ドリップスタンド&パレットコースターをDIY! 【niko and ... Lab vol.1】
「niko and ... TOKYO」のバックヤードに構えるスタッフ専用のワークスペース。その名も「niko and ... Lab(ニコアンドラボ)」。センス溢れるディスプレイの一部は、この場所でスタッフの手によって制作されているんです。そのデザインセンスをDIYに落とし込んだらどうなるのか?そんなDIYプロダクトをお届けするマンスリー連載が始まりました。
公開日 2017.01.27
更新日 2022.01.07
1Fはメンズ・レディースのアパレルやカフェスペースとなっているが、2Fにはオリジナルファニチャーやセレクトされた雑貨が並びます。
ファニチャーエリアの隣に構えるのが、植物を扱うグリーンエリア。インテリアに合わせやすい植物やプランターなど、niko and ... TOKYOならではの気の利いたセレクトが揃います。
以前、『ニコアンドトーキョーの作り方。』でご紹介したスタッフのDIYで作り出されるniko and ... TOKYOのショップディスプレイ。取り扱うアイテムの魅力を120%引き出す内装作りのノウハウを落とし込んだDIYプロダクトがあったなら、きっとお部屋をオシャレに彩ってくれるはず。そんな思いから、niko and ... TOKYOでレコメンドされる旬なアイテムとともに、インテリアに取り入れたいモダンなDIYプロダクトを毎月ご提案。
こちらがバックヤードに設置された作業スペース。充実した工具や豊富な木材が揃っており、クオリティの高いプロダクトが制作されるのも納得です。
今回は、世のDIYerが愛して病まないコーヒーに関するDIYプロダクトをお届けします。せっかく自宅で飲むのなら、世界に一つだけの道具でコーヒーを淹れてみませんか?ということで、第1回目のプロダクトは“シンプルだけど気の利いたドリッパースタンド”をDIYします。市販のものを買おうとしても、ミニマルなデザインってなかなか見つからないんですよね。ドリッパースタンドのほかにも、“アイススティックで作るパレットコースター”も一緒に制作。テーブルコーディネイトで軽視されがちなコースターですが、手を抜いてはいけません!セレクトによってコーヒータイムの雰囲気を左右する、以外と重要なアイテムなんです。毎日でも使いたくなる、コースターを提案します。早速作り方をご紹介です!
今回、DIYしてくれたのはniko and ... TOKYOの販売スタッフである松田さん。家具や木工に関して造詣が深く、ほかのスタッフからも一目置かれているのだとか。撮影時も確かな技術で着々と工程を進めていき、いろいろなアイデアを提案していただきました。
TOOL&MATERIAL:道具と材料の紹介
右上から時計回りに
■ワトコオイル:ダークウォルナット
■BLACK+DECKER マルチツールプラス
■ドライバーヘッド:丸ノコ、ドリルドライバー、サンダー
■メジャー
■パイプカッター
■ラジオペンチ
■グルーガン
■万能バサミ
■えんぴつ
■定規
■ハケ
■ラワン合板(ドリッパースタンド用)
■真鍮パイプ(ドリッパースタンド用)
■アイスの棒(パレットコースター用)
作り方:ドリッパースタンド
STEP.01【カット用アウトラインを作成する】
簡単な作業ではありますが、ここで不具合があると後々ズレが生じてしまう大事な作業の一つ。手を抜いてしまうと、最後の最後で大惨事になることも。
STEP.02【ラワン合板をカットする】
アウトラインに沿って、ラワン合板をカットしていきます。これくらいのサイズの木材なら、マルチツールプラスの丸ノコが最適です。
STEP.03【真鍮パイプをカットする】
外径3mmという細いパイプにも対応する、パイプカッターを使用。真鍮パイプをセットしてくるくると回していくと、綺麗な断面で切断が可能です。
カットした真鍮パイプでコの字型のパーツを作ります。真鍮パイプは加工しやすい強度ですが、今回は細いサイズを選んだためペンチでも簡単に曲げられます。
ということで、材料を全てサイズ通りにカットしました。パーツ数が少ないので、挑戦しやすい初歩的なDIYプロダクトですね。
無塗装でもナチュラルな雰囲気でかわいいのですが、niko and ... が今回レコメンドするマグカップの雰囲気とマッチさせるために、次のステップでオイル塗装を行います。プロダクトの表情を左右する大事な工程です。
STEP.05【カットしたラワン合板にワトコオイルを塗る】
カットしたラワン合板をサンディング(ヤスリがけのこと)します。表面を綺麗にし、凹凸のないフラットな状態にすることで、ワトコオイルを均一に塗装することができます。側面も塗装するため、サンディングのし忘れに気をつけましょう。
ハケを使ってワトコオイルを塗っていきます。1度目のオイルを塗布をしたら15〜30分ほど乾かせます。その後、2度目のオイルを塗布して、色を定着していきます。2度目の塗布後は1時間ほど乾かしたのち、浮き出ている余分な塗料をウェスなどで拭き取ります。
上記の工程を終えたラワン合板がこちら。ダークウォルナットというヴィンテージ感のあるカラーが、しっかりと表現されています。ワトコオイルはカラーバリエーションが豊富なので、プロダクトは同じでも塗装次第で表情がガラリと変わるのが、この工程の面白いポイントですね。
STEP.06【木材と真鍮パーツを取り付ける】
今回は仕上がりをミニマルなテイストにしたかったため、薄めの木材を使用しています。そこで木材の割れを防ぐために、ネジで留める前にネジ穴のガイドを作っていきます。最終的な完成度を左右する工程ですが、あくまでDIYなのでどこまでこだわるかはあなた次第。
