リフォームで床を張替え!費用相場やタイミング、素材選びの疑問を解説
床の張り替えリフォームの費用相場を床材の種類ごとにまとめました。張り替えを検討するタイミングや、素材選びの注意点など、床リフォームを行う前に知っておきたい情報も紹介するので、これからリフォームを行う人はぜひ参考にしてください。
2023.04.16
INDEX目次
部屋の大部分を占めるフローリングは、内装の雰囲気を左右する重要なポイントです。床の汚れや傷などが目立ってくると、部屋全体の見栄えが悪くなってしまうことも。「部屋の印象を一新したい」「新築のような明るい部屋に改修したい」という人は、床の張り替えリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。この記事では、床を張り替える費用や素材選びのコツなど、床リフォームを行う前に知っておきたい情報を紹介します。
リフォームで床の張替えを検討するべきタイミングとは?
床材は近くで表面の様子を確認したり、指で触れたりする機会が少ないため、劣化に気づかない人も案外多いものです。一般的な床リフォームの目安は新築から15〜20年ほど。この時期から軋みや浮きなどの症状が現れる住宅も多く、下地など見えない部分も徐々に劣化が始まります。
傷・汚れが目立つ、歩くと軋む、浮いている箇所がある、床が沈み込むなどの症状が見られる場合は、リフォーム時期のサインかもしれません。床のトラブルは表面だけでなく、下地や構造そのものの劣化が影響している場合もあり、素人が目視だけで原因を判断するのは難しいでしょう。これらが見られたら、築年数が経っていない住宅でも、すぐに点検を依頼すると安心です。
傷・汚れが目立つ、歩くと軋む、浮いている箇所がある、床が沈み込むなどの症状が見られる場合は、リフォーム時期のサインかもしれません。床のトラブルは表面だけでなく、下地や構造そのものの劣化が影響している場合もあり、素人が目視だけで原因を判断するのは難しいでしょう。これらが見られたら、築年数が経っていない住宅でも、すぐに点検を依頼すると安心です。
どちらが最適?2種類ある、床リフォームの施工方法
床リフォームの施工方法は、住宅の状況によって2種類に分けられます。それぞれ異なる特徴があるので、値段や目的などを考慮して適切なものを選ぶことが大切です。ここでは、床リフォームの「重ね張り」工法と「張り替え」工法の違いをまとめました。
既存の床材の上から新しい床材を重ねる「重ね張り」工法
via www.a-yuka.com
「重ね張り」工法とは、既存の床を取り払わずに、上から新しい床材を被せる手法のこと。古い床の撤去費用がかからないため比較的安く施工でき、工事も1日ほどで完了します。気軽に依頼できるので、なるべく費用をかけずにリフォームしたい人にオススメです。
しかし、重ね張り工法は下地の交換や修理などは行わないので、築年数の古い住宅には注意が必要です。床トラブルの原因が建物の構造や下地などにあるケースでは、重ね張り工法では根本的な改善ができないこともあります。
また、既存の床材の上から新しい資材を重ねるため、施工してない部屋との間に段差ができることも。それに伴いドアが合わなくことも考えられるので、施工前に、ドア部分の調整についてもよく打ち合わせしておきましょう。
しかし、重ね張り工法は下地の交換や修理などは行わないので、築年数の古い住宅には注意が必要です。床トラブルの原因が建物の構造や下地などにあるケースでは、重ね張り工法では根本的な改善ができないこともあります。
また、既存の床材の上から新しい資材を重ねるため、施工してない部屋との間に段差ができることも。それに伴いドアが合わなくことも考えられるので、施工前に、ドア部分の調整についてもよく打ち合わせしておきましょう。
古い床材を撤去し新しい床材を張りなおす「張り替え」工法
「張り替え」工法は、古い床材を剥がして新しいものに交換する手法のことです。下地の状態が確認できるので、万が一シロアリ被害で床下が劣化していたり、経年で下地が傷んでいたりしても安心です。築年数が経過している住宅は、床下の点検も兼ねて張り替え工法を行うとよいでしょう。また、既存の床材に関係なく、自由に床材の種類を選べるメリットもあります。
