DIYサイドテーブルと過ごす新生活【niko and ... Lab vol.3】
「niko and ... TOKYO」のバックヤードスペースにあるスタッフ専用のワークスペース「niko and ... Lab(ニコアンドラボ)」からお届けする、DIY連載。今回は、niko and ...のアイテムを使ってプロダクトを作成!
公開日 2017.03.25
更新日 2022.01.07
これまでの【niko and ... Lab】
春の新生活に向けて対象家具が10%オフとなるファニチャーフェアを店舗とオフィシャルWEBストアで開催中!4月2日(オフィシャルWEBストアは4月3日正午)までの開催となるためお早めに!
「niko and ... TOKYO」との連載企画も今回で3回目。ブランド10周年を迎えた「niko and ... TOKYO」の店内は、春夏シーズンが立ち上がるとともに、今回もスタッフ製作による新たなショップディスプレイへと一新!「であうにあう」をコンセプトにウィメンズ・メンズアパレルからライフスタイルグッズまで、幅広いアイテムセレクトとなっています。
今回の連載は春ということで、多くの方が迎える新生活にピッタリなDIYプロダクトをご提案。niko and ...で根強い人気を集めるコンテナバスケットを使って、サイドテーブルを製作します。抜群の収納力や利便性の高いキャスター付きという役立つ仕様となっているため、“大きい家具や家電は揃えたけど、快適な暮らしに何か足りない…”。そんな悩みに対して、1つの解決策となってくれるDIYプロダクトです。それでは早速DIYしていきましょう!
今回DIYしたのは、「niko and ... TOKYO」の販売スタッフである池間さん。家具や雑貨を担当しており、おしゃれでモダンなプロダクトへの嗅覚はスタッフ随一。ショップディスプレイも担当し、工具などの扱いもお手の物。
道具と材料
右上から時計回りに
■さしがね
■ボアビット 小、大
■BLACK+DECKER マルチツールプラス、ドリルドライバー
■ドライバーヘッド:丸ノコ
■グローブ
■メジャー
コンテナバスケット 5L ¥2,200+TAX
■niko and ... コンテナバスケット
■OSB板
■キャスター
■マグネットキャッチ、受板
■蝶番
作り方
STEP.01【バスケットから持ち手を取り外す】
まずはバスケットの持ち手を取り外します。フック状の留め具で固定されているため、フックをずらすようにして外しましょう。難しい場合はニッパーなどで接続部分をカットすると外しやすいです。
取り外した様子がこちら。
STEP.02【キャスターを取り付ける】
バスケットの底部へキャスターを取り付けていきます。今回、サイドテーブルとして高さを出したかったため、大きめのキャスターをチョイス。ローソファに腰掛けた際に丁度いい高さになるようにしています。
まずはドリルでネジ止め用の穴を開けていきます。
四隅にそれぞれ4つずつ穴を開けました。
その後、穴に合わせてキャスターを固定していきます。この際、ネジは収納部分から飛び出ないように、短いものをチョイスしましょう。
ちなみに池間さんが着用しているグローブは、普段から自身が愛用しているもの。お気に入りのグローブがあれば、安全性の向上はもちろん作業効率も自ずとアップしますね。
慣れた様子でネジ止めを行う池間さん。やはり普段からショップディスプレイを自分たちで作り上げているだけあって、スムーズに作業が進行していきます。
あっという間に4つのキャスターを取り付け終わりました。キャスターが加わることでこの状態でも十分に便利な可動型コンテナバスケットに。今回はさらに手を加えて、便利な家具へと進化させていきます。
今回は3mmという短いビスで製作しましたが、ねじ込み式やマジックテープで貼るタイプのキャスターなどが、ホームセンターなどで販売されています。そちらも材料の候補に入れてみてください。
STEP.03【マグネットキャッチを取り付ける】
マグネットキャッチをバスケットへ取り付けていきます。こちらもキャスター同様にまずはネジ止め用の穴開けからスタート。
穴を開けたらマグネットキャッチを取り付けますが、位置がずれやすいためビスを軽く締めるなど仮留めをしてから固定するようにしましょう。マグネットキャッチの位置で、この後製作する天板の安定度が変わってくるため、精密に行いたいところ。
バスケットとマグネットキャッチのエッジが綺麗に揃うように留めていきます。
マグネットキャッチを取り付け終わった、コンテナバスケット。左側には1つ、右側には3つのキャッチを取り付けました。これが天板を固定する役目を果たします。
ひとまずこちらで、コンテナバスケットへの作業は完了です。次のステップからOSB板を使って天板を作っていきます。
STEP.04【カットラインを作成する】
OSB板から2つの板材を切り出していきます。2つの板材を蝶番で固定するため、双方のカットラインがぴったり合わないと隙間ができてしまいます。そのため、カットラインはしっかりと、真っ直ぐ引きましょう。
池間さんが使っているメジャーも普段から愛用しているもの。インチとメーターそれぞれが記載されており、様々なシチュエーションで活躍します。
STEP.05【OSB板をカットする】
真っ直ぐ引いたアウトラインに沿ってカットしていきます。切り口が湾曲しないように、確実にカット。
やはりDIY中はしっかりとグローブを着けて作業したいところ。グリップ力もあるため、木材のズレも防止します。
STEP.06【受板を取り付ける】
バスケットに取り付けたマグネットキャッチに対して、天板に受板と呼ばれる鋼材でできた板を取り付けていきます。これにより天板とバスケットが固定されます。受板の位置がずれていると、マグネットキャッチと噛み合わないため、さしがねを使って取り付ける場所をしっかりと計っていきます。
バスケットの端からの距離、端の厚みなど、複数方向から計測します。
計った位置通りに天板へ印をつけます。
