【リフォーム業者の選び方】後悔しない!契約前に絶対見るべきポイントとは?

当記事では、リフォーム業者の種類や特徴、得意分野、工事の範囲などの観点から、業者選びのポイントをご紹介します。契約する前の注意点や、見積もり書の比較基準、失敗しないコツなども併せて解説しますので、これからリフォームをされる人はぜひご一読ください。

2022.01.07

既存の住宅を上手に活かし、お得に工事ができるリフォーム。「どのような住宅にしたいか」「どこをどれくらい変更するか」といった施工イメージだけでなく、どんな業者に依頼するのかをきちんと考えることも大切です。デザインに強い、金額が安いなど、業者によって特徴は異なるため、希望のリフォームに合わせて適切な判断をしたいものです。
そこで今回は、失敗しないリフォーム業者選びのポイントについて解説します。

リフォームの成功は業者選びにかかっている?!

「リフォームは建て替えもよりも手間がかからず簡単なのでは?」とお考えの人も多いことでしょう。しかし、リフォームでは新築と違って設計図が存在せず、業者が住宅の状態や構造を確かめながら作業していきます。大工の技術や経験値がものをいうため、リフォーム業者の選定はとても大切なのです。

リフォーム業者にも種類がある!それぞれの特徴

リフォーム業者と一口にいっても、さまざまな業態があります。それぞれ特徴や得意な施工内容などが異なるので、希望するリフォーム内容に合わせて業者を選ぶのが大切です。まずは、主な業者ごとの特徴から見ていきましょう。

安心、安定の住宅メーカー・ハウスメーカー

大手住宅メーカーは資材や建材の知識に富み、部分的な改修から大規模なフルリフォーム、マンションの改修まで、住宅に関することならほぼ全てに対応しています。ブランドの知名度も高く、中には全国の住宅を施工しているメーカーもあります。このように安定感があるのは魅力ですが、工事費用はほかと比べて高額です。

幅広い用途に対応してくれる建設会社

建設会社の特徴は、工事技術が高いことです。飲食店や医療機関、事務所などに住宅を作り替える、用途変更リフォームなどにも対応できます。難しい工事も請け負ってくれる技術力の高さがポイントですが、中にはデザインが不得意な会社も。必要に応じて、別々に発注する必要があるかもしれません。

デザインにこだわるなら設計事務所・建築士事務所

デザインにもこだわったリフォームをしたいなら、設計事務所や建築士事務所がオススメです。工事自体は下請けの建設会社などに依頼することが多く、さまざまな種類のリフォームに対応しています。反面、工事費用のほかに追加で仲介料や依頼料が発生し、しばしば費用が膨らむこともあるので注意しましょう。

地域密着型の工務店

地域に根ざした経営を行っており、昔ながらの木造建築や外装塗装、増改築など幅広い施工を行う店舗が多いです。長年にわたって営業している工務店なら、安定した工事を行ってくれるはずです。ただ、耐震補強などの高度な施工や、最新技術が必要な施工などは行っていない店舗も稀にあるようです。

金額を抑えた小規模リフォームならホームセンター・家電量販店

浴室・トイレ・キッチンといった水回りを部分的に交換したい場合などにオススメなのが、ホームセンターや家電量販店が運営しているリフォーム。大手メーカーの既製製品などを使って施工してくれるので、金額を安く抑えられます。規模の小さい工事がメインになるので、大きな間取り変更などはできないこともあります。

1つに特化したリフォームのできるインフラ等専門工事業者

電気・ガス・配管工事や外壁リフォームなど、1つの施工を専門としている業者です。対応できる範囲は限られていますが、仲介業者を挟まず工事業者と直接やりとりできるので、コストを抑えられます。大規模な工事には対応できないケースが多いですが、部分的なリフォームが目的ならお得に利用できるでしょう。

小規模~大規模まで専門知識で対応!リフォーム専門業者

リフォーム専門業者は、店舗によって施工できる範囲が異なるのがポイントです。水回りや内装、外観などそれぞれ違う得意分野を持っています。きちんと下調べをして、希望のリフォームに強い店舗に依頼するのがよいでしょう。大手のリフォーム会社などは、すべての工事に対応していることもあります。

何を基準にすればいい?リフォーム業者の選び方

担当者の雰囲気、技術、得意分野などはリフォーム会社によってさまざまです。ぜひ、これからご紹介する項目を参考にして、リフォーム業者を選んでみてください。

リフォームの目的と業者の得意分野が合っているかをまずチェック!

まず確認すべきことは、目指したいリフォームの特徴と業者の得意分野が一致しているかどうかです。多くの業者は、ホームページなどで過去の施工事例を紹介しているので、自分のケースと類似する事例があるかチェックしてみましょう。
また、「デザインにこだわりたい」「水回りの施工を安く行ってほしい」などリフォームの優先順位を決め、比較の基準を統一することも大切です。業者を決める前に、もう一度リフォームの目的を洗い出して整理するのもよいでしょう。

施工実績は「数」と「デザインの雰囲気」を見よう

施工事例を見て大まかな業者の得意分野が分かったら、全体の実績数も確認しましょう。リフォーム経験や実績が多いほど、安心して工事を任せられます。「バリアフリー工事を依頼したいけれど実例が少ない」「耐震工事の施工事例がない」といった、実績不足の状態で依頼すると、最適な提案をしてもらえないことも。
また、たくさんの事例をチェックしているうちに、業者の得意なデザインも見えてくるはずです。自分の好みに合う雰囲気なら、デザインの相談もしやすいでしょう。

