壁紙をDIYで張り替える術をWALPAで学んできました

部屋の印象を変えたいとき、家具の配置を変えたり、カーテンや照明の色を変えるなど、方法はいろいろありますが、より大きな変化を生んでくれるものがあります。それは、壁紙を変える事。とはいっても、壁紙の貼り方を知っている人はほとんどいないでしょう。そこで今回は、輸入壁紙専門店「WALPA」が行っている壁紙貼りのワークショップの様子、そして壁紙の種類や特徴について詳しくご紹介します。

壁紙をDIYで張り替える術をWALPAで学んできました

壁紙で自分好みの空間をDIY!

今回の講師、米澤加奈子さん。1つ1つの工程を丁寧に説明してくれました

輸入壁紙専門店WALPAでは、店舗のスタッフが壁紙の貼り方を初心者にもわかりやすくレクチャーしてくれます。90分にわたり、壁紙の基礎知識から実際に貼る際のテクニックまでを丁寧に解説。初めての方でも壁紙をきれいに貼れるようになるのだとか。今回は恵比寿にある「WALPA store TOKYO」で行われたワークショップに参加し、壁紙貼りを学んできました。

輸入壁紙専門店「WALPA」とは?

店内に入ると、目に飛び込んでくるカラフルな壁紙の数々。WALPAは、真っ白な壁紙が主流の日本に個性的な壁紙を持ち込んだパイオニアであり、現在その取扱い数は約3万点に上ります。ヨーロッパを中心に人気ブランドの商品が豊富に揃い、海外からのお取り寄せも可能です。好みの柄や部屋の図面を伝えれば、壁紙コーディネートの提案もしてくれるそう。ご相談は、事前のご予約をオススメします。そんな理想の空間を作りたいお客さんに、個性的な壁紙との出会いの場を提供しているお店、それがWALPAです。

壁紙の基礎知識

壁紙を貼る前に、まずは基礎知識から教えていただきました。

今回貼るのは、初心者向けのこちらの壁紙。

貼る前はこのような筒状に巻いてあります。左手に持っているのが、今回使う壁紙。

幅53cm×10mのドイツ製 1ロール¥6,480(税込)で、重さは約1キロ。海外製の壁紙は幅がだいたい50cm前後です。

柄の繰り返しを意味する“リピート”はストレートタイプで、 素材はフリース(不織布)。壁紙は横に柄を繋げていき、繋がり方の違いでノンリピート、ストレートリピート、ステップリピートの種類に分かれます。ストレートリピートは柄が規則的に並び、ステップリピートは柄が階段状に並ぶため、見た目に動きが出るのが特徴です。

この壁紙はステップリピートです。柄が規則的ではないところがポイント。

壁紙に書かれている数字「476408」は品番で、隣の「4」はロットと呼ばれる壁紙の誕生日のようなものです。大きな面に貼るときは、ロットが違うと色味や柄にズレが生じるため、同ロットのものを使用しましょう。

ちなみに、現在WALPAは14ヵ国のメーカーと取り引きがあります。日本人の好みにフィットする壁紙は初心者にも貼りやすくリーズナブルなドイツ製「rasch」、そして明るい雰囲気と高いデザイン性が魅力のオランダ製の壁紙がオススメ。

そのほかにも廃材をモチーフにしたオランダ人デザイナーが手がける「PIET HEIN EEK」。映画のポスターや有名俳優などを使ったポスター感覚で貼れるイギリス製の「1wall」。バナナ、チェリーなど香りのするアメリカ製の「Flavor paper」。さらには街などの美しい風景写真が壁紙になっており、一瞬写真をそのまま貼っているかと思うほどの鮮やかさが特徴のスウェーデン製の「Photowall」。この「Photowall」を使い、自宅の押入れを水族館のようにしたお客さんもいるとのこと。いろいろな国の壁紙を見比べ、自分の好みにしっくり合うものを探しましょう。

初心者向けのポイントは不織布

まず壁紙の素材は、紙と不織布に分かれます。不織布とは、マスクや掃除用の使い捨てシートに使用されている素材です。紙素材の場合は、壁紙の裏にのりを塗るため、一度紙をすべて広げる必要がありますが、不織布は専用のりを直接壁に塗ってから貼っていくため、壁紙を広げるスペースが必要ありません。そのため作業がしやすく、初心者向けです。

さらに不織布の中でも柄ものは境目がわかりにくく、一見難しく見える柄合わせも、柄をスライドさせて簡単に行えます。一方で簡単そうに思える無地の壁紙は、柄物に比べるとつなぎ目が空くと目立ちやすいので注意しましょう。

