【niko and ... TOKYO】DIYで生み出される圧巻のショップディスプレイ!
アパレルショップのオシャレなインテリアは、自宅でもやってみたいと思う素敵なアイデアばかり。そんな店舗の内装を自分たちの手で行っているショップがあったら、DIYer(s)読者諸氏は行ってみたいんじゃないでしょうか? そうです、そんなショップがあるんです。
公開日 2016.09.21
更新日 2022.01.07
人気ショップの内装を支えるDIYスピリット!
東京・原宿は明治通り沿いに店を構えるniko and ... TOKYO。アパレルを中心に、インテリアや植物、雑貨、カフェといった豊富なラインナップでライフスタイルを提案しています。また、日本全国125店舗を展開する《niko and ...(ニコアンド)》のグローバル旗艦店でもあり、コンセプトを「雑誌のように編集し、特集と連載を持つお店」とし、45〜60日のサイクルで編集テーマが変わるため、立ち寄るたびに様々な発見や体験ができるのが特長です。
さらに、実は同店、特集のテーマが変わるたびにスタッフがDIYで売り場を生まれ変わらせているショップだったのです。
現在“niko and ... TOKYOが見つけたMADE IN JAPAN”と題し、20のブランドにフィーチャーして日本発のプロダクトを特集中。DIYer(s)としてこれは取材するしかない!ということで、絶賛作業中の店舗へお邪魔しました。
ショップへ伺ってみると、早速作業をしているniko and ... TOKYOのスタッフさんを発見。作業の邪魔にならないように、DIYで生み出されるディスプレイの様子をお届けしたいと思います。
1Fのエントランスでは自分たちで木材を打ち付けたという、5m超の大きな壁で作業中。VMD(ビジュアルマーチャンダイザー)である魚住氏が、何やら指示を出しています。
巧みに電動ドライバーを駆使して、棚を作っていました。これらも自分たちでカットした木材を使ってディスプレイを作っているそう。
アパレルや雑貨など全て日本製のプロダクトを取り扱う《JARLD(ジャールド)》のアイテムが既に陳列されていました。ハンドメイドのぬくもりあふれるラインナップ。マグカップ¥4,900+TAX、ドリッパー¥6,900+TAX、けん玉各¥5,900+TAX
普段からインテリアや雑貨類を扱っているという2Fでも作業しているということなので上ってみると、こちらもDIYで陳列用の棚を作っているスタッフさんに遭遇!
それぞれに切れ目を入れた木材を組み合わせて、棚を製作中。もちろん木材のカットも一つ一つ自分たちで行っています。
商品陳列後の様子がこちら。ナチュラルなウッドで組み上げられており、商品とも好相性。商品に合わせて棚の高さを変えられるのもポイントです。
青森ひばを使ったプロダクトを扱う《Cul de Sac – JAPON(カルデサックジャポン)》。青森ひばは耐久性や抗菌・防臭効果に優れ、古くから社殿や仏閣、城閣の建築用資材として用いられてきた木材です。
青森ひばを使用したクッションは抗菌、防虫、消臭、精神安定の効果が期待できます。ボルスタークッション、スクエアクッション各¥7,000+TAX
ディスプレイとして存在感のある薪に精油を垂らせば、青森ひばの香りを楽しめます。精油&薪セット各¥5,800+TAX
まだまだDIYディスプレイはありますが、その前にバックヤードも特別に案内していただきました。人気店の秘密が詰まった裏舞台は次のページでチェック!
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バックヤードに設置されたDIYスペース
一般的なファッションブランドのバックヤードでは絶対に見ることがないであろう“DIYスペース”がniko and ... TOKYOにはありました。45~60日で内装を変えていくことが可能なのも納得ですね。
実際に何やら収納用のボックスを作っている様子。
細かい作業がしやすいように軍手をカットしているところに玄人感が漂います。
※什器制作にあたり、お客様の安全性に細心の注意を払い作業をしています。
整理整頓が行き届いた工具類。有孔ボードを使った見せる収納はファッションブランドならではですね。
様々な種類の資材も準備万端。あまりの充実ぶりに一瞬ホームセンターの木材コーナーかと錯覚したDIYer(s)スタッフです。
VMD魚住氏が内装を変えるたびに製作している、ディスプレイイメージ。先ほど紹介した1Fと2Fを特別にお披露目です。
先ほど作っていたボックスは塗り絵ブランド《NuRIE(ヌーリエ)》の収納ボックスに。さりげなく持ち手もデザインされていて、見た目・機能ともに申し分なし。
曲線の多いブランドネームのアルファベットもスタッフが丁寧にカットして作ったんだとか。この作業の大変さが見てすぐわかったあなたは、立派な玄人DIYerです!
