結露が気になるこの季節!リフォームで結露知らずの家へ

壁に触れると水滴がついていたり、壁の近くに置いた家具が湿気で傷んでしまったりした経験はありませんか?加湿器を使用している方の中には「加湿しすぎが原因だろう」と思ったり、「特に問題ないだろう」と考えたりする方も多いかもしれません。しかし壁が結露する原因は必ずしも加湿しすぎだけではなく、そのまま放置すると、思わぬ被害を招く可能性もあるため注意が必要です。この記事では、壁の結露が起こる理由やその影響、そして結露対策になるリフォームについて詳しくご紹介します。

2025.03.11

結露が発生する理由

外気と室内の温度差

外と室内の温度差が大きくなると、室内側で結露が発生します。暖房によって室内は温まり、湿度を保持しやすくなりますが、外気が寒いと空気中の水分量が下がり、湿った空気が冷たい壁や窓に触れることで結露が発生します。特に冬はこの温度差が大きくなりやすいため、結露が起こりやすくなります。

過度な加湿

冬は乾燥を防ぐために加湿を行う方が多いですが、過剰な加湿は結露の原因になります。適切な湿度は40〜60%が目安ですが、それを超えると結露が発生しやすくなります。加湿器の使用を調整しないと、室内の湿度が高くなり、結露が生じやすくなるので注意が必要です。

家具や家電の配置による通気不良

壁に接して家具や家電を配置していると、空気の流れが悪くなり結露が発生しやすくなります。特に家具と壁の間に隙間がない場合、冷えた壁と暖かい湿った空気が接触し、結露を引き起こします。家具を壁から少し離して配置し、換気を心がけることでこの問題を防ぎやすくなります。

窓ガラスの断熱性の低さ

シングルガラスなど断熱性の低い窓ガラスでは、外気と室内の温度差を直接受けやすく、結露が発生しやすくなります。二重ガラスやペアガラスのような断熱性が高いガラスを使用することで、結露を抑制しやすくなります。また、結露防止シートの使用も有効ですが、根本的な解決には断熱性能の向上が必要です。

断熱材不足

古い住宅では、断熱材が不足していることが多く、室内外の温度差が大きくなるため、結露が発生しやすくなります。断熱材が十分に施されていないと、冷暖房の効率が悪くなり、結露の原因となります。近年、断熱材の重要性が認識され、省エネルギーや快適性向上のために改修工事を行うことが増えています。

換気不足による湿気の滞留

適切な換気がないと湿気が室内にこもり、結露が発生しやすくなります。冬は寒さから窓を開けたくないことが多く、換気を怠りがちですが、空気を循環させることで湿気の滞留を防ぎ、結露を減らすことができます。特に加湿器を使っている場合は、換気をしっかり行うことが重要です。

結露が家にもたらす悪影響

水滴がカビを引き起こす

建材に水滴が付着したまま放置すると、カビが発生しやすくなります。浴室のカビを見ても分かるように、カビは湿気の多い環境を好みます。室内が濡れた状態で湿度が高いと、カビが発生しやすくなり、住環境に影響を与えます。

喘息やアトピーの原因になる

カビが発生しやすい場所は、ダニの発生もしやすい場所です。カビの胞子やダニのフン、死骸は喘息やアトピーの原因となることがあります。結露が引き起こすカビの発生は、家の構造にダメージを与えるだけでなく、住人の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

壁紙や柱の劣化を引き起こす

結露によって発生したカビは、ビニールクロスや合成皮革、塗料など、建材を栄養源として広がります。このため、壁紙が剥がれたり、汚れが目立ったりして劣化が進む原因となります。また、柱が結露して水分を多く含むと、木材が腐敗し、強度が低下します。短期間の結露では大きな被害は起こりにくいですが、長期間続くと建物にも人にも影響を与えることがあります。

ガラス表面だけじゃない、内部結露・小屋裏結露に注意!

内部結露

内部結露は壁内に湿気が入り込むことで発生し、壁の表面にカビが生えたり、断熱材が水分を吸収してカビだらけになる原因となります。この状態を放置すると、カビや湿気が引き起こす健康問題、特にアトピーや喘息などのリスクが高まります。見えない場所に隠れたカビや、室内結露を防ぐためには、しっかりとした家づくりや適切な使用方法が求められます。

小屋裏結露

夏場の小屋裏では外気と内気の温度差が大きく、湿度が高い日本の気候で結露が発生しやすくなります。屋根表面が高温になる一方、小屋裏は涼しく、この温度差で結露が起こり、カビや建物の劣化を引き起こします。換気不足では湿気が滞留し、結露の原因になります。適切な換気システムや通気口の設置で湿度をコントロールし、結露を防ぐことが重要です。

リフォームで結露から家を守ろう

外張り断熱リフォームを行う

外張り断熱リフォームは、既存の外壁に新しい外壁を重ねる方法です。このリフォームでは、既存の外壁に約18mmの木材である胴縁を取り付け、そこに新しい外壁を設置します。胴縁は、外壁と外壁の間に通気層を作る役割を果たし、湿度の調整にも貢献してくれます。通気層を通る空気は、下から上に上昇し、外部に排出されることで、室内からの湿気を取り除き、建材を乾燥させる重要な働きをし、結露を防ぎます。

ビニール製の壁紙に変更して内部結露を防ぐ

内部結露を防ぐための簡易的な対策の一つは、壁紙をビニール製に変更することです。ビニールは水分を通さないため、室内の湿気が壁の内部に浸透しにくくなります。しかし、壁の内部には湿気が届きにくい一方で、壁紙の表面に結露が発生することがあります。それでも、表面に発生した結露は簡単に拭き取ることができるので、大掛かりな工事をする前にビニール製の壁紙にするのも有効な方法です。

断熱性能の高いガラスに交換する

結露がよく発生する住宅のほとんどは、単板ガラスが使われていることが多いです。これを複層ガラスに交換すると、ガラスの間に空気層ができ、熱の伝わり方が減少し結露が発生しにくくなります。複層ガラスは断熱性も向上させるため、快適な住環境を作り、光熱費の削減にもつながります。

窓サッシを樹脂サッシにする

日本では、軽くて耐久性がありコストもあまりかからないアルミサッシが主流でしたが、アルミは熱伝導率が高いため、冬場に結露が発生しやすいという欠点があります。それに比べ樹脂サッシは熱伝導率が低いため結露を防ぎやすく、最近の戸建て住宅では多く採用されています。カビやダニの予防にも効果的で、さらにカラーバリエーションが豊富でインテリアに合わせた選択が可能です。

窓を二重窓にする

二重窓は、ガラスの間に空気層を作り外気との温度差を小さくすることで、結露を防ぎます。空気層は熱伝導率が低く、冷たい外気が室内に流れにくいです。また、断熱性能の高いガラスを使用することで熱が伝わりにくくなり、さらに樹脂製のサッシが熱の出入りを抑え、結露を防ぐ効果が高まります。

結露なしの快適なお住まい作り、ぜひカシワバラにご相談ください!

結露を放置すると、カビやダニの原因となり、健康や建物に悪影響を与える可能性があります。定期的な手入れが面倒で、結露の問題を根本から解決したいのなら、結露対策リフォームを検討してみてはいかがでしょうか?さらに詳しい情報やご相談は、カシワバラ・コーポレーションまでお気軽にお問い合わせください。お客様一人ひとりに最適なプランをご提案いたします。

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