壁面収納をDIY!ブラケットや有孔ボードでアレンジ自由自在
賃貸物件はもちろん、持ち家でもなるべく壁に傷をつけずDIYを楽しみたいもの。ブラケットやディアウォール、ラブリコを利用したDIY術なら、お好みのスタイルの壁面収納が手軽に作れます。有孔ボードやウッドプレートを使った実例を多数ご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
公開日 2017.04.06
更新日 2022.01.07
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収納が欲しいけどスペースがない…そんな時は壁面収納!
スペースの有効活用に便利な壁かけホルダーやウォールラック。あったら便利だなぁと憧れはあるものの、壁に穴を開けられない賃貸のお部屋ではなかなか難しいですよね。 そんな時は、つっぱり棒の感覚でお部屋に柱を作ることができる「ピラーブラケット」や「ディアウォール」、「ラブリコ」などのDIYパーツを使ってみませんか? 初心者さんでも簡単に手に入れることができる木材と、これらのパーツを使って柱を作れば、あとは好みの板を取り付けるだけでウォールラックが完成! フックを使って引っかけ収納をしたり、シェルフを取り付けて棚置きにしたりと、様々なスタイルを楽しめます。今回は、ブラケットなどのDIYパーツの使い方から、ウォールラックのDIYアイデアまで幅広くご紹介します。
ブラケットとは?
via www.pinkflag.me
2×4(ツーバイフォー)と呼ばれる木材にはめ込み、つっぱり棒の要領で床と天井に木材を固定させる道具です。これひとつで部屋の中に柱を作ることができます。壁を傷つけずに棚収納を作りたい時などに役立ちます。2×4材は規格化されている材料なので、このサイズの木材をホームセンターなどで購入すれば、すぐに使うことができます。
ネジ止めタイプ「ピラーブラケット」
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「ピラーブラケット」は、壁掛け収納に欠かせない定番アイテム。2×4材の天井側にブラケットをはめ、使用する柱を垂直に立て、ブラケットのネジを締めると固定されます。ネジ止め式なので、自分で安定感を確かめながら設置することができます。
金属製でかっこいいインテリアにマッチ
via roomclip.jp
ピラーブラケットの素材には金属が使われていることから、男性っぽさや無骨な雰囲気を出したいときにおすすめです。ラフさやヴィンテージ感あふれるインテリアともよく合います。
はめるだけタイプ1「ディアウォール」
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こちらも2×4材を使用するもので、柱の上下にパッドを取り付けて設置します。上に取り付けるパッドはバネ式になっていて、柱を垂直に取り付けることでしっかり固定される仕組みです。素材にはABS樹脂が使われており、底面には滑り止め用のシールも。安全面にも配慮されています。
カラーバリエーションが豊富でセットパーツもあり
形状は直線的なシンプルタイプと丸みのあるレギュラータイプの2種類があります。カラーはホワイト、ライトブラウン、ダークブラウン、ブラックの4種類をラインナップ。お部屋のインテリアに合わせてチョイスできます。
柱を立てた後、棚を取り付けるときに使用する棚受けや、木材の連結に用いる中間ジョイントといったパーツもあり、ディアウォールと同じ色でそろえれば、仕上がりもきれいです。
柱を立てた後、棚を取り付けるときに使用する棚受けや、木材の連結に用いる中間ジョイントといったパーツもあり、ディアウォールと同じ色でそろえれば、仕上がりもきれいです。
はめるだけタイプ2「ラブリコ」
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ラブリコは、ゆるみ防止のバネがついたABS樹脂製のアジャスターです。アジャスターにはジャッキがついており、それを回すことで突っ張り具合を調整して柱を設置します。工具を使わずに済むので、女性やご家族でも楽に取り付けが行えます。天井や床と接する面には滑り止めもついており、ちょっとした衝撃が加わっても簡単には倒れない構造です。
棚受けの種類が豊富で色やデザインがかわいい
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カラーは、さりげなくおしゃれにお部屋を彩ってくれるオフホワイト、ブロンズ、ヴィンテージグリーンの3色。棚受けの形状やサイズは複数用意されているので、用途やデザインに合わせた選択ができるのも使いやすい点です。
使い方はこんな感じ。
使い方はこんな感じ。
DIYパーツで作った壁面収納をどんなふうに使う?