ほかにも不織布には利点があり、のりが乾く前であれば貼り直しが出来きる点、丈夫で破れにくい点、伸び縮みが少ない点があげられます。なお、紙素材の特徴としては、不織布よりも繊細な柄を印刷することが出来るため、デザイン性の高く独特な世界観を生んでくれます。個性的な空間を作りだしてくれるので、一度、不織布を経験して、ポイントを掴んでから挑戦するとスムーズに貼れます。

壁紙専用のりの作り方

壁紙を貼る前に、張り替えに欠かせない専用のりを作ります。

用意する物(壁紙1本分)

・粉のり(30g)
・水(1ℓ)
・バケツ
・ハケ
・ペットボトルのキャップ

まず、バケツの中に、水を1リットル入れます。

次に、粉のりをサラサラと入れていきます。ペットボトルのキャップ1杯がだいたい3gなので、10杯を目安に入れて下さい。少し多めに粉のりを入れて、最後に水で調整するのがオススメです。のりがダマになるのを防ぐために広い範囲に振りかけるようにして入れましょう。

ジェル状になるまでよくかき混ぜます。ダマがなくなったら完成です。

のりが余った場合は、3日くらい置いておくと水の劣化とともに水のようにさらさらになるので、水で薄めてからお風呂場に流してください。

続いて壁紙貼りに使う道具はこちら。

店頭では左上のテープや養生を除いた11点が、セットで販売されています。 ¥3,991(税込)

内容は
・地ベラ
・撫でハケ
・竹ベラ
・カッター
・ジョイントローラー
・ハケ
・ローラーハケ
・スポンジ
・ローラーハケ用トレイ
・カッター
・替刃

天井高によっては脚立も必要です。
また、施工するときに便利なWALPAオリジナルの腰袋も用意しています。
・腰袋
・脚立

壁紙の貼り方

貼る前に壁の仕様と壁紙の柄向きをチェックすることが大切です。

日本の壁には撥水加工が施されているものがあり、水で溶いて作った専用のりでは貼れない可能性があります。簡易的に調べるにはセロテープやマスキングテープを貼り、簡単にはがれないようであれば大丈夫です。サンプル「貼ってはがせる輸入壁紙のお試しセット」もWALPAでは用意しているので、試してみるのもオススメ。
次に、壁紙を引き出しながら柄の向きを確認して下さい。海外製の壁紙は、引き出したときに柄の向きが逆さになっていることがあります。必ず一度チェックして下さい。

それでは、貼っていきます。

床にのりが付かないように、ビニールなどで養生します。今回、床に貼ってあるのは、緑色の養生テープと保護ビニールが一体になったマスカー。貼るだけで汚れを防げるオススメ便利アイテム。

コンセントカバーは必ず外し、マスキングテープで差し込み口を塞いでから貼り始めましょう。

コンセントカバー以外にも外せるものはできるだけ外し、壁面の作業スペースを広く取ります。

1. のりを均一にまんべんなく塗ります

のりだれを防ぐためバケットの中で余計なのりを落としてください。 はさみと同じように、利き手によって壁に対して左右どちらから貼り始めるかが変わってきます。右利きの人は壁の左隅から右へ、左利きの人は右隅から左へ貼っていきます。

のりを左隅から塗り始め、上下に広げていきましょう。ちなみに、日本の平均天井高は240cmなので上を塗るときは脚立が必要になります。またがるように乗り、脚立をしっかりと安定させましょう。 のりの量は指でなぞって少し跡が残るくらいが適量。ローラーを何度も転がすと、一度塗ったのりを剥がしてしまうので、バターを塗るように、壁にのりを乗せるイメージで進めましょう。ローラーはWを描くように動かすと綺麗に塗れます。 塗り幅は、壁紙の幅より少し広めに塗ります。ローラーの幅が15cmなので、それを目安にしましょう。今回貼る壁紙は幅53cmなので、ローラーで4つ分測ると約60cmになり、ちょうど塗りしろが出来ます。 ローラーでいき届かない箇所は、ハケでしっかり塗りましょう。

