快適なおうち時間を過ごすためにも、ぜひ参考にしてみてください。
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パティオとは?
「パティオ」とは、スペインの住宅などでよく見られる、住宅の壁に囲まれた中庭や裏庭を指します。夏の暑さが厳しいスペインでは、家の敷地内で涼をとれる場所としてパティオを設けることが古くから行われてきました。日本でも以前から中庭や裏庭を作ることはありましたが、近年ではスペイン式パティオを取り入れる家が増えています。
住まいにパティオを取り入れる3つのメリット
パティオのある家づくりをすると、どのようなメリットが生まれるでしょうか。ここでは、3つのポイントについて解説します。
1. 家の中に光・風が入りやすい
一般的な間取りにおいて、北側の部屋は太陽の光が直接差し込まないため、窓があっても暗くなりがちです。その点、パティオがあれば、ほかの方角からも光が入るようになり、部屋が自然に明るくなるというメリットがあります。
また、パティオを各部屋から臨める家の中心あたりに配置すると風の通り道が生まれ、カビや結露の防止にも効果的です。セキュリティ面などが気になって窓を大きく開けるのは難しい場所に住んでいても、パティオに面する窓を開けば、外からの新鮮な空気を部屋に取り込めるようになります。
また、パティオを各部屋から臨める家の中心あたりに配置すると風の通り道が生まれ、カビや結露の防止にも効果的です。セキュリティ面などが気になって窓を大きく開けるのは難しい場所に住んでいても、パティオに面する窓を開けば、外からの新鮮な空気を部屋に取り込めるようになります。
2. 普通の庭より外からの視線が気にならない
一戸建てに憧れる理由として、庭があることを挙げる人も少なくありません。しかし、家の前や裏側に庭があったとしても、道路の通行人や隣家の人の目が気になって、思うように活用できていないケースも多いようです。庭で家族が集まって食事をしたり、子どもを遊ばせたりする機会は残念ながらあまりないかもしれません。
現在、日本でよく取り入れられている多くのパティオは、コの字型と、家の中心に設置するロの字型(回廊型)です。中でもロの字型の中庭を取り入れた場合は、各部屋がパティオを囲んでいるデザインになっていることから、外部からの視線が気になりません。コの字型でも、道路の目の前にある庭よりは人目が気にならなくなるでしょう。パティオの形やデザインにもよりますが、プライバシーを守りながら屋外ならではの開放感を味わえるのは大きな魅力です。
現在、日本でよく取り入れられている多くのパティオは、コの字型と、家の中心に設置するロの字型(回廊型)です。中でもロの字型の中庭を取り入れた場合は、各部屋がパティオを囲んでいるデザインになっていることから、外部からの視線が気になりません。コの字型でも、道路の目の前にある庭よりは人目が気にならなくなるでしょう。パティオの形やデザインにもよりますが、プライバシーを守りながら屋外ならではの開放感を味わえるのは大きな魅力です。
3. 子どもが安全に遊べる
普段、気軽に子どもを遊ばせる場所として、家の目の前にある庭や駐車場は便利です。しかし、ほんの少し目を離した隙に、子どもが勝手に道路へ出てしまうなど、常に危険と隣り合わせであることは否めません。
一方、パティオであれば、庭のような開放的な屋外空間でありながら、親の目も届きやすいので安心して子どもを遊ばすことができます。子どもたちは、いつでも気軽に外遊びの感覚を楽しめるでしょう。特に、ロの字型は、道路への飛び出しや外部から侵入される可能性がなくなるため、安全な子どもの遊び場所として適しています。
一方、パティオであれば、庭のような開放的な屋外空間でありながら、親の目も届きやすいので安心して子どもを遊ばすことができます。子どもたちは、いつでも気軽に外遊びの感覚を楽しめるでしょう。特に、ロの字型は、道路への飛び出しや外部から侵入される可能性がなくなるため、安全な子どもの遊び場所として適しています。
住まいにパティオを取り入れる3つのデメリット
パティオは普通の庭よりも多くのメリットがある一方で、住まいに取り入れる前には、しっかり考えておかなければならないデメリットもあります。ここでは、代表的な3つの注意点について解説します。
1. 建築・メンテナンスに費用と手間がかかる
パティオを住まいに設けると、通常の住宅よりも形状が複雑になる分、建築費用がかさむのが一般的です。パティオそのものにも外構費がかかります。
