原状回復OK!賃貸でも使える“間取りを変えちゃう家具”が凄かった…!
何かと制約が多くカスタマイズが難しい賃貸物件。誰もが一度は「もっとこうだったらいいのに…」と思ったことがあるはず。そんなどうしようもない制限に対して「間取りが気に入らないなら、変えちゃえばいいじゃない?」という発想の下、とんでもないワガママに応えた家具がORGAN CRAFTから登場。一体どんなプロダクトなのでしょうか?
公開日 2020.04.28
更新日 2022.01.07
INDEX目次
「気に入らない」を「お気に入り」に変えちゃう家具、できました。
賃貸物件で生活をしていると、思い通りにインテリアを楽しむことができない場面に多々遭遇しますよね。壁に穴が開けられない、中途半端な場所に窓がある、収納が足らない…などなど、挙げ始めればキリがありません。「本当ならここにお気に入りのアートを飾りたいのに!」なんて思いながらも、我慢せざるを得ないこともしばしば。そこをアイデアで工夫しつつ、自分らしさを楽しんでいるのがわたしたちDIYerですが、今回、リノベーションなどの内装設計・施工を手掛けるORGAN CRAFT(オルガンクラフト)がDIYの枠を大きく飛び越えとんでもないプロダクトを製作したとの情報をキャッチ!壁に穴は開けずとも、賃貸物件の○○問題に風穴は開くのか…?!早速チェックしていきましょう!
人気モデル花楓とコラボ!テーマは“多面性”?
ORGAN CRAFTがモデル事務所VELBED.(ベルベッド)とスタートさせた新企画「ORGINAL PRODUCTS」(オリジナルプロダクツ)。堂々たる第二弾のコラボは、13歳から活動をスタートし、キャリア27年目の今も雑誌やCMなどで活躍を見せるモデル、花楓(かえで)さん。2012年に結婚し、現在は7歳になる息子の母としての顔を持つ彼女は、モデル以外にも活動の幅を広げています。「Wall Speak」(ウォール スピーク)と自ら名付けた、古い絵本を使ったコラージュ作品の制作や、インテリア・ファッションのデザイン、ラップトップを使った音楽制作など、枠に縛られることなくマルチな才能を発揮。そんな多面性でファンを惹きつける花楓さんは、一体どんな家具をオーダーしたのでしょうか?
そうだ、窓、ふさごう。間取りを変えちゃう壁面収納!?
今回、花楓さんがORGAN CRAFTにオーダーしたのは、超難易度の壁面収納!その名も「Secret Contents」(シークレット コンテンツ)。写真を一見するとシンプルなデザインに思えますが、このミニマルな様相に隠されているのは“汎用性があるのにオリジナル”というコンセプト。一体どういうことなのでしょうか…?
これは「Secret Contents」が設置される前のお部屋の様子。何かおかしなことに気がつきませんか?そう!実は、もともとこのお部屋には窓があったのです!今回のコラボで、花楓さんは大胆にもこの窓をまるっと、壁面収納に変えてしまう家具をオーダー。
賃貸物件に住んでいると、変えようのない間取りであったり、望んでいない場所に窓があったり、すでに出来上がっているものに対して、自分がしたいことを諦めざるを得ない場面に多く直面します。そんな『耐えがたいけどしょうがない』ことに新しい選択肢を与えてくれる家具を目指し、企画は走り始めました。
賃貸物件に住んでいると、変えようのない間取りであったり、望んでいない場所に窓があったり、すでに出来上がっているものに対して、自分がしたいことを諦めざるを得ない場面に多く直面します。そんな『耐えがたいけどしょうがない』ことに新しい選択肢を与えてくれる家具を目指し、企画は走り始めました。
『自分らしい』のに『みんな使える』家具を目指す!
花楓さんのオーダーは『賃貸でも取り入れられて原状回復ができること』、『オーダー家具ならではのオリジナリティを持たせること』、そして『誰の家でも使えるタイプのものであること』。もちろん、実用性も捨てるわけにはいきません。汎用性とオリジナリティ、それから実用性を兼ね備えた家具。そんなワガママをすべて形にすることは、果たして可能なのでしょうか…。
しかし、不可能にも思えるオーダーを叶えるのが、“なんでも作れる工務店”ORGAN CRAFTの腕の見せ所。花楓さんのみならず、オリジナリティを追い求める賃貸物件居住者のことをも考慮しつつ、様々なパターンを思い描き、設計していきます。窓を塞ぐことによって失われる光源に対しては、ヴィンテージランプとダウンライトでアプローチ。空間を快適な明るさに保ちます。さらにはテレビの大きさも加味し、“みんなが使えるオーダー家具”は形作られていきました。
何度も何度も打ち合わせを重ね、妥協することなく企画は走り続けます。“どんな家でも映える家具”という花楓さんのオーダーに応えるべく、仕上がりはミニマルでシンプルなデザインを目指しつつ、センターパーツのメラミン板や両サイドの塗装の色は注文者が自由にセレクトすることが可能な仕様としました。
製作はいよいよ最終ステップへと向かいます。ひとつひとつのパーツの寸法を測り、材料を切断。今回は、賃貸物件に住むすべての人をターゲットとするため、“どんな家にも置けること”が絶対条件。試行錯誤を繰り返しながら「Secret Contents」が形になっていきます。
設置の様子。扉の重さにユニットが耐えられず、難航する場面がありながらも、一進一退を重ね家具は完成に近づいていきます。扉の開閉は、子どもが使う場面などを想定し、安全性を確保したユニバーサルなデザインに。また、収納内に電源コードを通し、以後の点検・交換にも対応ができる設計にするなど、細やかな部分にも気を配ります。窓を塞いでいる部分はパネル仕様にすることで容易な取り外しを実現し、室外機がある場所への出入りにも対応しました。
無理難題 VS “なんでも作れる”工務店。その結果やいかに?
紆余曲折ありながらも出来上がった「Secret Contents」ですが、もはや備え付けだと信じて疑わぬほどの馴染みっぷり。ましてや、元々は窓があった場所だなんて、想像もつきません。原状回復が可能であることがテーマなため、壁紙を傷つけないようにクサビ式で固定ができるようになっています。もちろん、大型家具にありがちな搬入の問題もユニット別に分けることでしっかりと対策済み。細部まで計算し尽くされた設計に感服です。
扉をあければたっぷりの収納スペース。来客時などに生活感を隠したいときには扉を閉じればいいだけなので、使い勝手も抜群です。通常、タンスやシェルフなどを置くのであればどうしても場所をとりますが、「Secret Contents」はデッドスペースであるはずの窓と壁と使った仕様なため、最大限に空間を活用することができますね。
家具が変わると、生活が変わる。
窓を塞ぎ、新しい壁を作ってしまうという大胆な発想に加え、“賃貸物件に住むすべての人が使える汎用性のあるデザイン”という今回の花楓さんのオーダー。無理難題にも思えましたが、そこを予想以上の出来栄えで驚かせてくれたORGAN CRAFTのプロダクトは、まさに匠の為せる技。“工務店”と聞くと「賃貸物件に住んでいる自分には縁のない話だ」と感じるかもしれませんが、このような形で暮らしに合わせた造作家具を依頼することもできちゃうのです!次回の「ORIGINAL PRODUCTS」ではどんなプロダクトが生まれるのでしょうか?引き続きORGAN CRAFTの取り組みから目が離せません。
また、今回の「Secret Contents」はもちろん、購入可能。購入をご希望の方は、公式HPからお問い合わせください。
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Japan
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