2. 1枚目を貼ります

足下に置いた壁紙を、端を持って引き出していきます。必ず上下に切りしろ5cmずつ余分に長さを取って下さい。

端に壁紙を合わせ、なでハケでまん中から1度横方向に空気を抜きます。

続いて上下方向に、外に空気を抜くように貼っていきます。

真ん中から上下に空気を抜くのがポイントです。

壁紙の表面に付いたのりをそのままにしておくと、シミになることがあるので注意しましょう。すぐにスポンジで拭き取ることが綺麗に仕上げるコツです。

3. 隅を竹べらでクセ付けましょう

まず指でなぞり、隙間をなくしてから竹べらでクセ付けをしていきます。注意点は力をいれすぎないこと。強すぎると摩擦で壁紙が黒ずんだリ、傷つくことがあります。

4. 余分な壁紙をカットします

地ベラをあてがい切っていきます。地ベラの角は一方はとがっていますが、もう片方は丸くなっています。とがっている方を角に合わせ、カッターで切っていきましょう。

端からカットしていき、中央まできたら地ベラをスライドさせ切り進めます。カッターを壁から離さないよう気をつけて下さい。上をカットするときは天井を切るイメージで行うと、きれいな仕上がりに。 また、きれいに仕上げるもう一つのポイントとして、カッターの切れ味が重要になってきます。切り終わったカッターにはのりが付いているので、1回のカットで1つおるようにしましょう。

5. 下の余分な壁紙をカットします。

下も同様に切ります。床を切るようなイメージで切って下さい。はみ出したのりはスポンジで綺麗に拭き取りましょう。

6. 2枚目の壁紙を貼ります。

1枚目と同様にのりを塗ります。1枚目を少しめくり、つなぎ目にのりを塗り足すことがポイントです。

上下に切りしろを残すことを忘れないよう気をつけてください。

繋ぎ合わせて2枚目を貼ります。のりが乾く前であれば壁紙は動かすことが出来るので、スライドさせながら柄合わせをしましょう。

合わせが甘いと、目スキと呼ばれる壁紙と壁紙の間に隙間が出来てしまいます。しっかりとつき合わせましょう。

きれいに仕上げるオススメ和紙テープ

『和紙テープ』(3.5cm×100m) ¥1,008(税込)

繋ぎ目に目スキが気になる方には、便利な「和紙テープ」をご提案。和紙は吸着率がよく、壁紙が和紙にくっつき、目スキしにくくなります。このテープをつき合わせした繋ぎ目の裏に貼りましょう。濃い色や無地の壁紙に使うのがオススメです。

7. 1枚目同様に、上下の余分な部分をカットします。

はみ出したのりの処理はお忘れなく。

8. つなぎ目にローラーをかけます

壁紙との境目をジョイントローラーで押さえ、つなぎ目をしっかりおさえます。

隙間からのりが出てくるので、しっかり拭き取って下さい。

9. 角の作り方

まず、側面に沿って木ベラで縦に折りたたみます。

次に端は折りたたんだまま2枚重ねてクセ付けをし、上を先にカットします。

次に下をクセ付けしカットします。

最後に側面を縦にカットすると、角が綺麗に貼れます。

10. コンセント部分の貼り方

壁紙の上からコンセントの4隅を確認し、ボールペンで印をつけます

壁紙を少し浮かせ、角からコンセントの中心に向かって、X字に切れ込みを入れましょう。

次に、地ベラをあてがいコンセトの淵に沿って切っていきます。

余分な部分をハサミでカットし、最後にカバーをはめれば出来上がりです。

これで完成です。

1枚目は少し苦戦しましたが、手順さえわかってしまえば2枚目、3枚目はスムーズに貼る事ができました。柄合わせの時は数ミリのズレも気になってしまい、つい作業に没頭。綺麗に貼れた時はまるで職人になった気分を味わえます。一度経験するとハマること間違いなし!

こんな便利アイテムもあります。

位置調整テープ

壁紙用両面テープ(4cm×10m) ¥1,490

WALPAがオリジナルで開発した、のりを使わずに壁紙を貼るためのテープです。これまでは、テープで壁紙を貼る際、マスキングテープと両面テープの2種類が必要でした。両面テープは粘着力が強いため、直接貼ると壁を傷めてしまいます。そのため、まず壁にマスキングテープを貼り、その上に両面テープを付けてから壁紙を貼る手順でした。位置調整テープは、そんな手間が省ける魔法のテープ!壁を傷めることなく剥がすことが出来る上に、粘着力もある便利なアイテムです。

INFORMATION

WALPA store TOKYO
住所:〒150-0021東京都渋谷区恵比寿西1-17-2 シャルマンコーポ恵比寿1F 101号室
電話:03-6416-3410
FAX:03-6416-3408
E-mail:tokyo@walpa.jp
営業時間:11:00~19:00
※年末年始・お盆はお休みをいただきます。
※定休日:木曜日(2017年11月9日より)祝日、毎月1日の木曜日は営業いたします。
※11月22日(水)は臨時休業となります。

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