手作りプラネタリウムで満天の星空が目の前に!

夜空の星々を眺める天体観測はロマンチックで素敵な趣味。でも天気に左右されたり、都心では明るすぎたりと条件は難しいですよね。でも諦める必要はありません。今回は2つの自作プラネタリウムをご紹介します。

2022.01.07

CASE.02 付録でこのクオリティ! ピンホール式プラネタリウム

材料と道具

■『大人の科学マガジンvol.09』(学研教育出版)
■単3乾電池2本
■プラスドライバー
■ハサミ
(■ピンセット)

気になる付録の中身はこのとおり。
架台となる各パーツや4枚の恒星原板など必要なものはほぼ全てセットになっており、用意する道具はドライバー、ハサミ、電池のわずか三点のみ。

作り方

STEP.01 架台の組み立て

まず取り掛かるのは架台と呼ばれる光源と土台をつなぐ部分の組み立て。電球ソケットと2種類の主軸パーツを組み合わせ、ビスで固定します。
電球ソケットからはリード線が出ているので、主軸の隙間を通って外に出るように組み立てます。この時、リード線を強く引っ張りすぎると断線してしまうので、要注意。

主軸が完成したら、さらに2種類の支柱パーツと組み合わせて、架台を組み立てます。この時にボルトを使用しますが、付属しているナットつまみで簡単にナットを閉めることが出来ます。
支柱に緯度シールを貼るのを忘れずに。
架台の組み立てが終わったら、主軸の▲印を目印にして時間シールを貼ります。完全に貼ってしまう前に、点線部分で切り落とし、ズレがないよう貼り合わせましょう。同様にベースパーツにも月シールを貼って次の工程へ進みます。

STEP.02 台座の組み立て

最初に台座パーツにスイッチを差し込んだ後、裏側からスライドスイッチをセット。この時、黒いスライドスイッチは左側(OFF)に合わせておくようにしましょう。
OFFになっていることを確認したら、スイッチ押さえをつば付きビスで固定。ビス穴はプラスチック製なので歪まないよう垂直にビスをねじ込みます。その他に電池接点(+、-、+-の3つ)や電池押さえなどのパーツを取り付けたら、架台をセットします。
架台を台座にセットする際、台座の穴からコンセントを通し、差し込みます。細かなパーツですが、奥までしっかりと差し込んでおきましょう。
取り付けた全てのパーツを組み合わせると、上の写真のようになります。乾電池もセットして次の工程へ。

STEP.03 電球がつくか確認

架台上部のソケットに付属の電球をねじ込み、スイッチのON、OFFを繰り返し、電球がつくかチェックします。
しっかり光っているので問題なし! これでスタンド部分は完成です!

STEP.04 恒星球の組み立て

続いては恒星球の組み立て。プラネタリウム装置といえばレンズを使用したものが一般的ですが、今回のプラネタリウムはレンズの無い「ピンホール式」のプラネタリウム。恒星球も構造は非常にシンプルで、もともとは教育用に普及したものだそう。
使用する恒星原板は4種類あり、それぞれ間違えないように耳(のりしろ)部分で見分けておきましょう。まずは恒星原板の境界部分を、前後に2~3回折り、クセをつけておきます。
折り目をつけたら、同じアルファベットごとに両面テープで接着します。アルファベットはA、B、Cと順に接着すると組み合わせが楽になります。
全ての面を貼り合わせたら、耳の部分を半分(5mm)ほど残して切り取ります。
次に、穴の空いている一面にベースをセット。恒星球の▲マークとベースに貼り付けた月シールの3月が合うように取り付けます。これで恒星球も出来上がり。
出来上がった恒星球を台座にセットしたら、ピンホール式プラネタリウムの完成です!

STEP.05 いざ投影!

試しに完成したプラネタリウムのスイッチをONにするとちゃんと星のような光が映し出されていることが分かります。これは期待できそう!
早速部屋を暗くして見ると…。
お見事! 綺麗な星空が投影されました! 星の数も圧倒的で、極めて再現度の高いプラネタリウムです。CASE.01のオリジナルプラネタリウムよりもクオリティが高いのは一目瞭然。思わず付録であることを忘れてしまうほどですね。また、本誌にはわかりやすい組み立て方のほか、自動回転機能をつけたり天球儀にしたりといった改造方法も掲載されています。興味のある人はもうワンステップ挑戦してみてください。

いつもの見慣れた部屋に満天の星空を映し出す自作プラネタリウム。ぜひあなたも作ってみてはいかがでしょうか?
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DIYer(s)

Japan

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