暮らしを上げるタイル天板。海外ライクなサイドテーブルをDIY

今回はエイジング加工と“とある便利アイテム”を使うことで、本格的な雰囲気を放つナイトテーブルをDIY。ソファやベッドサイドはもちろん、小物やグリーンのディスプレイなど汎用性高く使えるので、とりあえず持っておきたいプロダクトになっています。それでは、早速作っていきましょう!

2022.10.05

はじめに

どうもこんにちは!インテリアをDIYしてみたいけど、どうしても“ホームセンターっぽさ”が出てしまって納得のいく仕上がりになってくれない...。そんな悩めるDIYerに向けて、簡単に本格派インテリアな雰囲気を出せるDIYテクニックをご紹介!今回作るプロダクトに関わらず、あらゆる家具に応用可能なので、ぜひ習得していってください。

作るもの

今回作るのはこちら!まるでアンティーク家具かのような味わい深さを醸すテーブルとなっております。本プロダクトのポイントは、「海外ライクなタイル天板」と「時間経過を感じさせるエイジング加工」、そして何より「ビスによる接合部が見えない高級感」の3つ!一つ一つ丁寧に説明していきますので、遅れないようについてきてくださいね。それでは、いざDIY。

材料

幕板 24×48×300mm 2本
脚 30×30×600mm 4本
底板 300×300×12mm 1枚
タイル 97×97×5mm 9枚
振れ止め 30×30×300mm 4本

STEP.01 タイルを底板に固定

早速、一つ目のポイントに挙げた「海外ライクなタイル天板」を作っていきます。まずはタイルを幕板に等間隔で配置していきます。ボンドをタイルに薄く塗り広げ、できるだけムラがないようにしてください。
塗り終わったら、おおよそ4.5mm間隔で端からタイルを置いていきます。ボンドが乾くまで少し時間がかかりますので、途中で違和感があれば微調整をしてください。

STEP.02 底板の受けを作る

次に底板を載せるための桟木を固定していきましょう。この工程の完成イメージは写真のように、すっぽりとタイルを含めた底板が幕板の内側に収まり、かつ幕板の上面ぴったりに納まる位置に桟木をとりつけます。写真を意識しながら進めていきましょう!
印から長さを測ってみると、タイルを含めた底板は幕板に18mm入り込んでいたようです。これによって、幕板がすっぽりと底板を覆ってくれるように仕上げていくことができます。
ここまでできたら、続きは後ほど行いますので、一旦次の作業に移っていきましょう!

STEP.03 エイジング加工

次は二つ目のポイントである「時間経過を感じさせるエイジング加工」をやっていきましょう!でも、一体どのようにしたらこのような味わいが出るのでしょうか?実は、とあるアイテムがあるとすごく簡単に再現することができてしまうんです。
それがこちら!端材にビスを打ち付けまくった器具、題して「引っ掻きくん」。孫の手のように擦れば経年劣化の引っ掻き傷のような模様が作れますし、軽くトントンと叩くことで虫食いあとのような小さな穴を量産することも!これによってプロダクトの雰囲気が大きく変わりますので、気を引き締めて、楽しく作業してみてください。
一通り傷つけ終わったら、やすりで表面を整えてから塗装へ。水性ステインとウレタンを使うことで、古びた風合いを出すことができます。

STEP.04 パーツの接合

次は写真のようにパーツを組み上げ、天板としてタイルを上手くはめていきたいと思います。ここで本プロダクト3つ目のポイント、「ビスによる接合部が見えない高級感」についてご説明していきますね!
その秘密がこちら、Kreg社が発売する「ポケットホールジグ」というアイテムです。こちらは木材の裏側から斜めにビスを打ち込んでパーツ同士の結合を行えるというスグレモノで、表側にビスが丸出しで不恰好、というDIYのあるあるを回避することができちゃいます!

もちろんこちらの商品を使わなくても本プロダクトを作ることはできますが、より高いクオリティを求める方はぜひお買い求めください。
使い方は簡単で、「ポケットホールジグ」をガイドにしながらドリルを使うことで斜めに穴開けができ、それに沿って専用のビスを打ち込む、といった具合です。これを駆使しながら、脚と幕板を連結させていきましょう!
次に、先ほど幕板にマークしたラインに振れ止めの上辺が合うようにしてビスで固定していきます。この時あまり太いビスを使うと割れてしまう可能性があるので、細いビスを使うか、下穴を開けるようにしておきましょう。
こうして組んでいくと、この通り。表面からはビス穴が見えず、美しい仕上がりになっていますね。ボンドでくっつけたかのようなスマートさと、ビスで固定している安定感のいいとこ取りをしているような状態です。素晴らしい!

STEP.05 目地材を敷き詰める

いよいよ最後の工程です。タイル同士の隙間に目地材を入れていくのですが、まずは外に溢れないように底板の周りをマスキングテープで囲います。
その後、パッケージにある使用方法に従って目地材を溶かし、ゴムベラなどを使ってタイルの隙間に流し込んでいきましょう。隙間をなくすことを意識しながら、できるだけ均一にムラがないようにできると理想的です!
ある程度流し込めたら、最後に濡れたタオルやスポンジで拭きあげて表面を綺麗に整えましょう。タイルが輝きを取り戻していくのが、見ていて気持ちいいですよ。

完成

目地材が乾いたら恐る恐る天板を載せて...この通り!シンデレラフィットしたら完成です!
いかがでしょうか、それぞれのパーツが綺麗に収まっていて、とてもスタイリッシュなフォルムになったのではないかと思います。早速、お部屋に飾っていきましょう。

設置

ソファの横に置いてみた様子がこちら!いかがでしょうか、まるでアンティーク家具かのような高級感を醸していて、とても先ほどホームセンターで買ってきたものから生まれたとは思えない佇まいですね。
黄色いタイルもアクセントになっていて、お部屋に華やかさをプラスしてくれています。もちろん、お好みでタイルの色を変えたり、別の素材の天板にしていただいてもOKですので、ここはアレンジの幅を楽しんでみてくださいね。
そしてやっぱり目を引くのはこのエイジング加工と、ビスの見えない美しい接合部!古材インテリアで統一したお部屋にも違和感なく溶け込んでくれていて、それでいていやらしくなく、さりげないダメージ感なのがグッドです。今回ご紹介した「ポケットホールジグ」を使うとこのようなクオリティの高いインテリアをDIYで実現することができますので、本当にオススメできる商品です。

まとめ

今回は、タイル天板とエイジングを施したボディが特徴のサイドテーブルをDIYしました。冒頭にも書いた通り、ソファやベッドサイドに置いても良いですし、植物や雑貨のディスプレイテーブルとしても活躍してくれる汎用性の高いプロダクトになっています。お部屋のアクセントにもなってくれるので、ぜひ作ってみてくださいね!それでは、また次回のDIYで。
撮影:薮内努(TAKIBI)
監修:岩西剛

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