店舗設計・店舗デザインを成功に導くポイントは?事例からヒントを探る

店舗設計・店舗デザインを成功させる秘訣や、コンセプトの決め方、設計から着工までの流れなどを解説していきます。優れた店舗デザインの事例にも触れていくので、これから新たに店舗をオープンする人や改装を行う人はぜひ参考にしてください。

公開日 2020.12.13

更新日 2020.12.13

店舗設計・店舗デザインを成功に導くポイントは?事例からヒントを探る

より優れた店舗設計・店舗デザインを行うとき、どのようなポイントを意識するべきでしょうか。一般的な住宅設計や内装リフォームなどとは違い、店舗では明確な意図をもってレイアウトを考える必要があります。この記事では、店舗設計を組み立てる方法や成功のコツ、デザイン事例などを紹介するので、これから新たにお店を出そうと思っている人や、内装変更を行う人などはぜひご一読ください。

店舗設計の基本は「ターゲット層の見極め」と「導線」

店舗設計にこだわる理由の1つに、「ユーザーエクスペリエンス(UX)」の向上が挙げられます。ユーザーエクスペリエンスとは、顧客が商品を購入したり、サービスを受けたりしたときに得られる体験のことです。使い勝手や品質だけでなく、「心のこもったサービスに感動した」「やりたいことをスムーズに実現できた」などといった印象や気持ちも含みます。

お客様によりよい体験をしてもらうには、「ターゲット層の見極め」「適切な導線の確保」が不可欠です。まずはそれらの要素を明確にし、お店に来てほしい顧客の顔や年齢、性別、職業などを洗い出しましょう。5W1Hを使い、具体的に利用シーンやサービス内容などを考えるのもオススメです。

また、店舗の業種や扱う商材などによっても適切な導線は異なります。小売店では顧客の導線は長く取り、店内をゆっくり歩いて商品を見て回れるようなレイアウトがよいでしょう。一方飲食店では、お客が店内を歩き回ることはないため、スタッフのスムーズな配膳・移動を可能にするシンプルな導線が相応しいでしょう。どちらの業種でも、スタッフと顧客の導線があまり交差しないように注意し、スタッフの導線は比較的短く取るようにしてください。
店舗設計・店舗デザインを成功に導くポイントは?事例からヒントを探る

店舗デザインの成功はブランドを活かしたコンセプト作りから!

店舗設計は、単純にイメージや好みだけでデザインを決定するのではなく、あくまでも企業のブランドイメージに即したコンセプトを基本に考えることが大切です。製品やサービスに触れる中で、ブランドの価値を再認識したり、ブランドらしさを連想できたりするデザイン・設計が理想的でしょう。

個人経営などでこれから新たに店舗を初める人は、ブランディングからデザインのコンセプトを考えるとスムーズです。「記念日などに利用したい特別感のあるレストラン」「1人気軽に入れるカジュアルなカフェ」など、コンセプトが決まればそれに合ったデザインも考えやすいです。
店舗設計・店舗デザインを成功に導くポイントは?事例からヒントを探る

店舗設計・デザインはどんな業者に依頼すべき?

店舗設計やデザインを依頼するなら、どんな業者にコンタクトすればよいのでしょうか。多くの場合は、まず設計事務所やデザイン事務所などの専門家や、内装業者などに依頼をかけます。設計と施工どちらも行っている業者もあれば、設計・デザインを行った業者が馴染みの施工会社を紹介してくれることもあります。業者によって業務範囲や特徴は異なるので、依頼前によく確認しましょう。

また、設計会社はそれぞれ異なる得意分野をもっています。過去の実績数や施工をホームページなどで確認し、「店舗設計の実績は豊富か」「相性のよいデザインはあるか」などをチェックしましょう。特に効率的な導線を設計するためには経験が必要なため、一般的な住宅設計ではなく店舗設計の実績が多い業者を選ぶと安心です。

店舗設計から着工までの流れを解説

これまでの内容を踏まえながら、店舗設計の依頼から着工までの流れを解説していきます。初めて店舗をオープンする人や、店舗設計で失敗しないポイントなどを知りたい人はぜひ参考にしてください。

店舗のコンセプトやターゲット層を精査する

店舗設計・店舗デザインを成功に導くポイントは?事例からヒントを探る
まずは店舗のコンセプトを決め、顧客となるターゲット層を固めていきます。先ほども紹介したように、ターゲット像は顔や年齢、性別などをできるだけ具体的にイメージすることが大切です。「ターゲット層はどのような内装を好むのか」「コンセプトに合った雰囲気はどのようなものか」などを精査しながら、どんな店舗にしたいのかを考えましょう。

要望をもとに業者と打ち合わせ

次は要望を基に、依頼先の会社と打ち合わせします。デザインや設計の希望を伝える際は、イメージだけでなくコンセプトやターゲット層なども詳しく共有すると、よりよい内装のアドバイスをもらえたり、自分のイメージに沿ったデザインをいっそう反映してもらえたりするので、オススメです。

とはいえ、口頭だけでデザインの要望を伝えきる、ということは難しいものです。あらかじめ集めておいた、理想に近いデザインの写真や画像を見せつつ、イメージを共有するとよいでしょう。設計事務所の過去の施工実績などを見ると、写真と一緒にかかった金額などが提示されていることもあるので、おおまかな予算の目安とすることもできます。

