これまでDIYer(s)では、木材のエイジングについていろいろな方法をご紹介してきました。
その中から、今回はスチールウールと酢で木材をエイジング!をベースに、酢を使ったエイジング塗料を3種類、DIYしてみました。
DIYer(s)で選んだ材料の組み合わせはこちら。
1. 酢と紅茶
2. 酢とスチールたわし
3. 酢とスチールたわし、コーヒー
では、さっそく実験です!
※ちなみに、こちらのエイジングを使用して作ったプロダクトはこちらです。
1. 酢と紅茶
【材料と道具】
・穀物酢 … 適量
・紅茶 (ティーバッグ) … 2パック
・瓶 … 1個
【作り方】
瓶の中に紅茶と穀物酢を入れて、24時間待ちます。
こちらが24時間たった後の状態。色がほんのり紅茶色に変わりました。これで完成です!
2. 酢とスチールたわし
【材料と道具】
・穀物酢 … 適量
・スチールたわし … 1個
・瓶… 1個
【作り方】
瓶の中にスチールたわしと穀物酢を入れて、24時間待ちます。
24時間後。スチールたわしが酸化してグレーっぽい色に変化。
■注意点&気づいたこと
・ガスが発生して膨張するので、蓋をきっちり閉めないこと。換気もしっかり。
・少なくとも24時間は浸してください。
・長く浸すほど色は濃くなりますが、酢を加えれば薄くなります。
3. 酢とスチールたわし、インスタントコーヒー
【材料と道具】
・穀物酢 … 適量
・スチールたわし … 1個
・インスタントコーヒー … 2スティック
・瓶 … 1個
【作り方】
瓶の中にスチールたわし、コーヒーを加えて、24時間待ちます。
24時間後のステインです。真っ黒!
■注意点&気づいたこと
・インスタントコーヒーの方が早く溶けますが、ドリップした後のコーヒー粉でもOK。
・酢を瓶いっぱいに入れると膨張してあふれてくるので、酢は8分目までに。
・濃い色味にしたい場合はコーヒーの量を増やしてください。
次のページではいよいよ試し塗り。しっかりエイジングできるでしょうか!?
[page]
24時間たったエイジング塗料を、パイン材に試し塗りしてみました。
【塗った直後】
直後は色がわかりやすいです。
こちらのエイジング塗料、実は瓶の中の色がそのまま出るのではなく、木材に含まれるタンニンと酢酸鉄の化学反応で着色するので、完全に乾くまでは最終的な色がわかりません。例えば、タンニンの量が多い木材だと作った塗料の色より濃くつきますし、少ない木材だと薄くほんのりつく感じ。今回はタンニンの含有量の高いパイン材を使用しているので、濃くついています。
【1度塗りの20分後】
パイン材の特性か、一度塗りでもほんのり色がつきました。左の紅茶と酢のものも、写真では分かりづらいですが薄く着色しています。
【2度塗りの20分後】
色の違いがよりはっきりしました。2はナチュラルで、古材のような雰囲気。3は黒っぽく、しっかり色がついてます。
今回は穀物酢を使用しましたが、米酢やバルサミコ酢など酢の種類や、組み合わせる素材によっていろいろなカラーバリエーションを作ることができます。ワインやケチャップなどでも面白いですよ。
筆者は初め、ちゃんと換気していなかったので酢のにおいに若干酔ってしまいましたが、自分だけのオリジナルのエイジング塗料を作るのはとても楽しかったです。みるみる木材の色が変わっていくのも面白いのでぜひお試しください!
■全体を通して注意点&気づいたこと
スチールたわしの酸化臭は独特で強いので、できれば屋外での作成・使用をおすすめします。また、塗るときはマスクの着用を。また、ベランダやお庭で行う場合は、ご近所にも配慮しましょう!
関連記事
>使い終わったコーヒーの粉、お酢、スチールたわしを使ってこげ茶色の木製用塗料をDIY!
WRITTEN BY
Japan
DIYer(s)編集部です。DIYのアイデアやハウツー、おすすめツールやショップ情報まで幅広くお届けします!