屋根裏を調べて雨漏り原因を探り出す!腐食した天井を解体!

28歳で福岡へ移住し、築40年の物件をセルフリノベーションしながら生活。その様子をブログメディア「DIY MAGAZINE」で公開しているセーチです。1軒目に続いて、築45年の相続物件(2軒目)をリノベーションしてきた過程をお届けします。今回は雨漏りで腐食した天井を解体する作業から取り掛かりますが…。

2022.01.07

セーチのリノベ記録 二軒目

こんにちは。祖父母の物件をセルフリノベーションしつつ、インテリアなどを作っているセーチです。

こちらは前回案内した築45年程の物件の間取り図。
前回の記事では物件の間取りと状況を説明した所で終えました。

今回リノベーションしていくのは、間取り図右側の6畳部屋。
まずは、雨漏りで腐食した天井を解体する作業から取り掛かります。

前回の記事はこちら

天井を一部解体して雨漏り箇所を確かめる

この家は雨漏りが一番のネックなので、今回の作業で原因を特定したいと思います。
腐食している事は目視で確認できましたが、中がどれくらい傷んでいるかは未知数です。
ひとまず、腐っている天井部分を剥がすことにします。

すると、雨漏り箇所はバールでつついただけで木屑がボロボロと落ちてくるレベル。
骨組みも傷んでいるだろうなと推測できました。

築年数が古い上に、天井は石膏ボードではなくベニヤ板を重ねたような作りなので、木が雨を吸収し、腐食が進んでしまったのかもしれません。

集中的に水が落ちている箇所は少したわんでいます。
この部分から天井に穴を開けて、裏を覗いてみましょう。
解体した箇所から天井裏を覗くと、雨漏り部分がはっきりと見えました。

どこから漏れているのかが分かりにくいため、雨漏りの修理は難しいと聞いていたのですが、今回は明らかに浸潤している箇所があったので「見えて安心した」というのが正直な感想です。

天井を作り変えるとなるとハードルが高いので、あわよくば一部分だけ剥いで補強できないかなと考えましたが、腐食部分だけ切り抜いても骨組みの交換はできないので、全部剥がして作り変えることにします。

バールを使って天井を解体

バールで叩くと、天井裏のホコリが舞ってしまい部屋の中が凄いことになりました。
穴を開けては天井を手で引っぺがし、ホコリを避けながら黙々と作業を続けていきます。

天井の土台となる間柱は心もとなく、一部取れてしまう箇所もでてしまいました。
使われている木材も、ホームセンターで販売されているような整った木材ではなく、木の皮が残った状態の木材が使用されています。(築年数の古さを感じますね)
築古物件によく見かける天井の中央が一段上がっている作りです。
僕が住んでいる地域の物件はこの作りが多いので、前からどんな作り方か気になっていました。
どうやら中央の板は置いてあるだけみたいなので、後で降ろすことにします。

雨漏りのレベルを確認

床の板を片付けていたら雨が降ってきました。
せっかくなので、どれくらい雨漏りするのかチェックしたいと思います。

もし雨が降らなかったら、屋根から水をまいて雨漏りチェックをしようと思っていたので、タイミングよく降ってくれてありがたい…。

当時の降水量は、1時間で30mmほどの土砂降りです。
ブルーシートを敷いて準備していたら、早速雨粒が落ちてきました。

時間の経過につれて雨粒の落ちるスピードが速くなってきてたので、キッチンの残置物を受け皿替わりに使っています。
5秒に1滴は落ちるスピードで、雨漏りしています。※詳しくは記事の最後にある動画で!

台風が来るたびにこれくらいの水滴が天井裏に落ちていたと思うと、なるほど確かに天井が腐食するな、と実感します。

今回が初めての雨漏り修理。
この物件の雨漏りがどれほどのレベルなのかはわかりませんが、ひとまず現状を把握することができました。

雨漏り原因は特定できるのか

雨漏りしている箇所が1箇所でもあると、屋根が老朽化しているため、他の所も同時に雨漏りするという情報をよく見かけます。

今回の作業で心配していたのは「屋根裏が全体的に浸潤していて、この場所が特に酷く雨漏りしているのでは」という点でした。

しかし、確認の結果は杞憂に終わりました。
写真を見てもらうと分かるように、明らかに1箇所だけ穴が開いていて、屋根にシミができています。
一方で他の所は乾いた様子。今のところ雨漏りの心配はなさそうです。

この状態であれば、屋根瓦を一部剥がして専用のシートなどで補強してあげれば修理可能と判断しました。
雨が止んだ翌日、残りの天井を剥がしに来ました。

乗っているだけだと思った中央の天井板は端が固定されていたので、バールで叩いて解体します。
たわんでこないよう、天井の中央部分には木材が取り付けられていました。(工夫されていますね)

端だけ崩したら、あとはズラすようにして外します。
これで、骨組み以外は天井を解体し終わったので、いよいよ雨漏り箇所を近くで見てみましょう。

針金を通し雨漏り位置を確認

雨漏りしている屋根裏を近くで見ると、外の光がかすかに漏れていました。
外屋根のどの位置から雨漏りしているのか確認するために、木材の切れ端を刺してみようと思いましたが、思ったより穴が細く通りません。

針金であれば通りそうだったので、置いてあったハンガーを分解し、屋根裏から突きさしてみます。
外から見ると屋根の棟付近に針金が出ていました。
針金を刺した部分から瓦2.3枚分は水が染みています。

ハンガーの針金ほどの小さな穴でもこれだけ大きな染みになり、天井を腐食させてしまうとは…。
雨漏りとは怖いですね…。

【DIY】 相続物件のセルフリフォーム!#2

下に掲載しているのは、今回の作業動画です。画像では見せられなかった解体シーンや雨が降った時の雨漏りの状況など細かい部分まで映しているので、もっと詳細を知りたいという方はぜひご覧ください。
中古市場において敬遠されがちな雨漏り物件ですが、今回の作業で雨漏り箇所を特定できたので、また一から調べてなんとか修復していきたいと思います。

次回は、屋根に登り周辺の瓦を外して雨漏り修理をします。

これから中古物件を購入してリノーべションを施し、貸し出していきたい人にも参考になるようなシリーズ「セーチのリノベ記録 」。

タグに「セーチのリノベ記録 二軒目」とつけているので、順を追って読めばリノベが完成するような構成です。ぜひ参考にしてくださいね。

WRITTEN BY

セーチ

Japan

DIYのブログ『DIY MAGAZINE』を運営。福岡在住の28歳です。物件をセルフリノベーションしていく過程とDIYに関する情報を発信しています。