【ロケットストーブの作り方】耐火レンガ&コンクリートでDIY!
ロケットストーブを耐火レンガとコンクリートで作ってみませんか?庭に常設しておけば、週末はBBQもピザパーティーも楽しめちゃうんです。そんな便利なものの作り方をお届けします。
公開日 2019.03.25
更新日 2023.09.11
Chapter.02 常設型ロケットストーブを作る
決めたデザイン通り、耐火レンガを耐火コンクリートで固定していきます。そのためにブロック積みの土台を作って、使いやすい高さにかさ上げ。ロケットストーブのサイズよりやや大きめの600×850㎜程度を深さ150㎜ほど掘り、底を突き固めます。
砂利を50㎜ほどの厚さで敷き、突き固めます。
コンクリートを100㎜ほどの厚さで敷き、水平に均します。コンクリートはセメント1:砂3:砂利5程度で混ぜ、水で練ったもの。
コンクリートの上にモルタルを盛り、コンクリートブロックを水平に並べます。目地の幅は約10㎜。四隅に鉄筋を立てます。右手前のみブロック3段分の高さ、他の3本は4段分の高さ。ディスクグラインダーでブロックに溝を掘り、曲げた鉄筋を引き回して結束線で結び合わせます。鉄筋は2本の筒(単管パイプなど)に通して曲げると曲げやすくなります。
目地やブロックの穴にモルタルを充填します。
3段目まで積んでいきます。3段目にも1段目と同様に鉄筋を引き回します。2段目は不要です。
ブロックの内側は、上端の少し下までガラや土を充填します。
上面をモルタルで覆い、水平に均します。この上に試作した形のロケットストーブを作っていきます。
まず、焚き口の張り出し部分を作ります。モルタルの上に耐火コンクリートを盛り、耐火レンガを3個並べます。宙に浮く部分は固まるまで適当に支えておきましょう。デザイン的なバランスを考えて、横にも2㎝張り出させています。
1段目を並べ、目地には耐火コンクリートを詰めていきます。
焚き口を2段分あけるため、写真のように耐火レンガを積みます。半割の耐火レンガが必要になるので、ディスクグラインダーでカットしましょう。
4段目は、このような配置に。目地の分だけ焚き口が広がったため、試作の形とは異なります。半割の他、現物合わせで小さくカットした耐火レンガが必要になります。
燃焼部を積み終えました。目地は最後に整えることにしました。
燃焼部以外は、かさ上げするためにさらにブロックを積んでいきます。ブロックも現物合わせのカットが必要となります。
天板として敷く耐火レンガと目地の厚さを残して、ブロックを積み終えました。最後の段は、ブロックの高さも現物合わせでカット。土台と同様、ブロックの内側にガラや土を充填し、上面をモルタルで水平に整えました。
天板にも耐火レンガを敷きます。幅、奥行きとも土台より2cm張り出させました。張り出した部分に目地を詰めるため、適当な板を下に当てています。
コチラが出来上がった形。あとは土台を化粧していきます。
ブロックに、薄塗りしやすい仕上げ用モルタルを塗りました。数日おいて、モルタルが乾いたら塗装していきます。
塗装にあたり、ちょっとひと遊び。シールシートに適当なデザインを描いて切り出し、モルタル面に張り付けます。このあたりは自作ならではの楽しみ方ですね。
モルタル全面にシーラーを塗ります。
数時間おいて、多用途塗料を塗ります。デザインを工夫すれば、手作りの温かみがあふれる自分だけのオリジナルロケットストーブになりますよ。ここについてもデザインの図面を作成しておくと失敗を避けられます。
塗料が完全に乾く前にシールをはがして完成。シーラーや塗料の水分によってシールにシワが寄り、そのすき間からシーラーや塗料が流れ込んでやや雑な仕上がりになってしまいましたが、これはこれで味と捉えます。どんなに緻密に設計しても、すんなりとはいかないのも自作ならではの醍醐味でしょう。
WRITTEN BY
Japan
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