自宅をホテルのような内装に彩るポイントは? ホテルライクな部屋作りのススメ

自宅をホテルライクな内装にする方法を紹介します。インテリアを配置するポイントや色選びのコツ、導入すべきアイテム、真似したいデザイン事例など、ホテルライクな部屋づくりに欠かせない情報をまとめました。寝室をはじめ、家全体を癒し空間にするのに役立ててください。

2023.04.15

近年、在宅勤務やリモートワークの定着により、自宅で過ごす時間が増えた人も多いでしょう。おうち時間をより快適にするために、インテリアにこだわったワンランク上の部屋づくりに挑戦してみてはいかがでしょうか。
この記事では、ホテルライクな内装にするための、オススメのインテリアやアイテム、デザイン事例などを紹介します。ほかとは違う、オシャレな部屋をつくりたい人はぜひ参考にしてください。

「おうち時間」が定着した今注目したい、ホテルライクなインテリアとは

近年、新型コロナウイルスの影響により、さまざまな企業で在宅ワークやリモートワークが導入されました。家で過ごす時間が増え、「自宅をワンランク上の空間にしたい」と思う人も多いのではないでしょうか。そんな洗練された特別感のある空間を目指したい人にオススメなのが、ホテルライクなインテリアです。

ホテルライクとは、言葉の通り「ホテルのような」という意味があります。ホテルライクな部屋をつくるコツは、シックで落ち着いたカラーやすっきりとしたフォルム、上質なファブリックを用いたインテリアを導入することです。全体の統一感を意識し、シンプルで生活感のない部屋をつくることを心掛けるとよいでしょう。

どのタイプを目指す?ホテルの主要な内装デザイン例

一言で「ホテルのような部屋」といっても、自宅の規模・間取り・予算・好みの方向性などによってさまざまなデザインが考えられます。

例えば「飽きのこないベーシックな部屋にしたい」という人にオススメなのは、シンプルモダンやナチュラルテイストなどです。シンプルモダンは、シンプルで現代的なデザインが特徴で、直線的なフォルムやモノトーンカラーのインテリアを導入します。一方、ナチュラルテイストの特徴は、シンプルで温かみのあるデザインです。木目や淡いカラーのインテリアを基調に、観葉植物をアクセントとして取り入れるとよいでしょう。
また、「ほかとは違ったデザインを楽しみたい」という人にオススメなのは、クラシカル、リゾート風、北欧テイスト、インダストリアルなどです。種類によっては家具に相当の費用がかかるものもあります。そのため、予算を考慮しつつどのようなテイストを導入するか決めるとよいでしょう。

「ホテルのような内装」を目指す際に押さえておきたいポイント

ここでは、ホテルライクな内装を目指すために押さえておきたいポイントを紹介します。家具の配置やカラー、導入するべきアイテムなどを知りたい人はぜひ参考にしてください。

高級感とリラックス感を意識する

ホテルライクな内装は、一般的な内装デザインよりも高級感を意識することが大切です。ただシンプルな家具でまとめただけでは、物足りない印象になってしまうので注意してください。特に壁や床、メインとなる家具は部屋の印象を左右しやすいため、重厚感や品のあるものを選ぶとよいでしょう。

また、併せて注意したいのが、空間全体のリラックス感です。スタイリッシュなインテリアを導入する場合も、部分的にリラックス感のあるもの、例えば観葉植物を取り入れるなど、どこかに抜け感をつくることが大切です。ほかにも、照明を暖色系に変えたり、柔らかな素材感のインテリアを導入したりすることで、くつろげる雰囲気を演出するとようにしましょう。

家具のレイアウトは「シンメトリー(左右対称)」が基本

ほかとは違う、ホテルライクな部屋の特徴は、家具を左右対象に配置することです。左右対象を意識した設計は、世界の伝統的な建物や文化遺産、フランス式庭園などでも用いられており、安定感のある美しい空間をつくる効果があります。ベッドの両端に間接照明を置く、大きな家具は部屋の中央に配置するなど、左右のバランスに注意してレイアウトを決めるとよいでしょう。

部屋全体のカラーをワントーンに近づける

ほとんどのホテルは、デザインやインテリアの種類が違っても、できる限り色数を抑えて統一感のあるカラーを使用しています。基本的には空間全体をワントーンでまとめることを心掛け、どうしても使いたい色がある場合は、部分的にアクセントカラーとして取り入れるようにしましょう。

オススメの方法は、壁や天井、床など部屋の大部分を占める箇所を、同じカラーで統一することです。また、木目の家具を導入する場合も、木の質感やカラーを揃えることで、よりまとまりのある部屋をつくれるでしょう。

「隠す収納」で非日常感を演出する

ホテルライクな部屋を目指すには、生活感を少なくすることが大切です。家具を選ぶ際は、収納力が高いもの、扉付きで隠して収納できるものを選択します。家電や配線、日用品、食料品などはなるべく見えないように収納するとよいでしょう。

また、取り外せない壁面収納など、どうしても「見せる収納」を使いたい場合は、見せるものと隠すものをきちんと選別することが大切です。生活感が出やすいものは隠し、観葉植物やオシャレな本や食器など、空間デザインの一部になるものを厳選して見える位置に収納します。