A0サイズ(1189x841mm)の超巨大な塗り絵。¥1,200+TAX、
有孔ボードを活用したディスプレイ術!
niko and ... TOKYOには有孔ボードを使ったディスプレイがいくつか見受けられます。一度設置してしまえば、自在に棚などが設置できる有孔ボードはぜひ自宅でも取り入れたいところですね!
木村石鹸からリリースされている《SOMALI(そまり)》の洗剤シリーズ。100%植物由来の純石鹸から作られており、環境にも人にも優しい仕上がりです。台所用石鹸¥1,200+TAX、やキッチンクリーナー¥1,000+TAX、やトイレクリーナー¥1,000+TAXなどがラインナップ。
ずらりと並んだ什器群。どんな商品が陳列されるのか非常に楽しみです。
最後は、DIYer(s)的ピックアップアイテムや、なぜDIYでショップのディスプレイ作りをしているのかをVMD魚住氏に伺います。
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自宅でもアウトドアでも楽しみたい!DIYer(s)的、ピックアップアイテム
自宅での暮らしを豊かにするライフスタイルアイテムからキャンプなどのアウトドアで活躍必至な秀逸なMADE IN JAPANのアイテムを紹介します。
廃材となる様々な製品に新たな命を吹き込んで、再生させていく《MAKOO(マコー)》のトートバッグ。写真はniko and ... TOKYOとのコラボモデル。トートバッグ各¥3,700+TAX
普段使いできるアウトドアアイテムを標榜する《YOKA(ヨカ)》のPANEL FURNITUREシリーズ。ネジなどを使わずに複数のパネルを組み合わせているため、収納や携行時はコンパクトに。価格は¥6,800+TAX〜¥22,000+TAXで展開。
1945年創業の自然素材を中心とした生活道具を扱う荒物問屋《松野屋(まつのや)》。職人の手作業により生産されており、長く付き合いたいプロダクトが並ぶ。取り扱いのアイテムは¥250+TAX~¥9,000+TAXと幅広くラインナップ。
アートプロジェクト《CORE(コア)》。スケードボードの廃材を利用した本作は、ノーズとテールを接合したコンパクトな一人がけのスツール。カラバリ豊富なため、好みで選べるのが嬉しい。スツール各¥35,000+TAX
“お客さんのワクワク感を優先に考えていたら、DIYにつながった”
最後に今回の内装作業の指揮を執っていたVMDの魚住氏に話を伺ってみた。
「自分たちでDIYして内装を作るのは、お客さんがショップに来て商品を見たときに、ワクワクした気持ちになってもらって、楽しく買い物してもらえたらっていう思いがあるからです。そのために何をするかを考え抜いた結果、一般的な什器だとイメージに合わない部分を、DIYで補っています。合理化されている時代の流れもあると思うんですが、こういうショップがあってもいいんじゃないかなぁって」。
よりお客さんにワクワクしたショッピングを楽しんでもらうために取り組むDIYによるディスプレイ製作。45〜60日のサイクルで内装が生まれ変わるので、商品と合わせて、新たな発見やワクワクを楽しみにniko and ... TOKYOに足を運んでみてはいかがでしょうか。
SHOP INFORMATION
niko and ... TOKYO
住所:東京都渋谷区神宮前6-12-20
営業時間:11:00〜22:00
電話:03-5778-3304
公式HP:http://www.tokyo.nikoand.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/nikoandtokyo/
Instagram:https://www.instagram.com/nikoandtokyo/
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