張り替え工法のデメリットは、重ね張り工法に比べて費用が割高なこと。床の撤去費用や下地の修繕費用などが追加でかかるので、その分の予算を見積もっておく必要があります。工期も2〜5日ほどと重ね張り工法より長いので注意しましょう。
張り替え工法のデメリットは、重ね張り工法に比べて費用が割高なこと。床の撤去費用や下地の修繕費用などが追加でかかるので、その分の予算を見積もっておく必要があります。工期も2〜5日ほどと重ね張り工法より長いので注意しましょう。
床リフォームの施工方法は、値段と目的で選ぶのが◎
それぞれ異なるメリットがある重ね張り工法と張り替え工法ですが、値段とリフォーム目的のバランスを考えつつ、自宅に合うものを選ぶことが大切です。
「なるべく費用を抑えてリフォームしたい」「汚れや傷などが見られるものの軋みや沈みなどの症状はない」といった場合は、気軽に施工できる重ね張り工法を選ぶとよいでしょう。「下地や床材の劣化が進んでいる」「畳からフローリングにするなど床材の種類を変えたい」などの場合は、張り替え工法を選んでみてください。
「なるべく費用を抑えてリフォームしたい」「汚れや傷などが見られるものの軋みや沈みなどの症状はない」といった場合は、気軽に施工できる重ね張り工法を選ぶとよいでしょう。「下地や床材の劣化が進んでいる」「畳からフローリングにするなど床材の種類を変えたい」などの場合は、張り替え工法を選んでみてください。
素材の種類別!床の張替えにかかる費用の相場一覧
ここでは、フローリングやカーペットなど、床材の種類ごとに張り替えリフォームにかかる費用を紹介します。重ね張り工法と張り替え工法、両方の費用相場を紹介するので、リフォームのおおまかな費用相場を知りたい人もぜひ参考にしてください。
複合材と無垢材でも差が出る、「フローリング」の張替え費用目安
床材の王道とも言えるフローリングは、温かみのある木目が特徴です。複合材と無垢材の2種類があり、木材の種類によっても費用が異なるので注意しましょう。
複合材は異なる種類の板を貼り合わせて作ったものです。機能性はやや低いものの、費用が安く豊富なデザインがあります。無垢材は自然の木そのものを使った木材のこと。木の温かみや経年変化を楽しめますが、設置費用やメンテナンス費用は高くなる傾向です。
【フローリングの張り替え費用】
重ね張り工法(1畳):2万〜5万円
重ね張り工法(6畳):10万〜18万円
張り替え工法(1畳):3万〜6万円
張り替え工法(6畳):14万〜19万円
張り替える面積にもよりますが、無垢材を使用する場合は、複合材よりも2万〜8万円ほど費用が高くなるので注意しましょう。
複合材は異なる種類の板を貼り合わせて作ったものです。機能性はやや低いものの、費用が安く豊富なデザインがあります。無垢材は自然の木そのものを使った木材のこと。木の温かみや経年変化を楽しめますが、設置費用やメンテナンス費用は高くなる傾向です。
【フローリングの張り替え費用】
重ね張り工法(1畳):2万〜5万円
重ね張り工法(6畳):10万〜18万円
張り替え工法(1畳):3万〜6万円
張り替え工法(6畳):14万〜19万円
張り替える面積にもよりますが、無垢材を使用する場合は、複合材よりも2万〜8万円ほど費用が高くなるので注意しましょう。
クッション性が高く安全な「カーペット」の張り替え費用目安
カーペットはクッション性が高いため、転倒してもケガをする心配がありません。小さい子どもや高齢者、体の不自由な家族がいる場合などは、安全性の高い住宅を作れるでしょう。採光のよくない部屋や暖房が効きづらい部屋などに設置するのもオススメです。特に冬場はカーペットの保温効果を体感しやすいでしょう。
ただし、カーペットは掃除を怠るとダニが付きやすいため、こまめなメンテナンスを心掛けてください。
【カーペットの張り替え費用】
重ね張り工法(1畳):1万円前後
重ね張り工法(6畳):4.5万〜6.5万円
張り替え工法(1畳):1万〜1.5万円
