DIYリフォーム!セルフリノベで床と壁をアレンジする参考アイデア集

最近よく聞く、DIYでするセルフリフォーム。とはいえ、何から始めたらいいのか分からない。そんな方はまず、壁と床から始めてみてはいかがでしょうか?部屋の大部分を占める壁と床を変えれば、部屋の雰囲気が大きく変わりますよ。

公開日 2017.06.15

更新日 2023.04.15

DIYリフォーム!セルフリノベで床と壁をアレンジする参考アイデア集

DIYリフォーム基本のキ:壁編

DIYで部屋を大胆にリフォームしたい!だけどどこから始めればいいか分からない…と迷っている方は、まず「壁」のイメージチェンジに挑戦しませんか? 

部屋の大部分を占めているので、壁紙を変えるだけで部屋の雰囲気をガラリを変えてくれます。一見難易度が高く思えるかもしれませんが、部屋全体をリフォームしたいのなら壁から取り組むことをおすすめします。

壁編.01 壁紙を変えてみる

貼ってはがせる壁紙「RILM(リルム)」を使えば、DIYの初心者さんでも簡単に壁紙を変えられます。今ある壁紙をはがす必要はなく、上から貼るだけ。シール式なので塗ったり乾かしたり…という手間もありません!

そして何と言っても嬉しいのは、専用のはがし液を使えばきれいにはがせること。きちんと手順通りに行えば、糊残りはありません。これなら、賃貸でも壁紙を変えることができますね!

「RILM(リルム)」の貼り方は、本当に簡単です。

あらかじめ、壁のサイズを測っておいて、必要な大きさにハサミでカットします。裏紙には目盛りが付いているので、カットもスムーズです。
裏紙を10センチほどはがしたら、壁の上部から貼っていきます。しっかりと押さえながらシワなく貼りましょう。全て貼れたら、仕上げはスキージーを使ってしっかり押さえます。
「RILM(リルム)」は二重構造なっているので、はがす際は1層ずつ。表紙は爪などを引っ掛けて簡単にはがせます。裏紙は、スポンジを使って専用はがし液を塗って10分放置し、丁寧にはがしていきます。
素材や色・柄の種類は豊富にあるので、選ぶのに迷ってしまうほど。貼るのもはがすのも簡単なので、思い切って挑戦的な色を選択できますね!

WALL PAPER SAMPLE.01 布地系ブラック

最初は柄の入っていないシンプルな壁紙から始めれば、挑戦しやすいかもしれません。
布地風のテクスチャーが入った壁紙なら、高級感ばっちり。ブラックでも温かみのある質感なので、クールすぎない男前な部屋を演出できます。

WALL PAPER SAMPLE.02 ブルー系木目柄

まるで本物の木の壁のような、フェイク壁紙。ダメージが入っているので、男前インテリアとの相性もばっちりです。
部屋中の壁紙を変えずに、写真のようにあえて1面だけ壁紙を変えてもおしゃれに仕上がります。

壁編.02 壁の一部を変えてみる

壁紙を変えなくても、一部アレンジを加えるだけでガラッと印象を変えることも可能です。リクレイムウッド(古材)をつなぎ合わせたアレンジ術なら、お金もあまりかかりません。1枚1枚貼っていくので少々の手間はかかりますが、それもDIYの醍醐味!かけた手間の分だけ、愛着も湧いてくるでしょう。
下書きの線を引いたら、それに合わせて両面テープで上から1枚ずつ貼り付けていきます。リクレイムウッドの色の組み合わせなども工夫すれば、様々な味わいが出てきます。
端っこのリクレイムウッドは、ちょうどいいところで切り落とすしかありません。トゲが出ていると危ないので、断面にはやすりをかけ、ローラーを転がしてつぶします。

一部だけでも、グッと印象が変わりますね。上からポスターや絵をかけたり、一部色を塗ってみたり…アレンジは無限にできそうです。

壁編.03 ペイントしてみる

時間や環境が許すなら、ペンキで壁を塗りましょう! 手間はかかりますが、好きな色で好きな絵を描くことができるので、オリジナリティはナンバーワン。友達や家族と協力しての作業は、楽しいものですよ。

壁にペイントする際は、何より下準備が大切です。壁紙をきれいに、糊残りなくはがしたら、凸凹を極力なくします。隙間があればパテを塗ってうめ、釘などの金属からは錆が出てしまうので錆止めを塗っておきましょう。
賃貸だから壁塗りは無理…と諦めてしまうのはもったいない!先にご紹介したような貼ってはがせる壁紙を利用して、ペイントすることも可能です。

