【店舗什器】他店と差が付く!オシャレなディスプレイ特集

店舗什器とは、商品をディスプレイする時に使う道具全般のことをいいます。店舗什器をセンスよく配置することで、お店の中がグッとオシャレになります。今回は店舗什器の種類やディスプレイの実例をご紹介します。お店のオープンやリニューアルを控えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

2022.01.07

商品のディスプレイは“お店の顔”ともいえる存在。お店の商品をより魅力的に見せるためにも、センスよく陳列したいものです。でも、いざお店をオープンするとなると、どのように並べればよいのか悩んでしまうでしょう。商品をオシャレにディスプレイするには「店舗什器」を使いこなすことが大切です。テーマやコンセプトを決めて商品を陳列することで、お客様からの好感度も上がり、売上アップにも繋がりますよ。
そこで今回は、数ある店舗什器の中でも、ディスプレイ用品をメインにご紹介していきます。お店のオープンやリニューアルを考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

憧れの店舗経営!什器に関する基礎知識

念願叶って自分のお店をオープン!期待が膨らむ一方で、どのようなお店にしていくか不安に思われる人も多いのではないでしょうか。お店にとってディスプレイはとても重要な要素です。

一般的なお店の様子を思い浮かべてみると、商品はラックやワゴンなどに並べられています。こうした陳列用の器材のことを「店舗什器(てんぽじゅうき)」といいます。お店を経営する上で、店舗什器に関する知識は欠かせません。まずは什器の種類や、業種別に必要な什器について詳しく見ていきましょう。

店舗什器の種類

店舗什器にはどのようなものがあるのでしょうか。代表的なものはショーケースやラック、ディスプレイ用テーブルなどです。さまざまな業種の店舗で使用されており、定番商品をはじめいろいろなアイテムがディスプレイされます。
棚板やフック、バーなどのアタッチメントを使用してさまざまな陳列ができる「ゴンドラ」と呼ばれる棚は、ホームセンターやドラッグストアなどでよく見られます。ワゴンやバスケットなどのかごタイプの什器は、わけあり商品やセール品などを展示するのに使われています。このほか、カタログやパンフレットを飾るアクリルスタンドや、掲示用のイーゼルなども店舗什器に含まれます。大型の什器になると値段も張りますが、店舗什器を売買している買取業者もいますので、中古品を揃えてコストを削減するのも1つの方法です。
什器の組み立てや設置に不安があれば、リフォーム業者などに依頼してもよいでしょう。

業種によって違う必要な什器

業種によって必要な什器は変わってきます。ここでは飲食店・雑貨店・アパレル店・美容室の4つの業種に分けて、それぞれ用意すべき什器をご紹介します。

〇飲食店

最もたくさんの什器が必要なのは飲食店です。ガス台や調理台、オーブン、冷蔵庫といった厨房機器は必ず用意しなければなりません。このほかレジカウンター、テーブルや椅子、サンプル品を並べるショーケース、メニューボードなどが必要となります。厨房機器は特に費用がかかるため、使用期間に応じてレンタルやリースなどを利用してもよいでしょう。

〇雑貨店

小物や食品など細々とした商品を取り扱う雑貨店では、ラックやワゴン、ディスプレイ用テーブルなど陳列棚をたくさん用意する必要があります。雑貨店は扱う商品も多いため、ディスプレイが乱雑にならないよう気をつけましょう。木目調のものやアンティーク調の什器を使うと、一気にオシャレな印象になります。

〇アパレル店

衣類を扱うアパレル店では、陳列方法が食品や雑貨とは異なります。新商品やコーディネートを見せるためには、マネキンやトルソーを使って人目を引くようなディスプレイにするのが効果的です。またハンガーやワゴン、レジカウンター、フィッティングルームなども必要です。取り扱う衣類のテイストに合わせて什器の色やデザインを選ぶとよいでしょう。

〇美容室

美容室(理容室)は、店内の雰囲気作りがとても大切です。回転椅子やドレッサー、シャンプー台、レジカウンター、メニューボードなどを用意しましょう。ヘアケア用品などの商品を販売するのであれば、ラックやシェルフも必要です。ナチュラルテイストやブルックリンスタイルなど、流行を意識したオシャレな空間作りを心がけましょう。

ヒントが見つかる!オシャレな店舗什器の参考実例

店舗什器の種類はわかりましたが、実際どのように配置すればよいかイメージしづらいかもしれません。イメージを広げるためには、実際のお店のディスプレイを参考にするのが一番です。
ここからは、真似したくなるオシャレなディスプレイの実例をご紹介します。空間や色の使い方などを参考にして、ぜひ自分のお店に取り入れてみてください。

グリッド棚で収納豊富な美容室のディスプレイ

RoomClipで見付けたno-NO.さんの投稿は、ホワイトとブラウンの2色でまとめたモダンな内装の美容室です。壁紙や椅子のパターンを同系統でまとめることにより、空間全体に統一感を持たせています。
天井までのグリッド棚を左右対称に設置し、収納スペースをたっぷりと確保しています。各棚にはこだわりのヘアケア用品を置いて「見せる収納」に。カット中にお客様の目にも止まりやすく、販促効果もバッチリです。1つの棚にものを置きすぎるとごちゃごちゃとした印象になってしまうため、適度な間隔を開けてディスプレイしましょう。あえて何も置かない棚を作っているため、壁面全体を使った収納でも圧迫感がありません。