張り替え工法(6畳):5万〜12万円
ただし、カーペットは掃除を怠るとダニが付きやすいため、こまめなメンテナンスを心掛けてください。
【カーペットの張り替え費用】
重ね張り工法(1畳):1万円前後
重ね張り工法(6畳):4.5万〜6.5万円
張り替え工法(1畳):1万〜1.5万円
張り替え工法(6畳):5万〜12万円
汚れに強くお手入れ簡単!「クッションフロア」の張替え費用目安
via rugrea.com
クッションフロアとは、ビニールや樹脂などで作られた床材のこと。防水性が高く、木材に比べて柔らかいため小さい子どもがいる家庭でも安心して使用できます。また、さまざまなデザインがあり、好みのカラーや模様を選びやすいメリットもあります。床材の中では費用も安いので、なるべくコストをかけずにリフォームしたい人にもオススメです。
【クッションフロアの張り替え費用】
重ね張り工法(1畳):1万〜4万円
重ね張り工法(6畳):4万〜6万円
張り替え工法(1畳):2万〜6万円
張り替え工法(6畳):4万〜10万円
【クッションフロアの張り替え費用】
重ね張り工法(1畳):1万〜4万円
重ね張り工法(6畳):4万〜6万円
張り替え工法(1畳):2万〜6万円
張り替え工法(6畳):4万〜10万円
傷がつきにくく耐久性に優れた「フロアタイル」の張替え費用目安
via living-d-f.com
クッションフロアと間違えやすいのがフロアタイル。フロアタイルは塩化ビニールでできた床材のことで、クッションフロアよりもリアルな質感がポイントです。木目や石粒など、表面の凹凸も細かく表現されており、一見しただけでは本物と見分けるのが難しいほど。防水性やメンテナンス性に優れており、洗面所やキッチンなど水回りの施工にもぴったりです。
【フロアタイルの張り替え費用】
重ね張り工法(1畳):3万〜5万円
重ね張り工法(6畳):5万〜6.5万円
張り替え工法(1畳):4万〜7万円
張り替え工法(6畳):5.5万〜10万円
【フロアタイルの張り替え費用】
重ね張り工法(1畳):3万〜5万円
重ね張り工法(6畳):5万〜6.5万円
張り替え工法(1畳):4万〜7万円
張り替え工法(6畳):5.5万〜10万円
和室を一新!「畳」の張替え費用目安
現在のライフスタイルと合わず、古い和室を持て余している人も多いはず。畳を新しいものに変えるだけで部屋が明るくなり、使いやすい部屋になることもあります。
畳の交換は「表替え」と「張り替え」2種類の施工方法があり、表替えは既存の畳をそのまま利用する工法のことです。汚れが目立つ表面だけを交換するため、費用や手間がかかりません。一方、畳の劣化が進んでいる場合は、まるごと畳を交換する張り替えがオススメ。例えば、築年数の古い古民家なら、張り替えリフォームを検討するとよいでしょう。
【畳の張り替え費用】
表替え工法(1畳):1万〜2万円
表替え工法(6畳):4万〜10万円
張り替え工法(1畳):1万〜3万円
張り替え工法(6畳):8万〜30万円
畳のグレードによって費用が変わりやすく、高級なものだと相場を大きく上回ることもあります。なるべく費用を抑えたい人は、定額制のリフォームを行っている業者に依頼する、フローリングに張り替えるなども検討するとよいでしょう。
畳の交換は「表替え」と「張り替え」2種類の施工方法があり、表替えは既存の畳をそのまま利用する工法のことです。汚れが目立つ表面だけを交換するため、費用や手間がかかりません。一方、畳の劣化が進んでいる場合は、まるごと畳を交換する張り替えがオススメ。例えば、築年数の古い古民家なら、張り替えリフォームを検討するとよいでしょう。
【畳の張り替え費用】
表替え工法(1畳):1万〜2万円
表替え工法(6畳):4万〜10万円
張り替え工法(1畳):1万〜3万円
張り替え工法(6畳):8万〜30万円
畳のグレードによって費用が変わりやすく、高級なものだと相場を大きく上回ることもあります。なるべく費用を抑えたい人は、定額制のリフォームを行っている業者に依頼する、フローリングに張り替えるなども検討するとよいでしょう。