こちらは、DIYで壁をペイントした完成図。ブラウンの同系色でまとめると、落ち着いた雰囲気のくつろげそうなお部屋に。木のイラストは奥行きがあって、部屋が広く感じられる効果もありそうです。
塗料には種類豊富なカラーの他、「つや消し」「半ツヤ」など質感も様々です。おおよそのイメージを考えてから、塗料を選びに行きましょう。

壁編.04 2x4で自由な壁を作ってみる

壁に棚やフックをつければ、収納として活用して省スペースにもなる上に、おしゃれなインテリアとしても活躍します。けれど、賃貸ならそれも叶わぬ夢…と思っていませんか?ちょっとしたアイテムを活用すれば、新たに壁を作ることができるんです!


そのアイテムは「ブラケット」。2x4(ツーバイフォー)という木材の両端にはめ込んで、突っ張り棒の要領で木材を床と天井に固定し、柱を作ることができるんです。
ブラケットには2タイプあって、こちらはネジで止めるタイプ。ネジを締めていくことで、2x4を固定します。インダストリアルな雰囲気のお部屋であれば、こちらのシルバーボディのブラケットがはまりそうですね。
一方こちらは、バネ式のブラケット。2x4の両端にはめるだけで大丈夫。バネの力で固定してくれます。カラーバリエーションを複数取り揃えているため、お部屋に合わせたカラーを選ぶことができますね。

DIY WALL SAMPLE.01

実際にブラケットと2x4で壁をDIYした例を見てみましょう。

こちらは、元からある壁の手前に、有孔ボードの壁を設置しています。アクセサリーやイラストなど、思い思いのアイテムを収納も兼ねて飾れます。

DIY WALL SAMPLE.02

こちらは、ナチュラルな板を壁として設置。釘を打ち付けても誰にも怒られません! まさに、自由な壁。小さな棚をいくつも作って、かわいらしい雑貨を飾っています。

DIYリフォーム基本のキ:床編

壁のDIY方法がわかったら、お次は床。こちらも部屋の雰囲気を大きく左右する重要な要素です。人の体が触れる部分でもあるので、壁よりも慎重さが求められます。

床編.01 置くだけでOKなフロアシートを使ってみる

まずは、簡単なおくだけシート「デコリカクリック」をご紹介。接着剤などは使わないので現状復帰も問題なく、賃貸でのリフォームにオススメです。

1枚1枚はめ込んで、余分なところはカッターでカットするだけ。畳やカーペットの部屋でも、フローリング風にすることができますよ。

FLOOR SAMPLE.01

こちらが、シートを敷き詰めた部屋の写真です。全く違和感がありませんね。経年変化を感じられるフロアシートを採用し、部屋全体がシックな雰囲気に。

FLOOR SAMPLE.02

汚れたら部分的に取り替えることもできるので、飲食店などの店舗での利用もオススメです。

FLOOR SAMPLE.03

取り扱っているメーカーによっては水に強いタイプも販売しているので、洗面所や台所にも利用できますよ!
他にも、裏面が吸着加工されていて、おくだけで貼れる床材「デコピタ」も便利です。少しずつずらして貼ることで、フローリングらしくなりますね。

FLOOR SAMPLE.04

デコピタは素材が柔らかいので、歩行に優しく、物を落とした際の衝撃もやわらげてくれます。また、ヴィンテージ風の柄も展開されているため、男前インテリアとの相性もばっちりですね。

FLOOR SAMPLE.05

もともとフローリングの部屋でも、色を変えるために活用するのもいいでしょう。

床編.02 タイルを敷いてみる

賃貸ではなく、自由に部屋をリメイクできるなら、思い切って床を剥がしてタイルを敷き詰めてみてはいかがでしょうか? 様々なタイルを組み合わせて、オリジナルの床を作り出しましょう!

TILE SAMPLE.01

黒い大きいタイルを敷き詰めれば、モダンな仕上がりに。木製家具との相性も良いですね。

TILE SAMPLE.02

菱形のタイルを組み合わせて、幾何学模様の洗面所。床面を変えるだけで、一気にアートな空間に。

床編.03 人工芝を敷いてみる

人工芝を敷いてみるという斬新なアイデアもご紹介しましょう!あくまで人工ですが、部屋の中に緑があると、なんだか開放的な気分になってリラックスできますよ。

ロールタイプとシートタイプの2種類あるので、設置面積によって選びましょう。
DIYリフォーム!セルフリノベで床と壁をアレンジする参考アイデア集

こちらはロールタイプ。

シートタイプなら、大きい面積を敷き詰めるのは大変ですが、収納には便利です。
自宅の全面を人工芝にするのは掃除が大変そうですが、例えば子供部屋などにいかがでしょうか? まるで本当のキャンプをしているみたいで、子供達も喜んでくれそうですね!

