マンション壁の防音化計画!〜木材による下地作り編〜

28歳で福岡へ移住し、築40年の物件をセルフリノベーションしながら生活。その様子をブログメディア「DIY MAGAZINE」で公開しているセーチです。1軒目2軒目に続いて、築30年の中古マンション(3軒目)をリノベーションしてきた過程をお届けします。

2022.03.12

セーチのリノベ記録 3軒目

こんにちは。祖父母の物件をセルフリノベーションしつつ、インテリアなどを作っているセーチです。

3年前から空室になっている築30年中古マンション。
リノベーションの見積もりを業者に出したところ、採算が合わないと放置されていました。
そのままにしておくのは勿体無いので、僕や家族が使えるようにセルフリノベーションしていきます。
今回は防音壁の下地を作る作業です。

前回の記事はこちら

現状の壁の状態

防音壁にするコンクリート壁です。(壁の高さは2050mmでした)
解体前は、このコンクリートに直接壁紙が貼られていました。(押入れがあった場所はコンクリートがむき出しの状態)

このままでもいいのですが、隣の部屋の音が聞こえる状態なので、どうせなら快適に過ごせるように防音壁にしようと思います。

防音壁をDIYするのに必要な資材と道具を準備

壁を固定する為の資材(30mm×45mm×4000mm)を90本用意しました。
コンクリート壁に固定する板であれば、25mmや20mmの厚みでよかったのですが、リビングと寝室を間仕切る壁用の木材も必要で、分けると費用や管理が面倒だと思い同じ物を大量に発注しました。

※まとめて購入した方が値段も時間も短縮できるので、なるべく同じサイズになるよう計算しています。
垂直に壁を作る為に、レッドレーザー墨出し器を用意しました。
墨出し器は「TAJIMA」が有名ですが、安くても5.6万円するので1万円程度で購入できる「KAPEO」の墨出し器を購入。

※楽天やamazonで1万前後で購入できるレーザー墨出し器であればなんでもOKです。
コンクリート壁に木材を固定する為に必要なMakitaの「ハンマドリル」HR2601Fと合わせて、「径4.3のビット」を用意。径4.3ビットに合わせて一回り太い「径5 のコンクリートビス」を用意しました。

コンクリートビスはスチール製とステンレス製がありましたが、スチール製を選んでいます。
コンクリートに深く打ち込みたくなかったので、全長45mmの長さを選びました。
頭は木材に埋まるよう、皿タイプにしています。

歪んでいる壁の垂直を測る

見た目は真っ直ぐな壁でも、微妙に凹凸ができていたりします。
垂直を測らず、このまま直接壁を作ってしまうと、石膏ボードを固定する時微妙に波打ってしまい、仕上げ材で苦戦することになります。

なので、レーザー墨出し器を真ん中に置いて、左右の壁とレーザーの位置を測り歪みを測定します。
左右のレーザー位置が同じ場所にきたら準備OKです。
さしがねを当てて壁とレーザーの距離を測定します。
上の画像は、壁からの位置が5.9mmですね。
同じように天井側の位置も測り、5.8mmでした。
それぞれの地点で測定したら、数字を壁に書き込んでおきます。
測り終えたら、一番高い位置に合わせて壁を作るのですが、今回は5.9mmが一番高い位置で一番低い位置が5.6mmでした。(思ったより綺麗な壁でした)

※今回はさほど凹凸がありませんでしたが、古い家にだと10mm~30mmズレていることもあるので必要な作業です。

壁に合わせて木材をカット

防音壁を作る壁の大きさに合わせて、防音材と遮音材、石膏ボードを固定する下地を準備します。
4000mmの木材を2000mmにカットし壁に当てて大きさを確認。
2000mmで丁度良かったので、同じサイズで木材をカットします。
カットした木材を壁に300mm間隔で並べ、必要な本数を準備します。

コンクリート壁に木材を固定する

ビットをハンマドリルに取り付けたら、穴の深さを調整します。
基本的にコンクリートビスの全長+10mmの深さが必要と言われているので、今回は55mmの深さで穴を開けます。

ビットの根本まで打ち込めば55mmの深さになるので、今回は印をつけませんが、必要であれば上の画像のように指定の深さで止まるようテープなどを巻きつけてください。
石膏ボードの横幅が910mmなので、300mm間隔で木材を取り付けていきます。
固定位置に合わせて真っ直ぐになるようレーザー墨出し器を当て、木材がズレないよう左手で押さえつつ、木材越しにコンクリートドリルで穴を開けます。

この時、凄まじい音がします。
(耳栓やヘッドホンなどをしてないと痛くて作業ができないくらいの音です)

穴をあけたら、中の削りカスをエアーで取り除き、コンクリートビスで固定します。
(1本の木材に対して4ヵ所固定しました。)
300mm間隔で固定していますが、念のため石膏ボードを当てて位置がズレてないかも確認しています。(固定位置が1本ズレると石膏ボードが固定できなくなるので注意しながら固定しています)
距離を測って木材を固定し石膏ボードを当て、木材を固定しての繰り返しです。

※音がする作業は日をまたがないよう、1日で終わる段取りをしてから作業に入ります。
壁が凹んでいる箇所、床側5.9mmに対して5.6mmだった場所です。
近くで見ると微妙に浮いているのが分かります。

このまま固定すると、この位置だけ凹んでしまうので、端材を入れて高さ調整をします。
同じ厚みの板があればいいのですが、今回は2.7mmの端材を使い調整しました。
※ここまでの作業風景を動画にしているので良かったら見て下さい。

【中古マンションDIY】#13 防音壁の作り方。遮音材+吸音材で隣の部屋の音をカットする。前編

木材の固定が終わりました。
これで防音壁の下地の完成です。

次回は、取り付けた木材の間にグラスウールを詰め、防音シートを重ね張りしていく作業に移ります。
防音材にはいろいろな種類がありますが、なぜグラスウールにしたのか等お伝えしたいと思います。
またグラスウールの密度や厚みについても、なぜそれを選んだかなどお話できればと思います。

これからマンション購入を検討されている方、中古住宅のリノベーションを検討している方、タグに「セーチのリノベ記録 3軒目」とつけているので、順を追って読めばリノベが完成するような構成です。ぜひ参考にしてくださいね。

WRITTEN BY

セーチ

Japan

DIYのブログ『DIY MAGAZINE』を運営。福岡在住の28歳です。物件をセルフリノベーションしていく過程とDIYに関する情報を発信しています。