受板を取り付ける位置へ印をつけたら、ネジ穴を開けて、ネジ留めを行います。
STEP.07【天板に穴を開ける】
ボアビットと呼ばれるドリルビットを使用して、天板に穴を開けていきます。今回、大小2種類のボアビットを使用していますが、大きい方はドリンクホルダー用、小さい方は指を引っかける用とそれぞれ使用しています。
こちらはドリンクホルダー用の穴を開けている様子。コーヒーカップなど円錐台のカップが固定できます。
ドリンクホルダー用の穴に続いて、天板を開けるための穴を開けていきます。穴が開いたら、次のステップに。サンダーで穴の研磨や天板の四隅を面取りしていきます。
板材を円形に削りながら穴を開けていくボアビット。そのため多くの木くずが出ますが、綺麗な穴を簡単に開けることができます。
STEP.08【サンディングを行う】
先日公開した記事でもその性能に編集部全員が感動した、BOSCHのサンダーを使用してサンディングしてきます。このサンディングの目的は2つ。1つ目は天板の四隅をR型に面取り(=角を研磨して丸くする加工)をすること。これを行うかどうかで、最終的な見た目に差が出る地味ながら重要な作業ポイントです。2つ目が先ほどボアビットで開けた穴の周辺を研磨して、使用感を高めること。こちらもサンディングすることで使用時の快適さが変わってくる大切なポイントです。
するすると軽くサンディングすることで、簡単にR型に面取りができます。
トゲなどが残らないようにサンディング。ツルツルとした仕上がりに池間さんもご満悦です。
STEP.09【蝶番を取り付ける】
蝶番を取り付けて、2つの板材を固定し、天板を作ります。2つの天板を蝶番を使ってネジ留めをしますが、最初に開けるネジ穴がずれると板同士の間に隙間ができたり、左右でずれたりしてしまいます。正しい位置に印をつけ、その位置に忠実に穴を開け、ネジ位置がずれないように気をつけましょう。また、今回使用した蝶番は繋ぎ目が硬く、曲げた状態で固定ができるタイプをチョイスしました。
穴の位置がずれると、当然蝶番の位置もずれてしまいます。焦らず確実に印の位置へ穴を開けましょう。
蝶番を取り付けた様子がこちら。2つの板材がピシッと綺麗に固定されているのが見た目から伝わりますでしょうか?
これで天板は完成です!
STEP.10【天板をバスケットへ固定します】
それでは実際に製作した天板をバスケットへ載せてみましょう。マグネットキャッチと受板の位置にズレがなく取り付けられていれば、パチッという音ともに天板がバスケットへ固定されます。ここでマグネットキャッチの位置がバスケットに対して深すぎると受板が届かなかったり、左右にずれているとしっかりと固定されないため、作業時はドキドキの瞬間でした。ですが、今回はなんと1発OK!しっかりと固定されているため、ガタガタとズレることはありませんでした。
ということで、完成したサイドテーブルの様子がこちらです。OSB板のグラフィカルな木目とミリタリー感のあるバスケットのカラーが好相性。キャスターを取り付けたため、自由自在に移動でき、掃除やレイアウト変更も簡単に行えます。また、ベースはバスケットなので5Lのたっぷりとした収納力も魅力。ものの出し入れがあるときは天板をパカッと開けるだけ。10個の作業工程で大変そうに思えますが、一つ一つの工程がライトなため実際に作業にかかった時間は2時間弱と見た目以上に簡単に作れてしまうんです。
実際にお部屋で使うイメージでスタイリングした様子がこちら。ローソファやコーヒーテーブルの横にレイアウトしたいサイズ感となっています。普段はソファ横にサイドテーブルとして設置してスマホなどのちょっとした小物を置いてみたり、ホームパーティーの際はサブテーブルとして使ったり、急な来客の際にサッとものをしまったりと、マルチに活躍してくれそうです。
可動式ですが、ドリンクホルダーにカップを入れておけば、飲み物がこぼれることはありません。ニコパン(ジャムマーガリン)¥280+TAX<ニコパン>、コーヒー¥400〜+TAX
天板が大きく開閉するため、荷物の出し入れも容易に行えます。また、蝶番は繋ぎ目が硬いものを選んでいるため、開いたまま固定されるのも嬉しいポイントです。
ちなみにサイドテーブルに置かれているこちらのパン。5月中旬までの期間限定で「niko and ... TOKYO」の2Fで販売中の「ニコパン」という、とある店舗では週末に1000個を売り上げた行列ができる人気のコッペパンなんです。スタッフが様々なパンを食べ比べ、フワフワとした食感と無添加ながら優しい甘みが特徴の静岡県浜松市の「相馬パン」を採用しています。サンドする中身には、チョコレートやジャムマーガリンといった甘味系とタマゴサラダや焼きそばといった惣菜系の全12種類を用意。価格帯も¥250〜¥300+TAXなので、複数の味を楽しみたいところ。
多くの方が新たな環境での挑戦や門出を迎える、この季節。バタバタと目まぐるしい新生活で疲れることもあるかと思います。そんな時は自分の手で作ったお気に入りの家具と一緒に、美味しいニコパンとコーヒーでホッと一息ついてみてはいかがでしょうか?
SHOP INFORMATION
niko and ... TOKYO
住所:東京都渋谷区神宮前6-12-20
営業時間:11:00〜22:00(ニコパンの販売のみ20:00まで)
電話:03-5778-3304
オフィシャルブランドサイト:http://www.nikoand.jp/
オフィシャルWEBストア:http://www.dot-st.com/nikoand/
Facebook:https://www.facebook.com/nikoandtokyo/
Instagram:https://www.instagram.com/nikoandtokyo/
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Japan
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