立体感のある設計で商品の魅力をPR!アパレルショップのディスプレイ

続いては、ハンドメイド雑貨を取り扱うお店の内装をご紹介します。
壁に沿って低めの3段ラックを置き、カテゴリー毎に整然と商品を並べています。バッグなど取っ手のあるものは壁掛けにして、お客様の目に留まりやすいよう配置。平置きと壁掛けを組み合わせることにより、立体感のある見せ方をしています。
また、商品を満遍なく見られるよう、中心にディスプレイ用テーブルを置いています。壁や床をホワイト系で統一しているため、カラフルな商品を並べてもうるさくなりません。温もりある木の什器とハンドメイドの商品がマッチし、ストーリー性のあるインテリアになっています。

まるで海外マルシェ!楽しげなカフェのディスプレイ

写真映え間違いなしの可愛らしいカフェ。屋台のような屋根付きのレジカウンターは、まるでヨーロッパのマルシェのような雰囲気です。
デザイン性の高い家電や食器なら、見えるところに置いてもインテリアの邪魔になりません。什器や装飾品にもたくさんの色味を使うことで、ポップで明るい雰囲気を演出しています。あえて種類の違う椅子を組み合わせているところもハイセンスで、それぞれ異なる木の色が空間に彩りを加えています。壁際に飾られた雑誌もインテリアの一部。雑誌をディスプレイする時は、海外の雑誌や写真集など表紙が綺麗なものをチョイスしましょう。

壁収納×ミラーで広く見せる眼鏡店のディスプレイ

ずらりと並んだ引き出しは圧巻。店内は一見、広々としていてかなり奥行きがあるように見えますが、これはミラーに映された光景です。壁面全体にミラーを貼り付けることにより、奥行きがあるように錯覚させ、店内を広く見せるテクニックです。
壁の高いところまで引き出しがありますが、一部をオープンラックにすることで「見せる収納」も取り入れています。中身の見えない引き出しには何が入っているのでしょうか?つい開けたくなるようなワクワク感があります。全体的に和テイストの什器や装飾が選ばれていて統一感があり、とても洗練された印象です。

大胆なグリーン使いが映えるカフェのディスプレイ

グリーンに囲まれてリラックスムード漂うオシャレなカフェ。デザイン性の高いソファや木の端材で作った飾り柱など、随所にこだわりが感じられるディスプレイとなっています。
店全体に植物を置くのではなく、ピンポイントに取り入れることによって内装にメリハリを持たせています。また、プラントハンガーを使って植物を吊るせば空間に立体感を演出できます。
植物は手に入れやすい上に、緑を加えるだけで一気にオシャレ感が出る優秀なアイテム。装飾に迷った人は、観葉植物などグリーンを取り入れてみましょう。

いつか使ってみたい!最新の什器はココがすごい!

店舗什器は単なる“飾り棚”ではありません。最近では、個々の商品に合わせたカスタムメイドの什器も作られています。ここからは、最新の什器やその販促効果について詳しく見ていきましょう。

注力商品にオススメのオリジナル什器

特に売り出したい商品に使いたいのが、カスタムメイドのオリジナル什器。つまり、その商品のためだけに作られた什器ということです。こうした什器は、本体に商品のロゴやイメージタレント、キャラクターなどがプリントされていて、見た目のインパクトは抜群です。等身大パネルなどもカスタムメイドの紙什器の1つです。その商品に特化した作りになっているため使い回すことはできませんが、かなりの販促効果が期待できます。注力商品には特別な什器を使用し、目立たせるような工夫をしましょう。

「音」で購買意欲が高まる音声POP合体型の什器

音声POP合体型の什器もあります。例えば、ドリンクの冷機器に音声POPを設置し、新しい飲料が発売された際に商品の特長やキャンペーン告知などを繰り返し流すことによって、お客様の聴覚にアピールできるのです。このほかにも、特定のBGMを流してお店やブランドのイメージを向上させたり、スタッフの気分を高揚させたりすることもできます。人感センサー対応のものや、音が拡散しにくいタイプの機器などもあり、ピンポイントでのプロモーションが可能です。

目を引くスタイリッシュなサイネージ付きの什器

デジタルサイネージ搭載の什器を発売したメーカーもあります。
デジタルサイネージとは別名「電子看板」とも呼ばれ、画像や動画といったデジタルコンテンツとディスプレイを組み合わせた看板のことをいいます。ビルの壁面や駅に設置されている、一定時間が経つと切り替わる広告に見覚えがある人もいることでしょう。
サイネージ付きの什器であれば、CMやカタログで使われている画像・映像をディスプレイに映せるため、商品が変わっても什器を作り直す必要がありません。本体価格は高額ですが、長い目で見ればコストパフォーマンスの高い店舗什器といえるでしょう。視覚へのアピールが大きいため販促効果も抜群です。
定番のラックやショーケースから、聴覚・視覚に訴えかける最新のものまで、店舗什器にはさまざまな種類があります。どのような什器を使うかによって、店内の雰囲気は大きく変わります。お店や商品のテイストに合った什器をチョイスして、オシャレで見やすいディスプレイにしてくださいね。
また、什器の組み立てや設置に自信がない場合は、リフォーム業者に相談してみるのもよいでしょう。プロの観点から有力なアドバイスをもらえるかもしれません。

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