SHIBAFU SAMPLE.01

人工芝は、カーペットよりもふかふか。そのまま座っても、お尻が痛くありません。

セルフリノベの魅力は費用を抑えられること

専門の業者に頼まず、自分でリノベーションすることのメリットは、なんと言っても費用が安く済むということです。材料と工具を用意できれば、あとはほとんど出費がありません。余計な人件費がかからない分、余ったお金で高価な素材を使うこともできますし、逆に安い材料を使って徹底的にコストダウンを図ることも可能です。
工具にしても、将来にわたってあまり使う予定がないのなら、レンタルすれば買うよりずっとお得になります。また作業を自分で行えば、どこかが破損して修繕が必要になったり、新しくリノベーションしたくなったりしたとき、再び自分で作業できます。慣れていなければ時間がかかったり失敗したりするリスクも伴いますが、うまく作業することができれば、DIYにはメリットが大きいと言えるでしょう。

成功のコツは準備にあり

セルフリノベを成功させるためには、準備がとても大切です。どのように作業するのか計画を立て、工具や資材を調達し、汚れてもいいような服装を用意します。忘れやすいのは、加工などの作業をする場所と資材を置いておく場所の確保です。とくに木材のカットなどは、工具が使えるショップのスペースなどを利用するのもおすすめです。さらに余った資材などの処分方法もあらかじめ考えておきましょう。ゴミの捨て方は、自治体によって分類や方法が異なります。
また実際の作業について、住みながら、もしくは働きながら進めることは、居住性や体力などの問題から難しい場合があります。無計画に進めて途方に暮れてしまう、なんていうことのないよう、計画的に事を進めましょう。よく起こしがちな失敗は、作業中に周囲を傷つけてしまったり、塗料で汚してしまったりすることです。養生テープやブルーシートなどを使って、想定外のトラブルが起きないように配慮しましょう。

リノベーションで確認すべき注意点

リノベーションをする前にもっとも注意すべきこと。それは、「そもそもリノベーションをしてもいいのか?」ということの確認です。とくに賃貸の場合は原状回復義務があり、退去時に元の状態に戻して引き渡さなければなりません。元の壁や床には直接的に手を加えられないのです。マンションの場合も、管理規約で禁止されていることはできません。戸建ての持ち家であれば基本的に制約はありませんが、間取り自体を変えてしまうような大きなリノベーションは、専門の業者に頼む方が無難です。壁や柱を無闇に取ってしまうと耐震性に問題が出ることがあります。
また、電気、ガス、水道などのインフラに関する部分は、専門的な知識がないと事故につながる危険性があるので、触れてはいけません。作業内容によっては、資格がないと違法になってしまうこともありますので、専門業者に任せましょう。

DIYリフォームの好サンプル

最後に、壁や床がおしゃれなお部屋のサンプル写真を一挙にご紹介! 参考にしながら、リフォーム後のイメージをふくらませてみましょう。

DIY RENOVATION SAMPLE.01

UR賃貸で紹介されていた賃貸DIYリフォームの好事例。壁紙を変えることで、お部屋にアクセントが加わりますね。清潔感とシックさを併せ持つ落ち着いたブルーが好印象です。

DIY RENOVATION SAMPLE.02

女性DIYerの峰川あゆみさんのブログ「峰川あゆみのプチリメイク雑貨&インテリアライフ」からご紹介。ホワイトで洗練されながらも温かみのある室内へDIYリフォームを行っています。

DIY RENOVATION SAMPLE.03

インテリア事例を紹介するインテリロからピックアップ。壁や床へDIYリフォームで、タイルやレンガをレイアウト。

DIY RENOVATION SAMPLE.04

リフォーム情報を取り扱う、リフォームジャーナルで紹介されたお部屋はフロアをDIYリフォーム。味わい深い雰囲気のあるカフェインテリアに返信しました。
プロの手を借りなくても、自分でできるDIYリフォーム。もちろん、プロにお任せした方がいい部分もあります。DIYできる部分、プロにお願いする部分、それぞれをうまく見極めて、自分だけの居心地のいいお部屋をDIYリフォームで作り上げましょう。

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