ベランダとバルコニーの違いって?設置するならどっちがいいのか徹底比較!
本記事では、ベランダとバルコニーの違いを比較し、それぞれのメリット・デメリットを解説します。建ぺい率や固定資産税のルール、オシャレな施工例などにも触れながら、ベランダ・バルコニーのリフォーム時に気をつけたいポイントをまとめました。
2022.01.07
INDEX目次
近年、アウトドアリビングやベランピングなどが流行しており、ベランダやバルコニーをリフォームで後付けする人が増えています。家で過ごす時間が増えたことで、新たなリフレッシュスペースとしてこれらの設置を検討している人も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、ベランダとバルコニーの違いを解説しつつ、それぞれのメリット・デメリットやオシャレな施工事例などを紹介します。どちらを設置するか迷っている人や、これらの設置費用を知りたい人などは、ぜひ参考にしてください。
「ベランダ」と「バルコニー」って何が違うの?意味と定義を解説!
ベランダやバルコニー、テラスなどは、何となく「家の外に出られる空間」というイメージがあります。これらは似たような意味で使われることも多いですが、設計や使い方などに明確な違いがあるのです。ここでは、間違えやすい「ベランダ・バルコニー・テラス・ルーフバルコニー」をピックアップし、それぞれの意味や違いなどを紹介します。
ベランダとバルコニーの違いは「屋根の有無」にあった
ベランダとバルコニーは、どちらも2階以上にある室外に張り出した空間のことです。土地が狭く、庭が作れない場合でも、これらを洗濯スペースやリフレッシュスペースとして使用できます。どちらも限られたスペースに設置しやすく、近年ではリフォームで増設する人も増えています。
via www.lixil.co.jp
ベランダとバルコニーの違いは、屋根の有無です。広さや用途などの違いはなく、「屋根があるものはベランダ」「屋根がないものはバルコニー」と呼び分けます。一軒家ではバルコニーを設置しているケースが多く、中には庭のように家庭菜園やガーデニングを楽しめる広々としたものもあります。
一方、マンションやアパートでは間取りの都合上、屋根付きのベランダを設置することが多いようです。しかし、中には室外機を置くスペースとして、「サービスバルコニー」が設置されていることもあります。サービスバルコニーとは、メインのベランダやバルコニーとはまた違う、ちょっとしたスペースのことです。多くの場合、物置やゴミ箱置き場などの用途で使われます。
一方、マンションやアパートでは間取りの都合上、屋根付きのベランダを設置することが多いようです。しかし、中には室外機を置くスペースとして、「サービスバルコニー」が設置されていることもあります。サービスバルコニーとは、メインのベランダやバルコニーとはまた違う、ちょっとしたスペースのことです。多くの場合、物置やゴミ箱置き場などの用途で使われます。
建物の1階にあり、屋根がない場合は「テラス」になる
via www.ex-shop.net
テラスもベランダやバルコニーなどと同じように、屋外に張り出した空間を指します。しかし、建物の何階にあるかによって呼び方が変わり、「1階部分に設けられたもの」をテラスといいます。
多くの場合は、部屋の床と同じ高さに設置され、リビングや寝室などからそのまま地続きで外に出られるようになっています。一般的なテラスには屋根がないものが多く、設置したい場合は市販のテラスに後付けしたり、オーダーメイドのテラスを依頼したりする必要があるため、リフォーム業者に相談するとよいでしょう。
テラスはベランダやバルコニーよりも広いケースが多く、子どもの遊び場所やアウトドアリビングなど、より幅広い使い方ができるでしょう。近年、家で過ごす時間が長くなったことで、床に木材を敷いたり椅子やテーブルを設置したりするなど、デザインや使いやすさにこだわったテラスを設置する人も増えています。
多くの場合は、部屋の床と同じ高さに設置され、リビングや寝室などからそのまま地続きで外に出られるようになっています。一般的なテラスには屋根がないものが多く、設置したい場合は市販のテラスに後付けしたり、オーダーメイドのテラスを依頼したりする必要があるため、リフォーム業者に相談するとよいでしょう。
テラスはベランダやバルコニーよりも広いケースが多く、子どもの遊び場所やアウトドアリビングなど、より幅広い使い方ができるでしょう。近年、家で過ごす時間が長くなったことで、床に木材を敷いたり椅子やテーブルを設置したりするなど、デザインや使いやすさにこだわったテラスを設置する人も増えています。
よく聞く「ルーフバルコニー」とバルコニーは何が違う?