家の壁面積がおのずと広くなることから、メンテナンス費用も高額になりがちです。窓の面積が広いと掃除の手間もかかります。メンテナンスをプロに頼む必要があるなら、費用はさらに高くなるでしょう。
また、パティオに置いたテーブルや椅子などの家具やパティオの床材を、雨ざらしの状態にして汚れを放置しておくと、どんどん劣化してしまいます。見た目が悪くなるとせっかく設けたパティオの魅力が半減してしまうため、日常的なお手入れのための費用も計算に入れておかなければなりません。
家の壁面積がおのずと広くなることから、メンテナンス費用も高額になりがちです。窓の面積が広いと掃除の手間もかかります。メンテナンスをプロに頼む必要があるなら、費用はさらに高くなるでしょう。
また、パティオに置いたテーブルや椅子などの家具やパティオの床材を、雨ざらしの状態にして汚れを放置しておくと、どんどん劣化してしまいます。見た目が悪くなるとせっかく設けたパティオの魅力が半減してしまうため、日常的なお手入れのための費用も計算に入れておかなければなりません。
2. 空調費用がかさみやすい
家の断熱性は、窓の大きさや材質によっても大きく左右されます。パティオがある家では広々とした窓ガラスが設けられることも多いため、断熱性が悪くなってしまうのはデメリットです。
そのため、窓ガラスは複層ガラスなど断熱性の高いものを選ぶのがオススメです。設計段階で断熱性とのバランスを考慮して窓の大きさや位置を決めるようにすれば、空調費用を抑えられるでしょう。
そのため、窓ガラスは複層ガラスなど断熱性の高いものを選ぶのがオススメです。設計段階で断熱性とのバランスを考慮して窓の大きさや位置を決めるようにすれば、空調費用を抑えられるでしょう。
3. 水害のリスクがある
前述したようにパティオは部屋に囲まれた空間です。そのため、もし排水設備が整っていなければ、台風や大雨に見舞われた際、行き場を失った水があふれて水害が生じてしまうリスクがあります。水害とまではいかないとしても、普段から水がたまりやすい環境では湿気がちになり、カビや虫などか発生することもありえます。そのためパティオを取り入れるなら、排水面で問題がないか確認することが必要です。
パティオを魅力的な空間にするためのポイント
デメリットには注意を払いつつ、住まいにパティオを設けると決めたなら、とっておきの魅力ある空間にしたいと思うことでしょう。ここでは、どのような点に気を付ければ思い通りのパティオになるのか、具体的なポイントについて解説します。
活用する目的を明確に決めておく
パティオを有効活用し、魅力ある空間にするためにも、最初の目的設定は欠かせません。「なぜパティオを住まいに設けたいのか」「パティオで何をしたいのか」といった目的を明確化することが大切です。
目的がはっきりすれば、どれほどの広さが必要で、どこに設ければ最適かが、おのずと見えてくるでしょう。たとえば、家族や友人同士でバーベキューを楽しみたい場合と、植物に囲まれて静かに読書をしたい場合では、どのようなパティオが最適かは異なります。
活用目的を特に考えずに、何となくあったら良さそうといった漠然とした理由で設けてしまうと、後悔してしまうかもしれません。
目的がはっきりすれば、どれほどの広さが必要で、どこに設ければ最適かが、おのずと見えてくるでしょう。たとえば、家族や友人同士でバーベキューを楽しみたい場合と、植物に囲まれて静かに読書をしたい場合では、どのようなパティオが最適かは異なります。
活用目的を特に考えずに、何となくあったら良さそうといった漠然とした理由で設けてしまうと、後悔してしまうかもしれません。
生活の動線を確認する
住まいの中心にパティオを設ける場合、その部分を避けるようにして間取りを決めなければなりません。そのため、設計次第では生活動線が悪くなってしまう恐れがあり、注意が必要です。ただ、パティオを通り抜ける形で反対側の部屋へ通じるようにすれば、より近道となって利便性が増すこともあります。
生活動線の良さは快適な住まいに不可欠な要素なので、パティオが生活動線に与える影響も考慮に入れて設計することが大切です。
生活動線の良さは快適な住まいに不可欠な要素なので、パティオが生活動線に与える影響も考慮に入れて設計することが大切です。
建材や排水設備にも注目する
デメリットのところでも解説したように、パティオは水害が発生するリスクもあるため、排水設備を整えなければなりません。万一の際にも被害を最小限に食い止められるような設計になっているか、確認が必要です。特に、パティオがロの字型で設置されている場合は、水が溜まりやすいので注意してください。