ブラケットなどのDIYパーツ使った壁面収納は、収納力のアップにはもちろん、見せる収納としても楽しめて、住まいの至るところで活躍します。
リビングの見せる収納にも
via cuty.jp
ブラケットやディアウォール、ラブリコといったDIYパーツの利点は、デッドスペースになっている場所にも手軽に棚を作れることです。床から天井までの高さがある柱を立てられるので、収納するものに合わせたお好みの位置に棚を設置できます。本や植物、小物などの収納場所だけでなく、板を貼り付ければ壁掛けテレビの設置スペースなどを作ることも。ウッドプレートや有孔ボードと組み合わせれば、お気に入りのものをディスプレイする、見せる収納も作れます。
キッチンでも活躍
お皿や調理器具、調味料など、キッチン周りには大小さまざまなものを置く必要があります。でもスペースには限りがありますよね。そんなときにも壁面収納が大活躍します。例えばシンクのすぐ側のサッと手が届く場所に、調味料やキッチン雑貨をしまっておく小さな棚を作ることも。合わせて有孔ボードを設置すれば、お玉やしゃもじ、トングなどをぶら下げておくこともできます。壁や床を傷つけることなく、工夫次第で自分にとって使い勝手のよい形やサイズ、デザインの棚を作れるのが壁面収納をDIYする面白さです。
ということで実際に、ピラーブラケットやディアウォール、ラブリコを使って壁のDIYに挑戦した秀逸サンプルをご紹介!お部屋作りの参考としていただければ幸いです。
有孔ボードで壁作り
壁のDIYサンプル.01
via roomclip.jp
ブラケットを使って2本の柱を立て、そこに有孔ボード(穴あきボード)を取り付ければ、壁面にも自由にハンギングする事ができます。さらに有孔ボード用のフックを使えば、額縁はもちろん小物などを簡単に取り外せるので、気が向いたときにインテリアのチェンジもできますよ。Roomclipに掲載されています。
壁のDIYサンプル.02
via www.pinkflag.me
エフェクターやシールドなど、ギタリストに欠かせない道具を飾りながら収納しているこちらのアイデア。Pinkflagに掲載されているブラケット使用例です。エフェクターを載せている棚受けは有孔ボード用のフックを使い、板を載せて作られています。様々な機材をすぐに使えるようにしておくことで、音楽制作もグッとはかどりそうですね。
壁のDIYサンプル.03
via www.pinkflag.me
Pinkflagから、もう一例をご紹介。帽子やストールなど、保管場所に悩みがちなファッション関係の小物も、壁掛け収納ならおしゃれに解決できます。並べて掛けておく事で、鏡の前でのコーディネートもパパッと比べられそうですね。ちなみに、2×4材は天然素材なので品質などに個体差があります。購入する際は、できるだけ反っていないまっすぐなものを選ぶと良いですよ。
壁のDIYサンプル.04
via www.pinkflag.me
空間を上手に利用したこちらのアイデアでは、表側も裏側も収納場所として使われています。リビング側には文房具類やハンドクリームのような、つい机の上に出しっぱなしにしがちなアイテムを。裏側はキッチンスペースを拡大し、スーパーのビニール袋や頻繁に使うコップなどを置いて、一連の流れをスムーズに! こちらも、Pinkflagから。
壁のDIYサンプル.05
作業デスク前の活用スペースが広がれば、仕事がもっと効率よくはかどるという方も多いのでは? 海外ブログFabric Paper Glueで紹介されているのは、裁縫道具を壁に収納するアイデアです。カラフルなミシン糸やハサミなど、頻繁に使う道具をすぐ手に取れる位置にスタンバイ。使わない時にはまるでインテリアの一部のように見せられます。裁縫道具以外の小物の配置や、随所に黒を取り入れて全体に統一感を持たせるアイデアも参考にしたいですね。
壁のDIYサンプル.06
ウェブサイト「山旅ロッジ」に掲載されているこちらのアイデアは、山登りなどの趣味がある方におすすめ! 溢れかえる山道具を見せる収納にすれば、お部屋の中がまるで山小屋気分に。棚をいくつかに分けて分類収納しておけば、山に行く前に必要なものを準備しやすくなる一石二鳥の使い方です。こちらで使用している有孔ボードは、取り付け前に塗装を施し、雰囲気のある色合いに変えています。
壁のDIYサンプル.07
via roomclip.jp
roomclipに掲載されているこちらのアイデアも柱を3本使用したもの。ワンルームなどで仕切りが欲しい場合には空間を利用したウォールラックが役立ちます。柱を隠さなくてもおしゃれに見せるポイントは、壁面収納に使用する板や柱、ブラケットの色にもこだわってみること。部屋の床やドアの色などを参考に塗装カラーを決めると失敗が少なそうです。