マンションなど階数の多い建物で、通常よりも広いバルコニーが設置されているケースもあります。階下の屋上部分を活用して作られたバルコニーを「ルーフバルコニー」といい、ほかのベランダやバルコニーよりも広々とした空間が特徴です。ルーフバルコニーも通常のバルコニーと同じく、屋根は設置されていません。
ルーフバルコニーは、庭やテラスのように幅広い使い方ができます。「部屋が2階にあるため庭がない」「気軽に外に出られる広いスペースがほしい」という人は、開放感のあるルーフバルコニーがオススメです。また、ペットを買っている場合や小さい子どもがいるご家庭では、レジャースペースとしても重宝するでしょう。
ルーフバルコニーは、庭やテラスのように幅広い使い方ができます。「部屋が2階にあるため庭がない」「気軽に外に出られる広いスペースがほしい」という人は、開放感のあるルーフバルコニーがオススメです。また、ペットを買っている場合や小さい子どもがいるご家庭では、レジャースペースとしても重宝するでしょう。
【メリット・デメリット】ベランダとバルコニー、家に作るならどっちがいい?
ベランダとバルコニーにはそれぞれ異なる利点があるため、目的に合わせてどちらを作るべきか、きちんと見極めることが大切です。ここでは、ベランダとバルコニーのメリット・デメリットに触れながら、オススメの使い方や設置費用などを解説します。
洗濯物を干すなら、屋根のある「ベランダ」がオススメ
ベランダのメリットは、屋根で雨や風を防げることです。洗濯物を干すスペースとして活用したい場合は、屋根のあるベランダを設置するとよいでしょう。また、洗濯物に直射日光が当たりにくくなるので、紫外線による服の色あせする心配もありません。
一方、屋根があることで、部屋に光が入りづらくなるデメリットもあります。そのため、なるべく採光をよくしたい部屋や、もともと日差しが差し込みにくい部屋などに、ベランダを設置してしまうことはオススメできません。
逆に、「部屋に光が当たり過ぎて過ごしにくい」「窓辺に家具を置きたいものの、紫外線で色落ちしてしまう」など、直射日光が当たり過ぎて困っている部屋については、ベランダにより採光を調整できます。
このように、屋根による採光率の低下を考慮したうえで、ベランダを設置する適切な部屋を選択すれば、より暮らしやすい住まいが作れるでしょう。
一方、屋根があることで、部屋に光が入りづらくなるデメリットもあります。そのため、なるべく採光をよくしたい部屋や、もともと日差しが差し込みにくい部屋などに、ベランダを設置してしまうことはオススメできません。
逆に、「部屋に光が当たり過ぎて過ごしにくい」「窓辺に家具を置きたいものの、紫外線で色落ちしてしまう」など、直射日光が当たり過ぎて困っている部屋については、ベランダにより採光を調整できます。
このように、屋根による採光率の低下を考慮したうえで、ベランダを設置する適切な部屋を選択すれば、より暮らしやすい住まいが作れるでしょう。
バルコニーは「光をたくさん取り込める」ことが最大のメリット
屋根のないバルコニーは、部屋に光をたくさん取り込めることが特徴です。明るく開放感のある部屋が作れるだけでなく、冬場に温度が上がりにくい部屋に設置すれば、暖房効率をアップできるでしょう。また、バルコニー自体も採光に優れているので、ガーデニングや家庭菜園、盆栽などを楽しみたい人にもオススメです。屋根がない分、圧迫感も少なく、庭のような感覚で使用できます。
反面、採光に優れる余り、夏場は部屋の温度が上がりやすいデメリットもあります。レースのカーテンを設置したり、窓にすだれを掛けたりするなどして、季節や時間帯に応じて採光を調整するとよいでしょう。
また、急な雨には弱い点も要注意です。出掛ける前に洗濯物を取り込んでおくか、家を空ける時は部屋干しにするなど、雨で洗濯物が濡れないような工夫が必要です。
反面、採光に優れる余り、夏場は部屋の温度が上がりやすいデメリットもあります。レースのカーテンを設置したり、窓にすだれを掛けたりするなどして、季節や時間帯に応じて採光を調整するとよいでしょう。
また、急な雨には弱い点も要注意です。出掛ける前に洗濯物を取り込んでおくか、家を空ける時は部屋干しにするなど、雨で洗濯物が濡れないような工夫が必要です。
ベランダとバルコニー、リフォーム費用が安いのはどっち?
ベランダやバルコニーをリフォームで後付けする場合、費用の目安は30万〜100万円ほどです。既製品をそのまま使用する場合は比較的安く施工できますが、住宅とデザインを合わせたり、オーダーメイドでオリジナルのサイズを作ったりすると高額になります。
どちらも中心価格帯はさほど変わらないものの、リフォームでも新築でも、屋根のあるベランダのほうが費用は高くなりがちです。なるべく安く住宅を作りたい人は、バルコニーを設置するとよいでしょう。後々屋根が欲しくなった時は、リフォームで屋根のみ増設することも可能です。費用はバルコニーの面積にもよりますが、10万〜20万円ほどを目安としてください。
どちらも中心価格帯はさほど変わらないものの、リフォームでも新築でも、屋根のあるベランダのほうが費用は高くなりがちです。なるべく安く住宅を作りたい人は、バルコニーを設置するとよいでしょう。後々屋根が欲しくなった時は、リフォームで屋根のみ増設することも可能です。費用はバルコニーの面積にもよりますが、10万〜20万円ほどを目安としてください。
ベランダを後付けするなら「建ぺい率」や「固定資産税」にも注意!
