あのジミヘンも使っていた!?シガーボックスギターをDIY!
今回は、DIYで出た端材や家の中にある不用品を使ってシガーボックスギターを作ってみます。楽器ができなくても、適当に弾くだけで“それっぽい”音色を奏でることができるギターなので、おもしろいですよ!
公開日 2018.11.26
更新日 2022.01.07
INDEX目次
Lonnie Pitchford - National Down Home Blues Festival - Atlanta, Georgia (1984)
Justin Johnson Plays the Diddley Bow
作るもの
材料
シガーボックス(どんな大きさでも問いません)
余った角材(丸い棒でもOK)
(右上から時計回りに) ビス 弦(使い古しでもOK) ハトメ ギターのペグ 六角ボルトと六角ナット
道具
(右上から時計回りに) 手ノコ 彫刻刀 電動ドリル インパクトドライバー ボンド サンダー やすり
STEP.01 木箱を加工
まず、上の材料を見て「葉巻の箱なんて持ってねーよ!」なんてツッコミが聞こえてきそう…。ということで、今回はこちらの頂きものの空き箱を使って“黒毛和牛ボックスギター”を作ってみます(笑)。要は、木箱なら何でもオッケー。ちなみに箱の形状や材質によって音色が変わるので色々と試してみてください。
角材の太さと同じ大きさで、木箱に切り込みをいれます。上と下の2箇所をカットしますが、位置がズレると角材が入らなくなってしまうので、丁寧に長さを測って中央にくるように寸法出しをします。こちらの角材は、30mm×20mmだったので、その幅をマーク。
マークした通りに木箱をカットします。切り出し方は、5mm幅ほどの間隔に切り込みを入れていきます。細かい作業なので、手を切らないように注意。
切り出した部分を彫刻刀でカット。すると、簡単に角材の形に切り出すことができました。
フタに、音を響かせるためにサウンドホールを開けます。当て木をすることで、割れやバリを防ぎます。今回は割れやすい桐箱を使っているので、当て木をしながらドリルをゆっくり回します。
尾崎豊が愛用していたことで知られるギターメーカー「オベーション」の特徴的な“リーフホール”を意識した大小のサウンドホールを開けてみました。開ける穴の位置や大きさは自由でOKなんです。
STEP.02 角材を加工
ギターのネックとなる角材は好みの長さで大丈夫なんですが、今回は800mmで作ってみようと思います。はじめに、トゲが刺さらないように、しっかりと磨きましょう。サンダーを持っていない場合は、紙やすりでオッケーです。
角材の片端に、弦を通すための穴を開けます。この穴は、準備したハトメの大きさに合わせましょう。
その開けた穴にハトメを装着。弦を張れば、取れることはないのでボンドなどで接着しなくても大丈夫です。
ペグを装着する部分を切り出します。ペグの大きさに合わせて、高さと厚さの寸法出しをします。ちなみにペグはヘッドに取り付け、弦の調律をする役目を行うパーツのことです。このパーツもいらないギターから拝借しました。
先ほどの木箱と同じように、5mm幅ほどの感覚で切れ目を入れて、彫刻刀でカット。
その切り出した部分をやすり掛けします。
ペグをビス止め。ちなみに、ギターを持ってなくてペグがない場合は、ビスを頭が出るように打ち込むことで代用できるんです。
STEP.03 ボディとネックを結合
角材をセットし、木箱のフタをボンドで接着。シガーボックスを使っている場合は、留め具蝶番が付いているはずなので、接着する必要ありません。サランラップを巻いて固定すると、しっかりと接着できます。
ボンドの乾燥を待つ間に2箇所をビス止めします。きつく締めすぎると木箱が割れてしまう可能性があるので、締め付け具合は慎重に。
STEP.04 弦を張って完成
弦がボディに触れていると音が出ないので、ブリッジを装着します。六角ボルトと六角ナットがブリッジの代わりになり、弦の張りで固定させます。ペグではなく、ビスを使用する場合、ヘッドにもブリッジを付けましょう。
下から通した弦をペグに巻きつけて締めます。ペグではなくビスを使用しているなら、ビスに弦を巻きつけてビスを締めます。
これで完成です!演奏する際は、いわゆるボトルネック奏法になるのでスライドバーと呼ばれる棒を指につけなくてはなりません。ちなみにそのスライドバーを指にはめないと音が出ません。鉄などの硬質なものがいいんですが、空き瓶で作る方もいるんです。ちゃんとしたものがいいという方はスライドバーだけ楽器屋で購入するのもいいかもしれません。また、ピックはなくても指で弾いて演奏できますが、コインをピック代わりにするのもいいですね。
ギターを弾いたことなくてもコレなら弾けそう!
今回は1弦だけのワンストリングギターを作りましたが、もちろん弦が3本のものも作ることができます。触っているうちにコツを掴んで、メロディーを奏でられるようになります。
手軽に作ることができるので、キャンプのお供にいかがでしょうか?
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WRITTEN BY
Japan
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