キッチンや洗面所にはどの素材がいい?場所に合った床材の選び方
キッチンやトイレ、洗面所などの水回りは、ほかの箇所に比べて床材の劣化が早くなりがち。なるべく防水性の高い資材を導入したいところです。しかし質材については、種類によって費用も上下することもあり、選択に迷ってしまう人も多いでしょう。
汚れに強く、防水性に優れた床材は、フロアタイルやクッションフロア、複合フローリングなどです。フローリングは無垢材のものを選ぶと湿気や水分で劣化が早まりやすいので注意しましょう。もし迷ったら、これらに焦点を絞って選ぶとよいでしょう。
汚れに強く、防水性に優れた床材は、フロアタイルやクッションフロア、複合フローリングなどです。フローリングは無垢材のものを選ぶと湿気や水分で劣化が早まりやすいので注意しましょう。もし迷ったら、これらに焦点を絞って選ぶとよいでしょう。
合わせて解説!床の張替えリフォームでよくある疑問
ここでは、床の張り替えリフォームでよくある質問をまとめました。DIYで床を張り替える際の注意点、床暖房の張り替えは可能なのかなど、気になる疑問点を紹介します。
床の張替えをDIYでやりたい!注意点はある?
クッションフロアやフロアタイルなど、比較的施工が簡単なものはDIYでも張り替えができます。しかし、下地や建物の構造などにトラブルが起きている場合は、それらを自力で修繕するのは難しいでしょう。住宅の劣化状態によっては、プロに依頼した方が安く済むケースも多くあります。
「床材の傷が気になる」「目立つ汚れを取り除きたい」など、床の表面にトラブルが起きている場合のみ、DIYを検討するのがオススメです。
ホームセンターやリフォーム用品店では、「既存の床材の上から貼るだけで簡単に床を一新できる製品」など、比較的DIYで施工しやすい製品も多く販売されています。それらを使用する場合は一般的に、重ね張りした部分がほかの箇所よりも厚くなります。「ドアや建具に干渉しないか」「廊下と段差にならないか」などに注意しながら施工を行ってください。
「床材の傷が気になる」「目立つ汚れを取り除きたい」など、床の表面にトラブルが起きている場合のみ、DIYを検討するのがオススメです。
ホームセンターやリフォーム用品店では、「既存の床材の上から貼るだけで簡単に床を一新できる製品」など、比較的DIYで施工しやすい製品も多く販売されています。それらを使用する場合は一般的に、重ね張りした部分がほかの箇所よりも厚くなります。「ドアや建具に干渉しないか」「廊下と段差にならないか」などに注意しながら施工を行ってください。
床暖房のフローリングも張替えできるの?
床暖房の張り替えを行う場合は、床暖房をどのように施工したかによってリフォームの規模が異なるので注意しましょう。
発熱体と床材が分離している「仕上げ材分離型」の場合は、フローリングのみの張り替えも可能です。しかし、発熱体と床材が一体になっている「仕上げ材一体型」の場合は、熱源ごとすべて取り換える必要があるので、リフォーム費用が膨らみやすいでしょう。
床の張り替えリフォームは、使用する床材や施工方法によって費用に幅があります。リフォームの予算や目的に合わせて、適切なものを選択できれば理想的です。
床材の選び方がわからない人や、より具体的な費用について知りたい人などは、リフォームの施工実績が豊富な「カシワバラ・コーポレーション」に気軽にご相談ください。
発熱体と床材が分離している「仕上げ材分離型」の場合は、フローリングのみの張り替えも可能です。しかし、発熱体と床材が一体になっている「仕上げ材一体型」の場合は、熱源ごとすべて取り換える必要があるので、リフォーム費用が膨らみやすいでしょう。
床の張り替えリフォームは、使用する床材や施工方法によって費用に幅があります。リフォームの予算や目的に合わせて、適切なものを選択できれば理想的です。
床材の選び方がわからない人や、より具体的な費用について知りたい人などは、リフォームの施工実績が豊富な「カシワバラ・コーポレーション」に気軽にご相談ください。
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