「建ぺい率」とは、敷地面積に対して、建築物がどれだけの面積を占めているかを表す割合のことです。地域によって数値は異なりますが、家を建てる時は建ぺい率をオーバーしないように、建築面積を制限しなければなりません。建築面積に含める部屋にはいくつかの条件があり、壁の数や柱の有無などによって異なります。
特に、ベランダやバルコニーをリフォームで後付けする際、建築面積が増え、建ぺい率に影響を及ぼすこともあります。リフォーム時にまず確認すべきポイントは、「ベランダ・バルコニーの下や軒下に柱があるかどうか」です。柱があるものを設置すると、ベランダやバルコニーのスペース分すべてが建築面積に含まれてしまうので、注意しましょう。
特に、ベランダやバルコニーをリフォームで後付けする際、建築面積が増え、建ぺい率に影響を及ぼすこともあります。リフォーム時にまず確認すべきポイントは、「ベランダ・バルコニーの下や軒下に柱があるかどうか」です。柱があるものを設置すると、ベランダやバルコニーのスペース分すべてが建築面積に含まれてしまうので、注意しましょう。
柱がない場合は、ベランダやバルコニーの幅によって、建築面積に含まれるかどうかが異なります。外壁から幅1m以内なら建築面積には含まれず、建物の建ぺい率が変わることはありません。しかし1mを超える場合は、飛び出た部分の面積が建築面積に含まれるため、注意が必要です。
ベランダやベルコニーが建築面積に含まれ、建ぺい率が上がると、それに伴って固定資産税も増額します。なるべく税金を抑えたい人は、幅1m以内のバルコニーを作るなど、建築面積を上げないように注意してリフォームを行ってください。
ベランダやベルコニーが建築面積に含まれ、建ぺい率が上がると、それに伴って固定資産税も増額します。なるべく税金を抑えたい人は、幅1m以内のバルコニーを作るなど、建築面積を上げないように注意してリフォームを行ってください。
真似したい!オシャレなベランダ・バルコニーのデザイン事例3選
最後に、オシャレなベランダ・バルコニーの施工事例を3つ紹介します。人気のアウトドアリビングや、DIYで作ったこだわり溢れるベランダなど、デザインに優れた事例を厳選していますので、ぜひリフォームの参考にしてみてください。
まるでキャンプに来たみたい!DIYで作った、アウトドア気分を味わえるベランダ
まずは、Instagramで見つけた「@azuki1014yr」さん宅のリフォーム事例です。既存のベランダをDIYでウッドデッキテラス風にリノベーションしました。ポイントは、フローリングと床板のカラーを統一し、まとまりのあるデザインに仕上げた点です。ハンモックやキャンプチェアを設置し、アウトドア気分を味わえる開放的なベランダとなっています。
四方の壁でプライベートを守る。アウトドアリビングとしても大活躍のバルコニー
続いて「sanwacompany」より、四方を壁で囲んだバルコニーを紹介します。外から家の中やバルコニーの様子が見えないため、机や椅子などを置き、アウトドアリビングとして使用するのにぴったりです。ダイニングキッチンに併設されているので、食事後のティータイムを楽しんだり、ホームパーティーに使用したりするなど、さまざまな使い方ができるでしょう。
住まいの中心に設計!中庭感覚で使える、採光もばっちりなバルコニー
via www.lixil.co.jp
こちらは「LIXIL」で掲載されている、住宅の中心に作られたバルコニーの事例です。通路のように回遊できる個性的なデザインが魅力で、中庭感覚で楽しめます。住宅のプライバシーを確保しつつ、部屋の採光や風通しを効率的にアップしてくれるのも嬉しいポイントです。
おうち時間が増えた近年、ベランダやバルコニーは新たなリフレッシュスペースとして注目を集めています。それぞれ異なるメリット・デメリットがあるので、目的に合わせて適切なものを検討しましょう。
ベランダ・バルコニーの選択や、最適な設置方法に悩むようであれば、プロに相談してみるのもオススメです。リフォームでお困りの人は、実績豊富な「カシワバラ・コーポレーション」にぜひご相談ください。
おうち時間が増えた近年、ベランダやバルコニーは新たなリフレッシュスペースとして注目を集めています。それぞれ異なるメリット・デメリットがあるので、目的に合わせて適切なものを検討しましょう。
ベランダ・バルコニーの選択や、最適な設置方法に悩むようであれば、プロに相談してみるのもオススメです。リフォームでお困りの人は、実績豊富な「カシワバラ・コーポレーション」にぜひご相談ください。
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