パティオで使う床材も、デザイン性のみならず水はけがよいものを選ぶことで、大雨による被害を抑えやすくなるでしょう。
排水設備はできるだけ自分でもメンテナンスしやすいものを選ぶと、後々かかるコストも抑えられます。
パティオで使う床材も、デザイン性のみならず水はけがよいものを選ぶことで、大雨による被害を抑えやすくなるでしょう。
排水設備はできるだけ自分でもメンテナンスしやすいものを選ぶと、後々かかるコストも抑えられます。
パティオの活用事例
では、ここからは実際にパティオを使った住まいの活用例やデザインについて紹介します。ご自宅のパティオをどのようなものにするか、ぜひイメージしてみてください。
木漏れ日を浴びながら癒やしのひと時を過ごせる空間
元々スペインで生まれたパティオは、暑さを和らげ、涼しさを取り入れるために、緑あふれるナチュラルな空間に造られていることがよくあります。例えば、中央にシンボルツリーや草木、色とりどりの花々などを植えれば、心身ともに癒やされるでしょう。
パティオの一角にカフェコーナーを設けたり、お気に入りの椅子やベンチを置いたりするのも一案です。木漏れ日を楽しみながらゆったりと過ごせる憩いの場所にするのはいかがでしょうか。
パティオの一角にカフェコーナーを設けたり、お気に入りの椅子やベンチを置いたりするのも一案です。木漏れ日を楽しみながらゆったりと過ごせる憩いの場所にするのはいかがでしょうか。
アウトドアリビングにも!
近年、住宅業界では「アウトドアリビング」を取り入れた住まいづくりが人気を集めています。リビングの延長上にある、半屋外のウッドデッキやテラスにテーブルやソファなどを置き、開放的な空間でくつろげるようにします。家の中のリビングから見ても、空間を広く感じられる効果があります。
家にいながらにして、バーベキューをしたり、小ぶりのテントを張って寝たりと、まるでキャンプをしているような体験もできます。子どもが喜びますし、大人も非日常的な雰囲気を味わえるでしょう。
屋根が大きければさまざまな天候に対応しやすいですし、屋根がなければ夜空を眺めることができます。外に遊びに行かなくても、手軽にアウトドアを楽しめる空間です。
家にいながらにして、バーベキューをしたり、小ぶりのテントを張って寝たりと、まるでキャンプをしているような体験もできます。子どもが喜びますし、大人も非日常的な雰囲気を味わえるでしょう。
屋根が大きければさまざまな天候に対応しやすいですし、屋根がなければ夜空を眺めることができます。外に遊びに行かなくても、手軽にアウトドアを楽しめる空間です。
日本庭園風のデザインもオススメ!
パティオはスペイン発祥の庭の形式なので、ヨーロッパ調のデザインをイメージするのが一般的です。ただ、日本では古くから「坪庭」の文化があります。坪庭は、採光や通風のために建物の中に設けられた小ぶりの空間で、草木などを植えるのが一般的です。そのため、パティオを思いきって日本庭園のようなデザインに仕上げるのも一風変わっておしゃれです。
パティオはこうでなければならないといったものはありません。住む人の好みや、家の雰囲気、ライフステージの変化に合わせて、さまざまなデザインに変更して楽しみましょう。
パティオと呼ばれるスペインの伝統的な中庭や裏庭を住まいに取り入れると、多くのメリットを享受できます。部屋に光を取り入れたり、風通しをよくしたりするほか、周囲の視線を遮ってプライバシーを確保できるのも魅力のひとつです。
一方、気になる建築費用については、施工会社へ相談し、見積もりをもらってから詳細を相談するとよいでしょう。パティオについて興味をお持ちであれば、ぜひ「カシワバラ・コーポレーション」にご相談ください。お客様のお好みやライフスタイルに寄り添った、最適なデザインを提案します。
パティオはこうでなければならないといったものはありません。住む人の好みや、家の雰囲気、ライフステージの変化に合わせて、さまざまなデザインに変更して楽しみましょう。
パティオと呼ばれるスペインの伝統的な中庭や裏庭を住まいに取り入れると、多くのメリットを享受できます。部屋に光を取り入れたり、風通しをよくしたりするほか、周囲の視線を遮ってプライバシーを確保できるのも魅力のひとつです。
一方、気になる建築費用については、施工会社へ相談し、見積もりをもらってから詳細を相談するとよいでしょう。パティオについて興味をお持ちであれば、ぜひ「カシワバラ・コーポレーション」にご相談ください。お客様のお好みやライフスタイルに寄り添った、最適なデザインを提案します。
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