フローリング張替えの費用相場とは?耐用年数や業者選定のポイントも解説

フローリングをはじめとした床材の張替えは、工法や使用する材料などにより費用が大きく変わります。本記事では、フローリング張替えにおける費用相場や床材ごとの耐用年数などについて解説しています。併せて、業者を選ぶ時のポイントもご紹介。

2023.04.15

フローリングの張替えを検討しているものの、費用がどれくらい掛かるかわからず決心がつかない、といった人は多いのではないでしょうか。フローリングの張替えにあたっては、費用だけでなく業者の選び方も把握しておく必要があります。
本記事では、フローリング張替えで必要な費用の相場や、使用する床材ごとの耐用年数を紹介します。併せて、業者選びのポイントも解説しますのでぜひ参考にしてください。

フローリング張替えのタイミングや耐用年数とは

床材により耐用年数が異なるため、張替えのタイミングにも違いがあります。一般的なフローリング材の耐用年数は、10~15年前後と言われているため、これをひとつの目安としましょう。
ただこの年数はあくまで目安であり、実際にはその時々の状況によって判断すべきです。例えば、歩く時に床なりがしているようなら、張替えを急いだほうがよいでしょう。

床なりの原因はいくつか考えられますが、ひとつには下地材の劣化が挙げられます。下地材の劣化により、床材の固定に使用した釘の効きが甘くなっているのです。また、「パリパリ」といった床なりの場合、フローリング材の接着に使用したボンドの効きが弱くなっていることが考えられます。

フローリング材そのものが劣化しているケースも考えられるため、床なりや沈み込みが多いようなら、張替えを検討しましょう。目安として、床材ごとの耐用年数は、クッションフロアが10~15年、カーペットが5~6年、畳で10年前後と考えてください。

フローリング張替えの費用を決める要素

張替えに要する費用は、使用する床材の種類や工法、床面積などの要素で決まります。また、DIYで張替えをするのか、業者へ依頼するのかでも大きく変わることを覚えておきましょう。ここでは、業者への依頼を前提に、費用を決める要素について解説します。

床材の種類

一般住宅に用いられる床材としては、フローリングやクッションフロア、フロアタイル、カーペット、畳などが代表的です。これらは主に居室やリビング、廊下などへ、クッションフロアは水回り、畳は和室に用いられます。

また、床材によって価格が異なるため、工事に掛かる最終的な費用も変わるのです。もちろん、床材のデザインやグレードによっても変わるため、一概に「フローリングなら〇〇円」とは断言できません。

例えば、フローリングにはひとつの木材から削り出した無垢材や、いくつもの板を張り合わせた複合材があります。無垢材と複合材とでは、平米あたりの単価が大きく異なるため、当然工事に掛かる費用も変わってくるのです。

さらにお伝えすると、床材によって撤去や施工の方法、手間が異なります。クッションフロアなら簡単に剥がして張替えができますが、フローリングは撤去するだけでも手間が掛かるのです。手間が掛かるということは、それだけ費用が高くなると理解しておきましょう。

張替え工法

リフォームにおいては、重ね張り工法と新規張り工法の、どちらかを採用するケースがほとんどです。どちらを採用するかにより、費用が変化するため注意しましょう。

重ね張り工法とは、既存の床材を撤去せず、そのまま上に重ねて施工する方法です。既存の床を撤去しないため、手間や排出される廃材が少なく、リーズナブルに工事を行えるのが魅力と言えるでしょう。

ただ、既存の床から10~12mm程度高くなるため、ドアに干渉する恐れがあります。そのため、場合によってはドアの加工が必要となることも覚えておきましょう。ドアの下に12~15mm程度の敷居がある場合には、段差が解消されちょうどよい具合に仕上がります。

新規張り工法は、既存の床材を撤去し、新たに張り直す方法です。下地の劣化状況を確認できるほか、既存のドアに干渉する心配もありません。一方で、床材を撤去する手間が発生し、廃材も排出されます。そのため、重ね張り工法に比べて費用が高くなるのはデメリットと言えるでしょう。

床面積

基本的には、施工する面積が広くなるほど費用も上がります。これは、フローリングの工事に限らず、外壁の塗装やサイディングの張替え、内装クロスの張替えなどでもまったく同じです。

業者によって料金体系は異なりますが、ほとんどの場合1㎡、もしくは1坪あたりの単価で計算されます。このあたりは業者によって異なるため、事前に確認しておくと安心です。

また、面積が広くなくとも、部屋の形状が複雑な場合には費用が高くなる可能性があります。正方形や長方形以外の多角形や、アール加工が必要になるようなケースです。どうしても施工に手間が掛かるため、費用は高くなる傾向があります。

床材別の張替え費用相場

具体的にどれくらいの費用が発生するのかわからないと、どの程度予算を確保してよいのかもわからないでしょう。ここでは、クッションフロアやカーペットなど、床材ごとの費用相場をお伝えします。

床材がクッションフロアの費用相場

6畳程度の部屋を重ね張り工法で施工する場合、4万円程度が相場です。既存のクッションフロアを剥がして撤去し、新たに施工し直すのなら4.5万円程度を見ておきましょう。

あくまで、スムーズに施工できた時の相場です。下地の状態が悪く、調整が必要な場合には別途費用が発生するため注意しましょう。張替えを行う場所に洗濯機や冷蔵庫などの家電が設置されていると、移動の手間も発生するため、やはり費用はアップします。