壁のDIYサンプル.08
via roomclip.jp
好きな物をたくさんディスプレイするために、壁一面に有孔ボードを使用したのがこちらのアイデア。RoomClipに掲載されています。下半分には、凸凹とした表情が魅力の木材「ロックンウォール」を取り付け、男性らしいカッコいい雰囲気に仕上げています。有孔ボードの穴から穴までの幅はピッチと呼ばれ、大きく分けて25mmと30mmの2種類があります。2つの穴を使うフックを購入する場合は、どちらのタイプかあらかじめ確認しておきましょう。
壁のDIYサンプル.09
DIY好きさんが、DIY専用の壁棚収納を作るとこんな感じに。見やすく整頓された収納スペースを備え付ければ、作業をする時はもちろん後片付けも楽になりますね。Monchiさんのブログでは、小物を収納するための棚や使用しているフックについても丁寧に紹介されています。100円ショップで購入できる物がメインになっているので、安くおしゃれに仕上げる方法の参考にもなりますよ。
壁のDIYサンプル.10
via apartment34.com
観葉植物のディスプレイが自然に馴染むウォールラックを、ERIN HIEMSTRAさんの運営するサイト「Apartment34」からご紹介。取り付けられている有孔ボードは、使い込まれたナチュラルカラーのもの。植物やデッサン画などをクリッピングし、ヴィンテージ感を演出しています。新品のボードでも、裏面には塗装加工がされていないものが多いので、あえて表にして使うことで、同じような風合いを表現することができそうです。こちらのアイデアでは、有孔ボードをそのまま壁に貼り付けていますが、ブラケットを使用すれば、倒れることなく安定した取り付けが可能です。
壁のDIYサンプル.11
ライフスタイル雑誌「Better Homes and Gardens」のインスタで取り上げられているアイデアは、散らかしがちな文房具を見事に収納したおしゃれスタイル。収納用フックを取り付けるバランスもとても参考になります。時計の横に取り付けられたコルクボードには、プッシュピンでお気に入りのフライヤーをディスプレイ。これなら有孔ボードにも穴の跡を残すことなく使えますね。こちらも壁に直接、有孔ボードを取り付けたものですが、壁に穴を開けられない方はディアウォールやラブリコのようなブラケットで対応してくださいね。
壁のDIYサンプル.12
via roomclip.jp
2×4材を好きな長さにカットして柱を作れば、キッチンスペースのような幅の狭い場所にも壁棚収納をすることが可能です。RoomClipに掲載されているka-zu23さんのアイデアもそのひとつ。鍋、お玉、菜箸などはぶら下げて収納し、ホルダーを取り付ければ、タンブラーや調味料などもストックしておくこともできます。
壁のDIYサンプル.13
via roomclip.jp
壁一面に有孔ボードを貼ったアイデアは、DIY FACTORY FUTAKOの物。RoomClipに掲載されています。まるで商品ディスプレイのようなこの収納方法は、DIY好きはもちろん、様々な趣味を持つコレクターさんにもおすすめです。有孔ボードには、黒板塗装を施すと書き込みができるので、お店などでも試してみたいアイデアですね。
壁のDIYサンプル.14
via colors.today
有孔ボードにもいくつかのカラー展開があるので、こちらのアイデアのように黒いボードを使用すると、一気に男前インテリアが完成します。バランスを見ながらフックを取り付け、使いやすさと見栄えを整えたディスプレイです。colors.todayから。
壁のDIYサンプル.15
有孔ボード専用のフックにも、様々なタイプが用意されています。例えば、写真のように棚を取り付けることができる「シェルフブラケット」は、棚の上下を支えて固定することができるので、重量のある物を置きたい時に役立ちます。その他にも、本にはブックスタンドフック、靴にはシューズシェルフフックといったように、バリエーション豊富なフックが株式会社ASAHIで取り扱われています。
壁のDIYサンプル.16
via roomclip.jp
こちらは、塗装とステンシルでオリジナリティを出しているamikoさんのアイデア。RoomClipで紹介されています。有孔ボードの穴は等間隔、かつ均一に並んでいるので、道具を掛けるだけでもきちんと整理されて見えるのが嬉しいですね。いつも使う道具が目の前にあれば、お料理の腕前アップはもちろん、時短にもなりそうです!