担当者や会社の対応は?提案の質ややり取りの印象も重要

リフォームイメージのすり合わせに失敗しないためにも、打ち合わせで担当者ときちんとコミュニケーションを取ることが大切です。「要望に合わせた提案をしてくれるか」「デメリットもしっかり説明してくれるか」「施工内容や見積もりについて、細かい質問にもしっかり答えてくれるか」などを基準に、担当者との相性も確認しましょう。担当者の態度や雰囲気を見て、印象がよいと感じる会社に依頼するのがオススメです。

見逃しがちな「家からの距離」

間取り変更リフォームやスケルトンリフォーム、大幅な設備交換などは工期が長く、場合によっては半年ほどかかることも。何かトラブルがあった際に、すぐ現場に来てもらえるように、なるべく家から近い業者に依頼するのもよいでしょう。緊急事態が起きても早急に対応してもらえるので、安心感もあります。

持っていると信頼度アップ!リフォームに関わる資格

リフォーム費用が500万円を下回り、水道・ガス・電気工事を行わない場合、リフォーム業者は特に資格を有していなくても仕事ができます。とはいえ、資格は一定の技術量があることを証明する目安になります。建設業許可や建築士、建築整備士、施工管理技士、電気工事士、ガス主任技術者、水道技術管理者、インテリアプランナーなど資格の種類はさまざまです。できるだけ多くの資格を持っている人の方が、技術に信頼があるといえます。

気になるリフォーム業者を見つけたら?契約前に確認すべきポイント!

いくつか気になる業者を見つけたら、さらに細かい条件で1つに絞り込んでいきます。リフォームで失敗しないために、事前に確認しておくと安心なポイントを解説します。

相見積もりは比較の基本!見積書はここを見る

気になる業者が決まってきたら、2〜3社をピックアップして、それぞれに同じ条件で相見積もりを依頼しましょう。違う条件で依頼してしまうと適切に比較できないので、必ず内容を揃えることが大切です。
それぞれの見積書が作成されたら、項目や金額などを確認します。あまりに相場より安い業者の場合、必要な施工が足りず、後から追加工事が発生することもあるため要注意です。著しく安い時は、その理由も必ず確認しましょう。また、項目に「一式」などと書かれている場合は内訳を聞いて、しっかり回答がもらえるかどうか、その内容の妥当性などもチェックします。
一般に、諸経費の割合は全体の8〜22%くらいが妥当といわれています。工事の総費用と照らし合わせて、多すぎたり少なすぎたりしないか確認するとよいでしょう。

施工後のトラブルまで対応可?アフターフォローについて

リフォーム業者によっては、独自の保証やアフターフォローサービスを実施していることもあります。年数保証を行っているケースは多いですが、定期的なメンテナンスや点検を行ってくれる業者もあるなど、内容は業者にごとに異なります。施工費用が安い店舗は、保証やアフターサービスが付いていないこともあるので注意しましょう。

リフォーム業界団体に加盟しているならより安心!

リフォーム業界にはいくつか団体があり、加盟には一定の条件があります。ある程度の基準を満たしている目安になるので、加盟している業者はより安心感があるといえます。
具体的な団体としては、住宅リフォーム推進協議会、住宅リフォーム・紛争処理支援センター、マンションリフォーム推進協議会、一般社団法人マンション計画修繕施工協会などが挙げられます。ほかにも多くのリフォーム団体があるので、「加盟数の多い団体かどうか」「活動実績がきちんとあるか」なども併せて調べてみるのがオススメです。

やってみて後悔……リフォーム業者選びで失敗しがちな例

きちんと条件に沿ってリフォーム業者を選んだにも関わらず、納得のいくリフォームにならなかったり、トラブルが発生してしまったりするケースもあります。ここでは、業者選びでありがちな失敗例をご紹介します。

コストを重視した分離発注で責任の所在が不明確に

費用を安く抑えるために、工事を複数の業者に依頼するのが「分離発注」です。この場合、全体の現場監督ではなく、工事を発注した人が現場を指揮することになります。何かトラブルがあった時、責任の所在があいまいになってしまうケースもあるので、工事業者とよく打ち合わせをして、分離発注しないプランを考えましょう。

「大手=安心」とは限らない?

知名度の高い会社といえども、必ずしも品質や技術力が優れているとは限りません。大手になるとその分、従業員も多いため、力量が一定にならないケースも多くあります。店舗や事務所によって対応やサービス、雰囲気などが異なるので注意しましょう。有名な会社だからといって安心しすぎず、違和感を覚えたらほかの業者を検討することも大切です。

こんなはずじゃなかった……完成後のイメージ違い

リフォームに限らず、建て替えなどでも多いトラブルです。担当者がお客様のイメージを汲み取れていなかったり、現場と担当者との間に認識の齟齬が生じていたりなど、原因はさまざま。リフォームイメージを担当者に説明する際は、参考になる実例写真を多く集めたり、スケッチを描いたりと、手間を惜しまずできるだけ具体的に伝える努力が必要です。

業者選びは、リフォームのクオリティを左右するとても重要なポイントです。相性のよい会社・担当者と出会えれば、想像を越える魅力的なリフォームも夢ではないでしょう。「カシワバラ・コーポレーション」は、優れたデザインで住まいの不都合を解決します。リフォーム会社選びに迷ったら、ぜひ候補に入れてみてはいかがでしょうか。

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DIYer(s)

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