間接照明や採光にも気を遣う

「照明」は、空間全体の印象を左右する大切なポイントです。ホテルの寝室では、天井の真ん中にメイン照明としてシーリングライトを配置することは、まずありません。暖色系の間接照明を取り入れ空間に陰影を付けると、がらりとホテルライクな内装に近づきます。新たに照明を取り入れる時も、必ず配線をインテリアの裏側に通し、目立たないように配慮することが大切です。

また、照明を使わない日中は窓からの採光が映えるようにインテリアを配置し、明るく開放感のある部屋を目指しましょう。カーテンも目に留まりやすいポイントなので、生地の質感にもぜひこだわってください。

「ハードルの高さ」を感じるなら、まずは寝室から挑戦

ホテルライクな内装やインテリアを導入したいものの、「すべての部屋を改修するのが難しい」「予算を押さえてホテルライクな部屋を楽しみたい」という人もいるでしょう。そのような場合は、まずは寝室からチャレンジするのがオススメです。多くのホテルは、ベッドをメインの家具に据えたデザインが多いため、寝室のレイアウトとして参考にしやすいでしょう。

リビング・水まわり・玄関をホテルライクに彩るには?

生活の中心となるリビングや水回りなどは生活感が生まれやすく、ホテルライクな内装を目指すのが難しいものです。また、小さいお子さんがいる家などは、おもちゃやアウトドア用品などで玄関が雑然とした印象になりやすい傾向も。

では、寝室以外の部屋をホテルライクに彩る具体的ポイントとは、どのようなものなのでしょうか。
まずリビングや水回りは、収納を効果的に使ってすっきりとした空間を意識することが大切です。場合によっては、壁紙や床材を張り替える、収納を増やすなどのリノベーションを検討すると、より満足度の高い仕上がりが期待できるでしょう。
水回りは汚れが溜まりやすい場所ですが、ホテルのような印象にするためには、清潔感も欠かせません。そのため、デザイン性とメンテナンス性のバランスを考慮し、日々の掃除がしやすいものを選ぶことも重要です。
玄関は、靴やバッグ、鍵などは見えない位置に収納すること、間接照明を効果的に使って落ち着きのある空間をつくることなどが大切です。棚や壁面収納があるなら、季節の植物や花を飾るのもよいでしょう。床材や壁紙などに、石細工や大理石調など重厚感のあるものを使用すると、より非日常的な空間に仕上がります。

とはいえ、リビングや水回り、玄関は利便性も重要視されます。レイアウトや家具の選択を間違えると、使い勝手の悪い空間になりかねません。まずは寝室をホテルライクに変更し、居心地の良さや使い勝手などを確かめた上で、ほかの場所のレイアウト変更を検討するのはいかがでしょうか。

ここまで変わる!ホテルの内装を意識した自宅のデザイン例を紹介

ここでは、ホテルライクなインテリアを用いた内装のデザイン事例を紹介します。高級ホテルのようなシックな内装や、デザイナーズホテルのような現代風の内装など、さまざまな事例をまとめました。

コンクリートの質感と吹き抜けを活用したシンプルモダンな内装デザイン

こちらは、「SUPPOSE DESIGN OFFICE」が手掛けた住宅デザイン事例です。コンクリートの質感を残したインダストリアルなデザインを基調に、木目や観葉植物など、温かみのあるインテリアを取り入れました。無駄のないシンプルなデザインに自然を内包させることで、デザイナーズホテルのような洗練された空間になりました。

自然体のままホテルライクな雰囲気を実現した内装事例

「TOOLBOX」より、モノトーンな配色が特徴的なホテルライクな寝室を紹介します。壁と天井は白で統一し、ベッドカバーとアクセントクロスにダークグレーを採用。また、直線的なフォルムが印象的な、スタイリッシュな間接照明を取り入れ、シンプルモダンな寝室をつくりました。

寝室と洗面スペースを敢えて一体に。ホテルライクなLDK空間のリフォーム事例

「Panasonic」による一軒家のフルリフォーム事例を紹介します。設計のポイントは、あえて洗面室・寝室・クローゼットをつなげた開放感のある間取りを取り入れたことです。内装はダークブラウンや黒を基調としたシックなイメージで統一し、生活感を抑えすっきりとした空間をつくりました。

おうち時間が定着し、自宅で過ごす時間が増えたことから、自宅の内装を見直す人が増えています。シンプルで過ごしやすく、特別感のある空間をつくりたい人は、ホテルライクな内装に挑戦してはいかがでしょうか。
ポイントは、家具をシンメトリーに配置することや、カラーはワントーンで統一すること、間接照明で高級感・リラックス感を意識することです。なるべく生活感を抑えることを心掛け、収納もすっきりさせるとよいでしょう。
自宅のデザインを大幅に変えたい人や、家具の造作などを行いたい人は、リノベーションのプロに任せるのがオススメです。経験豊富な「カシワバラ・コーポレーション」に、お気軽にご相談ください。

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DIYer(s)

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