「石壁」で、ワンランク上の家づくり。外壁・内装のおしゃれ事例&DIYも!

当記事では、外壁や内装を石壁にする方法や、その費用などについて解説します。石壁リフォームの種類やメリット・デメリット、DIYで施工する方法、おしゃれな石壁を使ったデザイン事例などまとめてご紹介しますので、これからリフォームを行う人はぜひ参考にしてください。

2022.01.07

高級感があり、空間を上品にまとめてくれる石壁。ワンランク上の上質な部屋に仕上げたい人や、モデルルームのようなおしゃれな家を目指している人は、内装や外装の一部に石壁を取り入れてみてはいかがでしょうか。
今回は、石壁のメリットやデメリット、業者にリフォームを依頼する際の費用目安、DIYで内装を石壁にする方法などについてご紹介します。これからリフォームを行う人は、ぜひ参考にしてみてください。

漂う高級感…憧れの「石壁」はリフォームで実現できる!

デザイン性が高く、独特の重厚感・高級感がある石壁は、「より見た目にこだわったリフォームを行いたい」「ワンランク上の上質な家づくりを目指したい」といった人に人気の資材です。内装だけでなく外壁にも使用できるため、外観リフォームでも多く取り入れられています。今回は、外壁と内装それぞれに石壁リフォームを行う場合を想定し、費用やリフォーム方法などをご紹介します。
石壁リフォームには天然石や人造石、石材パネルや石壁風の壁紙など、さまざまな方法があります。それぞれ機能性やメンテナンス性、設置費用などが異なるので、条件に合ったものを選ぶことが大切です。

実際どうなの?外壁や内装を石貼りにするメリット・デメリット

特徴的な素材感が魅力の石壁ですが、ほかの材質と比べてどのような点が優れているのでしょうか。ここでは、外壁や内装を石貼りにするメリット・デメリットをまとめました。

石壁の利点、ポイントは「デザイン性」と「機能性」

石壁のポイントは、高いデザイン性と機能性です。一般的な壁材でよく用いられるモルタルやコンクリート、木材などとは違って壁に厚みが出るため、壁の一部分に使用するだけでも十分な存在感があります。特に内装に用いる場合は、インテリアやほかの壁材との相性を見つつ部分的に使用すれば、ほどよいアクセントになることも。

また、天然の石材は、耐火性や耐熱性などに優れています。熱を通しにくい性質があるため、室内に使用すれば夏場の温度管理も安心です。外壁に使用した場合は、万が一火事が起こっても、家が燃えるのを防いでくれるでしょう。

さらに、天然素材の石壁は傷や汚れに強く、耐久性も高めです。石壁は、石そのものの素材を生かした無垢材なので、傷が付いても表面を磨けば再生できます。外壁に使用した場合、サイディングやガルバリウム、モルタルなどは7〜15年ほどで塗り替えが必要ですが、石壁なら塗装は必要ありません。

耐震性や価格、そして「吸湿」の特性には課題も

石壁はほかの資材と比べて質量がある分、外壁などで広範囲に施工すると住宅に負荷がかかり、耐震性が低下する恐れがあります。築年数が経ち、リフォーム後に建物が劣化してきた時や、古い住宅に石壁を施工する時などは注意が必要です。

また、外装に石壁を使用する場合、工事にかかる費用はほかの壁材よりも高額です。近年よく用いられているサイディングなどと比較すると、1.5倍程度の値段になることも。施工内容によっては高い技術を要するため、人件費や技術料などで費用が膨らんでしまうのです。
そして見落としがちなのが、天然石の特徴である吸水性です。水を浸透させる特徴があるため、色の付いた液体などが付着すると、シミが取れなくなることもあります。内装で使用する場合は、「飲み物をこぼしたらすぐに拭き取る」「コーヒーやワインなどシミになりやすい液体は近くに置かない」などの工夫も必要かもしれません。外壁に使用した際は、雨水で変色したり、アルカリ性の水に反応して表面に白い粉が発生したりと、天然素材ならではのトラブルもあるでしょう。これらは市販の洗浄剤で掃除できるので、状況に応じてこまめにメンテナンスを行ってください。

これらの不具合が気になる人は、天然素材ではなく、メンテナンス性やコスト面に優れた人造石を使用するのもオススメです。天然石でありがちな苔・カビの発生も防げるので、お手入れの手間も削減できるでしょう。

石壁にリフォームする費用の目安はどのくらい?

ここでは石壁の設置費用や、費用が変わるポイントなどを解説します。石材の種類や石材パネルの費用などにも触れるので、ぜひリフォームを行う際の目安としてみてください。

単価は石の種類で変わる!石材別の特徴&費用相場

天然石の石壁は、石の種類によってリフォーム費用が変わります。主な種類は、錆バラや大理石、御影石、コーラルストーンなどです。錆バラは花崗岩を使用した石材で、摩擦に強く耐久性に優れているため、自然派住宅の外壁などで多く使用されています。