次にドリッパーを置く部分である真鍮パーツを取り付けるための5mmほどの凹みを、木材の内側へ作ります。普通に穴を開けては突き抜けてしまう恐れがあるため、マスキングテープを使って5mmの深さが分かるように。このガイドがあれば、穴を貫通してしまうことはありません。
ご覧の通り、どの深さで止めたらいいかが一目瞭然。ぜひ真似したいテクニックですよね。
グルーガンを使って木材の凹みと真鍮パーツと取り付けます。この時斜めにならないように、しっかりと板に対して垂直に取り付けましょう。
2本とも取り付けたら、真鍮パーツ用の凹みを作った木材パーツを反対側にネジ留めしましょう。クランプ(締め具)で固定すると作業しやすいですよ。
STEP.07【フィルターホルダーを取り付ける】
先ほどと同じようにフィルターホルダーを取り付けるようの凹みを作ります。
こちらもグルーガンを使ってしっかりと固定します。しっかりと水平になっているかチェックも欠かさずに。
ということで、ひとまずドリッパースタンドはこの工程で終了です。完成したカットはパレットコースターの作り方の後でご紹介。
作り方:パレットコースター
STEP.01【アイスの棒へカット用アウトラインを作成する】
アイスの棒の両端にカット用のガイドラインを引きます。組み上げた時に不揃いにならないように、真っ直ぐのラインを作成しましょう。
STEP.02【アイスの棒をカットする】
小さく細いため、電動工具やのこぎりでは逆にカットが危ないため、万能バサミを採用。パチンパチンとカットしてきます。
松田さんからのアイデアで、カッターで切り込みを作ってから折ってカットする方法もご紹介。作業する環境ややりやすさに合わせて選んでください。
カットが終了したら切断面をサンディングします。小さなパーツですが、しっかりとサンディングすることで、組み上げた時に整然としたシルエットになります。
STEP.03【カットしたパーツをグルーガンで接着していく】
アイスの棒を全てカットしたらあとはグルーガンを使って組み上げていきます。接着剤が多く出てしまうと、板と板の間に隙間ができてしまうため、極力薄く接着しましょう。
完成したドリッパースタンド&パレットコースターがこちら
アンティーク調に塗装したダークブラウンのウッドパーツに、バランスよく真鍮パイプが調和することができました。ウッドパーツがマットな質感のため、若干の光沢があるパイプとのバランスもいい雰囲気に。
サイドにはフィルターホルダーをあしらいました。これがあるとないとでは、コーヒーを淹れる際の作業効率が変わってくる地味なこだわりポイントです。パレットコースターも複数並ぶと、ミニチュア感が増してかわいい印象に。
実際にマグカップとレイアウト。ドリッパー¥2,200+tax<amabro/niko and ... TOKYO 03-5778-3304>
いかがでしょうか?本格的なコーヒープロダクトでありながら、少ない材料で作れてしまうシンプルさが嬉しいですよね。薄手の木材を使って正方形のシルエットに設計することでスッキリと仕上がったため、お部屋の雰囲気を問わず取り入れやすいデザインに。また、当初からイメージしていた通り、ドリッパースタンドのヴィンテージプロダクト感やパレットコースターのワークテイストが、マグカップ&チョコレートのレトロアメリカンなデザインと好相性。マグカップはデザイン重視で購入しがちなので、ほかのコーヒープロダクトはシンプルにまとめるとインテリア全体としての完成度が高まるようです。コーヒー好きの皆様、ぜひ週末のDIYに挑戦してみはいかがでしょうか? 次回のプロダクトもお楽しみに。
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今回は、LOONEY TUNESとniko and ... TOKYOによるコラボマグをレコメンド。『LOONEY TUNES』はバッグス・バニーやトゥイーティーといった世界中から愛されるキャラクターを生み出した世界的アニメーション作品。そのキャラクターたちがレトロアメリカンな雰囲気にアレンジされ、マグカップへ落とし込まれています。また、コーヒーと一緒に楽しみたいチョコレートも、MARY'S CHOCOLATEとのトリプルコラボレーションで展開中。遊び心のあるグラフィックは、食器棚に入れておくだけで様になりますね。チョコレートと一緒に、自分で淹れたコーヒーをお気に入りのマグカップで飲むひとときは幸せの一言です。
全7種類からなるマグカップは、パッケージまでこだわった意欲作。手に取りやすい価格帯なので、ペアでの購入やギフトなどにおすすめです。マグカップ各¥900+tax<LOONEY TUNES×niko and .../niko and ... TOKYO 03-5778-3304>
本コラボ限定のスペシャルパッケージ。チョコレートセット各¥600+tax<LOONEY TUNES×MARY'S CHOCOLATE×niko and .../niko and ... TOKYO 03-5778-3304>
SHOP INFORMATION
niko and ... TOKYO
住所:東京都渋谷区神宮前6-12-20
営業時間:11:00〜22:00
電話:03-5778-3304
ブランド公式通販サイト:http://www.dot-st.com/nikoand/
niko and ... TOKYO 公式HP:http://www.tokyo.nikoand.jp/
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WRITTEN BY
Japan
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