ウッドの風合いを楽しむ!
壁のDIYサンプル.17
via www.fukayoi.com
ブラケットを使用した柱に、ウッドプレートを取り付けたこちらのアイデアは「暮らしを彩るふかよい話」から。使用したいウッドプレートの幅に合わせて、柱の幅を調節することができるので、木材をカットする負担がなく設置することができます。シンプルなお部屋の壁も、これならナチュラルな雰囲気に印象付ける事ができますね。
壁のDIYサンプル.18
棚がたくさん欲しい時に、参考にしてほしいのが、monchiさんのブログ「おうちcaféインテリア計画」で紹介されているこちらのアイデア。ブラケットで作った柱に、棚受けレールを取り付けることで、手軽に物を置くスペースを増やすことができます。棚を掛ける位置の高さ調節が可能なので、自分が飾りたい物に合わせて作ることができるのも嬉しいですね。
壁のDIYサンプル.19
via roomclip.jp
賃貸では諦めざるを得ないと思いきや、ブラケットを使用すれば壁掛けテレビを取り付けることもできます!RoomClipに掲載されているsakiさんのアイデアでは、テレビ用の柱2本を取り付け、さらにその外側に1本ずつ設置し、計4本の柱を使っています。すべての柱を見えないようにするため、上から合板を貼り付け、おしゃれな組み木デコレーションも加えられています。
壁のDIYサンプル.20
via www.fukayoi.com
デスク周りの模様替えにも、ウォールラックが大活躍。アンティーク調、カントリー調などの味があるデスクや収納棚を購入したものの、お部屋の雰囲気がいまひとつという時のヒントにいかがでしょうか。幅の広いウォールラックが必要な場合は、柱の数を増やして補強してみてください。「暮らしを彩るふかよい話」に掲載されているこちらのアイデアでは中央に1本プラスし、計3本の柱を使用しています。
壁のDIYサンプル.21
via www.dinos.co.jp
プチリフォームにおすすめのこちらのウォールラックは、つっぱり棒が内蔵されているタイプの物。 dinosオンラインショップで販売されています。天井の高さに合わせて調整可能な可動タイプなので、一般的なお部屋への取り付けが可能となっています。飾り棚を取り付ければ、フォトフレームや雑誌などを置くスペースも充実します。
壁のDIYサンプル.22
via colors.today
壁掛け時計を購入したものの、取り付ける場所がない…なんていう悩みも、ウォールラックで解決。また、机の上や棚の上に物が溢れかえってきた時にも、壁に収納を作ることでお部屋がスッキリと見えてきます。ブラケットで作った柱なら、お部屋の模様替えに合わせて別の場所に移動することができるので、一度設置したら、後戻りができない…なんて失敗もなし。使い勝手の良さにも定評があります。colors.todayから。
まとめ
一気にご紹介させていただいた22の素敵な実用例。いかがでしたでしょうか?ピラーブラケットやディアウォール、ラブリコで柱を作って板を取り付けるだけ、と実はシンプルな構造のウォールラックDIY。安定感を出すコツは、使用するDIYパーツに合わせて、木材の長さをきちんと計って組み立てる事です。あらかじめ床から天井までの長さを計っておけば、木材を購入するホームセンターでカットしてもらえるので、DIY初心者でも気軽にチャレンジできますよ。収納スペース・作業スペースの拡大や、ちょっとした模様替えに、ぜひ試してみてくださいね。
WRITTEN BY
Japan
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