レイアウトの制作・見積もり

打ち合わせから数週間ほどで、完成予想図や3Dパースなどが届きます。それらをブラッシュアップし、必要に応じて何度か打ち合わせや提案を重ねるなどして、イメージを擦り合わせていきましょう。納得のいく予想図が完成したら、使用する素材や塗料といった詳細も決定し、より詳しい設計図を提示してもらいます。その際は、あらかじめ予算を伝えて、どこまで対応できるかを確認しておくと安心です。

設計図が完成したら、設計会社・デザイン会社が提携している会社を紹介してもらうか、自分で調べるなどして施工会社を決定し、見積書を依頼します。基本的に見積もりは、複数の業者へお願いしましょう。同じ条件で相見積もりを依頼すれば金額の相場がわかり、より要望に沿った業者を選べるでしょう。

契約・施工開始

レイアウト案や設計案、見積書などを比較し、施工業者を決定したらいよいよ施工が始まります。設計から工事が終わるまで、おおよそ3〜4ヶ月ほどかかるので、オープンに間に合うように余裕をもってスケジュールを立てましょう。

店舗デザインの成功事例を紹介

店舗デザインの幅は広く、どのような設計が最適か迷ってしまう人も多いはず。ここでは、ブランドイメージを一新したバラエティ豊富な内装や、斬新なデザインコンセプトを取り入れたリニューアル事例など、魅力的な店舗デザインの事例を紹介します。

こだわりを再現した"60年代の洋品店"の店舗デザイン事例

こちらは、「DIYer(s)」で掲載した店舗デザイン事例の1つ。「60年代のフランス」をコンセプトに、内装・外装ともにオーナーのこだわりが詰まった洋品店です。

特に目を惹く部分は、お店の正面でしょう。内装と合わせた木材を選定し、統一感を意識していることがわかります。あえて看板は出さず、広く取ったガラス面から内装の世界観を魅せる設計にすることで、つい覗き込んでしまうような違和感を演出。

また、内装にも店主の願いを汲み取った工夫がたくさんあります。店内の床は一般的なフローリングではなく、フランスのルーブル美術館にも使用されている贅沢な「フレンチヘリボーン」を採用しました。また、床や壁はあえてシンプルな艶消し塗装を施すことで、60年代のモダニズム建築を意識しています。

「こうしたい!」という強い想いをもって挑めばイメージが伝わりやすく、満足度の高い設計ができるとわかる実例です。オーナーと施工会社、両方の提案が詰め込まれ、センスあふれる店舗になりました。

現代的なイメージに一新したマクドナルドの店舗設計事例

「Tanseisha」に掲載されている店舗設計の事例をご紹介します。こちらのポイントは、今までとは違うデザインの店舗を一気に複数オープンしたことです。それにより、「ファストフード店」という根強いブランドイメージを、現代的なムードへと一新しました。「Qualite(クオリテ)」「Edge(エッジ)」「Food(フード)」「Fresh(フレッシュ)」「Extreme(エクストリーム)」をコンセプトに5つのデザインを考案し、店内広告にはデジタルサイネージが用いられています。

ショールームも兼ねたネスカフェ原宿のリニューアル事例

「Tanseisha」に掲載されている、店舗のリニューアル事例です。ネスカフェ原宿の店舗が「味わう」・「聞く」・「香る」・「触れる」・「見る」五要素の空間体験をコンセプトに、ショールームのような斬新な空間へ生まれ変わりました。国内だけでなく海外のデザイナーとも協力し、ネスカフェのブランドコンセプト「コーヒーがもたらす豊かな世界感」というメッセージをより感じられるデザインになっています。

伝統産業の魅力を伝える栃木レザーアンテナショップの事例

こちらも「Tanseisha」から、栃木で長い歴史を誇るレザーショップの店舗デザイン事例を紹介します。世界的にも高い評価を得ている栃木レザーの魅力をより広く知ってもらうために、初のアンテナショップを作りました。コンセプトに「Craftsmanship」を掲げ、栃木レザーと相性のよい素材や質感にこだわって什器やインテリアを選んでいます。

【関連コンテンツ】リフォーム費用や店舗兼住宅の注意点もチェック!

店舗の内装リノベーションにかかる費用を詳しく知りたい人は、ぜひこちらの記事も読んでみてください。飲食店、アパレル点、美容室、サロン、クリニック、オフィスなど業態ごとに料金を説明しています。耐用年数や原価償却についても説明しているので、費用に関する幅広い知識が得られます。
こちらの記事は、店舗兼住宅を建てたい人にオススメです。店舗兼住宅のメリットやデメリット、法律に関する注意点、オシャレな施工事例などを紹介しています。住宅・店舗のみを建てるときとは注意点や設計のコツなどが異なるので、検討している人はぜひチェックしてみてください。

店舗設計・店舗デザインを成功に導く秘訣は、ブランディングをもとに明確なコンセプトを定めること。漠然としたイメージでデザインを決めるのではなく、「どんな人に来てもらいたいか」「どんな店舗として見られたいか」などを意識してコンセプトを決めてみてください。カシワバラ・コーポレーションは、先ほど紹介した「こだわりを再現した”60年代の洋品店”の店舗デザイン事例」の設計を担当したリフォーム会社です。豊富な店舗デザイン実績があるので、設計や内装で悩んでいる人はぜひご相談ください。

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