床材がカーペットの費用相場

既存の床がフローリングやクッションフロアの場合、そのまま上に重ねて施工可能です。しかし、既存の床がカーペットでは重ね張り工法はできません。表面が繊維質であり、ボンドによる接着が不可能だからです。

そのため、カーペットの張替えを行う場合には、必然的に新規張り工法が採用されます。既存のカーペットを完全に撤去し、そのうえで新たなものを施工するのが一般的です。

6畳程度の部屋に施工するケースでは、約5.5万円を見ておきましょう。8畳ほどの広さになると、7万円前後が一般的です。カーペットを剥がしたあと、下地の合板にボンドやゴミが付着しているのなら、追加で調整の手間が掛かります。当然、その分費用は上がります。

床材が畳の費用相場

畳を新調するケースでは、1畳あたり1万~3.5万円程度が相場です。畳の表面だけをキレイにする表替えなら、1畳あたり5千~2万円程度を見ておきましょう。

また、畳は戸建て用とマンション用とではさまざまな部分が異なり、価格にも違いが生じます。一般的には、戸建て用よりもマンション用のほうが安価です。
畳に使用するイグサや量、産地などによっても価格が異なるため注意しましょう。手間賃も業者によって大きく異なります。

床材がフローリングの費用相場

フローリングは、重ね張り工法で対応できます。使用するフローリングの種類によって価格は上下しますが、6畳で9.5万円前後、8畳で13万円前後が相場です。

既存のフローリングを撤去し、新たに施工するケースでは、6畳あたり10万~18万円前後、8畳で13万~20万円前後を見ておきましょう。下地の木材や合板に問題があり、修繕の必要がある時には価格は上がります。

費用を抑えたいのなら、重ね張り工法がオススメです。ただ、重ね張りを希望しても、さまざまな問題により施工できない可能性もあるため注意しましょう。例えば、床の沈み込みが大きいケースでは、下地に問題が生じている恐れがあります。

下地に問題を抱えたまま重ね張りしても、見栄えがよくなるだけでいずれ張替えの必要に迫られます。このような時は、重ね張りでなく新規張り替えで施工してもらうことをオススメします。

フローリング張替え業者の選び方

フローリングの張替えに対応している業者としては、リフォーム専門店・工務店・建築会社・内装専門業者などが考えられます。どこへ依頼するにしても、業者を選ぶ時は技術力や施工実績、保証の有無などを確認のうえ選びましょう。

技術力の高い業者

リフォームに使用する床材には、フローリングやクッションフロア、畳などさまざまな種類があることはすでにお伝えしました。床材によって性質が異なるため、あらゆる施工に対応できる技術力の高い業者を選ぶことが基本です。

例えば、内装の専門業者であっても、クッションフロアを専門とするところもあります。このような業者へフローリングや畳の張替えを依頼しても、満足いく仕上がりにならない可能性があるのです。
技術レベルの低い業者へ依頼してしまうと、施工後すぐに床なりが発生したり、剥がれたりといったトラブルが起きるかもしれません。追加の修繕が必要となれば、余分な費用も発生しますので、注意してください。

また、さまざまな要望に対応してくれるかどうかにも注目しましょう。フローリングの張替えと同時に床暖房も施工してほしいといった注文などにも柔軟に対応してくれるようであれば、「高い技術力と応用力がある業者」と判断できます。

フローリング張替えの施工実績

豊富な施工実績を誇る業者なら、たしかなノウハウと技術力を有していると判断できます。あらゆる現場を経験していると考えられるため、難易度の高い工事でも問題なく対応してもらえるでしょう。
また、施工実績が豊富な会社なら、口コミの評価も高くなりがちです。結果的に多くの人から依頼されるため、技術力もどんどん磨かれていきます。
実際にどれくらいの施工実績があるのかは、業者の公式ホームページでチェックしてみましょう。実績に自信のある業者なら、公式ホームページで事例を紹介しています。年間の施工数や受注数などを掲載しているところもあるため、そのような数字も判断の材料になるでしょう。

リフォームに関する保証の有無

床のリフォームは規模が大きくなりやすく、費用も高額になりがちです。そのため、施工後に何かあった時、きちんと対応してくれる保証があるかどうかは、業者選びにおける大切なポイントと言えるでしょう。

たしかな技術力と実績のある業者へ依頼した場合でも、床のトラブルが発生することは考えられます。そのような時、保証がなければ再び自費で工事を依頼しなければなりません。このようなリスクを回避するためにも、保証の充実した業者を選ぶべきです。

なお、保証制度を設けている業者はたくさん存在しますが、内容や適応される期間などは異なります。どのようなトラブルに適用されるのか、保証期間はどれくらいなのかといった条件を、事前にきちんと確認しておきましょう。
床材は種類が多く、それぞれに適した正しい方法で張替えの施工を行う必要があります。美しい仕上がりとするためには技術も必要であるため、DIYで施工するのは難しいでしょう。
オススメなのは、やはり専門業者への依頼です。本記事でお伝えしたように、業者選びのポイントを押さえたうえで、自分のニーズに合った業者を選定しましょう。
フローリングリフォームにも実績豊富で、きめ細やかに対応してもらえる、そんな業者をお探しなら、まずはぜひ「カシワバラ・コーポレーション」へご相談ください。

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