大理石は、石灰岩がマグマの働きによって変形したものです。滑らかな光沢と独特な斑紋が特徴で、材質はほかの石材と比べて軟質です。なお、炭酸カルシウムを主成分としているため、酸やアルカリに触れると変色する点には注意しましょう。
御影石も花崗岩から形成された石材です。墓石で使用されている御影石を見たことがある人も多いでしょう。白やグレー、赤、黒など色のバリエーションが豊富で、外構や室内のアクセントとしてよく使用されます。
コーラルストーンは、貝や珊瑚などの堆積によって生まれた石灰岩です。保湿・消臭効果が高く、内装・外装のアクセントやトイレの壁材などに使用されています。肌に自然な凹凸があり、人口壁では表現できない趣ある質感を楽しめます。
【1㎡あたりの材料費相場】
錆バラ:1万〜2万円/㎡
大理石:1.6万〜5万円/㎡
御影石:1万〜2万円/㎡
コーラルストーン:2万〜3万円/㎡

内装に使うなら「石材パネル」という選択肢も

内装に石壁を導入するなら、あらかじめ棒状の人工石を貼り合わせてある石材パネルがオススメです。低コストで導入でき、施工も比較的簡単なので、天然の石壁よりも気軽に導入できるでしょう。業者依頼だけでなく、DIYリフォームでも人気があります。

厚みやデザイン、質感、カラーなど多くのデザインが楽しめるのもポイントです。費用は1㎡あたり7,000〜20,000円ほど。石材を使用したパネルだけでなく、セメントやセラミックなどを使用した擬石パネルなどもあり、好みによってさまざまな商品を選べます。天然石とは違って、広範囲に施工しても建物に負担がかからないので、築年数の古い住宅でも安心して施工できるでしょう。

もっとコストを抑えたい!石壁風の内装をDIYで作る方法

より費用を抑えて石壁リフォームを行いたい人は、DIYでの施工もオススメです。外壁のDIYリフォームには高度な技術が必要ですが、内装なら工夫次第で初心者でも挑戦できるでしょう。ここでは、石壁をDIYで作る方法についてご紹介します。

軽量化も実現!発泡スチロールを使った石壁風DIY

DIYで多く使用されているのが、フェイクレンガです。中でも発砲スチロールレンガは、適度な厚みと立体感があり、より本物に近い質感に仕上がります。100均や通販などで気軽に購入できるため、準備に手間がかからないのも嬉しいポイントです。

柄の入っていない発砲スチロールを使う場合は、まずレンガひとつひとつの幅やデザインを決め、ペンと定規で下書きを行います。下書きが終わったら、はんだごてでレンガの溝を掘り、アクリル絵具や油性のペンキなどで着色しましょう。着色剤にセメントや砂などを混ぜれば、表面のザラつきを表現でき、よりリアルに仕上がります。

DIY初心者でも挑戦しやすい♪石壁風クロスやシートで壁紙を張り替え

壁紙の張り替えは、初めてDIYリフォームに挑戦する人でも比較的簡単に行える、オススメのDIYリフォームです。あらかじめ石壁風にデザインされているシートなら、自分で着色などを行う必要がないので、ペンキや刷毛などの道具を揃える手間も省けるでしょう。

なお、レンガ風の石壁クロスを使う際は、貼り合わせた壁紙の柄をきちんと揃えるように注意しましょう。縦に連なる柄のパターンを意識して、柄の始まりを合わせるように貼っていくのがポイントです。切りしろを10cmほど残し、横方向に柄がきれいに揃うようにカットしてみてください。

より詳しい壁紙の貼り方を知りたい人は、以下の記事をご参照ください。詳しい張り替え手順や失敗しない壁紙の選び方、道具選びのコツなど、DIY壁紙リフォームに必要な情報を網羅しています。

真似したい!石壁を使ったおしゃれなデザイン事例

ここでは、石壁を使ったデザインの実例をご紹介します。リビングやキッチン、外壁などさまざまな箇所をご紹介しますので、ぜひオシャレな部屋づくりの参考にしてください。

重厚感と明るさを両立した、白い石壁のリビング

「RoomClip」に掲載された、インテリアデザインの事例をご紹介します。部屋全体をモノトーンで統一したリビングは、スタイリッシュで洗練された印象です。壁の一部分のみ石壁クロスを使用しており、シンプルさを残しつつもエッジの効いたオシャレな空間に仕上がっています。

石壁で、シンプルなキッチンにさり気ないアクセントを

Instagramで見つけた@ucahomeさんの投稿からピックアップしてご紹介します。開放感のあるキッチンの壁に白い石壁を使用しました。テーブルやキッチンカウンター、植物などのインテリアとも相性がよく、ナチュラルテイストで揃えた部屋の雰囲気にさりげないアクセントを加えています。

家の中と外を繋ぐ、一枚の石壁が主役の家

「SUVACO」で掲載されている外観リフォームの事例です。家の中と外を貫通する石壁が思わず目を引く、大胆なデザインがポイント。テレビ台や床、天井のカラーとマッチした石壁を使うことで、広範囲に施工しても空間の統一感を邪魔しません。

デザイン性と機能性に優れた石壁は、上品で洗練された部屋づくりにぴったりです。デザインのアクセントとして上手に取り入れられれば、いつもの部屋もワンランク上のデザインに仕上がるはず。天然石や人造石、石材パネルや石壁風クロスなど、さまざまなリフォーム方法があるので、費用や特徴などを踏まえて自分に合ったものを選んでみましょう。「具体的なデザインや費用などを知りたい」「予算やニーズに応じた提案を行ってほしい」という人は、ぜひリフォームのプロである「カシワバラ・コーポレーション」にご相談ください。

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